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『ささ恋』上田麗奈・嶋野花オフィシャルインタビュー!

『ささやくように恋を唄う』里宮百々花役・上田麗奈さんと木野ひまり役・嶋野花さんのオフィシャルインタビュー到着!

2020年度「百合漫画大賞」第1位! ‟ひとめぼれ”から始まるガールズバンドラブストーリーのTVアニメ『ささやくように恋を唄う』。12/28に第11話&第12話が連続放送され、ついに最終回を迎えました。

そして今回、里宮百々花役・上田麗奈さんと木野ひまり役・嶋野花さんのオフィシャルインタビューが到着したので、ここに公開しましょう。

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ささやくように恋を唄う
高校入学初日、新入生歓迎会でのバンド「SSGIRLS」の演奏を見た新入生の木野ひまりは、ギターボーカルを務めていた朝凪依に憧れ、彼女に‟ひとめぼれ”をする。その気持ちを伝えられた依は、ひまりに‟ひとめぼれ”という名の恋心を抱くことに。憧れと恋心。同じ‟好き”でも異なる気持ち。すれ違うふたりの関係に、バンドメンバーの想いも絡み合い…。ふたりの‟ひとめぼれ”は、やがて鮮やかな青春を奏で始める——作品名ささやくように恋を唄う放送形態TVアニメスケジュール2024年4月13日(土)〜2024年6月29日(土)テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠ほか【第11話&第12話】2024年12月28日(土)~テレビ朝日系全国24局ネット・ABEMAほか話数全12話キャスト木野ひまり:嶋野花朝凪依:瀬戸麻沙美/笹倉かな(歌)水口亜季:小松未可子筒井真理:小原好美橘香織:加隈亜衣泉志帆:根本優奈/水上スイ(歌)里宮百々花:上田麗奈天沢始:安済知佳水口未希:古賀葵スタッフ原作:竹嶋えく(コミック百合姫/一迅社刊)監督:真野玲シリーズ構成:内田裕基キャラクターデザイン:吉田南サブキャラクター・衣装デザイン:應地隆之介プロップデザイン:永木歩実 川久保美冴色彩設計:古市裕一美術設定...

里宮百々花役・上田麗奈さんオフィシャルインタビュー!

ローレライの演奏とともに志帆の決断が描かれた第11話。

いよいよ文化祭がスタート。亜季は、ひまりを通して志帆を体育館裏へと呼び出し、志帆に向き合います。改めて「友だちになりたい」という亜季に、志帆は思わず亜季への想いを告白する。そしてローレライの演奏が始まり……。

「ささ恋インタビュー」第11回は、ローレライのベース・里宮百々花を演じる上田麗奈さんが登場。木野ひまりを導く先輩であり、悲しい過去を背負った彼女をどう演じたのか伺いました。

ローレライというバンドそのものが覚悟の表れなんです

──原作をご覧になったときの感想はいかがでしたか?

上田麗奈さん(以下、上田):ひとコマひとコマからタッチの繊細さや表情の豊かさが伝わってくる、かわいらしくて儚げで美しい絵に惹かれました。物語も登場人物みんなが恋をしているような甘酸っぱいお話でありつつ、時にほろ苦いでは足りないくらい心が苦しくなるお話もあって。すごく読み応えがありました。

──胸が苦しくなったり、ドキドキしたり、いろいろな感情が揺さぶられる作品です。

上田:私も最初はひまちゃん(ひまり)にドキドキさせられました(笑)。本人がけっしてあざとくないからこその“あざとかわいさ”があるので、依先輩と同じ目線で「次はどんなふうにドキドキさせてくれるんだろう?」って。アニメもひまちゃんのかわいさに溢れていて、特に第1、2話は依ちゃん視点で楽しむことが多かったです。

──上田さん演じる百々花は、ひまりの先輩にあたるキャラクターです。最初はどんな印象をお持ちになりましたか?

上田:明るくて朗らかで親しみやすい雰囲気があって、そのうえでちょっと強引なところやいたずらっぽさがあるチャーミングな子だなと思いました。でも、それだけじゃないんですよね。物語を追っていく中で、百々花は誰かのことを考え、誰かのために行動できる人だというのがわかってきて、他人を喜ばせたいという気持ちが人一倍強い人なんだと思うようになりました。

その点では、ひまちゃんと通ずるところがありますよね。先輩としてひまちゃんの少し先を生きてるような感じというか。ひまちゃんがまだしたことのない経験や気づいてない感情を一足先に経験していて、だからこそひまちゃんに対して同じ目線で言葉をかけてあげている印象がありました。

──何も知らずに原作を読んだときに、最初は依のライバルキャラになるのかなんて思いましたが……。

上田:まったくそんなことはありません(笑)。本当に純粋にひまちゃんを応援できるし、依先輩のことも素敵だと思える人なんです。百々花の中にはキョウちゃんという確固たる存在があり、大きな目的もありますから。

──百々花の初登場は第4話でした。どんなお芝居を意識されましたか?

上田:テスト(リハーサル)では、お姉さんになりすぎず、達観しすぎないようにとディレクションをいただいたので、本番では年齢感を少し下げて少し無邪気さを加えるイメージでやらせていただきました。確かに、ローレライのメンバーはみんな何かを喪失した人たちであり、そのうえでの葛藤があるので、のちのちの展開を考えると成熟しすぎないほうがいいんですよね。そういった部分を意識しつつ、かわいらしさや無邪気さを大事にしました。

──どこか儚い印象もありましたが、その辺りも意識されたのでしょうか?

上田:儚さはあえて意識することはありませんでした。むしろ、より元気な方向……表向きは精神が安定していてる雰囲気に仕上げていった記憶があります。百々花なりに喋っている中で、自然と出たものだったのかもしれません。

──「ささ恋インタビュー」第10回で、始役の安済知佳さんが「憂いを帯びた声も素敵」と絶賛されていました。

上田:嬉しいです! ローレライのメンバーにだけは見せる悲しみや傷がありましたから、ちかぺ(安済)さんにそう言っていただけてホッとしています。

──そして、百々花としてはひまりとの関係性も外せません。先ほど、「少し先を生きている」とおっしゃっていましたが、二人の関係性についてはいかがですか?

上田:百々花とひまちゃんは「好き」の形も似ているのかなと思います。人のために何かをしてあげたい、そしてその気持ちの先に好きがある。第5話で語られていましたが、百々花が「その人のために毎日料理を作ってあげたいかどうか」を恋の基準にしていたように、ひまちゃんも依先輩に料理を作ってあげたいという気持ちが強かったと思うんです。その辺は似ているのかなと感じましたし、百々花は導く側であると同時にひまちゃんの人柄の温かさに救われる部分もあるように感じました。

──それはどういった部分に救われたと感じたのでしょう?

上田:百々花はけっして音楽が好きで純粋に楽しいからローレライを組んだわけではなく、それは志帆も始も同じだと思うんです。そんな百々花たちに対して、ひまちゃんは「かっこいい」とまっすぐに言ってくれる(第9話)。あの言葉は百々花にとっても一種の救いのようなものだったんじゃないかなと思いました。

──ひまり役の嶋野花さんとの掛け合いはいかがでしたか?

上田:感情を素直に出してくれて、掛け合いながら「この子の言葉は偽りじゃないんだな」といつも受け止めていました。はっきりとした元気さというよりも、この作品の柔らかさや儚さにばっちりフィットした明るさだったので、この子が語る言葉は全部本当のことなんだろうなと伝わってくるんです。私だけではなく、ひまちゃんと掛け合ったどのキャラクター、キャストもそのピュアさを受け止めていたんじゃないかなと思います。

──過去も含めた、ローレライの繋がりについてはどのように思われましたか?

上田:第10話を見て、第7話で披露されたローレライの圧倒的なパフォーマンス、その凄みの理由がわかった気がしました。あの演奏にはローレライのすべて、彼女たちの覚悟が表れていたんだなって。そもそも、一番好きな音楽、一番好きな人……自分にとって大切なものを失った三人が「自分の力で立ち上がる=ローレライの結成」で、ローレライというバンドそのものが覚悟の表れなのかなと。

そして、お互いの悲しみを否定することなく、踏み込むこともせずにただ寄り添って悲しみを分け合う、それぞれが救いになっている心強い拠り所なんだろうなと思います。だからこその信頼関係が感じられて胸にくるものがありました。

──第10話は、百々花と志帆のやりとりもグッときました。

上田:悲しみを和らげるために、キョウちゃんが好きだった志帆ちゃんの音楽を聴き始めたけれど、次第に志帆ちゃんの音楽自体が好きになっていったんだろうなと、百々花のセリフから感じ取ることができました。そして百々花の言葉が、志帆ちゃんが立ち上がるエネルギーになった気もして。けっしてポジティブな会話ではないけれど、あの掛け合いがあったからこそ、志帆の「自分の口で伝えてやればいいでしょ」という言葉が出たのかなと思います。

──第11話では、志帆が亜季に想いを伝えました。上田さんからご覧になった志帆についてはいかがでしょうか?

上田:志帆ちゃんは自分の気持ちに対して真剣で、真面目で、こんなに一生懸命向き合えるなんてすごいな、かっこいいなって思います。真剣すぎるがゆえにトゲが出てしまう瞬間もきっとあるんでしょうけど、一生懸命だからこそあの音楽が生まれるのだろうし、心に残る演奏、歌になるんだろうなと思うと、心から応援したくなるキャラクターです。

志帆ちゃんにとって、軽々しく応援されるのが嬉しいかどうかはわかりませんけど(笑)。やっぱり挫折を繰り返して、音楽の過酷さを一番よく知っているわけですから。志帆ちゃんの思いを尊重したい気持ちはありつつも、やっぱり応援したり、見守ったりしたくなるキャラクターですね。

──ローレライとは対照的に、SSGIRLSの関係はすごくほんわかしていますよね。

上田:ひまちゃんと依先輩の掛け合いもそうですし、SSGIRLSはいつも楽しそう(笑)。すごく癒やされています。

──ひまりと依は特に後半はずっとラブラブで。

上田:二人が全力でこの作品の甘酸っぱさを体現してくれているのがいいですよね。ほろ苦さを全力で出しているローレライとの違いが面白くて好きです。

──では、これまでの話数を振り返って特に印象に残っているシーンを教えていただけますか?

上田:第6話でひまちゃんが依先輩に告白の返事をするシーンは、「めちゃめちゃ好き~!」ってなりました(笑)。依先輩は自分の隣で歌を聴いてほしいと思っていて、ひまちゃんは依先輩の歌を隣で聴きたいと思っている。お互いの「好き」の表現が一緒だったという、歌唱シーンのモノローグから返事をするくだりまでの一連の流れがとても印象深かったです。そのあとの、一番の友達は譲らないという亜季ちゃんのセリフも切なくて。本当に最高の流れでした。

──では、皆さんに高校時代にハマっていた音楽を伺っているのですが、上田さんはどんな音楽が好きでしたか?

上田:初めて友達にCDを貸してもらうという経験をして、初めてCDをプレイヤーに入れたのが高校生のときで、それがレッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)でした。レッチリのことは知らなかったんですけど、その友達と仲良くなりたい一心でアルバムを全部聴いて、好きな曲も自分なりに見つけて、感想トークをしたというところまでを含めて、ものすごくハマっていました。

そもそも、音楽を含めてあまり熱中したものがなかったんです。自分からCDを買ったり、アーティストさんを好きになったりすることもなく。今もそんなにないので、人からのオススメというものを大事にしています。

──では、「最近、ひとめぼれしたこと」についても教えてください。

上田:ひとめぼれと言ってしまえるほど軽やかなものではないんですけど、うちの猫ちゃんは、出会って、観察して、この子を連れて帰らなきゃという気持ちになって、一緒に暮らすことになりました。最初、すごく具合が悪そうだったので、性格や病名も何も知らないままにお迎えすることを決めたんです。病院にも連れていって、今では原因もわかって元気に暮らしています。

──ありがとうございます。では最後に、『ささ恋』をご覧いただいている皆様にメッセージをいただけますか?

第11話を見た今、一番気になるのは亜季と志帆の「この先」だと思います。もちろん、この作品はみんながそれぞれに大事なものがあったり、恋をしていたりとたくさん心を動かしていますが、まずはこの二人がどうなっていくのか見守っていただけたら嬉しいです。

木野ひまり役・嶋野花さんオフィシャルインタビュー!

ついに最終回を迎えたアニメ『ささやくように恋を唄う』。

亜季と志帆にどうしても仲直りしてほしいひまりは、姿を消した志帆を見つけ出し、強い意志をもって志帆をSSGIRLSのライブに連れていきます。そこでSSGIRLSの演奏と亜季の歌を聴いた志帆は……。

「ささ恋インタビュー」も今回が最終回ということで、主人公・木野ひまりを演じた嶋野花さんにこれまでの物語を振り返っていただきました。

誰かのために行動できるひまり 彼女もまたみんなに支えられていた

──ついに最終回を迎えました。率直な感想はいかがでしたか?

嶋野花さん(以下、嶋野):亜季と志帆が無事に仲直りして、ひまりも幸せいっぱいだったので、最高の最終回だなと胸がいっぱいになりました。きっと視聴者の皆さんも亜季と志帆がどうなるのか、ずっと不安だったと思うんです。結末を見届けて、明るい気持ちになれたのではないかなと思います。

──最終回のひまりは、志帆をSSGIRLSのステージへ連れていくという大きな役割を担いました。

嶋野:ひまりは亜季と志帆に仲良くしてほしいと思いながらも、自分が状況をかき乱してしまったという負い目もあったと思うんです。そこから志帆の過去を知り、その想いを知って、深いところまで相手の気持ちを考えられるようになったのが、この最終話だったのかなと。亜季と志帆のために行動できるひまりが眩しかったですし、本当に彼女は強くなりました。

──第9話の試食会のときはどうなるかと思いましたが……。

嶋野:あのときはみんなに仲直りしてほしいと思いつつも、どちらかというとまだ自分本位だったんです。対立している人を天真爛漫に集められるのはひまりの魅力ですが、対面したらどうなるかまでは考えが及ばず、やっぱりうまくいかなかった。結果的に、その天真爛漫さを残しながらちょっとずつ大人になっていったのがひまりらしくていいなと思います。

──物語の後半はローレライと過ごす時間が多かったですが、志帆たちとひまりの関係性をどうご覧になりましたか?

嶋野:依先輩やSSGIRLSの皆さんと一緒にいるときよりも、後輩感が強かったですね。

──言われてみればそうですね。

嶋野:マネージャーという立ち位置もあって、付き合い方が完全に部活の後輩でした(笑)。もともとフレンドリーで親しみやすい子なので、そんなに大きな違いではないんですけど。でも、ローレライの皆さんが面倒見のいいお姉さん集団ということもあって、ひまりを含めた仲間感、部活感がありました。

──ひまりが志帆たちと知り合うきっかけにもなった百々花とのやりとりも微笑ましかったです。

嶋野:私、百々花推しなんですよ! 百々花が大好きなので、二人のやりとりはアフレコ中も楽しかったですし、オンエアを見るのも楽しかったです。依先輩が百々花に嫉妬するシーンもすごく好きでした。原作を読ませていただいたときは胸が苦しくなりましたが、ひまりを演じている最中はなんだか楽しくなってしまって(笑)。依先輩の嫉妬も含めて、面白い関係性でした。

──では、少し物語を遡ってお話を伺えればと思います。「ささ恋インタビュー」第1回では、第1話を振り返っていただきました。その後、ひまりと依の「好き」の違いから二人はすれ違っていきましたが、そのやりとりをどうご覧になりました?

嶋野:原作は依先輩の目線で読んでいたので、まっすぐに「ひとめぼれしました!」なんて言われたら勘違いしないほうがおかしいと、依先輩のほうを応援していたんです。気持ちはすれ違っているし、距離感もうまくつかめない……モヤモヤと悩む依先輩に感情移入したり、かわいいなと思ったりしながら、それでもホレさせると言い切れる依先輩が素敵だなって。でも、ひまりはひまりであの無自覚なあざとさが魅力的なので仕方ないよなと、特にアニメになってからそれを強く感じるようになりました。

──それはどうしてでしょうか?

嶋野:「ささ恋インタビュー」第1回でもお話しさせていただきましたが、原作ではひまり視点と依先輩視点の両方から描かれていた「ひとめぼれしました!」が、アニメでは依先輩視点だけに絞られたんです。依先輩がより強く好意を受け止める演出になっているので、ますます仕方ないよなぁって(笑)。基本的にひまりを演じるときはかわいさやあざとさは意識しませんでしたが、このときだけは好意が伝わるようなお芝居を意識しました。

──「好き」がわからないひまりに、一石を投じたのが亜季の告白でした。亜季とのやりとりはどうでしたか?

嶋野:亜季が依先輩を思う気持ちとひまりの鈍感さをしっかり伝えてくれたおかげで、ひまりは今まで以上にまわりを見られるようになりました。ひまりからすれば亜季先輩の告白は本当に怖かったと思います。でも、まっすぐ伝えてくれたからこそ、腑に落ちたんだろうなって。ひまりが自分のことで悩んで落ち込んだのってこのときぐらいなんです。依先輩を待たせ、亜季を巻き込んでしまった。この経験があったことで誰かのために悩めるようになったのかなと私は考えていて、そういう意味でも亜季には大きく成長させてもらったなと思います。

──その亜季も最後は志帆と仲直りをしましたね。

嶋野:亜季と志帆のコンビが本当に大好きなんです! 特に志帆は「かき乱すだけかき乱すキャラクター!?」と最初は思ったくらいだったのに、その内面や過去を知れば知るほど、どんどん惹かれていって。最後の“引き寄せチュー”は最高にグッときました!

──(笑)。そして、第6話ではひまりからの告白がありました。

嶋野:アフレコ前にいただいた「Sunny Spot」の音源を何度も聴いて、ずっと楽しみにしていたシーンだったので、アフレコを終えたときはやっと付き合えたんだってホッとしたのを覚えています(笑)。

──あのシーンを演じる際にどんなことを意識されましたか?

嶋野:ライブを聴いたテンションで「じゃあ付き合いましょう!」という流れではなく、ひまりの中でゆっくりと依先輩への「好き」が高まっていったシーンだと思ったので、依先輩への想いを噛みしめるように演じました。私の心境としては「しっかり悩んで答えを出せたんだね」、「依先輩への気持ちを本当に大事にしてきたんだね」と、後ろから見守る人のような感じでしたが(笑)。大好きなシーンなので、何度も見返しています。

──そして、ぜひ嶋野さんご自身についても伺えましたら。嶋野さんは本作が初主演作品でした。この作品を通じて成長できたことはありましたか?

嶋野:物語を通して一人のキャラクターを演じきる経験がなかったので、『ささ恋』のおかげで「お芝居ってこういうことなんだな」と学ぶことができました。もちろん、これまでアニメのゲストキャラクターやゲームのキャラクターをやらせていただいて、勉強させていただくことはたくさんありました。でも、一人で練習して、一人で演じるのとは全然違っていて。長い時間を掛けて一人のキャラクターを積み上げていくこと、掛け合いの中で言葉を紡いでいくことの大切さを知ることができました。

──嶋野さんは「ささ恋インタビュー」第1回で、デビューから1年ぐらいでコロナ禍に入ってしまい、ずっと分散収録だったとおっしゃっていましたね。

嶋野:そうなんです。少ない人数で、セリフもブロックごとに録っていくのが当たり前だったので、最初から最後まで流れに沿ってお芝居するのが初めてだったんです。以前、先輩方から「主人公をやると、だいぶ演技が変わるよ」と言われたことがありましたが、お芝居に対する認識は本当に大きく変わりました。

──やはり掛け合いでアフレコするのは全然違いますか?

嶋野:全然違いました! 私が想像するひまりと掛け合いの中で出てくるひまりは、口調の細かいニュアンスもパワフルさも全然違っていて、お芝居はほかの方の演技のおかげでできるものなんだなと実感しました。

──お芝居以外のところでは、ラジオのパーソナリティ、イベント出演や先行上映会での歌唱もありました。こちらはいかがでしたか?

嶋野:どれも緊張、緊張、緊張でした! 人前で歌うのは初めてだったので、緊張しすぎてほとんど覚えていません(笑)。ラジオは一緒にパーソナリティを務めてくださった依先輩役の瀬戸(麻沙美)さんにたくさん助けていただきました。感謝してもしきれません。でも、キャラクターのことを深掘りできましたし、アフレコでどんなことを考えていたかゲストさんに伺うことができて、ラジオってなんて楽しいんだと思いました。

──では最後に、アニメ『ささ恋』をここまで応援してくれたファンの方へひと言いただけますか?

嶋野:最初はひまりと依先輩のすれ違いが続き、皆さん、「どうなるんだ!?」とやきもきしたかと思います。二人が結ばれたと思ったら、今度は亜季と志帆が衝突。こちらも「どうなるんだ!?」と胸を痛めながらご覧になったと思いますが、ハッピーエンドを迎えることができました。じゃあ、この先どうなるんだと気になる方は、ぜひ原作をご覧になってください。物語はまだまだ続いていきますので、これからも応援していただけたら嬉しいです。本当にありがとうございました!

TVアニメ『ささやくように恋を唄う』作品情報

各配信サービスにて好評配信中!

●月額見放題サービス
ABEMA 独占配信

●個別課金サービス 
バンダイチャンネル/dアニメストア/DMM TV/FOD/HAPPY!動画/Huluストア/J:COM STREAM/Lemino/milplus/Prime Video/TELASA/U-NEXT

INTRODUCTION

高校入学初日、新入生歓迎会でのバンド「SSGIRLS」の演奏を見た新入生の木野ひまりは、ギターボーカルを務めていた朝凪依に憧れ、彼女に“ひとめぼれ”をする。

その気持ちを伝えられた依は、ひまりに“ひとめぼれ”という名の恋心を抱くことに。

憧れと恋心。

同じ好き”でも異なる気持ち。

すれ違うふたりの関係に、バンドメンバーの想いも絡み合い…。

ふたりの“ひとめぼれ”は、やがて鮮やかな青春を奏で始める

STAFF

原作:竹嶋えく(コミック百合姫/一迅社刊)
監督:真野玲
シリーズ構成:内田裕基
キャラクターデザイン:吉田南
サブキャラクター・衣装デザイン:應地隆之介
プロップデザイン:永木歩実、川久保美冴
色彩設計:古市裕一
美術設定:伊良波理沙
美術ボード:張恒碩
美術監督:桒嶋壮志
CG監督:江田恵一
撮影監督:喜多隆宏
オフライン編集:神宮司由美
音響監督:郷文裕貴、中谷希美
音楽:佐々木裕、前口ワタル
アーティスト:笹倉かな(朝凪依)、水上スイ(泉志帆)
アニメーション制作:横浜アニメーションラボ&クラウドハーツ
製作:ささやくように恋を唄う製作委員会

OPテーマ:SSGIRLS(歌:笹倉かな)「Follow your arrows」
EDテーマ:木野ひまり(CV.嶋野花)「ギフティ」

CAST

木野ひまり:嶋野花
朝凪依:瀬戸麻沙美
水口亜季:小松未可子
筒井真理:小原好美
橘香織:加隈亜衣
泉志帆:根本優奈
里宮百々花:上田麗奈
天沢始:安済知佳
水口未希:古賀葵

公式サイト
公式X(@sasakoi_anime)
公式TikTok

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原作情報

原作:ささやくように恋を唄う
著:竹嶋えく
「コミック百合姫」(一迅社刊)で連載中
原作コミックス第1~第10巻 好評発売中

(C)竹嶋えく・一迅社/ささやくように恋を唄う製作委員会
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