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劇場アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』をオススメしたい理由

至上の“師弟愛”がここに! 人と妖精をめぐる物語──劇場アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』をオススメしたい理由

中国の漫画家であるMTJJ監督および寒木春華(HMCH)スタジオが制作した劇場アニメ『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』。2019年9月、中国での公開に続いて日本語字幕版が上映されて評判となり、2020年11月には『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』のタイトルで日本語吹替版が公開されました。

本作は、人間たちの自然破壊により森から追われた黒猫の妖精・シャオヘイが、妖精のフーシーや人間でありながら最強の執行人であるムゲンと出会い、新たな居場所を見つける物語。人間と妖精の対立、共存をめぐるアクションファンタジー作品です。

日本語吹替版ではシャオヘイを花澤香菜さん、ムゲンを宮野真守さん、フーシーを櫻井孝宏さんが演じています。

本稿では、本国のみならず日本でも高い人気と評価を得ている劇場アニメ『羅小黒戦記』の魅力をご紹介していきます。2024年12月27日(金)より2週間限定でリバイバル上映(塚口サンサン劇場)が決定していますので、この機会に劇場で鑑賞するのもオススメです!

 

目次

『羅小黒戦記』とは

『羅小黒戦記』はWEBアニメが原点で、2011年3月から動画サイトで公開した後に人気が上昇し続け、中国アニメを代表する作品にまで成長しました。WEBアニメは、シャオヘイ(小黒)がロ・シャオパイ(羅小白)という女の子の家に拾われるお話から始まります。

◆『羅小黒戦記』WEBアニメ第1話(重製版)

 

2019年に公開された劇場アニメ『羅小黒戦記』は、WEBアニメシリーズの前日譚にあたる作品。MTJJ監督の話によると、前日譚にしたのはWEBアニメを知らない人が観てもわかるようにするためなのだそうで、劇場アニメは独立した作品としても楽しむことができます。

 

劇場アニメ『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』本予告映像

 

劇場アニメ『羅小黒戦記』のストーリー

物語の舞台は人間と妖精が生きている世界。両者は時にぶつかり合いながらも、微妙な均衡を保っていました。

森が開発されて多くの妖精たちが居場所を失うなか、放浪中の黒猫の妖精・シャオヘイに手を差し伸べたのは同じく妖精のフーシー。彼はシャオヘイを人里から遠く離れた島へと案内して仲間に加えます。

ようやくシャオヘイに平穏が訪れたかに思えたものの状況は急展開。彼らのもとへ“最強の執行人”である人間のムゲンが現れたのです。

フーシーたちの不穏な動きを察知してやって来たムゲンは強さで彼らを圧倒し、その戦いのなかでシャオヘイはムゲンに捕らえられてしまいます。なんとか逃れたフーシーたちはシャオヘイの奪還を誓い、かねてから計画していた“ある作戦”を開始。

一方、ムゲンはシャオヘイを連れて、人と共存する妖精たちが暮らす館を目指します。

人間と妖精の共存を願う人間のムゲンと、人間を許すことができない妖精のフーシー。二人の確執が浮き彫りとなるなか、シャオヘイは人間と妖精の関係を揺るがす大きな事件へと巻き込まれていきます。

『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』公式サイト
『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』公式X

 

 

キャラクターの魅力

劇場アニメ『羅小黒戦記』のおすすめポイントのひとつとして、まずは魅力的なキャラクターたちをご紹介。温もりのあるタッチで生み出されるキャラクターは表情や仕草にも愛らしさが溢れています。本作では個性豊かな妖精たちが活躍しており、その能力や生き方もさまざま。

最初に妖精とはどんな存在なのか、能力についても併せて簡単に解説します。彼らの能力もストーリーの鍵となっていますので、ぜひご注目ください。

 

そもそも「妖精」とは?

妖精とは自然から生まれた、特別な能力を持った存在。人間よりも長寿で、人の姿に変身することも可能です。人間の格好で人間社会に溶け込む者もいれば、自然に隠れて過ごす者も。

修行をすることで能力を使いこなせるようになったり、複数の能力を得ることができます。(人間も修行によって能力を得ることができますが、例外や特例が存在。)

 

能力について簡単に解説

能力は、「御霊系」「空間系」「造物系」「心霊系」「生霊系」「鎖御系」と、大きく6つに分類することができます。

「御霊系」はさらに「火」「金」「水」「木」「土」といった属性に分類。「空間系」も「己界」「領界」「転送(テレポート)」など様々な能力の現れ方があります。

例えば、シャオヘイやムゲンは「御霊系」の金属性。さらに、シャオヘイは「空間系」領界、ムゲンは「空間系」己界の能力も有しています。全ての生き物は「霊域」という特別な球形の空間を持っているのですが、「空間系」の能力は「霊域」との関係が密接です。

 

シャオヘイ/小黒(CV:花澤香菜さん)

能力:金属性と空間系

霊から生まれた黒ネコの妖精。6歳。いつも元気いっぱいで、素直な性格です。人間嫌いではあるものの、人間の食べ物が好き。放浪中にフーシーに助けられ、仲間に誘われて自然豊かな島で暮らすことに。その後、ムゲンに連れられて館を目指します。

 

ムゲン/無限(CV:宮野真守さん)

能力:金属性と空間系

人間でありながら妖精たちの集う「館」に所属する執行人。その実力は“最強の執行人”として恐れられるほど。両腕につけた手甲のみならず、金属を自在に操って戦うことができます。口数は少なくあまり表情が変わらないですが、シャオヘイを気にかけています。

◆「館」「執行人」とは?
館とは妖精と人間の融和のために働く組織。本部の他に各都市に支部が置かれています。執行人というのは館で働く妖精の仕事のひとつで、問題を起こした妖精を捕らえて拘束するのが大きな仕事です。

 

フーシー/風息(CV:櫻井孝宏さん)

能力:木性

植物を操る妖精。居場所のなかったシャオヘイを仲間に加え、ある橋の下から霊道を通って自分たちの隠れ家である島へとシャオヘイを案内します。人間嫌いのフーシーは、仲間のシューファイ、ロジュ、テンフーたちと協力して生活。強い信念を持ち、ある計画を立てています。

 

シューファイ/虚淮(CV:斉藤壮馬さん)

 

能力:御霊系・氷

フーシーの仲間の妖精。能力が高く、冷静沈着。体はすべて氷でできており、負傷しても自分で修復することが可能。精霊魚を放つこともできます。

 

ロジュ/洛竹(CV:松岡禎丞さん)

 

能力:御霊系・木

フーシーの仲間の妖精。優しく人懐っこい性格で、シャオヘイの歓迎会を開こうと提案をしました。植物を操るほか、種霊を遠隔操作して周囲の様子を探ることもできます。

 

テンフー/天虎(CV:杉田智和さん)

 

能力:御霊系・火

フーシーの仲間の妖精。幼い頃からフーシーらと共に生活していた弟分。体は大きいですが、おとなしくて無口です。

 

シュイ/若水(CV:豊崎愛生さん)

 

館に所属するキツネの妖精で執行人。人間に対して友好的で、ムゲンの大ファンです。

 

ナタ/哪吒(CV:水瀬いのりさん)

 

総本部から派遣された執行人。かなりの実力者です。トレードマークは個性的な髪型。

 

キュウ爺/鳩老(CV:チョーさん)

 

館に所属する妖精で執行人。楽天的な性格の好々爺で、能力の属性を鑑定することができます。

 

館長(パンジン/潘靖)(CV:大塚芳忠さん)

 

龍遊(リュウユウ)市の館の館長。人間と妖精の共存のために尽力しており、趣味は音楽を聴くこと。

 

花の妖精/花妖(CV:宇垣美里さん)

 

花の妖精。以前、ムゲンに助けられて龍遊に来ました。花屋で働いています。

 

<次ページ:至上の“師弟愛”&圧巻のバトルシーン>
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