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アニメ『イナズマイレブン』円堂・豪炎寺・鬼道の友情と豪華声優陣を語る

サッカーボールがつなぐ絆に胸を熱くしたアニメ『イナズマイレブン』──今こそ円堂・豪炎寺・鬼道が紡いだ伝説の友情を語りたい! 実はあの声優さんも出演している『イナイレ』を全力でオススメ!

『イナズマイレブン』(以降『イナイレ』)は、ゲームソフトの企画・開発をする「レベルファイブ」から2008年に発売されたNintendo DS向けのサッカーRPGゲームであり、同年10月からアニメが放送された作品です。

このゲーム発売・アニメ放送以降、「超次元サッカー」と呼ばれる斬新なアイデアの必殺技が飛び出すなど、常にプレイヤーや視聴者の常識を飛び超えたエンタメであり続けた『イナイレ』。メディアミックス作品としても大きなヒット作となり、新作を重ねるごとに人々の度肝を抜き続ける作品として、今も多くのファンを楽しませています。

そして2024年には、『イナイレ』シリーズ15周年を記念した映画『イナズマイレブン・ザ・ムービー 2025』の公開も発表され、当時『イナイレ』を楽しんでいた世代を中心に大きな話題となっています。

本稿では、そんな長きにわたり愛された『イナイレ』シリーズの伝説の始まりでもあり、ファンの間では「無印」とも呼ばれる初期の「フットボールフロンティア編」を愛した筆者が、作品のオトナファンの一人として円堂・豪炎寺・鬼道の3人の魅力や築き上げた友情、作品を彩る声優陣等についても触れていきたいと思います。

 

 

目次

見始めたきっかけはよくある話だった

アニメ『イナズマイレブン』という作品を知ったのは、放送が始まる少し前。2008年頃だったでしょうか。

本作が、子ども向けのサッカーゲームのアニメ化であるという知識しかなく、サッカーもそれほど詳しいわけでもなかったのですが、好きな声優さんが出演する、というただそれだけのきっかけが、私の『イナイレ』との出会いでした。
 


お子さま向けなのであろう……そう思って見ていたのは本当に序盤のうちだけ。徐々に『イナイレ』メンバーたちの熱い絆や友情に胸を打たれ、いつしか夢中で見るようになっていました。
 
特に心惹かれたのは、雷門中を語る上で欠かせない3人──円堂 守、豪炎寺修也、そして最初はライバルチームのメンバーであった鬼道有人。この3人の抱える境遇やサッカーを愛する気持ちが深く絡み合い、欠かせない「仲間」となっていく展開に、あっという間に魅了され、胸を熱くさせられました。
 
まずはそんな3人の大きな魅力を語っていきたいと思います。

妹のために諦め、妹のためにサッカー界に返り咲いた炎のストライカー・豪炎寺修也

豪炎寺修也が雷門中に転校して来なければ、イナズマイレブンの伝説は始まらなかったかもしれない──そう言い切れるくらい、『イナイレ』伝説の始まりは豪炎寺の存在にありました。

ひょんなことから豪炎寺と出会うべくして出会った円堂。まさかその翌日に、豪炎寺が円堂のクラスに転校してくるとは、この時は思いも寄らなかったことでしょう。

この豪炎寺をお目当てにしたのは、鬼道がキャプテンを務めるサッカーの強豪校・帝国学園。弱小チームである(しかもまだ試合に必要な人数も揃っていない)雷門中へ、練習試合の申し入れをする帝国学園の目的は、豪炎寺を練習試合に引きずり出すこと、でした。

こうして、サッカーボールが3人の運命的な出会いをつなぐ結果に……! 

 
しかし、円堂と出会った頃の豪炎寺は、サッカー界から遠ざかった後。そのきっかけは、最愛の妹・夕香の交通事故でした。

フットボールフロンティア決勝直前、妹が事故に遭ってしまったことで、大好きなサッカーから身を引いていた豪炎寺。

そんな豪炎寺が再びサッカーに意欲的となれたのは、雷門中での出来事によるものでもあり、円堂のサッカーへ向けるひたむきで熱い情熱ゆえ。豪炎寺は目を覚まさない妹のため、再びサッカーボールを蹴ることを決意したのです。

そんな豪炎寺修也を演じるのは野島裕史さん。『黒子のバスケ』の伊月俊役、『弱虫ペダル』石垣光太郎役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。

雷門中のライバルであり、天才ゲームメーカー・鬼道有人の選択が熱い

雷門中にとっての最初のライバル校であり、40年間無敗を続ける中学サッカー界の圧倒的王者として君臨していた帝国学園。「総帥」と呼ばれる影山の元、帝国学園のキャプテンを務める鬼道は当初、相手校に対して非道ともいえる指令も厭わぬ人物として、視聴者に認識されていました。
 


 
しかし、そうした行動をする鬼道のプロフィールは、想像を絶するものでした……!
 
幼い頃に両親を事故で失い孤児となった彼は、その天才的なサッカーの才能を影山に見いだされ、鬼道財閥に引き取られるよう推されることに──鬼道家の人間として、常に完璧であることを求められた彼は、サッカーで「連戦連勝」を果たすことで妹「春奈」を引き取ることを義父と約束していて……妹のために何が何でも勝利を目指すことになります。
 
そんな鬼道の冷徹だった心を動かしたのは、円堂の熱い情熱とサッカー愛であり、豪炎寺の「(円堂に)背中を任せる気はないか」という一言でした……!

無邪気にサッカーを愛し、情熱を傾ける円堂を「サッカーバカ」だと思いながらも、次第に心を開き笑顔を見せ始める鬼道。思いがけないフットボールフロンティアでの敗北を機に、鬼道は敵チームであったはずの雷門中への転校とサッカー部入部を決めたのでした。

こうして伝説の物語を綴るために必要な3人が雷門中に集結。「イナズマイレブン」の伝説が動き始めます。

妹のためにサッカーを諦めようとした豪炎寺と、妹のためにサッカーで頂点を目指した鬼道。これは必然的な出会いとしか思えませんね。

そんな鬼道有人を演じるのは吉野裕行さん。『SKET DANCE』の藤崎佑助〈ボッスン〉役、『弱虫ペダル』の荒北靖友役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。

ただの「サッカーバカ」ではない、”天性の人たらし”円堂 守が伝説たりうるワケ

40年前の「伝説のイナズマイレブン」を率いた天才ゴールキーパー・円堂大介を祖父に持つ中学生・円堂 守。彼は、廃部寸前の雷門中サッカー部のキャプテンを務め、40年無敗を続ける帝国学園に対して勝てるわけがないと諦めるメンバーを励まし鼓舞し続ける、典型的な「サッカーバカ」でもあります。

しかし、円堂がただの「サッカーバカ」ではない要素が、随所のエピソードから浮かびあがって来るのです。
 


 
たとえば、帝国学園のスパイとして雷門中に来た土門。彼がスパイであることが判明した際も、最初に円堂が声をかけた言葉は「サッカーやろうぜ!」。
 

 
そして、相対する最強の敵チームであり、キャプテンでもある鬼道が雷門中に移籍をした際は「このまま諦めるやつじゃないってこと」「わかっていたぜ」とまで……! 
 
そうした純粋で熱い円堂の言葉が、敵であったはずの彼らの気持ちを溶かし、動かしていく様子すらも、「一緒にサッカーがしたい」とシンプルに願う円堂の人柄が編み出す「必殺技」であることを、視聴者は思い知らされる場面にもなっているのです。
 

 
これはひとえに、サッカーを愛するがゆえの言葉であることもさながら、伝説のイナズマイレブンを率いた祖父の血を引き継ぐサッカーの才能と「人たらし」ゆえんであるとも思われます。
 
それにしても、円堂 守の中学生とは思えない、他者への思いやりと相手を強く信じる包容力。卓越した思いやりと明るさに救われ、その信頼に応えようとするメンバーたち。この円堂 守なしでは、「雷門中」そして「イナズマイレブン」は語ることができません。
 
そんな円堂 守を演じるのは竹内順子さん。『NARUTO -ナルト-』のうずまきナルト役、『Yes!プリキュア5』夏木りん/キュアルージュ役など、人気作品のキャラクターを多く演じています。

人生何周め!? 「キャプテン 今日の格言」

熱いサッカー魂を持つ雷門中キャプテン・円堂が、アニメ『イナズマイレブン』の次回予告の後に紡ぐ「キャプテン 今日の格言」。その放送回の彼の言葉を主にピックアップしているこの名言こそ、「円堂 守」を語る大事な要素でもあります。

ここでは、フットボールフロンティア編で飛び出した、中学2年生とは思えない、人生何周め!? と思わざるを得ない円堂 守語録を紹介していきます。あなたはどの格言に心惹かれましたか?

1話「何も始まっていないうちから諦めるな!」
2話「勝利の女神がどっちに微笑むのか、最後までわからない」
3話「お前にはお前のサッカーがある。もっと自分に自信をもて!」
4話「一人じゃ出来ないことも、二人で力を合わせれば出来るんだ!」
5話「人間、ダメだと思ったときこそ、ほんとうの力が出てくる!」

6話「無駄な努力なんてない!精一杯の努力はきっと実を結ぶ!」
7話「試練を乗り越えれば、新しい道が見える!」
8話「勝利を強く信じる者に勝利の女神は微笑むんだ!」
9話「本気でやる気になってる奴は、ここ一番で頼りになる!」
10話「勝てば全国!負けても全国!なにがなんでも全国だ!」

11話「人生まだまだ終わってねーぞ!!」
12話「気持ちには気持ちで応える!それが本気の相手への礼儀だ!」
13話「自分の大好きなものに嘘をつくな!!」
14話「やっぱり元祖はすごい!」
15話「納得できるまで、いっぱい考えるんだ!」

16話「一筋縄でダメなら二筋縄、それでもダメなら三筋縄だ!!」
17話「鉄壁を崩すにはダイヤモンドの攻めだ!」
18話「俺たちの本当の必殺技は、最後まで諦めない気持ちなんだ!」
19話「信頼には行動で応えろ!!」
20話「無茶を乗り越えろ!!」

21話「ゴールを背負うって言うのは、みんなの想いを繋ぐことだ!」
22話「くよくよ考えたってなんにも変わらない。とにかく動くんだ!!」
23話「練習はおにぎりだ!いずれ、血となり肉となる!!」
24話「戦える、みんなと一緒なら!!」
25話「みんなと優勝を目指す!サッカーが好きだから!!」
26話「信じてくれる仲間がいる限り、俺は何度でも立ち上がる!」

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