劇場用アニメ『テイルズ オブ ヴェスペリア~The First Strike~』試写会イベント開催! ユーリ役の鳥海浩輔さんもトークで参加
大人気ゲーム『テイルズ オブ』シリーズ初の劇場版アニメ『テイルズ オブ ヴェスペリア~The First Strike~』が10月3日より全国ロードショーがスタート。それを記念したブロガー試写会&トークイベントが9月12日、東京・バンダイナムコゲームス ファンシアターにて行われた。
『テイルズ オブ ヴェスペリア』は昨年、Xbox 360用ソフトとしてリリース。アニメ制作は『テイルズ オブ』シリーズの数々のOPムービーを手掛けてきたプロダクションI.Gが担当している。
試写会の後のトークショーにはゲーム版のプロデューサー・バンダイナムコゲームスの樋口義人さんとユーリ・ローウェル役の鳥海浩輔さんが登場し、ブロガーからの質問に答えながら意気込みを語った。
●劇場アニメ化で苦心したのはユーリとフレンの距離感
この試写会は全国から多数寄せられた応募から当選したブロガーを招いてのプレミアムイベント。まず劇場版の上映があり、その後に角川映画宣伝部の方が進行役を務めるトークコーナーになった。まずゲーム版のプロデューサーの樋口さんが登場。自身の作品がシリーズ初の劇場版になった感想を「うれしいです。作品が広がっていくのはプロデューサー冥利に尽きます」と語った。
ブロガーからの質問にも答え、「ユーリがエステルやリタと出会っていない時のお話で人間模様を描くのに苦労されたのでは?」の問いに「ゲームのちょっと前の話で、ユーリとフレンの距離感にさじ加減を付けるのが難しかったと思います。映画では接点がなくて、ゲームで初めて出会う人がいるので矛盾が出ないように気を遣ってくれました」。また『テイルズ オブ ヴェスペリア』はゲーム制作前から映像化を含めたプロジェクトの構想があったことを明かした。
●劇場版で初めて主人公らしくなったユーリ
そしてユーリ役の鳥海さんも加わり、3人のトークに。 鳥海さんもお客さんの後方で初の完成版鑑賞となったが「普段、映画館で観ないんですが、やはり映画館の大きなスクリーンで観るべきだなと思いました」と満足そうに語った。
「映画とゲームで演じ分ける時に心がけたことは?」の質問に、「ゲームでは割と大人の設定で、映画ではまだ若くて自分の感情が前に出てきますが、流れで自然にそうなった感じです。むしろフレンのほうがより感情的になっているかな」と鳥海さんが話すと、「『テイルズ』シリーズは、ゲームではやりながらキャラが固まっていったり、成長していきますがユーリは最初から変わらなくて」と樋口さん。それを受けて「ユーリは周りの成長を促す兄貴的な立場でしたから。劇場版で初めて主役っぽくなったと思います」と笑顔で応じた。
●印象深いナイレンとのエピソード
「劇場版でのユーリの見どころは?」の質問には、鳥海さんは「ナイレンとのエピソードはゲーム版のユーリへの人間形成に影響を与えた人なので印象深いです。ユーリも年をとったら、ああなるんじゃないかな」。「上司にするならナイレンとメルゾム、どちらがいいですか?」の質問には「二人共、素敵なおじさんですけど、自分の役柄的にもナイレンです。あんなふうになれたらいいですね」と鳥海さんが答えた後、樋口さんは「どっちでもいいです。いい上司がいないんで」という爆弾発言に場内は大爆笑。
●何度でも観る価値がある作品をぜひ劇場で
最後に二人からメッセージが送られた。「劇場でも1回と言わず5回でも10回でも観てください」(樋口さん)、「我々が一生懸命作り上げたものがこうやって皆さんに観ていただけるところまで来ました。もしかしたら1回観ただけでは気付かなかったり、隅々まで観ると発見できることもあると思うので2回でも3回でも劇場に足を運んでください」(鳥海さん)。
最後は取材陣のフォトセッションでイベントは終了した。会場から起きた大きな拍手に10月3日からの全国ロードショーへ向けて手応えを感じられたイベントだった。
『テイルズ オブ ヴェスペリア ~ The First Strike ~』
10月3日(土)より、シネマサンシャイン池袋ほか全国ロードショー
>>『テイルズ オブ ヴェスペリア~The First Strike~』公式サイト
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