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アニメ
TVアニメ『リゼロ』エミリア役 高橋李依さん&レム役 水瀬いのりさん、ヒロイン演じるふたりからみたスバルの変化
第2クールに入ってますます白熱中のTVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)の声優陣やテーマソング担当アーティストの特別インタビューを連続で掲載していく「Re:ゼロから始める取材生活」。
アニメイトタイムズにて掲載中の本企画、第13回目は、エミリア役の高橋李依さんと、レム役の水瀬いのりさんが登場。『リゼロ』のヒロインコンビがお互いのキャラの可愛さや、演じている姿を見た印象、そして気がつかなかったクセも暴露!?
またエミリアが歌う新ED曲「Stay Alive」についても語っていただきました。そして好評のリレーインタビュー企画で前回登場の赤﨑千夏さんからの質問と、ファンの皆さんからいただいた質問にもお答えいただいております!
――先日14話がオンエアされましたが振り返ってみた感想は?
レム役 水瀬いのりさん(以下、水瀬):13話にはレムの出番がなかったので、14話の回想でエミリアがスバルに対して語気強く話すシーンが衝撃的でした。レムがいない間に2人の関係に亀裂が入るような何かがあったんだなって。そんな中でスバルとレムのシーンが結構あって、小林さんが演じるスバルの強めの口調を聴いた時に、章によって話題になる“スバルの好感度”がまた下がり気味になっちゃうのかなと(笑)。
エミリア役 高橋李依さん(以下、高橋):ゆっけ氏(小林裕介さん)にまた心労が(笑)。
水瀬:この回で感じたことは、レムの中でのスバルの存在がより大きくなったということですね。無意識にスバルのために動いてしまうくらいで、それも葛藤やためらいなどまったくない思い切りの良さで、本当にヒロインみたいだったなと思いました(笑)。
高橋:それは正しい!
水瀬:もちろん1番はエミリアだけどね。最初はスバルに対して“自分を助けてくれた人”という存在だったと思うけど、今はそれ以上になって、それが行動の原動力になっている気がします。終盤では、スバルに置き手紙をして、不穏な感じがするロズワール邸に向かうわけですが、あんな手紙を置かれたらそれは追うしかないですよね。今まで見せてこなかった隠れヒロイン力が発揮されました(笑)。その分、ラストのレムの姿が本当に辛かったです。 ――エミリアと決裂後、嫉妬の魔女がハーフエルフだったため、ハーフエルフが忌み嫌われているということを街で知ったスバルが、エミリアは教えてくれなかったとつぶやくシーンもありましたね。
高橋:スバルは話してくれないと言っていたエミリアもスバルに対しては話せないことがいっぱいあって。立場上、仕方がないことなんですけど……。
水瀬:でもスバルにとってのエミリアは、私たちが演じる他のキャラでは代わりがきかないし、エミリアもスバルじゃなきゃダメなんですよね。今回のお話ではスバルのそばにいるシーンが多かったけど、きっとスバルが好きなのはエミリアなんだろうなとわかっていながらレムは寄り添っているので、いい女だなと思いました(笑)。
――ネットでも「俺の嫁」という書き込みがきっとたくさんあったでしょう(笑)。
高橋:でもレムはスバル一筋だよね(笑)。
水瀬:スバルの行動や言葉が正しいかどうかではなく、スバルが決断することに意味があって、レムはただうなずくだけで、そういう関係になれたのはうれしかったです。ラムとの共感覚によってお屋敷で何かが起こっていることを察知しつつも、スバルを優先に考えて動くのもレムらしいですね。
水瀬:とりつかれたようにヴィルヘルムさんと稽古するスバルから「俺のこと、情けないとか思わないのか?」と問われて、「情けないと思うことと、一緒にいることは矛盾したりしませんよ」と答えたシーンが素敵だし、その直後の「レムがそうしたいからです」というセリフがすごく好きです。幼少期ではツノを失った姉のラムのために常に「姉様だったらこうする」と義務や責任感で行動していたレムが、自分の意志で動いているのがうれしいし、もうこのセリフも「もうプロポーズじゃん!」って思っちゃいました(笑)。 高橋:わっ!確かに!
水瀬:心から信頼していなければ出てこない言葉だと思うし、自分の中にあるルールを取っ払ってでもこの人と一緒にいたいという気持ちが見えて、また私にとってもレムの存在が更に大きくなったシーンでした。
――第3章に入って王選を中心に、スバルやエミリア、他の王候補と騎士などヒューマンドラマが描かれていましたが、ラストシーンでまたゾクっとする怖い『リゼロ』に。
高橋:スバルとエミリアの決別だけでも悲しいのに、またショックなことが起こったよね。
水瀬:第2章が終わって、スバルを取り巻く環境が変わって、新たな登場人物も増えました。やっと前に進めたという希望からまた絶望と苦痛が……。幸せな時間は夢で、こっちが現実なんだよとでもいわんばかりなのが『リゼロ』だなと。そしてまだスバルの戦いは終わらないんだなと複雑な気持ちになりました。
水瀬:レムに関してはデレまくりというところでしょうか(笑)。
高橋:エミリアは変わったというより明らかになってしまった感覚で、最初からこうだったと思うんです。今までギリギリのところで2人の関係はバランスがとれていただけで。エミリアは元々、人付き合いが下手で感情の出し方がわかっていない子だったから……。
――13話でエミリアが「他の、普通の人と同じように、区別しないで見てくれるんじゃないかって…」と言ったのに対し、スバルが「君だけは、他の人間と同じように見ることなんてできっこない」と言ったシーンは互いを想いながらもボタンの掛け違いみたいで。
高橋:私自身も自然体な普通の女の子として演じたいと思っているんですけど、スバルにとっては異世界で自分を助けてくれた運命の人みたいな感じなんでしょうね。だから命がけで助けたいと。なんだかスバルとエミリアって、主人公とヒロインというより、主人公同士の気持ちのぶつかり合いが起きたっていう言葉の方がしっくりくる気がするんです。話さずとも何でもわかってあげられるヒロインではなく、自分で理解できない戸惑いに、悩んできたなりの主張もしてしまう、等身大と等身大のふたりだなあと。 ――初めて感情を露わにしたエミリアに、スバルも「これまで全部…俺のおかげでどうにかなってきただろ!」と恩を着せるような言葉をぶつけてしまって。
高橋:そして「もう、いいよ――ナツキ・スバル。」と決裂してしまって。
水瀬:不器用な2人だよね。
高橋:あの場に第三者がいてくれたらよかったのに。パックも寝てるから……。
水瀬:営業時間外だったから(笑)。
高橋:レムから見るとどんな感じ?
水瀬:レムはどんなスバルでも素敵だし、大好きだけど、最初の頃から比べるとすごく変わりましたよね。これまでいろいろなスバルを見てきたから、今となっては「本当にスバルってどれだっけ?」みたいな。私はいつでも諦めないスバルが好きです。それに、スバルのカッコいいポイントって毎回ありますよね。「今日は少ないな」みたいな日もあるんですけど(笑)。
レムとラムを救うために死に戻りすることを選んで、死への恐怖に打ち勝って崖から飛び降りたシーンとか、この人が主人公なんだなと思う瞬間を見ると「スバル、カッコいい!」て思うし、11話の「レム」で、「俺、鬼と笑いながら来年の話をすんの、夢だったんだよ」と言ってくれた時の顔だったり。スバルは人によって表情が変わりますよね。
エミリアといる時はドキドキしてうまくしゃべれない。好きな人の前だと話せない純真な年相応のかわいらしさがあったり、レムの前だとお兄ちゃんっぽく優しく話しかけてくれたり。私も一人っ子で、年上のお兄さんにあこがれがあるので、スバルのお兄ちゃん感がすごく好きで。
高橋:確かにレムといる時はお兄ちゃん感あるね。
水瀬:きっと何気なくやっている仕草そのものが、レムにとっては好きのポイントなんですよね。 ――そういえばエミリアはスバルのカッコいいシーンを見てないですよね。知らないうちにスバルが解決してくれていたという感じで。一方のレムはスバルのカッコいいところを目の前で見ているからそこは違いますよね。
水瀬:レムはウルガルムの大群が襲ってきた時に囮になってくれたり、気を失ったレムを抱えて走ったり。
高橋:あれは置いていかれたね! エミリアも「怒ってないから」と怒ってたけど(笑)。
水瀬:エミリアを危険な場所に連れていくことがないですからね。
高橋:それじゃ「わからないよ」と言いたくなるのも仕方ないなぁ。
水瀬:結果としてお互いのことを想っているのに言葉足らずで伝わらないんですよね。
高橋:それがまたもどかしい! ――エミリアは急にデレ始めたレムの変化には何も感じなかったんでしょうか?
水瀬:そうですよね。
高橋:エミリアは知り合いや身近な人が急に仲良くなっても何かあったのかなと推測したり、嫉妬したりするタイプじゃないと思うんです。「仲良しさんね。よかった」ぐらいかなと。あとそこまでレムに対して深く関わっていこうと思っていないような気もして。
水瀬:私が最初、エミリアとレムに抱いていた印象が今は逆で、レムのほうがやきもちを焼いたり、実は内面にいろいろな表情がある子なんですよね。エミリアのほうが真っ直ぐ過ぎて、感情がうまく出せない子なんだと読み進めていくうえでわかりました。
高橋:私もそう思った。レムのほうが笑ったり、怒ったり、喜怒哀楽を素直に出せてるよね。
水瀬:隙を見せることに抵抗のないレムと、どこか隙を見せたくなくて、完璧に振る舞おうとするエミリアの表情の違いは感じます。
水瀬:かわいいというより神秘的な母性を感じたシーンですね。ショートアニメの『Re:ゼロから始める休憩時間(ブレイクタイム)』では本編で描けなかった原作を描いていたりするんですけど、スバルがエミリアに明かさずウルガルム討伐に行って帰ってきた後、「怒ってないから」と怒りながら言うシーンは、スバルの前じゃなきゃきっと見せない表情だなと。不器用さん同士のやり取りは微笑ましかったし、お姫様だったエミリアが普通の女の子なんだなと親近感を感じられたのでかわいかったです。 高橋:やはりレムが笑った瞬間がかわいいという意見はたくさんありますが、レムが幼少期に頑張っている姿は心にグっときますね。ラムや両親を喜ばせようと木の実を取りに行った時やラムに「レムのおいもおいしい」と言われたシーンなど、幼少期があってこそ今のレムだし、回想シーンがなければ今のレムのかわいさや魅力も伝わらないと思うので。 水瀬:みんな大好き、幼女(笑)。しかも幼少期は両目が見えているのにグっときます!
高橋:どこに行こうかな? いのりちゃんはよくお出かけするから、いいところ知ってるんじゃない?
水瀬:行ったことがないところに行くのが好き。
高橋:2回以上は行かないの?
水瀬:行かない(笑)。でも高尾山はよかったです。落ち込んでいる時に連れ回す感じになっちゃうけど、森林浴や大地、自然の力に癒やされたり、すれ違う人とあいさつを交わしたり、人見知りの私には神秘的な場所過ぎです。ただ歩いているだけで話しかけてくれる空間なんて都会にはないじゃないですか? 生きにくい世の中なんで(笑)。海は苦手だけど自然に触れるといいかなと思います。
高橋:私は動物園に連れていきたいです。
――またアルパカですか?(笑)
高橋:アルパカがいたらうれしいですけど(笑)。自然に触れるのもいいけど、自分以外の生き物が動いている姿を見ると、無心になれる気がして。その時の心境に合った動物もいると思うし。例えば「今日は落ち込んでいるから元気な猿を見に行こう」とか「今はカバの気分だな」とか。お金で悩んでいる人はパンダの動く姿を見たら、なごむかもしれなかったり!
――あなたの今の心境に合った動物を教えますとかやったらいいんじゃないですか?
水瀬:おもしろそう! 動物園でお悩みを聞いて、悩みにあった動物のところに連れてく。
高橋:でもはずれたら怒られそう。「今は猿の気分じゃない!」とか(笑)。私は動物を見ると元気になるし、癒やされるけどね。
水瀬:声がきれいだね。
高橋:何テイクもやらせてもらったの。
水瀬:難しいって言ってたよね。
高橋:そうなの。
高橋:13話では挿入歌的な感じで使われましたが、『リゼロ』だから今後、どんな使われ方をするのか、流れるのか流れないのか……本当に気になります!
――水瀬さんが聴いてみた感想は?
水瀬:りーちゃんから難しい曲だと聞いていて、「エミリアの曲で難しい曲ってどんな感じなんだろう?」と思ったけど、聴いてみたらやっぱり難しくて。
高橋:置いてくようなテンポが難しいなと。
水瀬:雰囲気があって、『リゼロ』の世界観にあった曲だと思ったし、エミリアが歌っていると思うと、一つひとつのフレーズや言葉が響いてくるし、今後のお話にもつながってくると思うので、作品を見進めて、そして聴くほどにわかってくる曲だと思います。歌詞を見ながらフルサイズで聴いてほしいし、エミリアが込めた想いも届いてほしいですね。
高橋:なんという嬉しい代弁……ありがとう!
――せっかくなのでレコーディング秘話がありましたら教えてください。
高橋:いつも歌う時よりも倍の倍くらいマイクに近づいて、歌い上げるというよりつぶやくように、吸う息にも想いを込めたくて。Cメロで転調するところがあるんですけど、“ずっと祈った”というフレーズに行く時の気持ちとか、一つひとつの言葉をセリフとしてとらえて、つぶやいた感じです。改めてイヤフォンやヘッドフォンなどでも聴いていただけたらうれしいです。
高橋:そんなにおもしろかったですか?
水瀬:そうだよね。
高橋:前にもお話しましたが、りえしょん(ラム役・村川梨衣さん)が「ウルガルム」を言えなかったこと。 水瀬:展示用にみんなで寄せ書きをした時、新井里美さんがケムンパスを『リゼロ』のキャラのようにそれぞれの色紙に書き始めて。
高橋:パック役の内山夕実さんのサインの左上の「U」がケムンパスっぽいねという話の流れから。
水瀬:まだアフレコが始まったばかりで、あれがきっかけでみんなの距離が縮まって、先輩ってすごいなって。収録でも新井さんと子安(武人)さんの先輩コンビが入れてくるひと言がおもしろくて。この現場は先輩後輩関係なく、作品について話せるので楽しいです。
水瀬:レムは11話の終盤の「鬼がかってますね」ですね。作画の皆さんに確認はできていないけど、私の芝居に寄せて描いてくれたんじゃないかなと思ってます。アフレコの時は完成版の絵でなかったので、少なからず私の息遣いや涙をこらえる瞬間の息の吸い方に合わせてくれたと確信して、勝手に感謝しているんです。あのシーンにかける皆さんの想いがすごかったのも感じたし、応えようと頑張った自分の芝居にまた手を貸してくださった作画班の皆さんに、この場を借りてお礼が言いたいです。絵にすごく助けられて、すごくきれいなシーンにしていただいてうれしかったです。 高橋:エミリアも絵と音響さんと文章の力にたくさん助けていただいています。ひざ枕をはじめとするたくさんの信頼で出来上がったシーンがあったので、13話の決別も背中を預けて演じることができ、とても大切な自慢のシーンになりました。そんなチームとしての繋がりを一層感じることのできるシーンは、やはり見せどころですね。
高橋:ちーさんが質問を考える時、私も一緒にいたけど、この質問ひどくないですか?
水瀬:でも私も同じ答えを言ったんですよね。
高橋:そう! 現場で「魔法って英語で何っていうと思う?」と聞かれて。
水瀬:私もMAHOと答えたら、みんなが「ああ。そっち側の人か」みたいな空気になって。後で聞いたらりーちゃんが以前、イベントでそう言ってたみたいで。
高橋:共感覚だよね。 ――その流れから「音の響きだけで勘違いしていたことはありますか? 「波浪注意報」を「ハロー!」だと思っていたとか、「東名高速道路」を「透明」と思ったり、「汚職事件」を「お食事券」とか」。
水瀬:かわいい! お食事券は私も今そう思っちゃった。
高橋:前に「汚職事件」というセリフがあったけど、自分でどうしても「お食事券」にしか聴こえなくて大変でした(笑)。
水瀬:私はお寿司の「えんがわ」を、ベランダの「縁側」のイメージがあって、ししおどし的なお皿に出てくると思ってて。回転寿司で新幹線で来るのが縁側で来るのかなとか、水と一緒に流れてくるのかなとか。子供の頃、ワクワクして「大人になったら絶対食べよう」と思っていたら普通のお皿に白いお寿司が出てきて。
高橋:私、「外国」と聴いて、そういう国があると思っていました。米国や英国みたいに(笑)。
水瀬:私も「国外」と「国内」がごっちゃになることがある。国外旅行ってどっちだっけ? とか。
高橋:国の外って言っているのに?
水瀬:文字で見たらわかるけど、音だけだと迷っちゃうの。
高橋:覚えてますよ! この間、ホットヨガに行きました。ちょっと女子っぽいでしょ?
水瀬:女子っぽい。
高橋:間接照明の下でじっくり汗をかきながらストレッチをして体をほぐすと、身体中の毒素が流れ出した感覚になって、身も心もきれいになりました。
――確かに女子っぽいけど、女子力とは違う気が……。
高橋:体の中身から気を遣っている感じがしません?
水瀬:女子は中身にも気を遣うと。
高橋:あれ? 刺さってないご様子ですね……。では私、イベントのたびにネイルを変えてます。自分でやることもあるし、お店でやってもらうこともありますが、イベントごとにそのキャラに合わせたカラーにしてます。衣装も毎回、キャラ合わせにしてますし。
水瀬:それは女子力高いね。
高橋:今後、イベントでお会いする時は注目してみてください。
水瀬:私、全然ないな……床に座る時、体育座りするようになったとか?
高橋:床に座っちゃうんだね。
水瀬:私、床大好き。リハのスタジオの床も好きで、すごく寝っころがっちゃうし。あっ、部屋着をセットアップで買った! 今まではイベントでもらったTシャツとか着てたけど、友達とお泊りする機会が増えて、みんなかわいいパジャマを着てたんです。私には上下おそろいという概念がなかったから「そういう買い方するんだ!?」って。だからみんなで一緒に寝る時はふわふわのパジャマを着るけど、何か違うんだよね。
高橋:私は、女性声優界ではお泊りをする時、上下セットアップの部屋着が必要だということがわかって勉強になりました! ――それって女子力が高いのか……そもそもこの質問は、『リゼロ』の女性キャスト……主に高橋さん、水瀬さん、村川さんですけど……女子力が低いという話題をしたのがきっかけなんですよね。
水瀬:女子力が高い人のほうが少ないんですよ。男性が夢を見過ぎてるんです。女子も始まりは人間ですから。あんまり変わらないよね?
高橋:女子力の定義が男性と女性では違うんですよ。
――でもキッチンにこの間初めて立ったと自慢したり、女の子の部屋はゴミが出ないからと言い張る水瀬さんはちょっと……。
水瀬:すごいことなんですよ! 最近、卵焼きも作れるようになったし。
高橋:すごいよね。
水瀬:今度焼いてくるね。1時間くらいかかるけど。
高橋:えっ?
水瀬:難しいんだよね。割るのとか。人類がもっと進化して、もっと楽にできないかな。最初から割れている卵が売られてるとか。
高橋:誰か全自動卵割り器をいのりちゃんにあげてください(笑)
アニメイトタイムズにて掲載中の本企画、第13回目は、エミリア役の高橋李依さんと、レム役の水瀬いのりさんが登場。『リゼロ』のヒロインコンビがお互いのキャラの可愛さや、演じている姿を見た印象、そして気がつかなかったクセも暴露!?
またエミリアが歌う新ED曲「Stay Alive」についても語っていただきました。そして好評のリレーインタビュー企画で前回登場の赤﨑千夏さんからの質問と、ファンの皆さんからいただいた質問にもお答えいただいております!
目次
- スバルへのレムの忠誠心や信頼感が見られた14話。衝撃のラストも!?
- 水瀬さんが選ぶ14話でのレムのお気に入りセリフとは?
- 第3章に入ってからのエミリアとレムも変化
- 章を追うごとにカッコよさが増していくスバル
- 相手のキャラのベストかわいいと思うシーンは?
- 落ち込んだスバルを連れ出すとしたらどこへ?
- エミリアの歌う新ED「Stay Alive」のレコーディング秘話
- 2人が明かす収録時のおもしろエピソード
- 自身が演じるキャラの一番の見せ場は?
- 高橋さんと水瀬さんの思わぬ共感覚!?
- 2人が最近した女子力が高い行動!?
- 次回登場の小林裕介さんへの質問
- 15話はレムたちを襲撃した犯人探し、新たな謎に挑むスバルの戦いの始まり
スバルへのレムの忠誠心や信頼感が見られた14話。衝撃のラストも!?
――先日14話がオンエアされましたが振り返ってみた感想は?
レム役 水瀬いのりさん(以下、水瀬):13話にはレムの出番がなかったので、14話の回想でエミリアがスバルに対して語気強く話すシーンが衝撃的でした。レムがいない間に2人の関係に亀裂が入るような何かがあったんだなって。そんな中でスバルとレムのシーンが結構あって、小林さんが演じるスバルの強めの口調を聴いた時に、章によって話題になる“スバルの好感度”がまた下がり気味になっちゃうのかなと(笑)。
エミリア役 高橋李依さん(以下、高橋):ゆっけ氏(小林裕介さん)にまた心労が(笑)。
水瀬:この回で感じたことは、レムの中でのスバルの存在がより大きくなったということですね。無意識にスバルのために動いてしまうくらいで、それも葛藤やためらいなどまったくない思い切りの良さで、本当にヒロインみたいだったなと思いました(笑)。
高橋:それは正しい!
水瀬:もちろん1番はエミリアだけどね。最初はスバルに対して“自分を助けてくれた人”という存在だったと思うけど、今はそれ以上になって、それが行動の原動力になっている気がします。終盤では、スバルに置き手紙をして、不穏な感じがするロズワール邸に向かうわけですが、あんな手紙を置かれたらそれは追うしかないですよね。今まで見せてこなかった隠れヒロイン力が発揮されました(笑)。その分、ラストのレムの姿が本当に辛かったです。 ――エミリアと決裂後、嫉妬の魔女がハーフエルフだったため、ハーフエルフが忌み嫌われているということを街で知ったスバルが、エミリアは教えてくれなかったとつぶやくシーンもありましたね。
高橋:スバルは話してくれないと言っていたエミリアもスバルに対しては話せないことがいっぱいあって。立場上、仕方がないことなんですけど……。
水瀬:でもスバルにとってのエミリアは、私たちが演じる他のキャラでは代わりがきかないし、エミリアもスバルじゃなきゃダメなんですよね。今回のお話ではスバルのそばにいるシーンが多かったけど、きっとスバルが好きなのはエミリアなんだろうなとわかっていながらレムは寄り添っているので、いい女だなと思いました(笑)。
――ネットでも「俺の嫁」という書き込みがきっとたくさんあったでしょう(笑)。
高橋:でもレムはスバル一筋だよね(笑)。
水瀬:スバルの行動や言葉が正しいかどうかではなく、スバルが決断することに意味があって、レムはただうなずくだけで、そういう関係になれたのはうれしかったです。ラムとの共感覚によってお屋敷で何かが起こっていることを察知しつつも、スバルを優先に考えて動くのもレムらしいですね。
水瀬さんが選ぶ14話でのレムのお気に入りセリフとは?
――ちなみに14話はレムの名シーンやセリフも多かったですね。水瀬:とりつかれたようにヴィルヘルムさんと稽古するスバルから「俺のこと、情けないとか思わないのか?」と問われて、「情けないと思うことと、一緒にいることは矛盾したりしませんよ」と答えたシーンが素敵だし、その直後の「レムがそうしたいからです」というセリフがすごく好きです。幼少期ではツノを失った姉のラムのために常に「姉様だったらこうする」と義務や責任感で行動していたレムが、自分の意志で動いているのがうれしいし、もうこのセリフも「もうプロポーズじゃん!」って思っちゃいました(笑)。 高橋:わっ!確かに!
水瀬:心から信頼していなければ出てこない言葉だと思うし、自分の中にあるルールを取っ払ってでもこの人と一緒にいたいという気持ちが見えて、また私にとってもレムの存在が更に大きくなったシーンでした。
――第3章に入って王選を中心に、スバルやエミリア、他の王候補と騎士などヒューマンドラマが描かれていましたが、ラストシーンでまたゾクっとする怖い『リゼロ』に。
高橋:スバルとエミリアの決別だけでも悲しいのに、またショックなことが起こったよね。
水瀬:第2章が終わって、スバルを取り巻く環境が変わって、新たな登場人物も増えました。やっと前に進めたという希望からまた絶望と苦痛が……。幸せな時間は夢で、こっちが現実なんだよとでもいわんばかりなのが『リゼロ』だなと。そしてまだスバルの戦いは終わらないんだなと複雑な気持ちになりました。
第3章に入ってからのエミリアとレムも変化
――第3章に入って、自身が演じるキャラの変化はありましたか?水瀬:レムに関してはデレまくりというところでしょうか(笑)。
高橋:エミリアは変わったというより明らかになってしまった感覚で、最初からこうだったと思うんです。今までギリギリのところで2人の関係はバランスがとれていただけで。エミリアは元々、人付き合いが下手で感情の出し方がわかっていない子だったから……。
――13話でエミリアが「他の、普通の人と同じように、区別しないで見てくれるんじゃないかって…」と言ったのに対し、スバルが「君だけは、他の人間と同じように見ることなんてできっこない」と言ったシーンは互いを想いながらもボタンの掛け違いみたいで。
高橋:私自身も自然体な普通の女の子として演じたいと思っているんですけど、スバルにとっては異世界で自分を助けてくれた運命の人みたいな感じなんでしょうね。だから命がけで助けたいと。なんだかスバルとエミリアって、主人公とヒロインというより、主人公同士の気持ちのぶつかり合いが起きたっていう言葉の方がしっくりくる気がするんです。話さずとも何でもわかってあげられるヒロインではなく、自分で理解できない戸惑いに、悩んできたなりの主張もしてしまう、等身大と等身大のふたりだなあと。 ――初めて感情を露わにしたエミリアに、スバルも「これまで全部…俺のおかげでどうにかなってきただろ!」と恩を着せるような言葉をぶつけてしまって。
高橋:そして「もう、いいよ――ナツキ・スバル。」と決裂してしまって。
水瀬:不器用な2人だよね。
高橋:あの場に第三者がいてくれたらよかったのに。パックも寝てるから……。
水瀬:営業時間外だったから(笑)。
章を追うごとにカッコよさが増していくスバル
―― 一方のスバルの第3章に入って、感じる変化はありますか?高橋:レムから見るとどんな感じ?
水瀬:レムはどんなスバルでも素敵だし、大好きだけど、最初の頃から比べるとすごく変わりましたよね。これまでいろいろなスバルを見てきたから、今となっては「本当にスバルってどれだっけ?」みたいな。私はいつでも諦めないスバルが好きです。それに、スバルのカッコいいポイントって毎回ありますよね。「今日は少ないな」みたいな日もあるんですけど(笑)。
レムとラムを救うために死に戻りすることを選んで、死への恐怖に打ち勝って崖から飛び降りたシーンとか、この人が主人公なんだなと思う瞬間を見ると「スバル、カッコいい!」て思うし、11話の「レム」で、「俺、鬼と笑いながら来年の話をすんの、夢だったんだよ」と言ってくれた時の顔だったり。スバルは人によって表情が変わりますよね。
エミリアといる時はドキドキしてうまくしゃべれない。好きな人の前だと話せない純真な年相応のかわいらしさがあったり、レムの前だとお兄ちゃんっぽく優しく話しかけてくれたり。私も一人っ子で、年上のお兄さんにあこがれがあるので、スバルのお兄ちゃん感がすごく好きで。
高橋:確かにレムといる時はお兄ちゃん感あるね。
水瀬:きっと何気なくやっている仕草そのものが、レムにとっては好きのポイントなんですよね。 ――そういえばエミリアはスバルのカッコいいシーンを見てないですよね。知らないうちにスバルが解決してくれていたという感じで。一方のレムはスバルのカッコいいところを目の前で見ているからそこは違いますよね。
水瀬:レムはウルガルムの大群が襲ってきた時に囮になってくれたり、気を失ったレムを抱えて走ったり。
高橋:あれは置いていかれたね! エミリアも「怒ってないから」と怒ってたけど(笑)。
水瀬:エミリアを危険な場所に連れていくことがないですからね。
高橋:それじゃ「わからないよ」と言いたくなるのも仕方ないなぁ。
水瀬:結果としてお互いのことを想っているのに言葉足らずで伝わらないんですよね。
高橋:それがまたもどかしい! ――エミリアは急にデレ始めたレムの変化には何も感じなかったんでしょうか?
水瀬:そうですよね。
高橋:エミリアは知り合いや身近な人が急に仲良くなっても何かあったのかなと推測したり、嫉妬したりするタイプじゃないと思うんです。「仲良しさんね。よかった」ぐらいかなと。あとそこまでレムに対して深く関わっていこうと思っていないような気もして。
水瀬:私が最初、エミリアとレムに抱いていた印象が今は逆で、レムのほうがやきもちを焼いたり、実は内面にいろいろな表情がある子なんですよね。エミリアのほうが真っ直ぐ過ぎて、感情がうまく出せない子なんだと読み進めていくうえでわかりました。
高橋:私もそう思った。レムのほうが笑ったり、怒ったり、喜怒哀楽を素直に出せてるよね。
水瀬:隙を見せることに抵抗のないレムと、どこか隙を見せたくなくて、完璧に振る舞おうとするエミリアの表情の違いは感じます。
相手のキャラのベストかわいいと思うシーンは?
――ここまででお互いのキャラが一番かわいいと思ったシーンはありますか? 水瀬さんはやはりエミリアのひざ枕ですか?水瀬:かわいいというより神秘的な母性を感じたシーンですね。ショートアニメの『Re:ゼロから始める休憩時間(ブレイクタイム)』では本編で描けなかった原作を描いていたりするんですけど、スバルがエミリアに明かさずウルガルム討伐に行って帰ってきた後、「怒ってないから」と怒りながら言うシーンは、スバルの前じゃなきゃきっと見せない表情だなと。不器用さん同士のやり取りは微笑ましかったし、お姫様だったエミリアが普通の女の子なんだなと親近感を感じられたのでかわいかったです。 高橋:やはりレムが笑った瞬間がかわいいという意見はたくさんありますが、レムが幼少期に頑張っている姿は心にグっときますね。ラムや両親を喜ばせようと木の実を取りに行った時やラムに「レムのおいもおいしい」と言われたシーンなど、幼少期があってこそ今のレムだし、回想シーンがなければ今のレムのかわいさや魅力も伝わらないと思うので。 水瀬:みんな大好き、幼女(笑)。しかも幼少期は両目が見えているのにグっときます!
落ち込んだスバルを連れ出すとしたらどこへ?
――14話で落ち込むスバルに、レムが「明日出かけませんか?」と声を掛けていますが、お二人ならこの時のスバルをどこに連れていきますか?高橋:どこに行こうかな? いのりちゃんはよくお出かけするから、いいところ知ってるんじゃない?
水瀬:行ったことがないところに行くのが好き。
高橋:2回以上は行かないの?
水瀬:行かない(笑)。でも高尾山はよかったです。落ち込んでいる時に連れ回す感じになっちゃうけど、森林浴や大地、自然の力に癒やされたり、すれ違う人とあいさつを交わしたり、人見知りの私には神秘的な場所過ぎです。ただ歩いているだけで話しかけてくれる空間なんて都会にはないじゃないですか? 生きにくい世の中なんで(笑)。海は苦手だけど自然に触れるといいかなと思います。
高橋:私は動物園に連れていきたいです。
――またアルパカですか?(笑)
高橋:アルパカがいたらうれしいですけど(笑)。自然に触れるのもいいけど、自分以外の生き物が動いている姿を見ると、無心になれる気がして。その時の心境に合った動物もいると思うし。例えば「今日は落ち込んでいるから元気な猿を見に行こう」とか「今はカバの気分だな」とか。お金で悩んでいる人はパンダの動く姿を見たら、なごむかもしれなかったり!
――あなたの今の心境に合った動物を教えますとかやったらいいんじゃないですか?
水瀬:おもしろそう! 動物園でお悩みを聞いて、悩みにあった動物のところに連れてく。
高橋:でもはずれたら怒られそう。「今は猿の気分じゃない!」とか(笑)。私は動物を見ると元気になるし、癒やされるけどね。
エミリアの歌う新ED「Stay Alive」のレコーディング秘話
――新ED曲「Stay Alive」ですが、まず曲を聴きましょうか?(曲を流しつつ)水瀬:声がきれいだね。
高橋:何テイクもやらせてもらったの。
水瀬:難しいって言ってたよね。
高橋:そうなの。
高橋:13話では挿入歌的な感じで使われましたが、『リゼロ』だから今後、どんな使われ方をするのか、流れるのか流れないのか……本当に気になります!
――水瀬さんが聴いてみた感想は?
水瀬:りーちゃんから難しい曲だと聞いていて、「エミリアの曲で難しい曲ってどんな感じなんだろう?」と思ったけど、聴いてみたらやっぱり難しくて。
高橋:置いてくようなテンポが難しいなと。
水瀬:雰囲気があって、『リゼロ』の世界観にあった曲だと思ったし、エミリアが歌っていると思うと、一つひとつのフレーズや言葉が響いてくるし、今後のお話にもつながってくると思うので、作品を見進めて、そして聴くほどにわかってくる曲だと思います。歌詞を見ながらフルサイズで聴いてほしいし、エミリアが込めた想いも届いてほしいですね。
高橋:なんという嬉しい代弁……ありがとう!
――せっかくなのでレコーディング秘話がありましたら教えてください。
高橋:いつも歌う時よりも倍の倍くらいマイクに近づいて、歌い上げるというよりつぶやくように、吸う息にも想いを込めたくて。Cメロで転調するところがあるんですけど、“ずっと祈った”というフレーズに行く時の気持ちとか、一つひとつの言葉をセリフとしてとらえて、つぶやいた感じです。改めてイヤフォンやヘッドフォンなどでも聴いていただけたらうれしいです。
2人が明かす収録時のおもしろエピソード
――ここで記事をご覧になった皆様から募集した質問へのご回答をお願いします。まず「皆さんが演じている時におもしろかったエピソードは?」です。先ほどの高橋さんと水瀬さんも十分おもしろかったんですが、それ以外で(笑)。高橋:そんなにおもしろかったですか?
水瀬:そうだよね。
高橋:前にもお話しましたが、りえしょん(ラム役・村川梨衣さん)が「ウルガルム」を言えなかったこと。 水瀬:展示用にみんなで寄せ書きをした時、新井里美さんがケムンパスを『リゼロ』のキャラのようにそれぞれの色紙に書き始めて。
高橋:パック役の内山夕実さんのサインの左上の「U」がケムンパスっぽいねという話の流れから。
水瀬:まだアフレコが始まったばかりで、あれがきっかけでみんなの距離が縮まって、先輩ってすごいなって。収録でも新井さんと子安(武人)さんの先輩コンビが入れてくるひと言がおもしろくて。この現場は先輩後輩関係なく、作品について話せるので楽しいです。
自身が演じるキャラの一番の見せ場は?
――次の質問は「現在、放送されている中でご自身が演じている役の一番の見せどころはどこだと想いますか?」。水瀬:レムは11話の終盤の「鬼がかってますね」ですね。作画の皆さんに確認はできていないけど、私の芝居に寄せて描いてくれたんじゃないかなと思ってます。アフレコの時は完成版の絵でなかったので、少なからず私の息遣いや涙をこらえる瞬間の息の吸い方に合わせてくれたと確信して、勝手に感謝しているんです。あのシーンにかける皆さんの想いがすごかったのも感じたし、応えようと頑張った自分の芝居にまた手を貸してくださった作画班の皆さんに、この場を借りてお礼が言いたいです。絵にすごく助けられて、すごくきれいなシーンにしていただいてうれしかったです。 高橋:エミリアも絵と音響さんと文章の力にたくさん助けていただいています。ひざ枕をはじめとするたくさんの信頼で出来上がったシーンがあったので、13話の決別も背中を預けて演じることができ、とても大切な自慢のシーンになりました。そんなチームとしての繋がりを一層感じることのできるシーンは、やはり見せどころですね。
高橋さんと水瀬さんの思わぬ共感覚!?
――当連載ではリレー質問企画を行っています。前回登場のフェルト役・赤﨑さんから質問があります。「とある国では魔法のことを英語にするとMAHOと言うそうですがそれについてどう思いますか?」。高橋:ちーさんが質問を考える時、私も一緒にいたけど、この質問ひどくないですか?
水瀬:でも私も同じ答えを言ったんですよね。
高橋:そう! 現場で「魔法って英語で何っていうと思う?」と聞かれて。
水瀬:私もMAHOと答えたら、みんなが「ああ。そっち側の人か」みたいな空気になって。後で聞いたらりーちゃんが以前、イベントでそう言ってたみたいで。
高橋:共感覚だよね。 ――その流れから「音の響きだけで勘違いしていたことはありますか? 「波浪注意報」を「ハロー!」だと思っていたとか、「東名高速道路」を「透明」と思ったり、「汚職事件」を「お食事券」とか」。
水瀬:かわいい! お食事券は私も今そう思っちゃった。
高橋:前に「汚職事件」というセリフがあったけど、自分でどうしても「お食事券」にしか聴こえなくて大変でした(笑)。
水瀬:私はお寿司の「えんがわ」を、ベランダの「縁側」のイメージがあって、ししおどし的なお皿に出てくると思ってて。回転寿司で新幹線で来るのが縁側で来るのかなとか、水と一緒に流れてくるのかなとか。子供の頃、ワクワクして「大人になったら絶対食べよう」と思っていたら普通のお皿に白いお寿司が出てきて。
高橋:私、「外国」と聴いて、そういう国があると思っていました。米国や英国みたいに(笑)。
水瀬:私も「国外」と「国内」がごっちゃになることがある。国外旅行ってどっちだっけ? とか。
高橋:国の外って言っているのに?
水瀬:文字で見たらわかるけど、音だけだと迷っちゃうの。
2人が最近した女子力が高い行動!?
――そして「最近した、女子力が高いと思う行動は?」。これは高橋さんはあると言ってましたよね。高橋:覚えてますよ! この間、ホットヨガに行きました。ちょっと女子っぽいでしょ?
水瀬:女子っぽい。
高橋:間接照明の下でじっくり汗をかきながらストレッチをして体をほぐすと、身体中の毒素が流れ出した感覚になって、身も心もきれいになりました。
――確かに女子っぽいけど、女子力とは違う気が……。
高橋:体の中身から気を遣っている感じがしません?
水瀬:女子は中身にも気を遣うと。
高橋:あれ? 刺さってないご様子ですね……。では私、イベントのたびにネイルを変えてます。自分でやることもあるし、お店でやってもらうこともありますが、イベントごとにそのキャラに合わせたカラーにしてます。衣装も毎回、キャラ合わせにしてますし。
水瀬:それは女子力高いね。
高橋:今後、イベントでお会いする時は注目してみてください。
水瀬:私、全然ないな……床に座る時、体育座りするようになったとか?
高橋:床に座っちゃうんだね。
水瀬:私、床大好き。リハのスタジオの床も好きで、すごく寝っころがっちゃうし。あっ、部屋着をセットアップで買った! 今まではイベントでもらったTシャツとか着てたけど、友達とお泊りする機会が増えて、みんなかわいいパジャマを着てたんです。私には上下おそろいという概念がなかったから「そういう買い方するんだ!?」って。だからみんなで一緒に寝る時はふわふわのパジャマを着るけど、何か違うんだよね。
高橋:私は、女性声優界ではお泊りをする時、上下セットアップの部屋着が必要だということがわかって勉強になりました! ――それって女子力が高いのか……そもそもこの質問は、『リゼロ』の女性キャスト……主に高橋さん、水瀬さん、村川さんですけど……女子力が低いという話題をしたのがきっかけなんですよね。
水瀬:女子力が高い人のほうが少ないんですよ。男性が夢を見過ぎてるんです。女子も始まりは人間ですから。あんまり変わらないよね?
高橋:女子力の定義が男性と女性では違うんですよ。
――でもキッチンにこの間初めて立ったと自慢したり、女の子の部屋はゴミが出ないからと言い張る水瀬さんはちょっと……。
水瀬:すごいことなんですよ! 最近、卵焼きも作れるようになったし。
高橋:すごいよね。
水瀬:今度焼いてくるね。1時間くらいかかるけど。
高橋:えっ?
水瀬:難しいんだよね。割るのとか。人類がもっと進化して、もっと楽にできないかな。最初から割れている卵が売られてるとか。
高橋:誰か全自動卵割り器をいのりちゃんにあげてください(笑)
<次ページ:次回登場の小林裕介さんへの質問>
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