
七海ひろきさん、待望のTVアニメ化作品『天は赤い河のほとり』への想いを大いに語る! 自ら作詞したオープニングテーマを収録した含むニューシングル「AKATSUKI」インタビュー
「『暁の空』とは真逆にしたかった」――「Dahlia」制作コンセプト
──シングルにはもう1曲、ラテン調のエキゾチックなナンバー「Dahlia」が収録されています。今までの七海さんにはなかったタイプの楽曲ですよね。
七海:カップリングは「暁の空」とは全然違うタイプの曲にしたいなと思って、「暁の空」は私の楽曲の中でも音色が明るめで音域は高めの曲なので、逆に音域は低めでかっこいいテイストの曲で差を出そうと思って制作しました。なので、この曲はデモの音域からキーを何個か下げて歌っています。今までジャズ系の曲はたくさんやってきたのですが、ラテンのリズムはあまり歌ったことがなかったので、自分としても挑戦になりました。あと単純に、こういうちょっと大人っぽくて、ミステリアスでエキゾチックな感じは、聴いてくれるファンのみんなも好きそうだなと思って(笑)。
──いやあ、この独特の色香や妖しさも感じさせるかっこ良さは、みんな好きだと思います(笑)。
七海:タイトルになっている「ダリア」の花言葉が、色によって「感謝」や「豊かな愛情」といういい意味もあれば、「愛の裏切り」や「不安定」「気まぐれ」といった意味もあって。そういう花言葉にも表と裏の顔があるところがかっこいいなと思って、秘密にされると覗きたくなるような、ダリアの二面性を表現できるように歌いました。
──歌う際は、歌詞に描かれている主人公像をイメージして歌ったのですか?
七海:今回はあまりイメージを固めすぎるのも良くないかなと思って、どちらかと言うと楽曲の世界観をより表現できるように意識しました。作詞・作曲・編曲をしてくださった中村泰輔さんの歌詞が素敵で、特にラップの部分は自分では思いつかないようなフレーズがたくさん入っているんです。ラップは「Skyward」(2025年のアルバム『Crystal』収録曲)で初めて挑戦したのですが、今回はそれとはまた違ったスタイルのラップで、より曲の世界観に入り込んで語るようなパートになっていたので、そこだけは演じるようなイメージで歌いました。
──“愛だけを食べて 生きられたら”などかなりインパクトの強いワードが盛り込まれていて、どこか禁断の感情を感じさせますよね。こういう世界観はお好きですか?
七海:それが普段の自分にはまったくないもので。自分自身は黒い感情と無縁というか、嘘をつけないところがあります。嘘をついてもすぐバレるくらいわかりやすい人間なんです(笑)。だからこそ、お芝居やアーティスト活動の中で真逆の感情を表現できるのがすごく面白いですし、「Dahlia」は歌っていて楽しかったですね。ラテンも個人的にはあまり触れてこなかったジャンルだったのですが、新境地を切り拓いた曲になったと思います。
「SASSOU」の大合唱が生んだ一体感
──また、シングルの初回限定盤には昨年開催した「One-man LIVE773 “Crystal”」のライブ音源が収録されます。改めて聴きどころについてお聞かせください。
七海:私はCDからライブにかけて変化をするタイプで、ライブ音源はより生っぽさが入ると思うんです。その中で“Crystal”はこれまでで一番自分を解き放ったライブと言いますか、またひとつ新たな自分に出会えた感覚がありました。以前は「自分が頑張らなくては!」という気持ちが強かったのですが、“Crystal”はお客さんと一緒に作るライブができた気がしているので、そういう部分を含め楽しんでいただければと思います。それと初回限定盤のBlu-rayには、このライブの東京夜公演のMC集も収録されるのですが、私のMCはだいぶ変で……。
──いやいや(笑)。
七海:お客さんと対話したり、明後日の方向に話が飛んで行ってしまうことがよくあるんです(笑)。でも、ファンの皆さんはそれも私らしさとして見てくださっているので、ぜひ楽しんでもらえると嬉しいです。
──自分も東京公演は現地で拝見しましたが、本当にお客さんとの距離が近くて、お互いがいるからこそ成立する空間になっていることを感じたんですよね。「SASSOU」のコールの盛り上がりもすごかったですから。
七海:そうなんです。舞台は「観るもの」という意識だと思うのですが、ライブでは「いかに盛り上がれるか」というのを、この何年間で私とファンの皆さんで育ててきました。ライブで声を出すことに慣れていない方も多いかと思うのですが、ライブの楽しみ方は人それぞれ。あの空間でしか味わえない一体感があって、コールは特にその一体感が味わえる瞬間ですね。この年月、みんなと一緒に歩んできていることをすごく実感しますし、そこに新しく知ってくれた方たちも加わって、みんなでもっと大きくしていければなと思います。
──そんななかで6月からは初のライブハウスツアー「HIROKI NANAMI LIVE HOUSE TOUR “AKATSUKI”」がスタートします。
七海:去年ファンミーティングで全国を回ったのですが、そこで皆さんとお話したことで“Crystal”のライブはより皆さんとの距離を詰めることができたので、じゃあその楽しかったファンミーティングにライブが加わったらより良いものになるんじゃないか、というアイデアから、今回のツアーは広さ的にライブハウスの会場を回ることにしました。皆さんとより心の通ったライブにしたくて。なので今回はみんなにオールスタンディングにも挑戦してもらおうと思っています。
──宝塚時代からのファンの方は、普段観劇中に席を立つことはないでしょうから、オールスタンディングは未知の経験でしょうね。
七海:そういった方も多いと思います。でも、私のライブでライブハウスデビューをしようと思ってくれている人もいっぱいいるので嬉しいです。誕生日会でライブハウスツアーの発表をしたのですが、「みんな “Crystal”のライブでもほぼずっと立っていたから大丈夫だよ」って言ったら「ああ、確かに」っていう感じになって(笑)。とはいえ立見になるので、いつものライブよりコンパクトに、安心して楽しめるセトリにしようと考えています。グッズもできるだけ軽装で来られるようにサコッシュを作ったりしていて。あとは最近歌っていなかった曲も久しぶりに歌おうかなと思っています。私も体を壊さないように頑張りたいです。
──ツアーの時期は夏になりますからね。七海さんはいつもライブ中に送風機で風を当ててもらっているくらいなので、暑さは苦手なのでは?
七海:そうなんですよね。今回はライブハウスなので、ステージの関係上、いつものように風を送ってくれる機材を持ち込めないかもしれないので……どうしよう? みんなにあおいでもらうしかないかも(笑)。
[文・北野創]
シングル「AKATSUKI」
【発売日】2026年6月3日
【価格】
初回限定盤:5,500円(税込)
通常盤:2,640円(税込)
作品情報
あらすじ
しかしある日、ボーイフレンドとのデート中に
突如水たまりから現れた“手”によって捕らえられ、水中に引きずりこまれてしまう――
目が覚めるとそこは、紀元前14世紀のヒッタイト帝国。
自らの息子の皇位継承のため、他の皇子たちを亡き者にしようとする皇妃・ナキアの謀略により、
時空を超えて、いけにえとして召喚されたのだった。
そんなユーリが出会ったのは、皇位継承最有力候補と目される皇子・カイル。
側室として彼にかくまわれることになったユーリは、やがて民衆の心を掴み
戦いの女神・イシュタルとして名を馳せるようになる。
現代日本への帰還のタイムリミットが迫る中、皇妃の陰謀や周辺国との対立に巻き込まれ、
そしていつしか想いを寄せるようになっていたカイルへの恋心に揺れる、
ユーリの選ぶ道とは……?
キャスト
(C)篠原千絵/小学館/アニメ「天は赤い河のほとり」製作委員会






























