伊東健人さんと西山宏太朗さんがふたりきりで“夢”の時間をお届けーー夏目漱石の名文学『夢十夜』を現代アレンジした朗読劇『Weeknight Storytime -超訳文学 夢十夜-』レポート
役者としても新鮮な朗読劇
まるで夢を見た後のような心地の観客たちの前に伊東さん、西山さんが登壇するとトークコーナー。
早速、お気に入りの物語について伊東さんは、第8夜を挙げます。初日とは逆の役を演じたことで新たに発見したことがありつつ、34人もいる従業員の面白さなどについて言及しました。一方、第5夜と答えた西山さん。どんどんキャラ崩壊していく展開、朗読劇ではあまりないという独特のテンポ感が印象的だったと語りました。
改めて、今作は会話の合間にある、言葉が省かれていない口語的な会話劇が特徴的だと話し合うふたりは、役者としても新鮮な朗読劇だったと声を揃えます。加えて、その口語的な会話の数々が現代らしさを感じてもらえる点に繋がっているのではないかと考察していました。
作品にちなんで、“夢”にまつわるトークで盛り上がる場面も。西山さんは最近、大好きなアイドルと一緒にステージに立つ夢を見たと明かすと大爆笑。メンバーから振り付けを教えてもらうという幸せな夢だったそうですが、残念なことにステージに上がる直前で目が覚めてしまったのだとか。
今回は平日の夜に開催されたことにちなんで“理想の平日の夜”という会話も。伊東さんが10月1日公演でも話した、遅くまで飲んでいたときは夜に済ませたい用事を後回しにして眠ってしまうという悩みが再び。伊東さんは改めて反省しますが、その人間味溢れる悩みに観客の多くが共感していました。
最後にふたりは集まった観客に感謝しつつ、素敵な夜を一緒に楽しめた喜びをともに分かち合い、イベントを締めくくりました。
Weeknight Storytime -超訳文学 夢十夜-
原作
夏目漱石『夢十夜』
公演日時
2024年10月1日(火) [開場] 19:00〜 [開演] 19:30〜
2024年10月8日(火) [開場] 19:00〜 [開演] 19:30〜
会場
アニメイトシアター(アニメイト池袋本店 B2F)
脚本・演出
村井 真也
キャスト
伊東 健人
西山 宏太朗