貴女の運命の相手は――?話題の乙女ゲーム『アルカナ・ファミリア』の収録が遂にスタート!収録現場で豪華キャスト陣に直撃インタビュー[ヒロインの従者・ルカを演じる中村悠一さん編]
美麗なイラスト、イケメンキャラクター、タロットカード、人気男性声優陣…と乙女がときめく要素たっぷりで話題の乙女ゲーム『アルカナ・ファミリア』。本作は、地中海に浮かぶ小さな島・レガーロ島を舞台に繰り広げられる、マフィアとタロットカードをテーマにしたイタリアンファンタジー&恋愛ストーリーです。"乙女ゲーム×少年マンガ"をコンセプトにしており、恋愛は勿論、アクションも楽しめる作品なんです!
ゲームに先駆けて発売されたドラマCDも好調ですが、いよいよゲームの収録もスタートしました。そんな収録現場にお邪魔して、キャストの皆さんに直撃インタビューを敢行!今回は、ヒロインの従者・ルカを演じる中村悠一さんにインタビューしました!!
●ドラマCDを聞いただけで終わるのはもったいないゲーム内容!
――収録を終えての感想をお願いします。
中村悠一さん(ルカ役/以下中村):『アルカナ・ファミリア』はワード数が結構、多めな作品だなと思いました。あと、収録は1人でやったんですが、シリアスなシーンもありつつ、所々、他のメンバーとテンポよく会話をしている楽しげなシーンあるので、そんなシーンを1人でやって、とても寂しい気持ちになりました(苦笑)。
――ドラマCDの収録を終えてからのゲームの収録ということで、何か印象が変わったというような点はありますか?
中村:ドラマCDはキャラクターの横の繋がりや関係性含め、ゲームのストーリーと同時期若しくはゲームの後の設定だったので、改めてキャラクターについて考え直しました。ゲームのシナリオを頂いてから、どういう風にキャラクターを演じようかと考えたので、僕はドラマCDとゲームは別物という風に感じています。勿論、ドラマCDはドラマCDで楽しんで聞いて頂いていると思うんですが、ゲームをやって頂いてからドラマCDを聞いて頂くと、キャラクターや周りとの関係性も見えてきて、より楽しめると思います。僕のキャラクターでいうと、一番因縁があるのがジョーリィなんですが、どういう意味があって彼とこういうやりとりをしていたのか?というのがゲームで分かってきて、面白くなってきたと思います。ゲームをやらないで、ドラマCDを聞いただけで終わってしまうと、もったいないかもしれないなと思いました。
――収録中、難しいなと感じた所はありましたか?
中村:ヒロインは喋りませんし、ヒロインのテキスト(台詞)が選択肢以外存在していないので、僕が掛け合いのお芝居をしていても、選択肢と僕の掛け合いの芝居の雰囲気がかみあうようにやらなければならないというのが、難しいなと思いました。テキストが出ないということは、ユーザーの方がプレイしながらどう話しているのかと想像すると思うんですよ。その想像と、何を言って受け答えしているか?というのがこちら任せの掛け合いが、きちんとかみあうのか…なかなか難しいなと感じました。
●ヒロインは現代女性そのもの!?
――ヒロインのテキストが選択肢以外ない、ということでしたが、中村さんはどのようなヒロインをイメージして演じられたのですか?
中村:ヒロインの取るリアクションを見ていると、大人しくはないなと思いました。気に入らないことがあると椅子を蹴飛ばしているらしいので、そういうのを見ていると、たくましい現代女性に似ているんじゃないかなと思いました(笑)。あれ?違うのかな?(笑)。今、女性は強い時代に突入していると思いますし、パワーを持っていると思いますから、そういう女性をイメージしながらやらせて頂きました。そういう意味もあって、コミカルなシーンではルカは情けない面を見せるという、落差をつけたお芝居をやらせて頂きました。ルカは草食系男子で、ヒロインは割と肉食系女子でした(笑)。
――ルカを演じるにあたって、気を付けたこと、心がけたことというのはありますか?
中村:情けなくなりすぎないようにしたいなと思いながらやりました。でも、コミカルなシーンになるとそういうのが見えた方が面白いかなと思ったので、コミカルなシーンでは情けないような感じでやりました。勿論、真面目なシーンにおいては情けない面は見せないと思うんですけど、コミカルなシーンと真面目なシーンとの落差があった方が面白いかなと思って、そういう所を楽しみながらやらせて頂きました。
――ゲーム中で気になったシーンや印象的な所などはありましたか?
中村:ドラマCDの時に度々"見せしめ"というシーンがありまして、「"見せしめ"は大事なシーンなんです!」と口酸っぱく言われて、ドラマCDではやったんですよ。でも、ゲーム内にはそんなになかったというのが印象的でした(笑)。ドラマCDの方がやっているんじゃないかなぁと(苦笑)。楽しいシーンなので、もっと"見せしめ"したかったなと思いました。
――『アルカナ・ファミリア』という作品の世界観や設定についてはどのように感じましたか?
中村:全部のキャラクターがそうなのかは分からないのですが、イタリア語が時々、平気な感じで入ってくるんですよ(苦笑)。台詞を読みながら、イントネーションはこれであっているのかな?と不安になりました。きっちりとしたイタリア語発音でなくてもいいということだったんですけど、文節が分からないんですよ。この前置詞はどこにかかっているんだろうとか、文章の切れ目みたいなものが分からないので、正しく出来るかどうかな…と。でも、この世界観を表現するためには必要なものですし、出来ることなら我々も、それを流暢に会話の中に組み込めた方が設定としては自然な感じで、この世界観を表現出来ていいんじゃないのかなと思いました。あと、イタリアという現実にある国が舞台なので、皆さんがイメージしづらい世界観ではなくて、雰囲気が伝わりやすくていいんじゃないかなと思いました。
●恋愛は勿論、様々な楽しみ方がある『アルカナ・ファミリア』
――色々なタイプのキャラクターが登場しますが、中でも気になるキャラクターはいますか?
中村:う~ん…スミレです。イタリアなのに着物にブーツ、しかもめっちゃ胸がはだけてますからね(笑)。和洋折衷ですけど、この時代だと浮いていると思います(苦笑)。彼女は日本というか、"ジャッポネ"から来ているという設定ですけど、ゲームシナリオだとキャラクターたちはまだ、日本に行ったことがない、理解しきっていないという表現が多かったので、ジャッポネの人は凄く神秘的に見えているんだろうなと思ったので、その中でスミレみたいな格好の女性がいたら…ね。町に多分1人しかいないでしょうから、気になりますね(笑)。あとは、ヒロインと一緒にいるフクロウ…フクロータですね。僕のシナリオでは何故、フクロウがいるのかというのは追求されていなかったので、他のキャラクターのシナリオで出てくるのかもしれません。ルカの視点からすると謎があるキャラクターですね。このフクロウは、夜、人になったりしないんですか?(笑)
(スタッフ:他のキャラクターのシナリオでフクロータについては、触れています。また、フクロータには更なる面白設定が色々あるので…)
中村:ということなので、フクロータの正体を知るには、僕は完成品を楽しみにする以外、手はないようです(苦笑)
――ルカはヒロインの従者ということで、物語の始めからヒロインとは距離が近い立場ですが、恋愛面ではどのような展開になっていくのでしょうか?
中村:ゲームをやると分かりますが、過去からの流れから見てひょっとしたらルカはヒロインに対して、勝手に運命を感じているかもしれません。ずっとヒロインを見ているので、最初から一途だと思いますよ。ルカの愛情が、いつ恋愛的な愛情に変わるのかはプレイして頂ければと思います。
――では、最後にゲーム発売を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。
中村:僕1人の部分のテキストでも相当な量がありましたから、メインキャラクター7人とサブキャラクターたちも含めると、ボリュームは相当なものだと思います。本筋の恋愛シナリオも楽しんで頂きたいですが、それ以外にも、横並びのキャラクターたちのトークだったり、イベントだったりも面白くて、皆さんに楽しんでもらえるような遊びもいっぱいあります。そういった所を受け入れて楽しんでもらえたら、今後、ドラマCDがまたやれるかもしれません。是非、一度遊んで頂いて、キャラクターたちを深く知ってもらえるといいかなと思っておりますので、是非、プレイして下さい。
<取材・文:奥村寿代>
PSP専用ソフト『アルカナ・ファミリア』
運命の輪を廻すアドベンチャー
発売日:2011年10月予定
価格:限定版 8,190円/通常版 6,090円
開発・原作:ヒューネックス
販売:コンフォート
キャラデザ:さらちよみ
<キャスト>
リベルタ:福山潤
ノヴァ:代永翼
デビト:吉野裕行
パーチェ:杉田智和
ルカ:中村悠一
ダンテ:小杉十郎太
ジョーリィ:遊佐浩二
モンド:立木文彦
スミレ:井上喜久子
>>『アルカナ・ファミリア』公式サイト
>>PSP専用ソフト『アルカナ・ファミリア』公式HP