声優・関智一と特撮を愛する漫画家たちが思いを込める特撮ヒーロー、ここに集結!! ドラマCD『銀河ロイド コスモX IN ヒーロークロスライン』から、関さんインタビュー&動画メッセージ
声優界きっての特撮ファンとして知られる関智一さんが出演するドラマCD『銀河ロイド コスモX IN ヒーロークロスライン』が、2009年3月25日、ムービックから発売される。
本作は、「オルタレイション・ワールド」という架空の地球世界を、複数の作家が作品の舞台として共有し、次々と新たなヒーローを紡ぎだしていくというもので、世界観や作家それぞれが描くキャラクターを自由に共有し、作品同士が相互に関わりあうことで作品が更なる広がりを見せるという今までにないプロジェクトだ。
現在、Yahoo!コミックで連載されており、一部作品は、講談社から単行本として発売されている。
今回、発売される『銀河ロイド コスモX IN ヒーロークロスライン』で主演を務める関智一さんにインタビューを敢行。「銀河ロイド コスモX」とは?「ヒーロークロスライン」とは?存分に関さんに語って頂いたのでご紹介しよう。また、アニメイトTVだけに動画メッセージも頂いたので、合わせてチェックしてほしい!
●実写からドラマCD化へ 「根強く応援して下さっている方がいたからです」
――今回、発売されるドラマCD『銀河ロイド コスモX IN ヒーロークロスライン』ですが、“コスモX”というのは元々、実写DVD作品だったんですよね?
関智一さん:そうです。僕がデビューして間もない頃に「関智一の特殊凝縮円盤の謎」というコントCDみたいなものを出したことがありまして、その中に特撮ヒーローのパロディがあったんです。そこに出てきたのが“コスモX”で、それが一番最初の登場ですね。
テレビの特撮ヒーローは、週に1回、1体ずつ怪人が出てきてヒーローと戦うじゃないですか。そうじゃなくて、まとめて襲った方がいいんじゃないかという話になって、“コスモX”が登場するテレビシリーズが放映されていたという体で、放映している1年間、一度も敵が襲ってこないで、最終回に一気に52体の怪人が主人公を襲い、主人公がやられちゃうというコントっぽいものだったんです。それを作ってから、ずっと実写にしたいなという運動を続けていて、でも、なかなか実らず…署名を集めたりとかして、また、色々な方の協力で、CD発売から7年経った時に、VAPさんから全3巻の特撮DVDを発売させて頂いたんです。
――「ヒーロークロスライン」が誕生するきっかけというのは?また、“コスモX”が再登場するきっかけはどのようなことからだったのでしょうか?
関さん:業界的に根強く応援して下さっている方がいて、中でも『仮面ライダーSPIRITS』で有名な村枝賢一さんという漫画家さんが、「最近ヒーロー漫画を描く雑誌がない」という話をしていたんです。作家さんの中には、ヒーローを題材にしたものを描きたがっている方も大勢いるらしいということで、じゃあ、そういう方たちが自由に作品作りが出来る場を作ろうという話になりまして…そこで、インターネットを媒体にして、「ヒーロークロスライン」という一つの世界観を共有した数多くの作品を生み出し、それぞれの作品がクロスオーバーするという、今までにない形の企画を考えていて、その中に“コスモX”を復活させませんか?というお話を頂きまして、お言葉に甘えました。
子供の頃、僕は漫画家になるのが夢だった時期もあって、ただ、自分で絵を描くことが出来なかったので、今回は原作で、シナリオを書かせて頂いています。そういった意味ではちょっと夢が叶っているかなと思います。
ドラマCDは、「ヒーロークロスライン」の宣伝にもなればいいなと思い、作品に登場するヒーローたちが、東映マンガ祭りのように集合するという形で、ムービックさんからCDを発売させて頂くことになりました。
――ドラマの内容としては、ヒーローが集まって活躍するというお話なんですね。
関さん:はい、色々なヒーローが出てきます。
それぞれが主演しているコミックスがあるので、もし“コスモX”や僕、他の声優さんが気になって聞いた方で、気になるキャラクターがあれば、コミックスを読んで頂けると嬉しいなと思います。
また、着ぐるみも作られているので、ショーだったりとか他のメディア展開をしたいですね。うちの劇団(ヘロヘロQカンパニー)でも以前、後楽園をお借りしてヒーローショーをやったりしたのでまたやりたいですね。実写DVDは発売中なので、興味を抱いた方は買って見て頂ければ楽しいと思います。
――さて、登場するヒーローについてお話頂けますか?
関さん:「ヒーロークロスライン」の世界観としては、“ノッカーズ”というニュータイプみたいな覚醒した人間たちが多くいる世界で、力を手に入れても自分を保ちながら犯罪に走ったノッカーズを殲滅していくというヒーローたちの話です。
まず、高木渉さんが演じている“ジエンド”というのは、村枝賢一さんの作品で、この世界の中で最強のヒーローで、一番強いキャラクターです。炎を操るヒーローです。
杉田君が演じているアルクベインは、“ノッカーズ”ではなく人間なんですけど、“ノッカーズ”犯罪を正すために自分で開発したスーツを着て、夜な夜な犯罪者狩りをしているヒーローです。この世界で、一番古くから活躍しているヒーローで、みんなの共通の友人というか、彼を介してみんな知り合っていくみたいなキャラクターですね。顔にコンピューターみたいのがくっついていて、そのコンピューターで会話しながら戦闘していくという感じのキャラクターです。
“レイズマン(鳴神是路)”というキャラクターもいるんですけど、彼も古株のヒーローで、所謂熱血ヒーローです。左手が機械化されていて、それで敵を倒すというキャラクターです。“ジエンド”は、最強なんですけど、新米ヒーローなんですよ。あと、“うさ探”は、正体不明のぬいぐるみなんですけど、探偵なので“ノッカーズ”の犯罪にも関わってくるという感じです。まぁ、ギャグ漫画なんですけど(笑)。
長沢美紀さんは、“アルクベイン”の協力者で、雑誌記者の“三ノ輪涼子”というキャラクターを演じています。ちなみに、“コスモX”は、宇宙から来たロボットなので、第三者的な目で事件に関わっていく感じです。
――“コスモX”について詳しく教えて下さい。
関さん:“コスモX”は、王道な感じで昔の特撮ヒーローのような風貌とストーリー展開でやりたいなと思っているんですが、宇宙から来たロボットと地球の少年の友情の話でもあります。“コスモX”はロボットなので感情がないんですが、小林由美子ちゃんが演じている少年・篤君と触れ合っていく中で、人間らしい感情を覚えていくという話です。
特徴は365の必殺技があるという所ですね。365種類の必殺技を状況に応じて使い分けながら戦うというヒーローです。ちなみに、水がエネルギーです。
●ヒーローたちに幾分かの恩返しが出来たらいいなという思いで、作品を作っています
――今回のドラマCDの聞き所は?
関さん:キャストも豪華で色々な方に出て頂いていますし、入門編として、これを聞いてそれぞれの作品に興味を持って頂けたら嬉しいなと思っています。ストーリーは王道なので、これから聞き始めてもらえれば、「ヒーロークロスライン」が分かりやすいんじゃないかなと思います。
――今後、やってみたいことなどはありますか?
関さん:まだ全然具体化はしていないのですが、着ぐるみもあるので実写の方もやっていきたいなと思っています。今、実写関係で展開するかなという動きもあるので……。
ドラマCDもまた出せたらいいなと思いますし、勿論、漫画もそれぞれ連載が続いていきますので応援して頂ければと思います。あと、今は、Yahoo!コミックスで全作品読めるんですけど、中には少年誌に移動して連載が始まるものもあるようですので、より皆さんにもっと手に取ってもらいやすくなると思います。
――最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
関さん:子供の頃に育ててもらったヒーローたちに幾分かの恩返しが出来たらいいなという思いで、みんなで作品を作っています。特撮ヒーローというと敷居が高かったり、もしかしたらとっつきにくい部分もあるかもしれませんが、意外と人間ドラマが描かれているので、試しに読んでみて頂けると嬉しいです。絵柄も色々ありますし、キャラクターも様々なので、沢山ある中のどれからか読み始めてもらえたら嬉しいです。
見かけた際には是非、お手に取ってみて下さい。また、ドラマCDも発売しますので、そちらも是非、お聞き頂ければと思います。
CD■ドラマCD『銀河ロイド コスモX IN ヒーロークロスライン』
2009年3月25日発売予定 3,150円(税込)
<キャスト>
コスモX(十文字宙):関智一
石井篤:小林由美子
ジエンド(明超次):高木渉
明真澄:勝生真沙子
高階巡査長:石塚運昇
武士神:中井和哉
千練:沢城みゆき
アルクベイン(台場巽)/SPARC:杉田智和
三ノ輪涼子:長沢美樹
うさ探:若本規夫
山田:小野友樹
ネクロマン(大散寺語):神谷浩史
ダイモン:小西克幸
レイズマン(鳴神是路):高野慎平
MEAN(日暮夏鳴):堀江由衣
インクィジター:川原慶久
ネクス:森川智之
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