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TVアニメ『呪術廻戦』第3期 第51話「葦を啣む」振り返り

禪院真希の覚醒……双子が迎えた悲しい結末と禪院家の崩壊──TVアニメ『呪術廻戦』第3期「死滅回游 前編」第51話「葦を啣む」(第3期 第4話)を振り返ろう! 第52話「熱」の見どころもお届けします!

人の負の感情から生まれる化物・呪霊と戦う呪術師たちの奮闘を描いた大人気漫画『呪術廻戦』(著・芥見下々先生)。2020年にテレビアニメ化されて以降、劇場版を含めたアニメシリーズは公開・放送されるたびに大きな話題となりました。

そんな本作のテレビアニメシリーズ第3期目となる「死滅回游編」が2026年1月より放送開始。本稿では各話ごとにファンが注目したポイントや盛り上がった箇所を中心にその内容を振り返っていきます。

今回は第51話「葦を啣む」。死滅回游のルールや羂索の意図が判明し、回游平定のため各自動き出した虎杖たち。禪院真希は戦力強化のための呪具を入手すべく禪院家へ向かいました。

※本稿にはネタバレ要素が含まれます。

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呪術廻戦 死滅回游
2018年10月31日。ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如“帳”が降ろされ大勢の一般人が閉じ込められる。そこに単独で乗り込む現代最強の呪術師・五条悟。だが、そこには五条の封印を目論む呪詛師・呪霊達が待ち構えていた。渋谷に集結する虎杖悠仁ら、数多くの呪術師たち。かつてない大規模な呪い合い「渋谷事変」が始まる―。そして戦いは、史上最悪の術師・加茂憲倫が仕組んだ殺し合い「死滅回游」へ。「渋谷事変」を経て、魔窟と化す全国10の結界(コロニー)。そんな大混乱の最中、虎杖の死刑執行役として特級術師・乙骨憂太が立ちはだかる。絶望の中で、なおも戦い続ける虎杖。無情にも、刃を向ける乙骨。加速していく呪いの混沌。同じ師を持つ虎杖と乙骨、二人の死闘が始まる——作品名呪術廻戦死滅回游放送形態TVアニメシリーズ呪術廻戦スケジュール前編:2026年1月8日(木)~2026年3月26日(木)MBS/TBS系28局”スーパーアニメイズムTURBO”枠にて話数前編:全12話キャスト虎杖悠仁:榎木淳弥伏黒恵:内田雄馬禪院真希:小松未可子秤金次:中井和哉脹相:浪川大輔九十九由基:日髙のり子鹿紫雲一:木村良平羂索:櫻井孝宏両面宿儺:諏訪部順一スタッフ原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社ジャンプ...

真依の死によって覚醒した真希

禪院家の忌庫の扉を開いた真希が見たものは、空っぽになった忌庫の中で血塗れになって倒れている双子の妹・真依と父・禪院扇。

実の娘たちを出来損ない扱いし蔑んできた扇は、「五条悟を渋谷事変共同正犯とし呪術界から永久追放かつ封印を解く行為も罪と決定する」という総監部の通達を利用し、回游平定のため五条を解放しようとしている禪院家新当主・伏黒恵と娘たちの誅殺を企てていたのです。

父と戦うもあえなく深手を負わされた真希。扇は実の娘をボロ雑巾のように引き摺り、無数の呪霊蠢く懲罰部屋へ投げ入れます。自分の実力を過信し、当主になれなかった原因のすべては娘たちの出来の悪さによるものと考え、娘たちへの憎しみを吐き続ける扇。

権力に支配され、実の娘でさえ自分が権力を得るための道具としてしか見ていない扇を見ていると、前当主である直毘人は術師としての強さだけでなく、人格面でも当主に選ばれるべくして選ばれた人物なのだと感じました。

瀕死状態の真希と真依は2人だけの精神世界へ。真依は自身の命と引き換えに作り出した呪具と「全部壊して」という言葉を残し死亡。呪術において同一人物と見なされる一卵性双生児の妹が呪力や術式、「強くなりたくない」という思いを全て持って逝ったことにより、真希は天与呪縛(フィジカルギフテッド)として悲しくも完全なる覚醒を果たしました。

「真希と真依の結末本当に悲しい」「真希さんは妹の居場所作るために強くなろうとしてたのに妹の命と引き換えに力を手に入れるの辛すぎる」「ここ泣かないの無理だろ」などファンからも様々な感想が投稿されています。

また、「原作よりも真依を呼ぶ声が必死で悲痛で心に刺さった」と演じている小松未可子さんのお芝居に感嘆する声も。

妹にすべてを託された真希は約束通り禪院家の全てを破壊。彼女に襲い掛かる大勢の男たちを静かな表情のまま殺戮する真希。派手な戦闘シーンに対し表情の変わらない真希が非常に印象的で、数多の男たちを相手取っていても彼女の心にいるのは守りたかった妹だけなのだろうことが感じられました。

真希が一掃した躯倶留隊は高専に入学する前に彼女自身も籍を置いていた組織だと言います。当然見知った人間ばかりのはずだと思いますが、そんな相手でも情の欠片も感じないほど容赦なく斬り捨てており、彼女が躯倶留隊の中でどんな扱いを受けていたのか、想像に難くありません。

私が個人的に最も印象的だったのは、屋敷内の全ての男たちを葬った真希が、最後に母親の元に行き、なぜ忌庫に行くのを止めようとしたのか訊ねたシーンです。

真希はこれまで自分たちを守ってくれなかった母親が、最後の最後、娘たちを殺そうとしている扇から娘を守るために真希を止めようとしてくれたのではないか、と母の愛情を期待していたように感じました。それはまるで、鬼人となった真希が最後に見せた子どもの顔だったように思います。

また、物語終盤で真依に駆け寄る西宮が私には救いのように感じられました。呪術師になんてなりたくなかった真依はおそらく自分の意志に反して高専に入れられたのだろうことが推察されます。

しかし、呪術界の因習を煮詰めたような実家を出て高専に入学したことで、彼女を一人の人間として見てくれる友人と出会い、自分が死んで泣いてくれる関係を築けたのです。姉妹揃って生きていくことはできなかったものの、肉親よりも大事に思ってくれる仲間がいることは真依自身はもちろん、真希にとっても救いになったのではないでしょうか。

真依との約束通り、禪院家を壊滅させた真希。悲痛な思いを胸に死滅回游に向かいます。

「人の心とかないんか?」禪院直哉の発言も話題に

本話では禪院姉妹を蔑み続けていた禪院直哉も話題に。それは、既にSNSなどでネットミーム化している台詞が放映されたことが要因のひとつのようです。

当該の台詞は、真希が禪院家の男たちを殺戮し、血縁的には従兄弟にあたる甚壱の生首を池の中に投げ入れた際に、直哉が彼女にかけた「人の心とかないんか?」というもの。

視聴者からは「これがネットでよく見るやつか…!」「出ました禪院直哉の名台詞!」「CV遊佐さんでこれ聴けるの最高だった!」と感動の声が多数寄せられています。

ネット上ではネタのように扱われることも多い直哉ですが、本話でも彼の非道な人間性が遺憾なく発揮されていました。

禪院家を訪れた真希を罵倒し、その最中はピアノを踵で踏んで鳴らすという尊大な態度。また、覚醒した真希との戦闘中も一貫して彼女のことを蔑み続けており、敗北してからも「クソ女(アマ)」「ドブカス」と絶命するその瞬間まで暴言は尽きませんでした。

第48話で「三歩後ろを歩かれへん女は背中刺されて死んだらええ」と真希・真依の母に話していた直哉。その最期は、自分の後ろを歩いていた彼女に背中を刺されるというもの。

この結末に「直哉自身が背中射されて死んでるのあまりにも皮肉」「正直言って清々した!」「真希真依母も内心では憎しみ募らせてたんだろうなあ」とSNSでは様々な反応が寄せられています。

そんな非道な直哉ですが、個人的に少し見直した一面も。ひとつ目は、扇が自分の娘たちを誅殺しようとした時のこと。甚壱から計画を聞いた直哉は「それでいいん?扇のオジさんは」と確認しているのです。

これは、いくらなんでも実の娘に対する情はあるだろう、と考えての発言であり、そう思い至るくらいの温情が彼の中にもあることの証拠ではないでしょうか。

また、彼は一族が落ちこぼれと称して蔑んでいた伏黒甚爾の実力を正しく評価し、その絶対的な強さに憧れすら抱いていました。

周囲の声に影響されることなく、甚爾の強さに憧れを抱き、彼や五条悟のように強くなろうとする姿は、直哉の純粋な少年の心が垣間見えたように思えます。

今回のアニメオリジナルシーンは?

ここからは本話のアニメオリジナルシーンを一気にご紹介していきます。気付いた方も気付かなかった方も、原作未読の方も漫画と見比べてみてはいかがでしょうか。もちろん、下記以外にも細かい違いはありますので、そんなシーンもぜひ探してみてくださいね。

躯倶留隊との戦闘シーン

原作にも躯倶留隊との戦闘シーンはありますが、長さは4ページほど。原作に比べてアニメは長く描写されており、原作にはないアクションもたくさん加えられています。

第52話「熱」の見どころは?

次回は新キャラクター・秤金次(CV.中井和哉)と星綺羅羅(CV.榊原優希)が登場。乙骨憂太に「ノッてる時は自分より強い」と言わしめる秤。高専を停学になっているという前情報もあり、気になっている方も多いはず。どんな破天荒な人物で、どんな術式を持つ呪術師なのでしょうか。

また、今まで謎に包まれたままだったパンダについても明らかに。なぜ彼が呪骸でありながら自身で呪力を生み出すことができるのか、その仕組みが明かされます。まだまだ目が離せない展開が続きそうです。

 

作品情報

呪術廻戦 死滅回游
作品名 呪術廻戦 死滅回游
スケジュール 前編:2026年1月8日(木)~2026年3月26日(木)
MBS/TBS系28 局”スーパーアニメイズム TURBO”枠にて
あらすじ 2018年10月31日。

ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如“帳”が降ろされ大勢の一般人が閉じ込められる。

そこに単独で乗り込む現代最強の呪術師・五条悟。だが、そこには五条の封印を目論む呪詛師・呪霊達が待ち構えていた。

渋谷に集結する虎杖悠仁ら、数多くの呪術師たち。

かつてない大規模な呪い合い「渋谷事変」が始まる―。

そして戦いは、史上最悪の術師・加茂憲倫が仕組んだ殺し合い「死滅回游」へ。

「渋谷事変」を経て、魔窟と化す全国10の結界(コロニー)。

そんな大混乱の最中、虎杖の死刑執行役として特級術師・乙骨憂太が立ちはだかる。

絶望の中で、なおも戦い続ける虎杖。

無情にも、刃を向ける乙骨。

加速していく呪いの混沌。

同じ師を持つ虎杖と乙骨、二人の死闘が始まる——
話数 前編:全12話
キャスト 虎杖悠仁:榎木淳弥
伏黒 恵:内田雄馬
禪院真希:小松未可子
秤 金次:中井和哉
脹相:浪川大輔
九十九由基:日髙のり子
鹿紫雲 一:木村良平
羂索:櫻井孝宏
両面宿儺:諏訪部順一
スタッフ 原作:「呪術廻戦芥見下々(集英社ジャンプコミックス刊)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:矢島陽介 丹羽弘美
副監督:高田陽介 佐藤威
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:志賀健太郎(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳圭介 ACE
音楽:照井順政
音楽プロデューサー:小林健樹
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
アニメーションプロデューサー:瀬下恵介 二本柳陸
制作:MAPPA
主題歌 OP:「AIZO」King Gnu
ED:「よあけのうた」jo0ji
電子書籍 『呪術廻戦』電子書籍(コミック)

(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

 

この記事をかいた人

わたなべみきこ
出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。
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