
「変わってしまったな」「変わってしまうんだな」キャラクターたちの変化から再認識する『【推しの子】』の始まりとは──TVアニメ『【推しの子】第3期』アクア役・大塚剛央さん【連載インタビュー第4回】
物語は新たなステージへ──「赤坂アカ×横槍メンゴ」が描く衝撃作『【推しの子】』。2023年4月放送の第1期、2024年7月放送の第2期に続き、TVアニメ第3期が2026年1月より放送開始。衝撃的な展開で注目を集めています。
アニメイトタイムズでは第3期の放送を記念し、各エピソードとTVアニメ『【推しの子】』を振り返る連載インタビューを実施。第四回はアクア役の大塚剛央さんが登場です。
復讐からの解放、そして再燃。滾る怨嗟の炎を燃やすアクアの声を表現する大塚さんの心境とは。また、第3期で巻き起こるキャラクターたちの変化から改めて感じる『【推しの子】』の“始まり”・星野アイを、大塚さんはどのように見つめているのでしょうか。クライマックスへと加速する物語を振り返ります。
「絶対に一言では言い表せないですね」
──第1期、第2期と続いてきたTVアニメ『【推しの子】』は、大塚さんにとってどのような存在になっていますか?
アクア役・大塚剛央さん(以下、大塚):第1期、第2期、第3期と続いていく中で、その間にも色々なコラボや楽曲が展開されました。
僕もYouTube用のボイス収録など、アニメ放送やアフレコがない間でも定期的に『【推しの子】』に関連した何かに関わっていましたので、常に一緒にいてくれる存在といいますか。もちろん僕にとっては他の作品と同じく大事な作品のひとつという位置づけですが、この作品は当たり前かのように隣にあって。それがこの作品の大きさなのかなと思います。
──本当に多くの企画や施策が展開された『【推しの子】』ですが、特に印象に残っているものは何でしょうか。
大塚:「【47都道府県の子】」でしょうか。中には初めて行く場所もあったので、本当にどれも素敵な経験でした。
あとは、2年前に海外でのイベントに行かせていただいたことがあって感じたのですが、現地のファンのみなさんの熱気は、やはり実際に行って見てみないとわからないことだったなと。「海外の方も楽しんでくださっている」とは耳にしますが、もう本当に日本と同じかそれ以上の熱気が伝わってくるんですよね。僕と伊駒さん、出演者の声を通訳を介して届けていたのですが、おそらくある程度の日本語を理解されているようで、訳される前から笑いが起きていたんです。とても嬉しかったですし、中々できない経験だなと思います。
──そんな期待感の中で展開された『【推しの子】』第3期ですが、大塚さんが初めて該当のストーリーに触れたときの印象はいかがでしたか?
大塚:みなさんと同じく当時の連載を追いながら、更新されるたびにすぐ読んでいました。だからリアルタイムで読者さんの感想も見ていましたし、僕も同じぐらい衝撃を受けていて。
色々な場面で「人間の本質」のようなものを見せつけられるなと。性善説、性悪説……なんだかそんなことを考えてしまうぐらいのリアルさといいますか。我々が今生きているこの現実の世界と照らし合わせても、あまりにリアルなんですよね。
でもリアルすぎていたら、きっとこんなに楽しめていないんだろうなとも思っていて。人それぞれの気の持ちようで、この作品の楽しみ方は変わってくるとは思いますが、詰まるところ様々な要素を“エンタメ”というものに落とし込んでるところが『【推しの子】』という作品をたくさんの方が楽しんでいる要因のひとつなんだろうなと、改めて感じていました。
──原作連載時点から感じていましたが、クライマックスに向かっていることを感じさせるような、ドライブ感を感じていました。
大塚:おっしゃる通り、どんどん加速していっているなと。色々なことが起こりすぎていて、絶対に一言では言い表せないですね(笑)。
──赤坂アカ先生×横槍メンゴ先生が生み出す『【推しの子】』の魅力の核とは、どのようなものなのでしょうか。
大塚:先生方の中に、こうやって展開をして着地させよう、というようなプランがあったと思うのですが、特に人間の本質的な部分や「大事なことって何なんだろう」という問いがしっかりと存在しているといいますか。きっと、その軸がブレると『【推しの子】』が持つメッセージ性、我々に訴えかけてくるような何かが薄れてしまうのかなと。
第3期では、有馬かなのスキャンダル……と表していいのかわかりませんが、事件が描かれました。正直メインキャラであのようなストーリーを描くことは、中々スゴいことだと思います。作中で起こる物事一つひとつに対して、賛成の人もいれば反対の人もいる。こちらに問いかけてくる何かがたしかにそこに存在していることが、この作品の強さであり『【推しの子】』が持つ力なのかなと思います。






























