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『てさ部部会vol.01~萌舞子の本音~』レポート

夜の新宿で開かれた『てさぐれ!部活もの』のイベント『部会vol.01~萌舞子の本音~』レポート

 2期連続で放送され話題となったアドリブ満載のお笑い3DCGテレビアニメ『てさぐれ!部活もの』。5月29日、新宿歌舞伎町にある「新宿LOFT PLUS ONE」にて、ファンイベント『てさ部部会vol.01~萌舞子の本音~』が開催された。出演は声優の上田麗奈さん、石ダテ コー太郎監督、福原慶匡プロデューサー、吉尾(よしお)プロデューサー、中野徹さん(音響監督)。そして司会は佐々木プロデューサーこと「ぬこP」。さらに、イベントの後半にはアニメーション監督のたつきさんと、特別ゲストとして楽曲を担当する井上純一さんも登場した。

 会場となった新宿LOFT PLUS ONEは、ほぼ毎日サブカルや音楽関係などのマニアックなイベントを行なっている有名なイベントスペース。お酒と食事を楽しめる会場なので、一般的に考えるとあまり女性声優が登場するような場所ではない……。しかし、あえてこの会場を選んでしまうのがムチャぶりが大好きな『てさぐれ』のスタッフたちだ。貴重な夜会が行なわれるとあって、場内は超満員だった。イベント中に上田麗奈さんが「twitterはダメですよ!(笑)」と発言するなど、かなりキケンなトークが満載だったため、当り障りのない範囲内でレポートします。記事として不完全な部分もあるかと思いますが、なにとぞご了承ください。

●お酒を飲みながらアニメイベント!? 真夜中の『てさぐれ部会』が開幕

 イベントが始まり出演者がステージに登場すると、まるで打ち上げのように乾杯からスタート。上田麗奈さんの音頭で『部会』が開かれると、ステージの周りには何人ものファンが詰め寄り、スタッフと乾杯を行なっていた。

 登壇者とファンが超至近距離で接するのは通常のアニメイベントではありえない事態だが、オープニングから「なんでもアリ」な雰囲気がビンビン伝わってくるアットホームなイベントだった。なお、乾杯後に福原Pは数秒でビールを飲み干し、すでにおかわり状態。ここからは登壇者ほぼ全員がアルコール入りなのをお忘れなきよう!


●上田麗奈さんが演じる「園田姉妹」は18人いる!?

 ひとつめのコーナーは、「新しい園田シスターズを考えてみよう」。上田麗奈さんが演じる園田姉妹は設定上だと18人いることになっているが、作品では11人しか登場していない。これでは残り7人がかわいそうだということで、登壇者が新キャラを提案していく。

 手始めに既存のシスターズのおさらいを兼ねて、この日のために石ダテ監督が考えてきたショートドラマを上田さんが即興で演じることになった。タイトルは『園田姉妹ショートストーリー とりかえっこ』。物語の内容は、園田姉妹は容姿が似ているため衣装を交換しても誰にも気づかれないはずだが、それに気づいた笛吹くん(CV.石ダテ監督)がハァハァするというヒジョーに下品なハナシ。丁寧に声を使い分けて演じる上田麗奈さんのすばらしい演技と、リコーダーを舐めまわす石ダテ監督の気持ち悪い演技が見もので、会場は爆笑の連続だった。

 おさらいが終わったところで、登壇者がひとりずつ新キャラを発案していく。案として挙がったのは、園田モブリーヌ(「デース!」の語尾でお馴染みの某作品ハーフキャラ風)、園田萌舞不二子(お色気担当)、園田モブコップ(ロボット)、園田もぶにゃん(幼女担当)、などなど。アイデアが出るたびに石ダテ監督は上田さんに「やってみますか?(笑)」と、てさぐれ恒例のムチャぶりを促す。すると上田さんはレコーディングで鍛えられたアドリブ力を発揮し、次々と新キャラに声をあて、会場からの盛大な拍手を受けていた。

 このコーナーの最後に司会のぬこPは、「いまのキャラクターたちは今後なにかで使うかもしれないので、上田さんは声を考えておいてください」とコーナーを閉めようとするが、上田さんは「いま、また新しいキャラを思いついちゃいました! 中二病のキャラなんてどうですか?」と提案。上田さんは即興で「萌舞シリウス(当て字を使う予定だが未定)」と名付けられた痛いキャラを演じて観客を沸かせた。

●スタッフに質問! 「ふつおた」のコーナー

 続いては、事前に来場者から集められた質問を、登壇者が答えていくコーナー。大量に集まった質問から採用作品をチョイスしたのは、放送作家の山口さん。石ダテ監督はコーナー本編に移る前に「山口くんは、ちょうど3日前に長女が生まれました!」と報告すると、会場からは「おめでとー!」とお祝いの拍手が飛び交った。

 ひとつめの質問は「上田麗奈さんに質問です。誰からシモネタをふられるのが迷惑ですか?」というもの。登壇者も来場者も「西明日香さん」と答えるのを予想していたが、上田麗奈さんの答えは違った。「西さんじゃないんです。明坂聡美さんに言われるのが……。私、明坂さんが大好きだから断れなくって(笑)」と、本当に困った様子で苦悩を明かし一同を爆笑させた。この答えを受けた石ダテ監督は、「あのプレッシャーはなんでしょうね? あの人に言われると逃げられない」と、現場の雰囲気を会場に伝えた。

 その他に読み上げられた質問は、「よしおさんがオススメの男性スタッフは誰ですか?」、「女性声優の過激な発言を聞きたいだけでアニメ業界に入りたいが、このモチベーションだけでやっていけるか?」、「芸能関係者と知り合いになるにはどうしたらいいか?」、「『てさぐれ』のBD vol.01で洲崎綾さんが、園田姉妹をひとりで演じるのはタイヘンだと思うから、私も園田姉妹に混ざりたい、と上田さんに宣戦布告していたが、そんな洲崎さんにひとこと」、「最近、一部の声優さんの間で“へご(大橋彩香さんのニックネーム)”のモノマネが流行ってますが、上田さん、ぬこP、よしおさん、モノマネはできますか?」、「アグレッシブすぎる公式twitterについて、石ダテ監督はぶっちゃけどう思う?」などなど。真夜中のイベントならではの、キケン&ちょっぴりヘンな質問ばかりが読み上げられた。


●全編フリートーク「萌舞子の本音」のコーナー

 イベントのタイトルにもなっている「萌舞子の本音」のコーナーは、上田麗奈さんが『てさぐれ!部活もの』についての感想を語るフリートーク。上田さんは「オーディションに受かったときは嬉しかったけど、レコーディングに行ったら台本に“大喜利”と書かれてて困りました(笑)」と語る。そして他のキャストが大喜利をしているのを見たとき、「私、ヤバいとこに来ちゃった……やっちまった~と思いました」と当時の心境を語ると、場内は大爆笑。さらに上田さんは続けた。

上田麗奈さん:「初めは4人の主演キャストのみなさんがてさぐりで始めた大喜利だったけど、ボケとツッコミを試行錯誤していくうちに結束力が高まっていきました。それと共に作品がおもしろくなり、私はそれを見ながら、この作品はこうやって成長していく作品なんだなと思いました」

 上田麗奈さんは、とてもアルコール(日本酒)が入っているとは思えないマジメなコメントをしたのだが、石ダテ監督は「なるほど……すごく優等生なコトを言うなぁ」と感想を述べると、続いて福原Pは「みんなが聞きたいのはそんなことじゃないよなぁ!!」と煽り、会場を沸かせる。上田麗奈さんは「どうしてですか?(笑)」と困った表情を見せるが、なぜかコトの流れで「なぜ私は主役じゃないんだ?」という質問をすることになってしまった。

 上田麗奈さんの本心ではない質問だったが、石ダテ監督は「あの4人は、アドリブをできる人を選ばなきゃいけなかったんですよ。キャラの演技とか、どーでもいい(笑)。ハイ本番です! ってなったとき、すべてを忘れてやりきってくれる人たち。そしてお互いが刺激になってくれるような4人を選ばなきゃいけなかったんです」と、冗談を混ぜながら選考理由を明かした。

 また、1期と2期の上田麗奈さんの演技を見続けててきた石ダテ監督は「BD vol.03のロングバージョンに入ってるんですけど、こはるん(田中心春)のことをディスってたりして、だんだん現場の空気と演技を楽しめるようになってきてる。なにか手に入れたモノがあったんだと、感動したんですよ」と褒めると、上田麗奈さんは「あれ? そうでしたか? ゼンゼン覚えてません(笑)」と照れていた。そんな照れている上田麗奈さんを和ませるためか、石ダテ監督は「そのうち他の作品の主演とかが決まって、こんな現場なんてどーでもいいんだってなるんじゃないですか?」と自虐ネタで笑わせた。

●みんな大好き、歌手であり作曲家の井上純一さんがED『12ヶ月』を熱唱

 フリートークショウの後、スペシャルゲストとして『てさぐれ』音楽の作詞作曲を担当した井上純一さんが登場。ハイテンションで登場した井上さんだったが、「僕はまったくお酒が飲めないので、みんなのテンションについていくのに一生懸命なんです(笑)。僕のことを大々的にスペシャルゲストって紹介してたけど、そんなんことされると普通はキャストの誰かが来るって思うでしょ? ものすごく申し訳ない」と挨拶。しかしそんな心配はまったくなく、会場からは「イノウエー!」とコールが送られて大歓迎された。

 井上純一さんは『てさぐれ!部活もの』のエンディングテーマ『12ヶ月』を熱唱した後に、トークショウを行なった。トークのテーマは、上田麗奈さんの曲『とりかえっこ』をレコーディングしたときについて。井上さんは「僕は歌手として活動しているので、レコーディングではついつい厳しくなってしまうんです。だけど声優さんは歌のプロではない。失礼なんだけど、いつも70~80点でヨシとさせてもらっているんです。でも上田さんは違った。声の出し方を聞いたときに、ちゃんと歌える子だなってわかった」と絶賛。さらにレコーディングにかける姿勢もすばらしく、井上さんの指示をひとことももらさず、「真剣に前のめりで聞いてくれるため、レコーディングがしやすかった」と当時の様子を振り返った。


●イベントの最後はサイン色紙などが当たる大抽選会!

 イベントの最後に、上田麗奈さんのサイン色紙や登壇者が持ち寄った賞品が当たる抽選会が行なわれた。過去に配布された『てさぐれ!』の限定グッズなど、レアなアイテムも持ち寄られたため、登壇者がクジを引くたびに場内は湧いた。なかでももっとも盛り上がったのは、福原Pがその場でハグをしてくれるという賞品(?)。2名のファンが見事当選し、福原Pの熱い抱擁を受けていた。

 20:00から始まった笑いっぱなしの2時間はあっという間に終わり、イベントは幕を閉じた。閉会後も多少時間があったため、スタッフと雑談をするファンもちらほら。こんなアットホームなイベントはめったに行なわれないため、参加したファンはいい思い出になったに違いない。

 なお、『てさぐれ!部活もの』は9月7日に渋谷公会堂で大規模イベント『てさぐれ!催しものあんこーる』が予定されている。出演は西明日香さん、明坂聡美さん、荻野可鈴さん、大橋彩香さん、上田麗奈さん。こちらは『部会』とはガラッと異なる大掛かりなイベントなので要注目です!

【スタッフ】
原案:石ダテ コー太郎
原作:てさぐれ!製作委員会
キャラクターデザイン:毛玉伍長
監督:石ダテ コー太郎
アニメーション監督:たつき(irodori)
脚本:石ダテ コー太郎、山口正武、高橋聡之
音楽:井上純一
制作協力:吉祥寺トロン

【キャスト】
鈴木 結愛:西 明日香
佐藤 陽菜:明坂聡美
高橋 葵:荻野可鈴
田中 心春:大橋彩香
園田 萌舞子:上田 麗奈

【あらすじ】
 4月。ちょうど1年前、鈴木結愛(ゆあ部長)、佐藤陽菜(ひーな)、高橋葵(あおい)の3人に勧誘されて「てさぐり部」に入ることになった田中心春(こはるん)は、これまでの1年間を思い出していた。

 4人でいろいろな部活を考えて挑戦し、てさぐりしてきた12ヶ月。"ありきたりじゃない高校生活を送りたい"と願っていたこはるんの希望はてさぐり部に参加することによって、いつの間にか叶えられていた。そして、3年生のゆあ、ひーなの卒業。

 そんな大切な12ヶ月の思い出を胸に、今年も新入生を勧誘するべく1年前と同じ場所にテーブルを構えて勧誘活動をする、あおいとこはるん。今年はどんな新入生が加入するのか? 2期は一旦どんなパティーンのアニメになるのか??(第1話より)

>>『てさぐれ!部活もの』公式サイト
>>『てさぐれ!部活もの』公式Twitter

(C)てさぐれ!製作委員会
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