冲方丁さんと林原めぐみさんが出演の「冲方サミット大忘年会SP」を速報レポート! 『マルドゥック・スクランブル』についてや、気になる新作への期待も……!?
特集「注目の作家 冲方丁の世界!」放送を記念して、本日「冲方サミット大忘年会SP presented by WOWOW」が開催された。12月8日に一挙オンエアされる劇場アニメ『マルドゥック・スクランブル』三部作で、ヒロイン・バロットを演じた林原めぐみさんをゲストに迎えた今回のイベント。三部作完結から一年を過ぎた今、互いの心境について語ってもらった。
『マルドゥック・スクランブル』は、第24回日本SF大賞を受賞したサイバーパンク小説を完全アニメ化した作品。だが、冲方さんにとって「最初は本にしてもらえないぐらい、真っさらな状態から始まってる作品」とのこと。そのため、「自分の中でやりきった感があるので、何のためらいもなく、みなさんに観ていただける作品になった」と、満足げに語る。諸事情から一度頓挫した本作に対し、冲方さんに直接ラブレターを送った林原さんも「原作ファンの方にとって“よくぞ、ここまで映像化してくれた”という仕上がりになったと思いますが、原作を知らない方にはショッキングで衝撃的かも? でも、それらは狙いでなく、3本通して観ることで、“生きる希望”というテーマに沿った真摯な作品になっていると思います!」と、熱い想いを語る。
これまでもイベントや林原さんのラジオ番組などを通じ、交流のある2人。互いの印象を聞くと、「林原さんは啓示的なヒントを与えてくれる人。あまりにシンプルでクリアに答えをくれるので、職業柄、無意識に証明式みたいなものを組み立ててしまう。だから、とても疲れるんです(笑)」という冲方さんに対し、林原さんも「作品の狂気染みた雰囲気が、ご本人から1ミリも感じ取ることができない。スマートで低姿勢に接してくれればくれるほど、信用できない人(笑)」と言い返すなど、原作者と声優の枠を超えたぶっちゃけた関係性が伺える。
現在、冲方さんは『マルドゥック・スクランブル』の新作を構想中。現時点ではアニメ化は未定だが、林原さんは「うれしい反面、いろいろ受け止めなければいけないことが待っていると思います。もはや、ファンの一人として楽しめない立場ですが、楽しみにしています!」と、熱いエールを送る。それを受けた冲方さんも、「そういう林原さんのクリアな言葉が、今後の作品づくりのモチベーションになるし、ハッキリした方向性が見えてくる。……でも、そこにあまり依存しないよう頑張ります(笑)」と、意気込みを語ってくれた。
【放映情報】
「注目の作家 冲方丁の世界!」
『マルドゥック・スクランブル 圧縮』 12月8日(日) 夜11:30
『マルドゥック・スクランブル 燃焼』 12月8日(日) 深夜0:45
『マルドゥック・スクランブル 排気』 12月8日(日) 深夜2:00
『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(完全版)』12月15日(日)夜 11:30
『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』 12月15日(日) 深夜0:40
『天地明察』 12月30日(月)午後 4:45
『シュヴァリエ』(全24話) 1月24日(金)~
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