秋アニメ『妖怪学校の先生はじめました!』高野洸さん(入道連助役)×綾坂晴名さん(歌川国子役)インタビュー|国子の連助への恋心が明かされた第8話。綾坂さんが何度も“あのセリフ”を叫んだ収録を振り返る
国子の入道への恋心が明かされた第8話。綾坂さんが何度も“あのセリフ”を叫んだ収録を振り返る
──主人公の晴明と、演じる逢坂良太さんのお芝居の感想をお聞かせください。
高野:晴明は第1話の半分くらいまでは、まじめだけどただヘタレなだけの先生かなと思っていたんですが、“制服好き”という趣味が明らかになって「一番ヘンタイじゃん!」と思いました。でも生徒を大切に想っているシーンや一生懸命頑張る姿を見ると「やっぱり主人公だな」と。
アフレコ中の逢坂さんはとにかくプロで、僕にとっては“異次元の役者”という感じで、「すごい声優さんって本当にいるんだな」と、とても驚きましたし、改めてご一緒できて、お芝居を見ることができてよかったです。
綾坂:先生らしく生徒に教えるのではなく、生徒と一緒に……生徒以上に楽しんでしまうところとか、生徒と真摯に向き合ってくれるのがいいなと思いました。生徒たちから最初は「人間だから」という理由で相手にされなかったけれど、「晴明だからしょうがないか」と心を開いて、制服好きをイジり始めて、いつの間にか弐年参組の輪の中に入っているのは晴明先生の人柄あってのことだなと。私もこういう先生に教わってみたいなと思いながら見ていました。でも制服姿をじっと見られたくはないですけど(笑)。
逢坂さんは、かっこいい晴明先生も演じられるし、制服に興奮している晴明先生も演じられて(笑)。その大きな幅の中でどこでも晴明先生だったことがすごいなと思いました。あと少しずつ奇声を発する場面があって、その奇声がすべておもしろくて。ト書きは詳しく書かれていないのに、全部違う奇声で「こういう音も出せるんだ」という新たな発見もありました(笑)。
──このインタビューの掲載時は、第8話まで放送が終わっていますが、印象的だったシーンを教えてください。
高野:それはやっぱり……
綾坂:第8話……ですよね。みんなで銭湯に行く回で、だいたいのぞくのは男子というのが定番ですが、この作品では女子がのぞいて、男子が「キャー!?」と悲鳴を上げるという(笑)。女子同士の恋バナになって、「入道のこと好きなんでしょ?」って言われて。のぞきを止めなくちゃいけないし、入道くんへの想いも告げないといけないし、パニックになってしまって、あの「入道くんの裸しか興味ないもん!」の発言に至ったのだと思います(笑)。
これまでは少しずつ、入道くんへの好意を出していましたが、このシーンでクラスの女子や視聴者の皆さんに、国子ちゃんは入道くんのことが好きだと完全にバレましたね(笑)。
高野:普通に考えてもすごいセリフだよね。
綾坂:(笑)。このシーンはオーディション原稿にもあったのでオーディションを受けたときから大事なセリフだと思っていました。アフレコ当日は残って、全力で何度も「入道くんの裸が好き!」と叫び続けました(笑)。
──我に返った瞬間はありませんでしたか?
綾坂:そう思いますよね? でもあのときはあのセリフが全てでした(笑)。キャラクター数が多いため、フィーチャーされるキャラクターは限られていて、国子ちゃんは第7話まではセリフ量は多くはなかったのですが、第8話の最後のほうのセリフ量がすごく多くて。あのシーンだけで今までの分に相当してしまうくらいで。国子ちゃん的な山場だと思ったので、気合が入りました。
高野:僕も第8話が印象的で、歌川さんまわりの話ですが、僕的にも衝撃ポイントが結構あって、おもしろい回だなと思いました。
あと運動会のエピソードも、弐年参組のメンバーが個々で頑張って、クラス全員が一丸となった熱い回だったので好きです。最後に晴明のスイッチが入って、結局、制服に尽きるんだなと思いました(笑)。
今後はキャラクターの過去が深く描写され、シリアスな場面も。入道と国子、二人の活躍にも注目!
──ご自身が演じるキャラ以外のお気に入りを教えてください。
高野:神酒先生が好きです。登場したら早くしゃべってほしいなと待ちきれません(笑)。
綾坂:私は紅子ちゃんです。ゲーマーで、自分の信じた道を突き進むんだという姿勢がかっこいいです。あと泥田くんとの関係性もおもしろくて。泥田くんにおもしろいゲームを紹介されたり、一晩でクリアしちゃったり、ゲーム機を一緒に没収されたりしていて。
高野:いいよね。二人そろってツンデレ系で(笑)。でもキャラクターが出てくるたび、そして掘り下げられるたびに好きになる、魅力的なキャラばかりです。
──最後に、今後の見どころと、ご自身のキャラの注目ポイントのご紹介をお願いします。
高野:第9話以降は、1話ずつ見て楽しいお話だけでなく、ストーリーの流れや予想外の展開があったりして。回想シーンなどでシリアスな場面も出てきて、とても熱いです。入道も本筋に関わってきますし、僕自身も真剣に演じましたので注目していただけたらと思います。と言いつつも、コンプライアンスぎりぎりのギャグで攻めているのは今後も変わらないので、引き続き笑って、楽しんでください。まだご覧になっていない方は、まずは第9話を見て、過去回もチェックしたり、原作を読んでみてください。
綾坂:本当におもしろい作品で、晴明先生のすごいボキャブラリーが、逢坂さんの素敵なお芝居と声に乗って、たくさんのセリフが速射砲のように飛んでくる感覚を味わっていただけると思います。
今後は回想シーンなどで、キャラクター同士の絆や関係性が更に明らかになっていき、(その過去を経て)今の性格になったんだなと納得できるし、そこからの成長も感じ取っていただけると思います。
国子ちゃん的には、入道くんへの想いが成就するのかが気になるところですが、ぜひ最後まで見てください。みんなをまとめている表の面と、心の底にある深い部分が垣間見えて、「だから周りを引き付けて、好かれる子なんだ」と納得できる一面がたくさん見られます。なので後半、楽しみにしていてください!
──綾坂さんのお話をお聞きしていると、まるで国子が主人公のような(笑)。かなりハードルが上がりましたけど、大丈夫ですか?
高野:大丈夫だよね?
綾坂:私、頑張りましたから!(笑) 国子ちゃんは本当にいい子なので、皆さんに愛していただきたいです。
作品概要
あらすじ
憧れの教師になり、喜んでいたのもつかの間! 赴任先の百鬼学園は、なんと妖怪たちの妖怪たちによる妖怪たちだけの学校だった!気弱でヘタレ、しかも人間である晴明を、学園長が雇った理由とは一体……!?
クセ強人間教師・晴明と、個性が大渋滞の妖怪生徒&先生たちの、奇妙でにぎやかな日常を描く、愉快☆痛快☆妖怪☆学園コメディ!授業開始!
キャスト
(C)田中まい/SQUARE ENIX・妖はじ製作委員会