高山みなみさん・田中真弓さん・一龍斎貞友さん・関俊彦さん・藤森雅也監督が登壇! 『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』最速先行上映会レポート|イベント開始早々に『忍たま』らしい展開が?!
尼子騒兵衞先生の『落第忍者乱太郎』から生まれ、人々から愛されている国民的人気TVアニメ『忍たま乱太郎』。2024年12月20日(金)より『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』が全国公開となります。
12月15日(日)新宿ピカデリーにて、本作の最速先行上映会が開催。メインキャストの高山みなみさん・田中真弓さん・一龍斎貞友さん・関俊彦さん・藤森雅也監督が登壇し、アフレコ中での出来事や土井先生ときり丸の絆にちなみ絆を感じるエピソードなどが語られました。
※本記事の内容にはネタバレを含む可能性があります
イベント開始早々に『忍たま』らしい展開が?!
「なにわ男子」が歌唱するテーマ曲「勇気100%」のBGMが流れる中、高山みなみさん(乱太郎役)、田中真弓さん(きり丸役)、一龍斎貞友さん(しんべヱ役)、関俊彦さん(土井半助役/天鬼役)、藤森雅也監督が登壇。高山さん&田中さん&貞友さんは高山さんが選んだという色違いの衣装を身に纏っており、御三方の仲の良さが窺えます。
キャスト陣、1人ひとりによるユーモアを交えた挨拶や制作に対する想いを語る藤森監督。挨拶が終わると、ここからは司会者を交えてのクロストークが展開されていきます。
劇場版が決定した際の感想を尋ねられると、みなさん驚きや喜びのコメントを残します。「TVシリーズでは深い台詞があったとしてもカットされるんです。だからなにゆえ土井先生にお世話になるのかという部分を描いてほしいと思っていたので……(大声で)嬉しかったですう!!!」(田中さん)という言葉には会場から祝福の拍手が送られました。
関さんは、劇場化に際して改めて前作2本の劇場版を観たと話します。その流れで藤森監督は第2作『劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段』ではギャグを思いついただけ入れ込んだけれど、今回は思いついたギャグを全部却下していったとコメント。
さらに、普段の関さんが土井先生のようであるという話題が上がり、田中さんから「私たちも“関先生”って呼んでます。ラジオ体操をすごく教えてくれるんですよ」との発言があると、関さんが「今そんな話をしなくていいから!」と先生のような口調でツッコミを入れ会場の笑いを誘う一幕も! イベント開始早々に『忍たま』らしい空気感を感じた瞬間でした。
土井先生ときり丸の絆にちなみ“絆を感じるエピソード”が披露
アフレコの雰囲気は、みなさん満場一致で普段のTVシリーズの際とあまり変わらなかったという様子。
関さんからは、雑渡昆奈門役の森久保祥太郎さんが雑渡が“大笑いする”シーンでどう芝居をするか心配がっていたというエピソードが披露されました。そして、本番の非常に爽やかな雑渡の笑う芝居を見た関さんは「ああ、また雑渡昆奈門にファンを取られるな〜!」と感じたと言葉を漏らします。すると、「そこ、競争だったの?!(高山さん)」「見えないバトルがバチバチバチ〜って(貞友さん)」というツッコミも!
さらにアフレコ時のディレクションでは、藤森監督は「TVシリーズとは異なり喜怒哀楽のもう少し深い部分を演じてほしいとお願いした」と語ります。それでいうと、後半シーンの天鬼の大事な台詞のト書が“冷たくもなく優しくもない絶妙な感じの台詞でお願いします”と書かれていたそうでプレッシャーを感じていた、と関さん。
御三方にとっての『忍たま』の現場は、「労わりですよ。30年以上やっているのでみんなの身体が心配で!(田中さん)」、「山田先生(大塚明夫さん)がしみじみと、“みんな歳とったなぁ”って(笑)(高山さん)」、「見た目は変わっていますが、(放送当時と)気持ちは変わらないですよね(貞友さん)」とのことで、土井先生ときり丸の絆にちなみキャスト陣の絆を感じるお話が語られました。
一方で、制作陣の絆は?と話が振られると、藤森監督は納品前にあるVTR編集が深夜に終わり、都内から埼玉にある会社に戻ると制作スタッフ全員が待ってくれていたと。みんな作画修正やらで何日も家に帰っていない状態だったけれど、拍手で迎えてくれたというエピソードを話している隣で「なんか胸がいっぱいになっちゃう」と涙ぐむ貞友さんの姿が印象的でした。登壇者以外にも本作に心血を注いで携わっている方がたくさんいるのだと感じる素敵なお話しです。
また、キャラクターデザイン・新山恵美子さんによる乱太郎・きり丸・しんべヱのお手製だるまに、作業がひと段落するごとに目を描いていたというお話があると、高山さんからは「それは商品化だな?!」の声。「ほしい!」と言わんばかりに客席からは拍手が飛び交います。さらに、「(きり丸の声で)だるまいかがですか〜?」(田中さん)、「販売のナレーションをいれさせてもらおうかな?」(貞友さん)とノリノリな様子で会場を和ませます。
「俺も教えた覚えない(笑)」(関さん)
注目してほしい部分や印象的なシーンを尋ねられると、藤森監督はキャラクターの内心と外側に出てくる表情の差のお芝居と一言。すると関さんは天鬼の初登場シーンであり六年生と対峙する場面をピックアップします。
高山さんが上げた冒頭の彼岸花のシーンについて藤森監督より「不吉な予感を象徴するような形で入れた」との補足もありました。田中さんはきり丸が忍術「聞き耳頭巾」を披露するシーン、貞友さんは「なにわ男子」の大西流星さんと藤原丈一郎さん演じる卒業生の桜木清右衛門&若王寺勘兵衛の活躍シーンを上げました。
ここでは「聞き耳頭巾」という術について、高山さんが「教わってないけれど……?」と言うと、『忍たま』ではお馴染みの土井先生の「教えたはずだ」という台詞に掛けて、関さんが「俺も教えた覚えない(笑)」と返し、会場の笑いを取ります。
トークパートが終了しお知らせに移ると、『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』が海外でも公開されることが発表されました。2025年1月29日の台湾での上映をはじめに、韓国、ベトナムでも劇場公開されることが発表されると、客席からは拍手の嵐が。さらに、第1弾入場者プレゼントに、クリアカード(全5種)の配布が決定!
楽しい時間もあっという間。最後はみなさん一人ひとりより挨拶がされ大きな拍手の中、イベントは幕を閉じました。
[撮影・文/笹本千尋]
『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』作品情報
あらすじ
タソガレドキ忍者・諸泉尊奈門との決闘に向かった後、消息を絶ってしまった土井先生―
山田先生と六年生による土井先生の捜索が始まる中、担任不在の一年は組では、タソガレドキ忍軍の忍び組頭・雑渡昆奈門と、尊奈門が教壇に立つことに!
そんな中、きり丸は偶然、土井先生が置かれた状況を知ってしまうのだった。
一方、土井先生捜索中の六年生の前に突如現れたのは、ドクタケ忍者隊の冷徹な軍師・天鬼。
その顔は、土井先生と瓜二つで―
忍たま達に立ちはだかる最強の敵を前に、今、強き「絆」が試される。
果たして乱太郎、きり丸、しんべヱたちは、土井先生を取り戻すことができるのか―??
キャスト
(C)尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会