冬アニメ『わたしの幸せな結婚』第二期連載インタビュー第一回：斎森美世役・上田麗奈さん｜「この作品を通して、愛し愛されることは素敵なことだなと考えるようになりました」

アニメ『わたしの幸せな結婚』（原作：顎木あくみさん著、月岡月穂さんイラスト）の第二期（TOKYO MX 毎週月曜 22:30～）がついに開幕しました。

本作の舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく――〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー。第二期では、 来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れ……。

アニメイトタイムズでは、第一期に引き続き、キャストのメールインタビューを連載形式でお届け。第一回は本作のヒロイン・斎森美世を演じる上田麗奈さんです。

美世はこの先もまだまだ変化していく

──前回お話をうかがった時に「私は実は、この先の原作を追わないようにしているんです。美世と全く同じ視点に立って、新鮮な気持ちで物事に触れていきたいと思っていて」とおっしゃっていた上田さん。第二期の台本を読まれた時、どのようなご印象がありましたか？

斎森美世役・上田麗奈さん（以下、上田）：序盤は特に、第一期と比べて幸せと甘酸っぱさが増し増しになっている印象を受けました。

　
また大規模な困難に直面したり、人間関係のほろ苦さも描かれていたりと、穏やかな日常だけでは進まないエピソードになっていて。美世視点で読んでいて動揺することが沢山ありましたが、それでもそこまで物語全体に怖い印象を受けなかったのは、美世の強さが見える内容になっていたからだと思います。

──また、原作を追わないという選択をされている中で、アフレコ現場で初めて知った展開やシーンで驚いたことはありますか？

上田：美世が、自分自身の感情に戸惑ったり不安を感じたりして、二の足を踏む場面が多く見られます。どういった時にどんな感情で、何に二の足を踏むのかは、ぜひ本編をご覧いただきたいのですが、それが微笑ましい時もあれば少し心配になる時もあって。

第一期で大きく成長した美世でしたが、「そうかこの先もまだまだ変化していくんだ」……と考えさせられました。

──先行上映会で京友禅仕立てのお着物を着られていました。『わた婚』イベントではよく和装をされていますが、やはり和装を着ると特別な気持ちになったり、気持ちが引き締まったりするものでしょうか？

上田：そうですね。先日、作中で美世が着ていたお着物を忠実に再現したものを着せていただいたのですが、その時はいつも以上に気持ちが引き締まるのを感じました。美世の大切なお着物を私も着せてもらえるなんて、嬉しさもありつつ、恐れ多くもあり……。1秒1秒を大切に過ごさねばと思いました。