『ドットハック』の次の展開は3DCGムービー!2012年1月公開に向けて製作発表会が行われた!――メイン声優陣の桜庭ななみ、松坂桃李、田中圭が意気込みを語る!!
2011年8月23日、東京・秋葉原のUDXシアターにて映画『ドットハック』の製作発表会が行なわれ、メインキャストの桜庭ななみさん、松坂桃李さん、田中圭さん、監督の松山洋氏、脚本家の伊藤和典氏らが登壇しトークセッションを行なった。
映画『ドットハック』とは、シリーズ累計300万本以上の売り上げを記録しているアクションロールプレイングゲーム、『.hack』シリーズを原作としたフル3DCGアニメーション映画だ。
ストーリーの舞台は、2024年の地方都市。明るく活発ながらもゲームなどの流行モノには疎い主人公・有城そらが、ひょんなことから大人気オンラインゲーム『The World』をプレイすることに。ゲームが進むにつれ段々と面白さに気付くそらだったが、『The World』で発生した異変が加速度的に現実をも侵食していくようになる。現実とゲーム空間、2つの世界を救うため、そらは異変に立ち向かう決意をするが……?!
主人公・有城そらを演じた桜庭さんは「アニメのアフレコは、何度挑戦しても難しいです。」と振り返りながらも「そらちゃんとは自分に似ている部分もたくさんあったので、演じていてとても楽しかったです。」とコメントし、笑顔を見せた。またそらの同級生であり、物静かでマイペースな性格の田中翔を演じた松坂さんは「出来上がっている映像に自分の声を乗せるのは初めての経験だったので、本当に難しかったです。普段僕がドラマや映画などで演じているように感情を込めてしまうと、アニメの場合は合わなくて……。」と語り、「役に対して、普段とはまったく違ったアプローチをしなくちゃいけなかったので、難しくもあり、面白くもありました。」とアフレコの経験が貴重なものだったことを明かした。またそらの幼馴染で、クラスの人気者である岡野智彦を演じた田中さんは「初めてと言うこともあり最初はすごく難しかったです。でも慣れてくると、自分達が絶対に出来ないことをキャラクターがやっているので、楽しいな、と思えるようになりました。」とコメント。松山監督も「彼はキャラになりきるのがとても早くて、僕達スタッフも"智彦がいる!"と話していたんですよ!」と、田中さんの演技を絶賛していた。
また本作の見どころについて尋ねられた桜庭さんは「すごく迫力のある3DCGアニメーションに仕上がっています。私自身も、ゲームの中に入ったような気持ちで楽しみながら演じることができました。ゲームをやったことがない人も楽しめる作品になっています!」、松坂さんは「現実とゲームの中のプレイヤーは同一人物なのに、現実では物静かな翔くんがゲームの中では明るくなれたりする。心の中にある願望を疑似体験できる、と言う部分を含めて、この作品を見ていただけたら嬉しいです」、田中さんは「実際の映像は、台本を読んで思い描いていた『The World』の世界よりも圧倒的な迫力がありました。観ていて面白いし、気持ちが良いですし、3DCGアニメーションの良さをとことん実感することができた作品です。」とそれぞれの感想を交えながら語ってくれた。
また松山監督は本作について「『.hack』はシリーズの長い作品ですが、本作は前知識もなく映画館に足を運んで頂いても100%楽しめる、と言うことを意識したんです。」と語り、「ゲームクリエイターとしての様々なノウハウを映像の分野で発揮しましたので、今までにない新しい映像作品に仕上がっています。ミステリーやアクション要素もありますが、見終わった後に幸せな気持ちになれる、気持ちの良い映画を目指して作りましたので、公開を楽しみにしていただければと思います。」と、映画の魅力をアピールした。
映画『ドットハック』は、2012年1月より全国劇場公開予定。詳細情報やスケジュールなどはオフィシャル・サイトをチェックしよう。(取材・文 杉山 玲菜)
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