冬アニメ『わたしの幸せな結婚』第二期連載インタビュー第二回:久堂 芙由役・井上喜久子さん|「 一番共感した部分は、子どもに対する母としての深い想いです。ただ……」
アニメ『わたしの幸せな結婚』(原作:顎木あくみさん著、月岡月穂さんイラスト)の第二期(TOKYO MX 毎週月曜 22:30~)が、先週からついに開幕しました。
本作の舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく――〝愛〟と〝異能〟が紡ぐ、異色のシンデレラ・ストーリー。第二期では、 来春にも挙式を予定し、穏やかな日々を過ごすふたりに思わぬ出来事が訪れ……。
アニメイトタイムズでは、第一期に引き続き、キャストのメールインタビューを連載形式でお届け。第二回は清霞の母・久堂 芙由(くどう ふゆ)を演じる井上喜久子さんです。
前回はこちら
あの時代に由緒正しい家を守ると言うことは並大抵のことでは無い
──『わたしの幸せな結婚』の物語について、最初にどのようなご印象をお持ちになりましたか? また、作品のテーマやキャラクターたちにどのような魅力を感じられたかを教えて下さい。
久堂 芙由役・井上喜久子さん(以下、井上):最初はあまりにも美しいビジュアルに心がときめきましたが、その中にある、人の哀しさや苦しみ、憎しみなどが入り混じり、とても深い世界観に感動しました。
良い人、悪い人、人間の内面や葛藤が丁寧に描かれていて、魅力的なキャラクターが次々と出てくるので目が離せないと思いました!
──芙由というキャラクターに共感された部分や、ご自身が特に印象深く感じた点があればお聞かせください。
井上:一番共感した部分は、子どもに対する母としての深い想いです。ただ芙由さんのやり方は、どこか子どもじみているような気がしました。
全ては夫である正清さんの大きな愛に包まれて存在できているのかなぁと、少し切なさも感じました。
あの時代に由緒正しい家を守ると言うことは並大抵のことでは無いので、息子を厳しく育てたいという想いは理解できるのですが、母としては、だいぶ間違った方向に行ってしまったと思いました。
息子にあれだけ嫌われているということは、今までどれだけのことをしてしまったのか……。