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TVアニメ『リゼロ』声優陣から観た第1・2話の印象は?

TVアニメ『リゼロ』声優・小林裕介さん、高橋李依さん、内山夕実さん、第2話までを観ての感想は?【取材生活 第1回】





命をすり減らしながら魂を込めて演じる小林さんはスバルと重なる



――それでは、小林さんが演じる様子をご覧になった印象は、お二人(高橋さん、内山さん)から見ていかがでしたか?
小林:李依ちゃんの感想は「気持ち悪い」でしょ?

一同:(爆笑)

高橋:そんなこと一度も言ってないですよね。っていうか何のことですか?

内山:わっ、インタビューの編集点作った!(笑)

小林:「死に戻り」みたいな(笑)。

内山:毎回、魂をすり減らして頑張っていらっしゃるなと思います。見ていて代わってあげられるなら代わってあげたいけれどそれは無理なので、後ろからみんなで「頑張れ!」と見守っています。

まくし立てるシーンが多いし、基本的にテンションが高いので大変なのはわかるので、ミスしても「ドンマイ!」「次!次!」という空気をみんなで作っていますね。キャストの人数が少ない分、小林君を応援しようと一丸となって。

小林:こんなにいたわられる現場は初めてです。

内山:そんな一生懸命さはスバルとシンクロする部分もあるし、スバルはスバルで作中でいろいろ大変なことが起こっているから、重なるんでしょうね。

高橋:スバル君に真剣に向き合って、ガムシャラに走っている背中を見させてもらっているから私達も引っ張られて頑張れます。だからこそ、収録後に「お疲れ様!」って言いたくなるんです。

内山:そうそう。

高橋:「全力」であり、「めげない」スバル君が声を発した時、更に全力さが増したと思いました。

内山:そんな彼が中心にいるからいいチームワークで作品作りができているんだと思います。

小林:いい現場だなあ(笑)。

リセットされるたび新鮮な演技を見せる高橋さん



――今度は高橋さんの演技を見たお二人の印象や感想を。
小林:特に李依ちゃんは大変だなと思うんです。スバルが死に戻りするたびにリセットされて、なにもかも知っているスバルは一方的にまくし立てて。正直、気持ち悪いと思うんですよ。

高橋:やっぱり傷付いてる!?

内山:スバルだけは死ぬ前の記憶は残っているから(笑)。

小林:こんなに急に距離を詰めてくるスバルに対して、エミリアが嫌悪感を持つのは当然かなと思います。

高橋:確かにビックリするかもですね。

小林:しかも時間軸はそのままで、今までのことを何も知らないエミリアなんだ、と思い出させてくれるんです、横で。チグハグしているのはそれが理由なんだと。ツッコミもこなれた感がなく、いつもフラットなのもいいですね。毎回フレッシュな反応をしてくれるのがすごいです。引っ張られがちなのに。

高橋:同じツッコミを何度もしたシーンがありましたね。

内山:エミリアもそうだけど、トンチンカンの人達もあのシーンを何度やったんだろう? と(笑)。

毎回録り直して、同じセリフを同じように言うのは大変だろうなと思うんです。新鮮なお芝居を常にできるのは素敵だなと思うし、初めてこの作品で李依ちゃんとがっつり一緒に同じ現場になったけれど、透明感のある声はエミリアとイメージがピッタリで、キツいことをスバルに言っても根底の優しさが伝わってきます。

それは李依ちゃんが持っている性格が現れているんじゃないかなと。お芝居って人柄が出るものですし、いい意味で反映されていると思います。

高橋:ありがとうございます。自分でも不安に思っていたところだからうれしいです。

内山:私が同じようにやったらキツくなっちゃうんですけど(笑)、李依ちゃんがやると気の優しい子が頑張って冷たく接しているように聴こえて、後ろで感動しちゃいました。小林君しかり、優しい人が演じるから言葉の端々に優しさが出ているんだなと思います。

かわいくてイケメンでキュンとくるパック――内山さんの演技にのっかれる楽しさ



──――では最後に演じる内山さんを見た印象をお願いします。
高橋:パックのアドリブは必要不可欠なところで入れるという判断や回転の早さが素晴らしいです。私、すごく押しが強いので、エミリアの相棒が夕実さんでよかったです。

見守ってくれて、足りないところは補ってくれて、引っ張ってくれて。エミリアとパックの関係が好きで、夕実さんがパックでうれしいです。

内山:嬉しい!ありがとう。

小林:僕はキャラ絵を見てかわいいなと思ったけど、夕実さんが演じると「あっ、オスなんだ!」と思い出すんです。

高橋:わかる! イケメンってことでしょ?

小林:かわいいイケメン!

高橋:かわいくてほこほこした印象から更に、イケメンで守ってもらえて、キュンとしちゃいます。

内山:実は私もオーディションの時、どう演じていいのかわからなくて。でも原作を読むと「のんびりした声で」とヒントが書いてあったので、それを元に作らせていただいたんです。

けど、ここまで男の子っぽくていいのかな? と思っていました。今、こう言っていただいてよかったなと安心しました。

小林:あとあんまりこういう役をやっていないと言っていましたが、そのせいか、いつも楽しそうに演じているなと。

高橋:そう! でもスバルとパックの掛け合いは傍から聞いていても超楽しいですね!

小林:他の人との会話にない、コミカルさを出してくれるおかげで、こっちものっかれて。

内山:シリアスに引っ張られないように、一瞬でも空気が変えられるようにと思って演じています。スバルとの掛け合いは相棒みたいで楽しいですね。

高橋:男子高校生同士みたいな。2人のシーンがあるといつも楽しみにしてます。

内山:うれしい!私も楽しみです!

もし異世界召喚されたらどんな行動をとる?



――もしスバルと同じルグニカ王国へ召喚されてしまったとしたら、最初にどんな行動をしますか?
内山:地味ですけど、つねって現実かどうか確認すると思います。

小林:本当に最初ですね(笑)。僕はひきこもれる場所を探します。でも僕は盗みを働くんじゃないかな(笑)。フェルトルートに行っちゃう気がする。

高橋:言葉が通じるか、文字が読めるのかを把握したいから人に話しかけてみて、言葉を確認したいです。そして味方になりそうな通行人を探します。

――かなり異常事態なのに冷静ですね。
高橋:でもやっぱり、「これって異世界召喚ってやつー!?」と叫ぶかも。

内山:本当に?

小林:あのセリフを街中で言っているだけでも、周りから距離を置かれるだろうなって実はずっと思ってた(笑)。

高橋:確かに。


――異世界じゃなく、異国に飛ばされたとしてもすぐに順応できるほうですか?
小林:僕は「ああ、どうしよう!?」っておたおたしちゃうと思う。

高橋:私、パッと現地の人と仲良くなれそう。

内山:顔を見て、話しかけられそうな人を見つけて、なんとかコンタクトをとろうとすると思う。この人だったら困ってる私を何とかしてくれそうとか。

高橋:身振り手振りすれば伝わる気がする。

宣伝担当:高橋さんと内山さんはコミュ力あるから何とかしそう。

小林:それは遠回しで僕がコミュ力ないと言ってますね。やっぱり気持ち悪いのかなぁ(笑)。

一同:違う! 違う!

高橋:慎重派!

小林:それね!

高橋さんがパーソナリティのラジオは毎回、生配信&ゲスト登場!



――ちなみに高橋さんは『Re:ゼロから始める異世界ラジオ生活』のパーソナリティを担当されていますが、どんな番組なのかご紹介ください。
高橋:『リゼロ』の魅力をお伝えすべく、毎週生配信でお送りしているラジオ番組です。

1週間に1回配信されるので、毎回たくさんのメールを読ませていただけるのがうれしいです。更に毎週違うゲストさんがいらっしゃるので、毎回違う番組みたいな感覚でやらせていただいています。

小林:ニコ生で生配信しているからアップアップしてるのはおもしろかった。

高橋:生配信だとテンションが上がっちゃいますよね。

――先行上映会でも発表したコーナー「Re:ゼロから始める資格生活」ですが、その後、順調ですか?
高橋:さっぱりです。でも根底はつかんだかな? 危険物取扱の資格についてはうまく取り扱っていけそう。第2回で声優危険物取扱人の夕実さんがいいアドバイスを残してくださったので。

内山:そうかな?(笑)

――ちゃんと作品に寄り添った番組になっていますか?
高橋:(小声で)なってました?

小林:僕が初回ゲストで行った時は先行上映会の話をしたよね。

内山:私も1話の話を。

高橋:はい! なってます。「ラジオ的に死に戻るクイズ」という作品らしいコーナーもありますから!

小林:1つ心配なのはスバル以上に(高橋さんが)死に戻ってしまうんじゃないかと。できればスバルを超えてほしくないなと思います。

高橋:今後の目標にします!

小林:最終的にスバルとどちらが上位にいるかを楽しみにしてます。

――負けたらバツゲームを。
高橋:えっ? 死に戻りでバツゲームを受けてるのに!?

小林:もっと特大なバツを。勝ったらごほうびあるかもよ。

高橋:こんな番組ですが、きっと作品の重要な部分は皆さんにしっかり届いているはずです。

たぶん(笑)。今後もいろいろなゲストをお招きするので、月曜日の生配信、聴けない方はアーカイブをチェックしてくださいね!

放送直前の3話の見どころとは?



――さて、3話が放送直前ですので、見どころや個人的に注目してほしいポイントを教えてください。
小林:能登麻美子さん演じるエルザと中村悠一さん演じるラインハルトがヤバいです。白熱したバトルシーンは一番の見どころになるかなと思います。

高橋:バトル中にキャラの性格や考えていること、目的が見え始めるのが3話かなと思います。戦っている中での会話を意識して聴いていただけたら。

内山:お待たせしました! という感じです。

小林:満を持してのパックの登場ですね。

内山:1話の後半から姿、形が見えなくなり、2話も結晶石の中でおとなしくしていましたがようやく。

私自身、こういう登場の仕方かと驚いたくらいなので、心の準備をして楽しみにしていただけたらと思います。

――ありがとうございました。では次回の後編もよろしくお願いします。
小林・高橋・内山:よろしくお願いしま~す!

連載記事『Re:ゼロから始める取材生活』

※第1期放送時実施のインタビューです。

□第 1回:小林&高橋&内山、第2話までの感想は?
□第 2回:小林裕介も気になる伏線の数々
□第 3回:水瀬&村川提案するリゼロの楽しみ方
□第 4回:水瀬&村川が語るスバルの印象と魅力
□第 5回:鈴木このみが歌うOPのメッセージとは
□第 6回:MYTH&ROID歌うEDでのチャレンジ
□第 7回:小林&高橋が考えるEMTなキャラは?
□第 8回:スタッフが語る声優陣の起用理由
□第 9回:水瀬いのりが心を折る、その一言とは…
□第10回:水瀬いのりが明かす6・7話への想い
□第11回:新EDテーマの歌詞と歌い方の意味
□第12回:高橋&赤﨑、それぞれの立場からの13話
□第13回:ヒロインからみたスバルの変化
□第14回:3章に突入!小林が選ぶヒロインは……
□第15回:スタッフが語る劇中音楽へのこだわり
□第16回:渡邊政治監督が語る、真のヒロインとは
□第17回:感動の18話、レムの演技に込めた想い
□第18回:内山が感じたスバルの変化や成長
□第19回:MYTH&ROIDが語る新OPテーマ
□第20回:15・16話、脚本担当が語る制作秘話
□第21回:ペテルギウスを演じるうえでのポイント
□第22回:小林の命がけの演技に江口も感化
□第23回:松岡が演じてみたいキャラはレム!?
□第24回:最終回、スバルとエミリアが思ったコト
□第25回:小林&高橋が想像する最終回の先


(C) 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会
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