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『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』「Wビギンズナイト」公式レポ

『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』椛島洋介氏、田﨑竜太氏、塚田英明氏が登壇した「Wビギンズナイト」公式レポートが公開!

2024年11月8日(金)より期間限定上映中の『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』。このたび、本作のヒットを記念し、11月19日(火)に行われた上映イベント「Wビギンズナイト」の公式レポートが公開されました。

イベントでは、本編上映後にMCにエグゼクティブ・プロデューサーの塚田英明氏を迎え、椛島洋介氏、田﨑竜太氏によるW監督トークショーを実施。本作の感想や撮影秘話が語られました。

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風都探偵 仮面ライダースカルの肖像
『仮面ライダーW』放送開始から15周年を迎える2024年秋。アニメ『風都探偵』がスクリーンで蘇る!!劇場版で描かれるのは、仮面ライダーW誕生の秘密に迫る必見のプロローグ・ビギンズナイト。いま、始まりの夜の帳がおりるーーガイアメモリがどうして生まれたのか。Wの戦いがどうして始まったのか。ときめからの問いに答えるため、翔太郎は静かに語り始める。彼が憧れ、“おやっさん”と慕った師匠・鳴海荘吉との出会いと別れについて…風の街・風都でガイアメモリの力を使う怪人・ドーパントが暗躍し始めた頃。若き翔太郎は荘吉の探偵助手となり、半熟と呼ばれながらもその背中を追っていた。探偵稼業の傍らでスカルとして秘密裏に活動する荘吉に、何も知らない翔太郎は焦燥感を募らせる。そんな中、鳴海探偵事務所に一本の電話が…それは翔太郎たちを運命の夜へと誘う、地獄からの依頼だった!!謎の依頼人からもたらされた“切り札”を届けるべく、荘吉の行方を追った翔太郎が見たものとは?翔太郎&フィリップ。二人で一人の探偵で、仮面ライダーWの始まりの夜。その物語の全貌が、いよいよ明かされるーー作品名風都探偵仮面ライダースカルの肖像放送形態劇場版アニメシリーズ風都探偵スケジュール2024年1...

「Wビギンズナイト」公式レポート

映画本編の上映後、椛島洋介監督、田﨑竜太監督、そして進行役を務める塚田英明プロデューサーが登壇。塚田プロデューサーが前説として、『MOVIE大戦2010』の『仮面ライダーディケイド 完結編』を話題に出し、客席からは大きな笑いと拍手が。

『仮面ライダーW』で園咲琉兵衛を演じた寺田農さんが、屋台のシーンの撮影で長時間待たされて怒っていたという、映画の撮影秘話も飛び出しました。劇場版『風都探偵』の感想について聞かれた田﨑監督は、「撮影現場の緊張感とかも思い出され、いろいろなものを吸い込んでリジェネレーションしていただいたなという気がして。椛島監督の『W』に対しての愛がすごく出ていて、ビックリしたと同時に嬉しかった」と語りました。

椛島監督は『仮面ライダーWビキンズナイト』を研究し、仮面ライダースカルとタブー・ドーパントが戦った場所のロケ地の完全再現を目指したと明かし、田﨑監督がスカルの足元の通路に隠れている翔太郎のシーンの構図、カメラアングルの再現度の高さを絶賛。

それを受けて椛島監督は、「いつもの僕だと、(翔太郎がいる)通路と(スカルがいる)上の部分を一体化してくれとオーダーするんですけど、今回はあえてやらずに。ただ、翔太郎が見上げているシーンはタービンの下にカメラを入れていて。あれは3Dならではのアングルかなと」と話しました。

アニメと実写のイマジナリーラインを意識した演出の違いから、『MOVIE大戦2010』の上映時間の話となり、塚田プロデューサーはディケイド編、W編、MOVIE大戦編を90分に収める必要があったと回想。「『ディケイド』チームと『W』チーム……具体的に言えば私と白倉(伸一郎プロデューサー)が『そっちがもっと短くしろよ』とケンカして、田﨑さんにたしなめられました。大人げなかったですね(笑)」と、プロデューサー大戦が勃発していたことを明かして、会場の爆笑を誘いました。

田﨑監督は地球(ほし)の本棚の映像表現について、『マトリックス リローデッド』を参考にし、同じ本棚をコピーする手法で合成のカロリーを抑えつつ、奥行きを演出したと振り返りました。話題は荘吉が地球の本棚に入るシーンへと移り、田﨑監督は詳細が描かれた『風都探偵』に対して、『Wビギンズナイト』の描写を「力技でしたね(笑)」とコメント。

椛島監督は「スカル(メモリ)のエネルギーをぶつけないと、あそこの構造式を壊せないかなと。スカルの音声を連呼させたり、構造式にSKULLの文字を入れたりして、(構造式を)破壊していると演出しています」と語りました。

『MOVIE大戦2010』だけでなく、『仮面ライダー×仮面ライダーOOO(オーズ)&W(ダブル) feat.スカル MOVIE大戦CORE』と「Nobody's Perfect」のミュージックビデオでも、吉川晃司さんが演じる荘吉を演出した田﨑監督は、吉川さんを「歳が近いこともあって、非常に意思疎通がしやすい方」と語り、身体能力の高さを絶賛。

椛島監督は吉川さんと直接会った際、柔軟な吉川さんとハードボイルドな荘吉のギャップに驚いたとのこと。田﨑監督は荘吉の演出について、「僕が作り込んだというより、ホン(脚本)を読んで吉川さんが持ってきたものが、すごく鳴海荘吉だった気がします」と話しました。

アニメで荘吉を演じた津田健次郎さんの印象を、椛島監督は「すごく話しやすく、素敵な方」とコメント。リアルな舌打ちがほしかった舌打ちのカット以外では、演技でお願いしたことはなかったと話し、「声は違うけれども、吉川さんの鳴海荘吉もしっかり内包されているようなキャラクターになったかなと思います」と振り返りました。

塚田プロデューサーは『MOVIE大戦2010』終盤に登場した別の世界の荘吉のシーンを思い返し、「『またどこかの世界で会おう』と言っているのが、これアニメの世界の鳴海荘吉もあるなと」と新解釈を披露。椛島監督もお気に入りのシーンで、「顔だけ(スカルの)変身が解けるじゃないですか。あれがやりたくて(アントライオン・ドーパント戦)の顔の変身、ちょっと遅らせていますからね」と明かし、会場から拍手が起こりました。

翔太郎にとっての荘吉のように、影響を受けた人について聞かれた椛島監督は、「アニメーターの大師匠」として、ロボットアニメ界の巨匠である大張正己さんを紹介し、「ロボットなのに腕や足に筋肉のラインを感じるフォルムの描き方を開発されて、今もなおその技術で描かれているから、現在のロボットの作画はカッコいい」と、すごさを熱弁しました。

田﨑監督は、喜劇映画の名手である瀬川昌治監督と、『仮面ライダーBLACK』などに携わった小林義明監督の名前を挙げて、特に瀬川監督からは人物の動かし方の基礎などを見て学んだと話しました。

椛島監督は弟子的な存在として、劇場版『風都探偵』のメインアニメーターの一人である木村和貴さんを、「仮面ライダー作画監督頭」として紹介。「僕に近いライダーを描いてくれて、アニメーターとしてもすごく優秀で、スカルの変身シーンからアントライオン戦の原画を描いてくれたんですけど。僕の意志を全部汲み取ってくれて、彼がいたから今回のライダーの作画が安定したところもあるので、彼を基軸に後進を育てていきたいです」と、今後の展望を語りました。

田﨑監督は、若い監督が続々とデビューしている仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズ、京都撮影所の状況に言及し、「特撮がお好きな方は、注目いただくといいんじゃないかなと思います。僕は特に若い人には何かしているわけではなくて、一緒に呑むくらいですけど(笑)」と、笑いを誘いながらも後輩たちの活躍をアピールしました。

もうすぐ監督デビュー30周年を迎える田﨑監督は、「女性スタッフがものすごく増えて、男女比がだんだんイーブンに近づいてきた」と撮影現場の変化を語り、椛島監督も「一枚描いていくらという世界だったのが、最近はどこの会社も社員雇用をするようになってきた」と、アニメ業界の現状を話しました。

トーク終盤は、『W』『風都探偵』の主人公である翔太郎とフィリップの話題に。田﨑監督は『W』でフィリップを演じた菅田将暉さんについて、「(『W』の翔太郎役の)桐山漣にこうでしょうと言っていることを、彼は横で聞いて自分で直していたところがあって、素晴らしかったです」とコメント。

塚田プロデューサーは、田﨑監督が『MOVIE大戦2010』の桐山さんの演技を褒めていたと振り返り、それを受けて田﨑監督は「翔太郎というものをあそこまで体現できているのは彼だけだなと。ハーフボイルドが(別の世界の荘吉に)褒められて泣くところとか、『桐山漣、良かったな』と思って」と、当時絶賛した理由を明かしました。

椛島監督は『風都探偵』の翔太郎役の細谷佳正さん、フィリップ役の内山昂輝さんへの演技のオーダーについて聞かれ、最初のキャラクター説明以外ではほぼなかったと回答。『風都探偵』のアフレコでは、定尺を出さないようにしているという椛島監督は、「芝居の素人である僕らが、役者さんの芝居の間をコントロールしたくない」とこだわりを明かし、「伸び伸びやってもらった形が、映像のお芝居になっていると思います」と語りました。

最後に塚田プロデューサーは、11月22日(金)から配布する入場者プレゼントのクリアカードについて、笑いを誘いながら「とっても良いもの」と紹介しました。

田﨑監督は「15年前の映画も愛してくださって、本当にありがとうございます」と、ファンへの感謝を伝えました。椛島監督は、自身が着てきた劇場版『風都探偵』仮面ライダースカルTシャツを見せながら、劇場物販と11月23日(土・祝)開催の生コメンタリー上映をアピール。「『あれ話せばよかったな』と、終わってから思い出すこともあるので、気になる人はXで絡んでください」と話し、笑いと拍手に包まれてイベントは幕を下ろしました。

入場者プレゼント第二弾・第三弾は「クリアカード」!

【入場者プレゼント第二弾・第三弾「クリアカード」】
キャラクターとライダーの組み合わせが楽しめる全8種のクリアカードを2週連続週替わりでランダム配布いたします(無くなり次第配布終了)。

<第二弾>
ラインナップ:左 翔太郎、フィリップ、仮面ライダースカル、仮面ライダーW サイクロンジョーカー
配布期間:2024年11月22日(金)〜11月28日(木)

<第三弾>
ラインナップ:園咲冴子、タブー・ドーパント、鳴海荘吉、仮面ライダーW サイクロンスカル
配布期間:2024年11月29日(金)〜無くなり次第配布終了

『風都探偵 仮面ライダースカルの肖像』作品概要

風都探偵 仮面ライダースカルの肖像

あらすじ

仮面ライダーW』放送開始から15周年を迎える2024年秋。アニメ『風都探偵』がスクリーンで蘇る!!
劇場版で描かれるのは、仮面ライダーW誕生の秘密に迫る必見のプロローグ・ビギンズナイト。
いま、始まりの夜の帳がおりるーー

ガイアメモリがどうして生まれたのか。Wの戦いがどうして始まったのか。
ときめからの問いに答えるため、翔太郎は静かに語り始める。
彼が憧れ、“おやっさん”と慕った師匠・鳴海荘吉との出会いと別れについて…

風の街・風都でガイアメモリの力を使う怪人・ドーパントが暗躍し始めた頃。
若き翔太郎は荘吉の探偵助手となり、半熟と呼ばれながらもその背中を追っていた。
探偵稼業の傍らでスカルとして秘密裏に活動する荘吉に、何も知らない翔太郎は焦燥感を募らせる。
そんな中、鳴海探偵事務所に一本の電話が…
それは翔太郎たちを運命の夜へと誘う、地獄からの依頼だった!!
謎の依頼人からもたらされた“切り札”を届けるべく、荘吉の行方を追った翔太郎が見たものとは?

翔太郎&フィリップ。二人で一人の探偵で、仮面ライダーWの始まりの夜。
その物語の全貌が、いよいよ明かされるーー

キャスト

左翔太郎:細谷佳正
フィリップ:内山昂輝
ときめ:関根明良
鳴海亜樹子:小松未可子
照井竜:古川慎
万灯雪侍:小野大輔
鳴海荘吉:津田健次郎
左翔太郎(少年):村瀬歩
園咲冴子:佐藤聡美
大嶋凪:福山潤

(C)2024「風都探偵」製作委員
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