
「兄の一言がなかったら声優になっていなかった」背中を押してくれた実兄との“共演”ーー『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』星宮陽花里役・高尾奏音さんインタビュー
「青春」の記憶と、これから青春を過ごす人へ
ーー作品にちなんで、高尾さんご自身にとっての「人生のターニングポイント」をお聞かせください。
高尾:「声優を目指そう!」と思った小学校6年生の時でしょうか。当時はずっとピアノをやっていたんですけど、練習が大変でつらい思いをしている中、深夜アニメを見たら「声優さんってすごいな。なりたいな」と思ったんです。
そこで、「声優になったらいいんじゃない? オーディション受けてみたら?」と勧めてくれたのが兄なんですよ。その一言がなかったら、私は声優になっていないかも。そういう意味でも、あの時、背中を押してくれた人と共演できることは感慨深いですし、今になっても一番人生が変わった瞬間だと思います。
ーーピアノなどの音楽経験は、声優になってから役に立ったと感じますか?
高尾:ライブで演奏させていただいたり、ピアノを弾く役をやらせていただく時ですね。あとは「音感」でしょうか。小さい頃から音感を鍛えていたから、セリフのアクセントの音程が取りやすくなったのかな、って勝手に思っています。
ーー高尾さんにとっての「理想の青春」についてもお聞かせください。
高尾:この作品こそが理想の青春じゃないですか? みんなでバンドを組んだり、海に行ったり、バーベキューをしたり……高校生の時にやりたいことが詰まっているんですよね。しかも、陽花里は、美織、詩、唯乃と仲良くできる女の子が3人もいて羨ましい! 私はそんなに友達がいませんでしたが(笑)、心を開ける人がいてこその理想の青春だと思います。
ーーもしかして、声優を始めてからのほうが青春していると感じたり?
高尾:そうですね、今のほうが青春しているかもしれません。というのも、この仕事をしていると、キャラクターたちに勇気をもらえるんですよね。陽花里を演じていても、「もっと社交的になろう」って思えましたし、「私も最初から猫を被らずに素直に生きてたら、もっと受け入れてもらえるんだろうな」と学んだりもしました。
ーー作中では青春ならではの「黒歴史」も描かれますが、過去の夏希の恥ずかしいシーンをご覧になっていかがでしたか?
高尾:私はかわいらしいと思いました(笑)。本人が「黒歴史」と思っているから黒歴史なだけで、あのキャラのまま貫いていたら、夏希はもっと上手いこといけたんじゃないかなって。私はもう卒業しているから思うことかもしれないですが、ああいう出来事があるのは素敵だなと思っちゃいます。
ーーご自身の「黒歴史だったな」と思うエピソードはありますか?
高尾:自分ではそんなに黒歴史とは思っていないんですけど、大学の入学式で友達を作ろうと思って、「血液型は何型ですか?」って聞いて、相手の答えに「あ、そうなんですね。私はクワガタです」と返したんです。そうしたら、別のクラスの人から「あ、血液型聞いてくる人じゃん」って言われて! 意外と大学のコミュニティが強固なことを身を持って知りました(笑)。
しかも、それがきっかけで友達はできなかったんですよね……。これから大学生になる人にはオススメしません(笑)。
ーー学業とお仕事を両立されていた高尾さんから、今の学生たちに向けて「学校生活と自分のやりたいことの両立」のアドバイスをお願いします。
高尾:学業とは別のやりたいこととか、自分の好きなことを1個見つけると心が楽になるかもしれません。ひとつのことに集中するのも素晴らしいんですけど、どこかで壁にぶつかった時、ある種の逃げ場というか、「ここだったら自分は楽にいられる」みたいなものを見つけておくのがいいのかなって個人的には思います。
やりたいことを見つけるのは大変ですが、アニメを見るとか漫画を読むとか、そういう好きなことがひとつでもあれば「自分にはこれがある」っていう心の支えになるかもしれません。
ーー最後に、『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』の放送を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。
高尾:この作品を見ていたら、「人と人とのつながり」や「素直に生きるのは素敵なことなんだ」と学ばせてもらえる瞬間があります。今、頑張っていることがある人や、悩んでいることがある人は、ぜひ背中を押されてみてください。
また、キャラクターたちと青春を一緒に過ごしているような感覚になれる作品でもあるので、「虹色の青春」をともに過ごしましょう!
[取材・文・撮影/MoA]
『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』作品情報
あらすじ
「――もし叶うなら、もう一度あの青春をやりなおす機会が欲しい」
就職を目前に控えた青年・灰原夏希。
かつて高校デビューに失敗して以来、灰色の青春時代を過ごしてきた夏希は、ある日、突然大学4年生→高校入学直前にタイムリープしていた!?
後悔しかなかった高校生活をやりなおす機会を得た夏希は、灰色の青春を虹色に書き換える“虹色青春計画”をスタート!過去の経験を活かして、クラスカースト最上位な美男美女のグループに加入したり、片思いをしていた美少女と急接近する夏希。だけど、憧れた虹色の青春は楽しいことばかりではなく……。
果たして夏希は、憧れの青春をやりなおせるのか――!?
キャスト
(C)雨宮和希・ホビージャパン/「灰原くんの強くて青春ニューゲーム」製作委員会




































