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アニメ
TVアニメ『リゼロ』エミリア役 高橋李依さん&フェルト役 赤﨑千夏さん、それぞれの立場から見た13話でのナツキ・スバル
TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』 (以下、リゼロ)の声優陣やテーマソング担当アーティストの特別インタビューを連続で掲載していく「Re:ゼロから始める取材生活」。アニメイトタイムズにて掲載中の本企画、第12回目となる今回は、エミリア役の高橋李依さんと、フェルト役の赤﨑千夏さんが登場!
第3話以来の出番となったフェルト、そしてスバルと決別したエミリアなど大きく物語が動き出した第13話の振り返りと、ここまで作品を見守ってきた赤﨑さんの作品や物語の印象などについて語っていただきました。またリレーインタビュー企画で前回登場のスバル役の小林裕介さんからの質問と、ファンの皆さんからいただいた質問にもお答えいただいていますので、最後まで要チェックです!
――フェルトは13話が3話以来の出番でした(姿だけの登場は12話のラスト)。
フェルト役 赤﨑千夏さん(以下、赤﨑):いつ出るのかなと思っていました。だんだん、「『リゼロ』に出たのは夢だったのでは」という気分になってきて(笑)。
エミリア役 高橋李依さん(以下、高橋):10話も待ったらそうなりますよね。でも、ちーさん(赤﨑千夏さん)のこと1度も忘れたことないですよ!
赤﨑:ウソだ! 白々しいわ!
高橋:フェルトはずっと胸の中に……。
赤﨑:目を見て言ってごらんなさい! ――久々の現場はいかがでしたか?
赤﨑:違う作品みたいになっていました。まだ声を聞いたことのないキャラクターの役の方がたくさんいらっしゃって、まるで初めての現場のようでした。それにレムとラムとは1回も収録が一緒になったこともなくて「やっと!」と思ったらまたスレ違い。そもそもフェルトが出ていた1~3話にいたキャラはスバルとエミリアにロム爺にラインハルトと数えるくらいだったので、新たな気持ちで参加できました。
――出演されていない間も『リゼロ』はご覧になっていましたか?
赤﨑:もちろんです! E・M・T(エミリアたん・マジ・天使)でした。
高橋:本当ですか? すごくうれしい!
赤﨑:特にスバルをひざ枕をするシーン、アレいいね。「困ってる?」というセリフがすごく好き。 高橋:先輩~!
赤﨑:音響にもこだわってたよね。
高橋:はい! こんなにマイクに近づいてしゃべっていいのかなと思うくらい近づいて。
赤﨑:「もっと近づいてしゃべって」という指示があったの?
高橋:元々、声が小さくなってしまうところだったので、いつもより近づいてみたんです。その時、特に離れてくださいと言われなかったので、信頼してマイク前でしゃべったらすごくきれいに録ってくださって。
赤﨑:スバルの耳で聴いてる感じの音に作っているんだなと思って、エミリアたんに包まれているような気分になったよ。スバルがエミリアを「好き、好き」言うのもわかる気がしました。ヒロインしてたよ。
高橋:すごくうれしい! 赤﨑:スバルが頑張り過ぎて空回りするシーンでも、痛々しいほど上手くいかないスバルを包み込んでいるエミリアの姿がヒロイン力というか、「エミリアいいな」と思いました。一番の推しキャラはベア子ですけど(笑)。
高橋:ベア子の「お前のわけのわからない頼み、聞いてやるかしら」(第7話)もよかったですよね!
赤﨑:なんだかんだ言って、ちゃんと守ってあげるとか、たまらないですね。かわいい!
赤﨑:やっとでした! 12話は姿だけの登場でしたが、最後のカットは熱くなりましたね。ここできたかと。いい引きですよね。ラインハルトの「自分が王として仰ぐお方―― 名を、フェルト様と申します」と言って、登場するという。そして13話でフェルトの出番が来たわけですが、ドレスを着せてもらってよそいきな雰囲気なのかなと思ったら、中身は何も変わってなかったのがうれしかったです。「何の説明もなしに連れてきて、こりゃ何のつもりなんだ!?」と悪態ついて。厳粛な場所に連れてこられても萎縮せず、あくまでフェルトらしい振る舞いだったのが魅力的に映りました。
――その13話でフェルトが一度は王候補を辞退しながら、捕まったロム爺を救うために参戦を宣言する姿はカッコよかったですね。
赤﨑:カッコよく啖呵を切って。「アタシは貴族が嫌いだ」のセリフから始まるシーンでは「(芝居を)もっと大きく」というディレクションがあって。私なりにイメージした感じでやってみたんですけど、「もっと」と。 高橋:あのシーン、よかったですよね。ラインハルトがフェルトにいかに忠誠を尽くしているのかがわかった回でもあって。12話の引きでのラインハルトのセリフの端々からドヤ感があったけど、13話でフェルトが暴れても予想の範ちゅうみたいな。
赤﨑:立てているようで、手のひらの上でうまく転がしている感はあるけど、「アタシが王様になったら、全部ぶっ壊してやる!」と言うフェルトもその手のひらから飛び出しちゃうような強さも見られて、いいコンビだなと思いました。この2人だったらどんな国にするのかなとワクワクしましたね。
高橋:私は13話を最終回のつもりで演じました。そのくらいの気持ちでやりたいなと思っていて。
赤﨑:これで最後だったらバッドエンドだよ!
高橋:でもそういう関係性もあってもいいんじゃないかなとも思いつつ。今までがうまくいっていたように見えただけで、彼女の困惑する気持ちはここでぶつけるしかないと溢れ出してしまって。後は関係ないくらいの気持ちで演じました。
――スバルが傷つきながらも助けてくれるたびに、何があったのか話してくれないし、信頼や感謝の中にも不安もたまっていたのが爆発したんでしょうね。
高橋:エミリアは人付き合いがうまくない中で、スバルは踏み込んでくれて、そんな人と接するのも初めてだし、自分も踏み込んでいいのかわからないうちにどんどん踏み込んできて。エミリアにとっては初めてのことだらけの感情で、今まで自分で引いていたラインが困惑で爆発したのが13話かなと。 ――エミリアが「ハーフエルフ」とか「魔女と関係が」とか言われるのを黙っていられないスバルの気持ちもわかるんですよね。
赤﨑:スバルにとってエミリアはすべてといえる存在。何もわからない、真っ白な時に出会って、助けてくれたのがエミリアで、この子のために何かをしたいという気持ちがスバルの行動原理で、根っこにエミリアがいるから。だからああいうふうになるのかなと見ていて思います。
高橋:エミリアがすべてというのはわかります。でも普通に人と接したこともないのに、すべてを預けられたら戸惑いますよね。
赤﨑:でもそれしかないんだよね。知らない世界に放り込まれて、最初に会話して助けてもらったら特別な感情が生まれそうじゃない?
高橋:そうですね。でも2章やこれから進む3章とか見ていると、「もっといい人いるよ」と視聴者の皆さんは思うと思うんです(笑)。エミリアとの出会いは、すべてを捧げてもいいと思うほどすごく大きいことだったのかと。エミリアが助けたのはごく自然な行動なのに、そこまでしてくれるのが驚きで。
赤﨑:その差があるからおもしろいのかもしれないね。私、エミリアを演じるのは大変だと思う。現場に一緒にいて、スバルがやってきたことを全部見ちゃっているから。彼女たちが見ているものは、俯瞰的に見ている私たちよりも薄いわけで。その辺を考えるのは難しいだろうなって。
赤﨑:みんな強そうですよね。クルシュ様は「ザ・王」だし。
高橋:絶対安定ですよね。
赤﨑:この人を王にしておけば間違いないというタイプで、引っ張ってくれるし。アナスタシア様はしたたかで。 高橋:財政的に安定しますよね。お金があれば何でもできる!
赤﨑:あんなにやわらかい雰囲気なのに何を考えているのかわからない底がしれない感じで。
高橋:ビックリしました! あんな性格だと知らなかったから。
赤﨑:絵から受ける印象と違って、さらに関西弁。そして、プリシラは強い! 「この世界は妾の都合の良いようにできておる。」なんてすごい無敵感。……こう挙げていくととてもフェルトには勝ち目がなさそう。
高橋:エミリアのほうが勝ち目ないですよ! 赤﨑:ヒロインじゃないですか!
高橋:でも向いてない気がします(笑)。
赤﨑:王になったらいろいろ心配し過ぎて倒れそうだね。
高橋:フェルトなんてめちゃくちゃ強いラインハルトがいるじゃないですか! 剣聖ですよ!
赤﨑:みんながこぞって王になろうとする中、フェルトだけ風穴を開ける存在なのかなと思います。
――そして王選候補の騎士の中で自分の騎士を選ぶとしたら?
赤﨑:ラインハルトがいいな。仲間にしておけば間違いない感じがありますから。
高橋:私はフェリスかな。かわいいし、話し相手になってくれそう。あっけらかんとして、何でもぶった斬る話し方も好きで。 赤﨑:腹黒かもしれないよ。
高橋:でも忠誠心があれば何でも言ってくれそう。私に忠誠心があるならフェリスさんで(笑)。
赤﨑:アルも好きです。あの得体の知れない感じ。
高橋:「姫さんの言うことに従うぜ」みたいな。
赤﨑:あのつかみどころがないところもいいなと。素顔が見てみたいですね。
高橋:(ぽつり)スバルがあんまり人気ない……。 赤﨑:それはりーちゃんが言わなきゃダメでしょ!
高橋:スバルはエミリアの騎士だからとらないでおきました(笑)。
赤﨑:自称は難しいけど他称なら!
――それではお互いのキャッチフレーズを付けましょう!
赤﨑:じゃあ私から……。
高橋:決めるの早くないですか!
赤﨑:「ポンコツMAHO少女」で。 高橋:私、ポンコツなところありませんよね?
赤﨑:えっ!? よく言うよ!
高橋:どこがですか? 挙げてみてくださいよ!
赤﨑:“MAHO”。魔法を英語で言うと?と聞かれてそう答えるのはキミだけだよ!
宣伝担当:あと“WWW”も覚えてる?
高橋:だってインターネットの、って言うから……。
赤﨑:“わらわらわら”。じゃあ「MAHO少女WWW」で。
高橋:ひどい! ちーさんはいつも頼もしいから困りますね。
赤﨑:いいよ、「頼りになる先輩」でも。
高橋:そんなんでいいんですか? では「10話休んだ先輩」で。
赤﨑:ひどい! 出番がなかっただけなのに。
高橋:それか「1章を共にした先輩」にしようかな?
赤﨑:1章3話だけじゃん! あっ、この前一緒にバーベキューに行ったじゃん。その時、何かなかったの?
高橋:家庭的ですよね。食材を切ったり、準備してくれて……「下準備の天才」!
赤﨑:もっと強そうなのがいいなぁ…。
高橋:う~ん……一時保留ということで。最後までには決めますから。
赤﨑:わかった。期待してるよ。
赤﨑:死に戻ってまでというレベルのことはさすがにないけど(笑)。何かあるはずだけど、私、すぐに忘れちゃうんですよね。
高橋:私もすぐ忘れるタイプですけど、人とうまく会話できなかった時はやり直したいなと思います。会話する時、その人を楽しませてあげたいと思うから、その人が楽しくなさそうになっちゃった瞬間に「ああ! 5分前からやり直して、もう少しおもしろい話題を考えておきたい」って。
高橋:かわいくというのが難しいですよね。かわいくの感じた方は人それぞれ違うし……あれ? 先輩どうしました?
赤﨑:ご指名がくると思って。
高橋:私、先輩の「みょんみょん」聴いたことがないので。
赤﨑:(かわいく)「みょんみょんみょん」。
高橋:……あんまり。
赤﨑:ウソでしょ!?
高橋:思っていたより宇宙感があふれてて。
赤﨑:UFO呼んでた?
高橋:私といのりちゃんの時は宇宙人でした。先輩は宇宙船で。言ってることわかります?
赤﨑:わかんない。じゃあ、お手本みせて。
高橋:私は「みょんみょんみょん」って宇宙人っぽくやったんです。ちーさんは宇宙人を回収する宇宙船ですよ。
赤﨑:そうなのかな? じゃあ誰? かわいく言える人って?
高橋:今までやったことがあるのは私と(水瀬)いのりちゃん、(内山)夕実さん、ゆっけ氏(小林裕介さん)の4人だけですけど。
赤﨑:村のぽっちゃりした子供のミルド役の小林由美子さんに言ってほしい。 高橋:わかる! 絶対かわいい!
赤﨑:あの子の声を聴いた時からずっとかわいいと思ってて。
高橋:私も!その子でお願いします!
赤﨑:知らない人なら完全にスルーします。危ないものには近寄るなということで。ゆっけ君にぶち切れられたら、驚いて「おうおう」とあわてて、「まあまあ」と。でも実際にそういう場面になったら何も言えなそう。私自身、最近、自分の感情を人にぶつけることが少なくて、ぶつけられた時、「どうしよう?」ってなると思います。
高橋:私はとりあえず目を見て、状況を察します。言葉はかけないと思います。
赤﨑:何か言おうにも言葉が出ないかも。私、口ゲンカとかも下手なんだよね。
高橋:そうなんですか!? いっぱい言葉が出てきそうなのに。
赤﨑:ボキャブラリーがとぼしいから最後は「バ~カ! バ~カ!」みたいな(笑)。 ――次は「王様になったらどういう国にしたいですか?」。例えば税金がかからないとか。
赤﨑:自分が王様だったら税金払ってもらいたいですよ。
高橋:全然、国民的じゃない!
赤﨑:税金を払ってもらった分、皆さんにちゃんと還元できるような仕組みを作って、みんながハッピーになって、また税金を払ってもらえるような国にしたいと思います。みんなが自由に休暇をとれて好きなところに旅行できる制度も作りたいです。
――政治家のマニュフェストみたいですね(笑)。高橋さんは?
高橋:このあいだ、足をケガした時に保険制度に助けられたので、健康保険制度や医療保険制度の充実と、私たちのような自営業に優しい政策を……。
――リアル過ぎます(笑)。もっと夢のあるビジョンはないんですか?
赤﨑:じゃあ、わかりました! リゾート国家にします!!
高橋:私は税金は高いけど、福祉制度が充実しているスウェーデンみたいな国に。夢がない答えかもしれませんが、ゆっけ氏(小林裕介さん)もメルヘンな答えなんて最初から期待してないと思うので(笑)。
赤﨑:とある国では魔法のことを英語にするとMAHOを言うそうですが……。
高橋:ありそうですよね。
赤﨑:それについてどう思いますか?
高橋:それだとざっくりし過ぎだから、そういう間違いをしたことはありますか? はどうですか? あっ、間違いって言っちゃった(笑)。
赤﨑:あと昔、音の響きだけで勘違いしていたことはありますか? とか。「波浪注意報」を「ハロー!」だと思っていたとか、「東名高速道路」を「透明」と思ったり、「汚職事件」を「お食事券」とか。全部、私のことですけど(笑)。
高橋:では、「最近した、女子力が高いと思う行動は?」で。
赤﨑:いいんじゃない? 自分でも答えるんだよ。
高橋:実はあるんです。ちーさんにも聞きたいです。先輩は普段からおしゃれなので、お洋服を買う以外にも何かしてるんじゃないかなって思って。
赤﨑:私、今、トマト育ててるよ! ベランダ菜園で毎朝、お水をあげてるし、この間、収穫しました。
高橋:それはすごい! ぎゃふん。
赤﨑:やった! 言わせた! でもサボテンは枯らしたけどね(笑)。
第3話以来の出番となったフェルト、そしてスバルと決別したエミリアなど大きく物語が動き出した第13話の振り返りと、ここまで作品を見守ってきた赤﨑さんの作品や物語の印象などについて語っていただきました。またリレーインタビュー企画で前回登場のスバル役の小林裕介さんからの質問と、ファンの皆さんからいただいた質問にもお答えいただいていますので、最後まで要チェックです!
目次
- 赤﨑さんから見たここまでの『リゼロ』とは?
- 待望のフェルト再登場はカッコよく!
- 思いがけないスバルとエミリアの決別。最終回の気持ちで挑んだ13話
- 2人が予想する王選候補の勝者、そして騎士にしたいキャラは?
- 赤﨑さんが考えた高橋さんのキャッチフレーズ
- 気になる、2人が変えたい過去とは?
- 「みょんみょんみょん」選手権に優勝するのは誰?
- スバル役の小林裕介さんからの質問は?
- 次回登場のレム役の水瀬いのりさんへ質問決定
- 決別したスバルとエミリアの今後と、スバルの進む方向に注目!
- 締めは高橋さん作の赤﨑さんのキャッチフレーズ発表
赤﨑さんから見たここまでの『リゼロ』とは?
――フェルトは13話が3話以来の出番でした(姿だけの登場は12話のラスト)。
フェルト役 赤﨑千夏さん(以下、赤﨑):いつ出るのかなと思っていました。だんだん、「『リゼロ』に出たのは夢だったのでは」という気分になってきて(笑)。
エミリア役 高橋李依さん(以下、高橋):10話も待ったらそうなりますよね。でも、ちーさん(赤﨑千夏さん)のこと1度も忘れたことないですよ!
赤﨑:ウソだ! 白々しいわ!
高橋:フェルトはずっと胸の中に……。
赤﨑:目を見て言ってごらんなさい! ――久々の現場はいかがでしたか?
赤﨑:違う作品みたいになっていました。まだ声を聞いたことのないキャラクターの役の方がたくさんいらっしゃって、まるで初めての現場のようでした。それにレムとラムとは1回も収録が一緒になったこともなくて「やっと!」と思ったらまたスレ違い。そもそもフェルトが出ていた1~3話にいたキャラはスバルとエミリアにロム爺にラインハルトと数えるくらいだったので、新たな気持ちで参加できました。
――出演されていない間も『リゼロ』はご覧になっていましたか?
赤﨑:もちろんです! E・M・T(エミリアたん・マジ・天使)でした。
高橋:本当ですか? すごくうれしい!
赤﨑:特にスバルをひざ枕をするシーン、アレいいね。「困ってる?」というセリフがすごく好き。 高橋:先輩~!
赤﨑:音響にもこだわってたよね。
高橋:はい! こんなにマイクに近づいてしゃべっていいのかなと思うくらい近づいて。
赤﨑:「もっと近づいてしゃべって」という指示があったの?
高橋:元々、声が小さくなってしまうところだったので、いつもより近づいてみたんです。その時、特に離れてくださいと言われなかったので、信頼してマイク前でしゃべったらすごくきれいに録ってくださって。
赤﨑:スバルの耳で聴いてる感じの音に作っているんだなと思って、エミリアたんに包まれているような気分になったよ。スバルがエミリアを「好き、好き」言うのもわかる気がしました。ヒロインしてたよ。
高橋:すごくうれしい! 赤﨑:スバルが頑張り過ぎて空回りするシーンでも、痛々しいほど上手くいかないスバルを包み込んでいるエミリアの姿がヒロイン力というか、「エミリアいいな」と思いました。一番の推しキャラはベア子ですけど(笑)。
高橋:ベア子の「お前のわけのわからない頼み、聞いてやるかしら」(第7話)もよかったですよね!
赤﨑:なんだかんだ言って、ちゃんと守ってあげるとか、たまらないですね。かわいい!
待望のフェルト再登場はカッコよく!
――そんなエミリアたんのヒロインぶりを見守っていた赤﨑さんが、王選編で『リゼロ』の舞台に再降臨!赤﨑:やっとでした! 12話は姿だけの登場でしたが、最後のカットは熱くなりましたね。ここできたかと。いい引きですよね。ラインハルトの「自分が王として仰ぐお方―― 名を、フェルト様と申します」と言って、登場するという。そして13話でフェルトの出番が来たわけですが、ドレスを着せてもらってよそいきな雰囲気なのかなと思ったら、中身は何も変わってなかったのがうれしかったです。「何の説明もなしに連れてきて、こりゃ何のつもりなんだ!?」と悪態ついて。厳粛な場所に連れてこられても萎縮せず、あくまでフェルトらしい振る舞いだったのが魅力的に映りました。
――その13話でフェルトが一度は王候補を辞退しながら、捕まったロム爺を救うために参戦を宣言する姿はカッコよかったですね。
赤﨑:カッコよく啖呵を切って。「アタシは貴族が嫌いだ」のセリフから始まるシーンでは「(芝居を)もっと大きく」というディレクションがあって。私なりにイメージした感じでやってみたんですけど、「もっと」と。 高橋:あのシーン、よかったですよね。ラインハルトがフェルトにいかに忠誠を尽くしているのかがわかった回でもあって。12話の引きでのラインハルトのセリフの端々からドヤ感があったけど、13話でフェルトが暴れても予想の範ちゅうみたいな。
赤﨑:立てているようで、手のひらの上でうまく転がしている感はあるけど、「アタシが王様になったら、全部ぶっ壊してやる!」と言うフェルトもその手のひらから飛び出しちゃうような強さも見られて、いいコンビだなと思いました。この2人だったらどんな国にするのかなとワクワクしましたね。
思いがけないスバルとエミリアの決別。最終回の気持ちで挑んだ13話
――そしてスバルとエミリアの関係にも亀裂が……。高橋:私は13話を最終回のつもりで演じました。そのくらいの気持ちでやりたいなと思っていて。
赤﨑:これで最後だったらバッドエンドだよ!
高橋:でもそういう関係性もあってもいいんじゃないかなとも思いつつ。今までがうまくいっていたように見えただけで、彼女の困惑する気持ちはここでぶつけるしかないと溢れ出してしまって。後は関係ないくらいの気持ちで演じました。
――スバルが傷つきながらも助けてくれるたびに、何があったのか話してくれないし、信頼や感謝の中にも不安もたまっていたのが爆発したんでしょうね。
高橋:エミリアは人付き合いがうまくない中で、スバルは踏み込んでくれて、そんな人と接するのも初めてだし、自分も踏み込んでいいのかわからないうちにどんどん踏み込んできて。エミリアにとっては初めてのことだらけの感情で、今まで自分で引いていたラインが困惑で爆発したのが13話かなと。 ――エミリアが「ハーフエルフ」とか「魔女と関係が」とか言われるのを黙っていられないスバルの気持ちもわかるんですよね。
赤﨑:スバルにとってエミリアはすべてといえる存在。何もわからない、真っ白な時に出会って、助けてくれたのがエミリアで、この子のために何かをしたいという気持ちがスバルの行動原理で、根っこにエミリアがいるから。だからああいうふうになるのかなと見ていて思います。
高橋:エミリアがすべてというのはわかります。でも普通に人と接したこともないのに、すべてを預けられたら戸惑いますよね。
赤﨑:でもそれしかないんだよね。知らない世界に放り込まれて、最初に会話して助けてもらったら特別な感情が生まれそうじゃない?
高橋:そうですね。でも2章やこれから進む3章とか見ていると、「もっといい人いるよ」と視聴者の皆さんは思うと思うんです(笑)。エミリアとの出会いは、すべてを捧げてもいいと思うほどすごく大きいことだったのかと。エミリアが助けたのはごく自然な行動なのに、そこまでしてくれるのが驚きで。
赤﨑:その差があるからおもしろいのかもしれないね。私、エミリアを演じるのは大変だと思う。現場に一緒にいて、スバルがやってきたことを全部見ちゃっているから。彼女たちが見ているものは、俯瞰的に見ている私たちよりも薄いわけで。その辺を考えるのは難しいだろうなって。
2人が予想する王選候補の勝者、そして騎士にしたいキャラは?
――王選候補がそろいました。個人的に一番強そう、王に近そうだなと思うキャラは?赤﨑:みんな強そうですよね。クルシュ様は「ザ・王」だし。
高橋:絶対安定ですよね。
赤﨑:この人を王にしておけば間違いないというタイプで、引っ張ってくれるし。アナスタシア様はしたたかで。 高橋:財政的に安定しますよね。お金があれば何でもできる!
赤﨑:あんなにやわらかい雰囲気なのに何を考えているのかわからない底がしれない感じで。
高橋:ビックリしました! あんな性格だと知らなかったから。
赤﨑:絵から受ける印象と違って、さらに関西弁。そして、プリシラは強い! 「この世界は妾の都合の良いようにできておる。」なんてすごい無敵感。……こう挙げていくととてもフェルトには勝ち目がなさそう。
高橋:エミリアのほうが勝ち目ないですよ! 赤﨑:ヒロインじゃないですか!
高橋:でも向いてない気がします(笑)。
赤﨑:王になったらいろいろ心配し過ぎて倒れそうだね。
高橋:フェルトなんてめちゃくちゃ強いラインハルトがいるじゃないですか! 剣聖ですよ!
赤﨑:みんながこぞって王になろうとする中、フェルトだけ風穴を開ける存在なのかなと思います。
――そして王選候補の騎士の中で自分の騎士を選ぶとしたら?
赤﨑:ラインハルトがいいな。仲間にしておけば間違いない感じがありますから。
高橋:私はフェリスかな。かわいいし、話し相手になってくれそう。あっけらかんとして、何でもぶった斬る話し方も好きで。 赤﨑:腹黒かもしれないよ。
高橋:でも忠誠心があれば何でも言ってくれそう。私に忠誠心があるならフェリスさんで(笑)。
赤﨑:アルも好きです。あの得体の知れない感じ。
高橋:「姫さんの言うことに従うぜ」みたいな。
赤﨑:あのつかみどころがないところもいいなと。素顔が見てみたいですね。
高橋:(ぽつり)スバルがあんまり人気ない……。 赤﨑:それはりーちゃんが言わなきゃダメでしょ!
高橋:スバルはエミリアの騎士だからとらないでおきました(笑)。
赤﨑さんが考えた高橋さんのキャッチフレーズ
――13話のタイトルは「自称騎士、ナツキ・スバル」ですが、もし自称するとしたら?赤﨑:自称は難しいけど他称なら!
――それではお互いのキャッチフレーズを付けましょう!
赤﨑:じゃあ私から……。
高橋:決めるの早くないですか!
赤﨑:「ポンコツMAHO少女」で。 高橋:私、ポンコツなところありませんよね?
赤﨑:えっ!? よく言うよ!
高橋:どこがですか? 挙げてみてくださいよ!
赤﨑:“MAHO”。魔法を英語で言うと?と聞かれてそう答えるのはキミだけだよ!
宣伝担当:あと“WWW”も覚えてる?
高橋:だってインターネットの、って言うから……。
赤﨑:“わらわらわら”。じゃあ「MAHO少女WWW」で。
高橋:ひどい! ちーさんはいつも頼もしいから困りますね。
赤﨑:いいよ、「頼りになる先輩」でも。
高橋:そんなんでいいんですか? では「10話休んだ先輩」で。
赤﨑:ひどい! 出番がなかっただけなのに。
高橋:それか「1章を共にした先輩」にしようかな?
赤﨑:1章3話だけじゃん! あっ、この前一緒にバーベキューに行ったじゃん。その時、何かなかったの?
高橋:家庭的ですよね。食材を切ったり、準備してくれて……「下準備の天才」!
赤﨑:もっと強そうなのがいいなぁ…。
高橋:う~ん……一時保留ということで。最後までには決めますから。
赤﨑:わかった。期待してるよ。
気になる、2人が変えたい過去とは?
――では話題を変えまして、ここで記事をご覧になった皆様から募集した質問へのご回答をお願いします。まず「スバルのように死に戻りをしてまで変えたい過去はありますか?」赤﨑:死に戻ってまでというレベルのことはさすがにないけど(笑)。何かあるはずだけど、私、すぐに忘れちゃうんですよね。
高橋:私もすぐ忘れるタイプですけど、人とうまく会話できなかった時はやり直したいなと思います。会話する時、その人を楽しませてあげたいと思うから、その人が楽しくなさそうになっちゃった瞬間に「ああ! 5分前からやり直して、もう少しおもしろい話題を考えておきたい」って。
「みょんみょんみょん」選手権に優勝するのは誰?
――もう1つの質問が「キャストの中で一番「みょんみょんみょん」をかわいく言える人は誰だと思いますか?」です。高橋:かわいくというのが難しいですよね。かわいくの感じた方は人それぞれ違うし……あれ? 先輩どうしました?
赤﨑:ご指名がくると思って。
高橋:私、先輩の「みょんみょん」聴いたことがないので。
赤﨑:(かわいく)「みょんみょんみょん」。
高橋:……あんまり。
赤﨑:ウソでしょ!?
高橋:思っていたより宇宙感があふれてて。
赤﨑:UFO呼んでた?
高橋:私といのりちゃんの時は宇宙人でした。先輩は宇宙船で。言ってることわかります?
赤﨑:わかんない。じゃあ、お手本みせて。
高橋:私は「みょんみょんみょん」って宇宙人っぽくやったんです。ちーさんは宇宙人を回収する宇宙船ですよ。
赤﨑:そうなのかな? じゃあ誰? かわいく言える人って?
高橋:今までやったことがあるのは私と(水瀬)いのりちゃん、(内山)夕実さん、ゆっけ氏(小林裕介さん)の4人だけですけど。
赤﨑:村のぽっちゃりした子供のミルド役の小林由美子さんに言ってほしい。 高橋:わかる! 絶対かわいい!
赤﨑:あの子の声を聴いた時からずっとかわいいと思ってて。
高橋:私も!その子でお願いします!
スバル役の小林裕介さんからの質問は?
――当連載ではリレー質問企画を行っています。前回登場のスバル役・小林裕介さんからお二人への質問です。まず「ところどころでぶち切れているスバルですが、あんなぶち切れた男がいたらどう対応しますか? ひと言何て返しますか?」。赤﨑:知らない人なら完全にスルーします。危ないものには近寄るなということで。ゆっけ君にぶち切れられたら、驚いて「おうおう」とあわてて、「まあまあ」と。でも実際にそういう場面になったら何も言えなそう。私自身、最近、自分の感情を人にぶつけることが少なくて、ぶつけられた時、「どうしよう?」ってなると思います。
高橋:私はとりあえず目を見て、状況を察します。言葉はかけないと思います。
赤﨑:何か言おうにも言葉が出ないかも。私、口ゲンカとかも下手なんだよね。
高橋:そうなんですか!? いっぱい言葉が出てきそうなのに。
赤﨑:ボキャブラリーがとぼしいから最後は「バ~カ! バ~カ!」みたいな(笑)。 ――次は「王様になったらどういう国にしたいですか?」。例えば税金がかからないとか。
赤﨑:自分が王様だったら税金払ってもらいたいですよ。
高橋:全然、国民的じゃない!
赤﨑:税金を払ってもらった分、皆さんにちゃんと還元できるような仕組みを作って、みんながハッピーになって、また税金を払ってもらえるような国にしたいと思います。みんなが自由に休暇をとれて好きなところに旅行できる制度も作りたいです。
――政治家のマニュフェストみたいですね(笑)。高橋さんは?
高橋:このあいだ、足をケガした時に保険制度に助けられたので、健康保険制度や医療保険制度の充実と、私たちのような自営業に優しい政策を……。
――リアル過ぎます(笑)。もっと夢のあるビジョンはないんですか?
赤﨑:じゃあ、わかりました! リゾート国家にします!!
高橋:私は税金は高いけど、福祉制度が充実しているスウェーデンみたいな国に。夢がない答えかもしれませんが、ゆっけ氏(小林裕介さん)もメルヘンな答えなんて最初から期待してないと思うので(笑)。
次回登場のレム役の水瀬いのりさんへ質問決定
――インタビュー連載に次回登場するのは高橋さんとレム役の水瀬いのりさんです。赤﨑さんから水瀬さんへ質問をお願いします。赤﨑:とある国では魔法のことを英語にするとMAHOを言うそうですが……。
高橋:ありそうですよね。
赤﨑:それについてどう思いますか?
高橋:それだとざっくりし過ぎだから、そういう間違いをしたことはありますか? はどうですか? あっ、間違いって言っちゃった(笑)。
赤﨑:あと昔、音の響きだけで勘違いしていたことはありますか? とか。「波浪注意報」を「ハロー!」だと思っていたとか、「東名高速道路」を「透明」と思ったり、「汚職事件」を「お食事券」とか。全部、私のことですけど(笑)。
高橋:では、「最近した、女子力が高いと思う行動は?」で。
赤﨑:いいんじゃない? 自分でも答えるんだよ。
高橋:実はあるんです。ちーさんにも聞きたいです。先輩は普段からおしゃれなので、お洋服を買う以外にも何かしてるんじゃないかなって思って。
赤﨑:私、今、トマト育ててるよ! ベランダ菜園で毎朝、お水をあげてるし、この間、収穫しました。
高橋:それはすごい! ぎゃふん。
赤﨑:やった! 言わせた! でもサボテンは枯らしたけどね(笑)。
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(C) 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会