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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。

月刊「少年ガンガン」で大好評連載中の幻怪ファンタジー『黄泉のツガイ』。『鋼の錬金術師』や『銀の匙』などで知られる荒川弘先生の最新作で、シリーズ累計600万部を突破。そんな本作のアニメの放送が2026年4月から2クール連続で放送中です。
“夜と昼を別つ双子”の兄・ユルと妹・アサを中心に、妖怪のような、幽霊のような、“ツガイ”と呼ばれる「ふたつでひとつの対なる存在」を使役するツガイ使いたちの戦いが描かれる、日本を舞台にしたバトルファンタジー漫画です。
本稿では、各話の内容や注目シーン、話題の場面をSNSに寄せられたファンの声とともに振り返っていきます。今回は第13話「大凶と小凶」。
前話では、影森家の次男・アスマが双子を狙う第三の勢力に属すると思われる伯父・新郷ハヤトと密会する様子が描かれ、さらに新郷が雇っている刀のツガイを持つ男・与謝野イワンが、祈祷師を介して東村に侵入。目の前の大人たちをあっという間に斬殺し、東村は再び襲撃されてしまいます。ユルのいない村で、イワンは何をしようというのでしょうか……。
※本稿には第13話のネタバレ要素が含まれます。
祈祷師の胸から腹部にかけてくり抜いたようになった部分から出てきた与謝野イワン。その不可解な能力は彼のツガイのものでした。
祈祷師を尾行していた仲間から、入村の連絡を受けた新郷はイワンに仕事を始めるよう指示。すると、刀のツガイ・マガツヒの片割れである小凶で空を斬り、そこに現れた正方形の空間(結界?)に身体を収めたイワン。そして彼が小凶を鞘に収めた瞬間、イワンと祈祷師の腹部が入れ替わったのです。
夜道で祈祷師に接触したのは、このための仕掛けを施すことが目的だったのでしょう。
それにしても、気性の荒い小凶のキャラ立ちがとても印象的でしたね。原作でも同じようにイワンと口喧嘩をしているのですが、吉野裕行さんのお芝居でよりインパクトが強くなっていたように感じられましたし、原作よりもどこか愛嬌を感じるようなキャラクターになっていました。
「…ふん」しか言わなかった大凶も、見た目は目玉がたくさんついていて悍ましいくらいなのに、福圓美里さんの声が可愛いために、ちょっと可愛いかも…と思ってしまう始末。改めて声優さんの力の大きさを感じます。
さて、そうしてイワンの侵入を許してしまった東村は、またも大人たちが次々に殺されてしまい、凄惨な事態に。前話での祈祷師との会話から、東村も「封」の力を求めてユルを殺そうとしてたことが明らかになりましたが、こうも悲劇が続くとさすがに同情してしまいます。泣き叫ぶ子供たちの悲痛な声に胸が痛かったです……。
しかしイワンはそんなことお構いなし。ツガイの気配を追って本丸に乗り込み、村の長であるヤマハおばあを襲撃。今にも刀を振り下ろそうかというその時、牢に繋がれていた偽物のアサがその攻撃を阻止し、ヤマハを守ります。
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— 「黄泉のツガイ」TVアニメ公式 (@tsugai_official) July 7, 2026
黄泉のツガイ
見聞録
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第十三話 大凶と小凶
「主を人質に取られてるのに
思い切りがいいな!?」
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ツガイだと思われる偽アサの主がヤマハなのでしょうか。黒い触手を使ってイワンに襲い掛かりますが、手練れのイワンとマガツヒには力及ばず、人質として下界に連れて行かれることに。さらに、村の子ども・アザミも連れて行かれてしまいました。イワンと第三勢力の目的は、ユルをおびき出すための人質を取ることだったようです。
偽アサとアザミは、小凶の空間転移で新郷ハヤトの元へ。村の大人たちと共にアサに扮してユルを騙していた偽アサですが、新郷を前に怖がるアザミを庇うように抱きしめており、本来優しいツガイであることがうかがえます。
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— 「黄泉のツガイ」TVアニメ公式 (@tsugai_official) July 8, 2026
黄泉のツガイ
見聞録
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第十三話 大凶と小凶
「ようこそ下界へ」
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また、イワンから下界に来るよう言われた際には、ユルの笑顔が頭を過ぎっており、ユルへの特別な思いも感じられました。人質になるとはいえ、「ユルに会えるなら…」と思ったのかもしれません。偽物とはいえ、ユルを“兄様”と呼んで過ごした年月は彼女の心にも深く刻まれているようです。
それにしても惨いことを平気でやってのけるイワンですが、ビジュアルと三木眞一郎さんのお芝居で放たれる色気が凄まじく感じたのは私だけでしょうか……。非道な敵キャラながら、かなり人気が出そうです。
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— 「黄泉のツガイ」TVアニメ公式 (@tsugai_official) July 8, 2026
黄泉のツガイ
見聞録
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第十三話 大凶と小凶
「一緒に来い、偽アサ」
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冒頭から殺伐とした展開となった本話。そんな中、ユルの友達・ダンジとオシラサマの下界旅が視聴者を癒してくれました。
母・キョウカから村を降りてユルの力になるよう指示されたダンジは、東村の結界を出たところでオシラサマに遭遇。「乗ってく?」と軽い一言で今までの重々しい空気を一変させたオシラサマは、ダンジを乗せて下界を駆けていきます。
ダンジの事情を聞くと、ユル達の乗っていた車が都の方のナンバーだったことから「とりあえず行ってみよっか 都!」とまたも軽いノリで提案。デラやハナから神様扱いされていたオシラサマでしたが、この一言で彼女がかなり下界慣れしていることが感じられますね。
遠出するということで、オシラサマは主に一言伝えるため、一旦自宅へ。彼女の主は穏やかなおばあさんで、双方のやりとりからこの主のもとで彼女がのびのびと暮らしていることがうかがえました。
都心へ向かうためにオシラサマが選んだ道はなんと高速道路! 初めての高速道路と車に負けないスピードで走るオシラサマ。その速さにダンジは白目を剥いて失神寸前!
そうして到着した都で、オシラサマは左右様の気配を捜すために高層マンションの上に登りますが、生まれてこのかた経験したことがないであろう高さに、ダンジは大泣きしながら馬の首にしがみ付いてました……無理もないですよね。
本話ではユル達を見つけるまでには至りませんでしたが、オシラサマがついていればきっとすぐにユルと再会できるでしょう。
神々しいオシラサマのちょっと俗っぽいギャップやそれに振り回されるダンジに癒された2人の下界旅ですが、視聴者からはダンジのことを考察する声も上がっています。
SNSには「オシラサマ見えるってことはダンジはツガイが見える人なんだね?」「ダンジがオシラサマに乗ってる間は消えてるの?見えてるの?」「ダンジだけは見えてるのでは?周りの人は何の反応も無し?」などの声が。
下界に降りてきたということは、今後物語にも関わってくることが予想されるダンジ。第1話から登場しているものの、まだ深掘りもされていません。彼は一体どんな人物なのでしょうか。
東村が再び襲われているなんて知る由もないデラ達。そんな彼らが異変を知ったのはハナのもとに入った一本の連絡からでした。イワンの転送に使われた祈祷師が殺されたのです。
なぜその連絡がハナに来たのか──それは彼女の本職が“墓掘り”だから。
遺体を発見したのは山賊たちで、祈祷師の店を訪れたときには既に殺されていたのだと言います。
遺体の入った箱を見たハナは「うへぇ…デカい…埋めるの大変っスよこれは 割増料金っスねー」と一言。“墓掘り”の名の通り、ハナの本業は東村サイドの死体処理なのです。以前、先代から引き継いだ山を持っていると言っていましたが、おそらくそれも死体を埋葬するためのものでしょう。
そして、殺された祈祷師の腹にはユルへのメッセージが刻まれていました。
「ユルへ 偽の妹と村の子供をあずかっている 次の満月の日 亥の刻 フジムラヤマ倉庫 一号に来い」
ハナや山賊たちは誰からのものかわかっていませんが、当然これはイワン及び第三勢力からのメッセージですよね。やはりユルを狙っての東村襲撃だったことがはっきりしました。
デラとユルの行方を訊ねられるも、もちろん白を切ったハナ。山賊からは相手方とユルを接触させないために、もしデラやユルに会ってもこのことを伝えるなと釘を刺されます。
「はいはい 伝えませんよ」「私は平和に生きていきたいんでね」遺体埋葬の仕事を終えたらしいハナは1人でそう零すも、どこか迷いがあるような様子。
面倒事には関わりたくなくて子供も嫌いなハナ。彼女はどのような選択を取るのでしょうか。
| 作品名 | 黄泉のツガイ |
|---|---|
| スケジュール | 2026年4月4日(土)~ TOKYO MX・BS11ほか |
| あらすじ | スクウェア・エニックス×アニプレックス×ボンズ再び! 「鋼の錬金術師」荒川弘が描く幻怪ファンタジーが待望のTVアニメ化決定! 国内外から今なお熱い支持を得る名作「鋼の錬金術師」の荒川弘が描く最新作にして、月刊「少年ガンガン」にて大好評連載中のシリーズ累計400万部を突破する本作が、待望のTVアニメ化決定! 謎と怪奇が交錯する新感覚ツガイバトル。 息もつかせぬ幻怪ファンタジーが、今動き始める。 |
| キャスト | ユル:小野賢章 アサ:宮本侑芽 デラ:中村悠一 ガブちゃん:久野美咲 右:小山力也 左:本田貴子 ハナ:島袋美由利 ジン:諏訪部順一 ガブリエル ほか:村瀬歩 ミネ:内田夕夜 ナギサ:大西沙織 ダンジ:逢坂良太 ヤマハ:有馬瑞香 オシラサマ:早見沙織 影森アスマ:石田彰 与謝野イワン:三木眞一郎 |
| スタッフ | 原作:荒川弘(掲載 月刊「少年ガンガン」スクウェア・エニックス刊) 監督:安藤真裕 シリーズ構成:高木登 キャラクターデザイン/総作画監督:新井伸浩 ツガイデザイン:杉浦幸次 伊藤嘉之 美術監督:大西達朗 美術設定:多田周平 小木斉之 色彩設計:後藤ゆかり 撮影監督:張盈穎 3D監督:佐々木瑞生 編集:髙橋歩 音楽:末廣健一郎 音響監督:若林和弘 音響効果:緒方康恭 プロダクション・スーパーバイズ:ボンズ アニメーション制作:ボンズフィルム |
| 主題歌 | OP1:「飛ぶ時」Vaundy OP2:「back shot」音田雅則 ED1:「飛ぼうよ」yama ED2:「孔雀」菅原圭 |
| 電子書籍 | 『黄泉のツガイ』電子書籍(コミック) |
