『変ゼミ』初のアニメ化が決定! 7月23日にOAD付きコミック第4巻が発売!! 花澤香菜さん、石田彰さんほかメインキャストインタビュー
『モーニング・ツー』(講談社刊)で連載中のちょっと変わった嗜好を持つキャラ達が活躍する人気コミック『変ゼミ』(原作・TAGRO)がアニメ化。7月23日発売のDVD付きコミック第4巻に収録される(要予約。5月25日締切)。
都内で収録が行われ、松隆奈々子役の花澤香菜さん、武蔵小麦役の石田彰さん、水越美和子役の高口幸子さん、田口イエスタディの白石稔さん、蒔子=グレゴリー役の河原木志穂さん、市河菱靖役の森訓久さん、飯野堅治役の松山鷹志さんの7人にお話をうかがった。なお公式サイトにて現在PVが公開中。
●信じられないアニメ化! ここまでやったらむしろ爽快!?
――まず原作を読んでみた印象や感想をお聞かせください。
花澤さん:エッチだけど、おもしろいなと思いました。そして、「これがアニメになったらどうなるんだろう?」と楽しみな気持ちになりました。
石田さん:タブー視されかねない題材を楽しめる土壌が世間にもできてきたのかなと。また誰もが内面に持っているようなフェティシズムなど、なかなか口にできないことを、代わりにオープンにしているのがおもしろい切り口だなと思いました。
高口さん:すごさが生半可なレベルじゃなくて、むしろ感激しちゃいました(笑)。突き詰めると変と感じなくなるんだなって。勉強させていただきました(笑)。
森さん:最初はカルチャーショックを受けたけど、読んでいくうちに当たり前に受け入れている自分がいて、新しい扉を開いたような。人前で見せられないようなことを作品の中でおおっぴらにやれて楽しかったです。
白石さん:単行本の帯に「変態しかいない」と書いてあった通り、唯一、ノーマルな松隆のほうが変わってるように見えてきます。自分は変じゃないと信念を持って行動してるのは爽快感すら感じます。「本当にアニメ化するの?」という不安も(笑)。
河原木さん:自分も変態かなと思ってましたが、読んだら想像以上の人達ばかりで。私も作品に書かれるくらいのレベルを目指したいと思います(笑)。
松山さん:僕らの頃、こういう趣味は包み隠すものだったのに、そんな時代になったのかと。うちの子供の将来を考えたら末恐ろしくなりました(笑)。
●独特の嗜好を持つキャラ達に囲まれ、一人ノーマルなヒロインはどうなる?
――ご自身のキャラクターの紹介と、演じてみた感想を教えてください。
花澤さん:松隆は普通の女の子ですが、コムギ先輩が好きで変ゼミに入りました。一人だけノーマルなので、みんなに突っ込みを入れていくのが楽しかったです。
石田さん:コムギはどんなジャンルにも一通り、足を踏み入れている強力キャラです。でも1周回って普通の人に見えるため、松隆のように引っかかる人がいるのかなと思います。普通に見えることが変だと捉えてもらうしかない変態です(笑)。
高口さん:水越は純粋で素直だから何でも受け入れてストレートに突っ走っちゃうんです。変態度は高いけど、内容的には普通かなと思ってるんですが……。
一同:え~!
白石さん:ド変態でしょ!
高口さん:そうかなあ。彼女を見ていると段々、かわいく感じて、女の子としても変態としても(笑)、輝かせてあげたいという気持ちが強くなりました。
森さん:市河は裸でベースを弾いたり、引きこもったりするけど、他のメンバーに突っ込むことも多くて、普通に近いかなと思います。読者の視線に近い気がするし、僕も演じやすかったです。次巻で彼を掘り下げる話を期待してます。
白石さん:田口は破滅願望が強くて、変態というよりはダメ人間度が高いキャラでしょうか。やたら強がるけど、気弱なところもあります。蒔子との関係の中で「つながりたいけど、つながれない」微妙な部分を出せればいいなと思います。
河原木さん:他のキャラは想像しやすいけど、蒔子はまったく想像がつかなくて。手探りの状態でしたが田口のうろたえぶりを見て、「こういうことなのか」と。みんなの輪の中に入らないけど、遠くから操縦しているポジションかな。
松山さん:飯野は落ち着いたドS。語り部的だけど、だいたいが言葉攻めしている感じです。人に指図するだけなので、演じていておもしろいですね。
●短編3本を収録。様々な嗜好をレクチャーし、未知の世界へと誘います
――作品の魅力やOADの見どころを教えてください。
花澤さん:笑いどころがたくさんあって、見ていて楽しいと思います。あと「飯野教授にいじめられるのが私、結構、好きかも」と思いました(笑)。
松山さん:やっぱり!?
花澤さん:そんな飯野教授と松隆のシーンを注目してください。
石田さん:短編3本が収録されているので、3パターンの、皆さんがまだ知らない世界が展開されています。未知の世界をのぞくように楽しんでください。
高口さん:この1本でいろいろな発見ができると思います。私的なお気に入りは「NTR」です。こんなのもあるんだと。意味はOADを見て確認してください。
森さん:松隆が様々な出来事に遭遇した時の衝撃が今回、アニメで表現されるところです。松隆が翻弄される様子をぜひお楽しみください。
白石さん:普通はまともに見えない人達が、かわいらしく、魅力的に描かれている物語がアニメでどのように描かれているのかを確かめてください。そして一つでも共通する点が見つかったら、あなたも変態です(笑)。
河原木さん:キャラ一人ひとりが輝いてて、人生を楽しんでいるように見えるのがうらやましいです。自分を開放することの大切さを教えてくれる作品です。
石田さん:開放できないこと、しちゃいけないこともあるから注意して。
河原木さん:そこも含めて、いろいろ学べる、素晴らしい作品です。
松山さん:変態な人は松隆が追い詰められていくところを楽しんで、ノーマルな人は松隆に感情移入できると思います。ノーマルな人がこの作品を見て、アブノーマルになっていけば、1粒で2度楽しめますよ(笑)。今後、シリーズが続きますよう、皆さん、頑張りましょう!
一同:オーッ!
<TEXT:永井和幸>
CAST
松隆奈々子:花澤香菜
武蔵小麦:石田彰
水越美和子:高口幸子
田口イエスタディ:白石稔
蒔子=グレゴリー:河原木志穂
市河菱靖:森訓久
飯野堅治:松山鷹志
STAFF
監督:上坪亮樹
キャラクターデザイン:近岡直
音楽:羽岡佳
音響監督:亀山俊樹
音楽制作:スターチャイルドレコード
アニメーション制作:XEBEC
オリジナルアニメーションDVD付き『変ゼミ』第4巻
7月23日(金)発売
予約締切:5月25日(火)
3,700円(税込)
発売:講談社
※コミックのみ『変ゼミ』第4巻通常版も同日発売(560円・税込)
>>『変ゼミ』OAD公式サイト