映画『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』キャストインタビュー! 日本語吹き替え版だからより楽しめる、ユーモラスなセリフと浪花節
2012年7月21日(土)より公開されたフルCG映画『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』。映画館での上映は全て英語(字幕)版だったため、ファンの中には「日本人監督が作っているのに日本語版はないのか」という声が少なからずあったようだ。
そんな声に応えるかの様に、11月21日(水)に発売されるDVD&Blu-rayには、待望の日本語吹き替え版が収録されることが発表された。
そこで、事前にアフレコスタジオにお邪魔して伺った、メインキャストを担当された声優さんと荒牧監督のコメントをお届けしよう。
――演じられたキャラクターのご紹介をお願いします。
黒田崇矢(ジョニー・リコ将軍/以下、黒田):実写で制作された前シリーズの主人公で、今回は将軍という地位についています。ですから、前シリーズでした経験も感じさせる厚み、人生を乗せたキャラになるように、自分の中では100%という高めの設定をして、マイクにはその70%は乗るように頑張っています。
小林沙苗(カルメン・イバネス艦長/以下、小林):カルメンは女性としてカッコイイです。ずっと艦長として、みんなの上司として気を張っていて……背筋が伸びている。女性的なラインが綺麗なんです。動きも仕草も、ちょっとしたアドリブもいいですね。
でも、自分の艦を奪われてしまうこともあるので、始めからずっと怒っている印象があります。その中で唯一、昔馴染みのリコとの会話では素が出てくる。そのギャップが……ね。男ばかりの映画のような印象があるとは思いますが、ほかの4人の女性もそれぞれに違う魅力がありますので、そこも楽しんでください。
藤真秀(ヘンリー・ヴァロー少佐/以下、藤):ヒーローは屈強な戦士で、今回の作品では主人公といえる立場にあると思います。じつは、僕はいつも画面(向こうの人)より強めにやってしまうので、前半は少々抑えて……というか、前半の20分ぐらいはほとんどセリフがないんですよね(笑)。これから収録する後半にはカールとの因縁などもあるので、そこからテンションを上げていきます。
――これから『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』をご覧になる方へ、見処をご紹介してください。
黒田:とにかくビックリするほど映像がカッコいいし奇麗です。乗り物とかバグとか宇宙空間とかもそうですが、キャラクターにも細い表情もしっかりあって、アニメというより実写の吹き替えに近いです。ほぼその感覚ですね。
好きなのは「最高司令と仲間の救出と両方やらせてください」というシーンですね。もちろん、全編に渡って好きなんですけど、今の時代「自分さえよければ」とか、「他人のために命を掛ける」とか、自ら労力を使う人が少ないですよね。
リコに限らずこの作品の主要メンバーみんなが命がけで地球や仲間を守る姿を、この熱さをくだらないとバカにせず、そんな人が失いつつある志を、生き様を観ていただけると嬉しいです。
小林:黒田さんがお話したように、本当にメカもキャラも、本当に映像が素晴らしいです。それに、観ていただければ、あっという間に作品世界へのめり込めると思います。凄く濃いお話なんですが、シリアスの中にコミカルなシーンも入っていて、あっと間に引き込まれて凄く気持ちの良い……。人はいっぱい死んでしまいますが、最後は「良い物を観たな」と思っていただけると思います。
藤:みなさんがお話しているように、凄い映像なのは間違いないです。ヒーローとしては死に際が見処に……ネタバレかな?(笑)。まぁ、劇場で観ている方もいるから大丈夫ですよね。
個人的に感じたのは、凄く無国籍な映画なんですけど、マイク前に立っていると、日本人の役者さんに声をあてている雰囲気を感じている部分もあるんです。「もしかして元々日本語で作ったんじゃないの?」とも思えるその違和感のなさというのを吹き替え版を観て感じてもらいたいです。それに、浪花節的な所もありますよね。
荒牧伸志(監督/以下、荒牧):それはありますね。日本人的というのは「義理人情で助けに行くぜ」的な感じのことですよね。特に、後半のリコやヒーローの行動はそういうことじゃないかと思います。
じつはそこは、元の脚本を僕ら(日本人スタッフで)変えちゃった部分でもあるんです。あまり大きな声で言うと怒られちゃいますけどね(笑)。そういったステップを踏んでいる気がするので、それが出ているのかもしれませんね。
――それでは、最後に監督に伺います。吹き替え版だからこそ楽しめるポイントは?
荒牧:日本語になって、これまでの周囲にいる海外スタッフとズレていた笑うポイントが、自分の間で笑えるようになりました(笑)。これは私個人のことだけでなく、この作品は人がどんどん死んで行くシリアスな話ですが、じつは笑えるポイントが非常に多いんです。
ですから、字幕より吹き替えの方が、アドリブも含めて膨らませてもらっていることもありユーモラスな部分が際立って、とても楽しめます。もちろん日本語も英語も同じことを伝えて入るんですが、テンションがちょっと違って来る部分もあるので、英語がわかる方はその違いも楽しんでもらえると思います。
――ありがとうございました!
◆『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』
発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
発売日:2012年11月21日(水)
価格:
[500セット完全限定生産]14,175円(税込)
[Blu-ray(初回限定版)]4,980円(税込)
[DVD(通常版)]3,990円(税込)
【日本語版キャスト】
リコ(ジョニー・リコ将軍) :黒田崇矢
カルメン(カルメン・イバネス艦長) :小林沙苗
ヒーロー(ヘンリー・ヴァロー少佐) :藤 真秀
カール(カール・ジェンキンス大臣) :家中 宏
ドハーティ(トニー・ドハーティ中尉) :星野充昭
バグスプレー(オーティス・ハックス中尉):川田紳司
ラッツアス(ガイ・カニンガム軍曹) :三宅健太
アイスブロンド(デボラ・オグデン伍長) :皆川純子
トリッグ(ティア・デュラー) :平野 綾
総司令官(リチャード・リバーフィールド):大林隆介
【あらすじ】
とある小惑星上にある設置された地球連邦軍の基地フォート・ケイシー。人類を長年脅かしている昆虫のような姿をした生命体バグに強襲されたこの基地を奪還する命令を受け、強襲揚陸艦アレジア号の精鋭が行動を開始する。だが、基地内はすでにバグに制圧された後だった。混乱状態の中、基地内に居たカール・ジェンキンスは重要な貨物とともに戦艦ジョン・A・ウォーデン号を半ば強引に指揮下に置き脱出。ウォーデン号艦長であるカルメンは、基地を守っていたK-12部隊の僅かな生存者と共にアレジア号に救出されることになった。
リコ将軍から、ウォーデン号捜索と調査をするよう命令を受けたアレジア号は、やがて完全に停止状態にあるウォーデン号を発見するが、そこには新たな危機が待ち構えているのだった。
>>『スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン』公式サイト
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