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アニメ
TVアニメ『リゼロ』スバル役・小林裕介さん、エミリア役・高橋李依さんが想像する最終回の先、物語の今後とは
TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』(以下、リゼロ)の声優陣やテーマソング担当アーティストの特別インタビューを連続で掲載していく「Re:ゼロから始める取材生活」。アニメは最終回を終え、アニメイトタイムズにて掲載中の本企画も最終回。ご登場いただくのは、ナツキ・スバル役の小林裕介さんとエミリア役の高橋李依さんです。
主人公&ヒロイン、かつ本企画に最多登場のお二人を迎えてのインタビューは最終回を記念して2回に分けてお届けしています。今回は1番幸せだったシーンや収録時のおもしろエピソードなどをお送りします。あの23話の収録秘話も! そして、2人が想像する物語の今後、ファンの皆さんへの熱いメッセージも。それではお楽しみください!
――さて、全25話の中でお二人にとって1番幸せだなと感じたシーンは?
ナツキ・スバル役 小林裕介さん(以下、小林):それは11話ですね。 エミリア役 高橋李依さん(以下、高橋):スバルは刺さってると思うけれど、私にはそこまで刺さらなかったんです。エミリアは戦いを終えて帰ってきたスバルに「でいと(スバルが喜ぶご褒美らしい)してあげる」くらいだったので(笑)。私はやっぱり25話になっちゃいますね。 ――逆に1番きつかったのは?
小林:15話になっちゃいますね。
高橋:スバルと決別して、村の人から疎外されたことを描いた22~24話かな。スバルに王選に既にいっぱいいっぱいなのに、助けたいと動いたら、存在を邪険にされる。あの決別から、毎日苦しくて全然眠れなかったであろうエミリアを少しでもわかりたいなぁと、私自身も3章でお休みさせていただいた間に毎日ひとりでみんなのことを考えてみて。その分、特に共感や思い入れが強いシーンです。
小林:1番は3話ですね。「ありがとう、スバル。私を助けてくれて」の時の光に当てられたエミリアたんは最高にE・M・Tでした。あとちょっとゆがんでますけど、17話のエミリアも。「スバル、どうして戻ってきたの?」と戸惑っているエミリアが結構好きなんです。 高橋:すごく疲れているシーンだけど、とてもきれいに描いてくださって。
小林:ちょっと闇を抱えてそうな感じが意外にきましたね。
――そして高橋さんへ。「なぜスバルはエミリアが好きなんだと思いますか?」。
高橋:魂だと思います。
小林:うわ~。
高橋:そういう星なんですよ、きっと。理由なんていらないと思います。
小林:スバルだし、星だしね。
高橋:さりげなく、うまいこと言いましたね(笑)。
一同: (爆笑)
高橋:もう大丈夫かな(笑)。
小林:ラジオも聴いたけど結構やってるよね。
高橋:何故か定期的に、やる流れがやってきちゃうんですよ! でもエミリアが乗り移られたらと考えるのは楽しいですけど。いつかシナリオの中で本気でやってみたいとは思います。
小林:でもスバルギウスは結構大変で。スバルと音域が似ちゃうから、変化を付けるためにちょっと高めにしたりしましたね。23話を収録した時はまだ17話までしかオンエアされてなくて、ペテルギウスがまだ2回しか出てなかったんです。 高橋:情報が少ない!
小林:だから15話と17話をベースに芝居を作りました。とはいえアフレコでは先の更に洗練されたペテルギウスの芝居を聞いていたので、思い出せる限りで要素を詰め込んでみました。
高橋:すごいですね! ペテルギウスの中のいろいろな引き出しをずっと隣で感じていたというのは。
小林:一番大きかったのは一緒に取材をさせていただいた時に、松岡さんが「演じるにあたって、ただ狂っているだけでなく、意外と冷静に考えて分析するクレバーな部分もあるから、ただテンションだけでやれないので難しいんです」とおっしゃっていて。僕も15話を1人で勝手にマネしてたらそれを感じました。そういうところを活かして演じられないかと試みた結果が23話です。
高橋:見ていて辛いのは7話でしたね。
小林:僕もです。レムとのやり取りの中で死んだのが一番最初の絶望だったと思います。しかも絶望を吐き出している途中で死ぬし。僕自身、原作を読まないと言いながらもコミックで先に読んでしまっていて。あのシーンは前から「どうしよう? どうしよう?」と思って考えていました。 ――お便りの中には『リゼロ』を見て、アニメ業界に関わりたいと思うきっかけになったという方も何人か、いらっしゃいました。
高橋:うれしいですね。
小林:そういう作品に関われて僕らも幸せです。
小林:そんな時期もありましたね(笑)。おもしろかったエピソードはやっぱり松岡さんになっちゃうのかな。15話以降、現場に初めていらっしゃる方は笑いをこらえなきゃいけない大変さを痛感したと思います。僕はマイク前に立ったら笑うどころか、「ぶっとばす!」と思って演じていますが、皆さんから「何で耐えられるんですか?」とまじめに聞かれることも多くて(笑)。そういう意味では、ロズワールも笑いそうになるのをこらえなきゃいけない部分は似てますね(笑)。 うれしかったのは江口(拓也)さんに、最初はスバルとユリウスは敵対関係だから距離を置いていたけど、22話で距離が近づいて一緒に戦う関係になったから仲良くできるかなと思った、と言われて。アドレスも交換し、飲みに行く仲になれたのがうれしくて。 高橋:素敵ですね。
――江口さんは作品に関わる前から『リゼロ』を事前特番から観ていたと仰ってましたから。運命的ですよね。
高橋:この間、ラジオでお話をうかがった時にも『リゼロ』を観ていたと聞いてビックリしました。
小林:まさかの特番まで見ていらっしゃったようで…………お恥ずかしい(笑)
高橋:いらっしゃった皆さんが困惑されていました(笑)。指先の1人を演じられた金元(寿子)さんがぽつりと「どうしよう……」とおっしゃっていたのが記憶に残っています。
小林:珍しく、音響監督さんも本人に声をかけていて。
高橋:「頑張れ!」というオーラがスタジオ中にあふれていましたよね。
小林:テストが終わったあと、金元さんが「あれでいいんですか?」と音響監督さんに尋ねたら、「あれ以上やっちゃうと崩れるから、あの塩梅でいいと思う」って言われてましたね。僕もスバルギウスのシーンで「スバルとスバルギウスの台詞は別々で録った方がいい?」って聞かれたけど、意地でも一度でやります」と答えました。リテイクもなかったので個人的には「よしっ!」と思いました。 ――あとは以前の取材でも話題に挙がりましたが、18話のスバルとレムが2人きりで会話する名シーンに、なぜか松岡さんがスタジオ内で見学していたことでしょうか?
高橋:えっ!? ブースの中にいたんですか?
小林:テストの時はいなかったのに、本番直前に入ってきて(笑)。「いるんですか?」と聞いたら、「いいですか?」と言われて「いいですけど……」と。
高橋:すごい!(笑)
小林:毎回、パックが重い料理を運ぶ時にぷるぷるしながら激しい息づかいをするのがおかしくて。
高橋:夕実さんの心の声も(笑)。「フライドチキンください!」って。あとラムの「はっ!」もおもしろかった!
小林:何度かパターンを録ったんですけど「3回目がよかったんだけど……」、「3回目ですか? 『はっ!』」、「それ2回目だね」って細か過ぎて、僕にもわからない(笑)。
高橋:何度も戦ったこだわりの「はっ!」は絶品でした。 ――本編の収録後に予告と『Re:ぷち』を収録していたので、皆さんの表情が明るくてイキイキしていた気がします(笑)。
小林:本編がシリアスな分、皆さんもギャップで楽しんでもらえたんじゃないかなと思うし、キャスト陣も救われるし。
高橋:キャラたちはいい子ばかりなので、楽しげに絡んでいる様子を見ると心も自然と穏やかになります。
小林:スバルは正妻2人で! 一夫多妻制がOKな時代なのかわからないけど、最終的にエミリアが王になって「許します!」と言ってくれたらハッピーエンドですよ。
高橋:エミリアは「なんだかすごーく嫌」ってヤキモチ妬きそう(笑)。
小林:でも3人の関係性とバランスがいいと思うんですよ。
[ここからは小林さんが3役演じているイメージでお読みください]
スバル「エミリアた~ん」
レム「えっ、スバル君、私は?」
スバル「いや、レムも」
エミリア「そうなの?」
スバル「いや! ちょっと待ってエミリアたん!」 という光景が浮かぶし。たぶん1番強いのはレムだと思うんです。
高橋:レムは都合がいい女でいいと宣言していますからね。
小林:「今日はエミリア様に譲ります」みたいに引いてもくれるだろうし。
――レムはスバルのそばにいられるだけでいいんですよね。でもそれをエミリアがどう思うか、ですよね。
高橋:ちゃんと言葉で、理解できるように説明してくれないとなかなか納得できないでしょうね。面倒くさい子だから(笑)。
小林:でもスネられてしまった時、「スバル君はどうしたいんですか?」とレムがサポートしてくれるはず。完璧ですよ!
高橋:夢の一夫多妻制が!(笑)
小林:歪んでいるかもしれないけど、幸せな未来だと思うんですよね。
高橋:みんなと仲良くしていきたいですね。
小林:結婚しなくても、あのメンバーでずっとロズワール邸で暮らせたら、それだけで幸せだと思います。そんな日が来てほしいけど、スバルはきっと元の世界に帰るんだろうな。
高橋:やだ! 帰ってほしくない!
小林:でもスバルって元の世界に帰りたいなんてひと言も言ってないんですよね。
高橋:帰りたいなんて言ったら心臓をつかまれちゃうかも(笑)。でもスバルこそ、現実世界に帰ったら、めちゃめちゃへこむと思います。エミリアもレムもいないから。 小林:と思ったら……。
高橋:と思ったら?
小林:いるかもしれないよ。「ナツキ君、これまで何で休んでたの?」、「エミリアたん!?」。
高橋:そっちの世界線!?
小林:「私はエミリよ」みたいな。
一同: (爆笑)
小林:ないかな~! エミリアの思う幸せな未来って何?
高橋:エミリアが王になろうとしているのは、頑張らなきゃいけないと自分に暗示をかけているようにも見えるので、素直な思いを表に出せるようになったらいいですね。そして彼女自身の幸せを見つけられたらいいなと思います。
主人公&ヒロイン、かつ本企画に最多登場のお二人を迎えてのインタビューは最終回を記念して2回に分けてお届けしています。今回は1番幸せだったシーンや収録時のおもしろエピソードなどをお送りします。あの23話の収録秘話も! そして、2人が想像する物語の今後、ファンの皆さんへの熱いメッセージも。それではお楽しみください!
目次
- 2人が1番幸せ、きつかったシーンは?
- 小林さんが1番、E・M・Tだったシーン
- ペテルギウスに乗り移られたスバルを演じた時の秘話
- スバルの一番しんどかった死には2人共、同意見
- 収録で印象深かった松岡さんと江口さんとのエピソード
- ペテルギウスの指先が躍動した23話の収録現場は?
- キャスト陣の心の安らぎだった『Re:ぷち』
- 小林さんが今後に期待することは男の夢?
- 小林さんが予想するストーリーに高橋さんは爆笑!?
- 辛い展開にも離れず最後まで見てくれた皆さんへ感謝!
- ゼロから始まった物語はまだまだ途中。今後も見届けてください
2人が1番幸せ、きつかったシーンは?
――さて、全25話の中でお二人にとって1番幸せだなと感じたシーンは?
ナツキ・スバル役 小林裕介さん(以下、小林):それは11話ですね。 エミリア役 高橋李依さん(以下、高橋):スバルは刺さってると思うけれど、私にはそこまで刺さらなかったんです。エミリアは戦いを終えて帰ってきたスバルに「でいと(スバルが喜ぶご褒美らしい)してあげる」くらいだったので(笑)。私はやっぱり25話になっちゃいますね。 ――逆に1番きつかったのは?
小林:15話になっちゃいますね。
高橋:スバルと決別して、村の人から疎外されたことを描いた22~24話かな。スバルに王選に既にいっぱいいっぱいなのに、助けたいと動いたら、存在を邪険にされる。あの決別から、毎日苦しくて全然眠れなかったであろうエミリアを少しでもわかりたいなぁと、私自身も3章でお休みさせていただいた間に毎日ひとりでみんなのことを考えてみて。その分、特に共感や思い入れが強いシーンです。
小林さんが1番、E・M・Tだったシーン
――ここで読者の皆さんからの質問です。「小林さんが1番E・M・Tと感じたシーンは?」。小林:1番は3話ですね。「ありがとう、スバル。私を助けてくれて」の時の光に当てられたエミリアたんは最高にE・M・Tでした。あとちょっとゆがんでますけど、17話のエミリアも。「スバル、どうして戻ってきたの?」と戸惑っているエミリアが結構好きなんです。 高橋:すごく疲れているシーンだけど、とてもきれいに描いてくださって。
小林:ちょっと闇を抱えてそうな感じが意外にきましたね。
――そして高橋さんへ。「なぜスバルはエミリアが好きなんだと思いますか?」。
高橋:魂だと思います。
小林:うわ~。
高橋:そういう星なんですよ、きっと。理由なんていらないと思います。
小林:スバルだし、星だしね。
高橋:さりげなく、うまいこと言いましたね(笑)。
ペテルギウスに乗り移られたスバルを演じた時の秘話
――もう1つ高橋さんへ。「ペテルギウスに乗り移られるシーンをやってみたいと思いましたか?」。一同: (爆笑)
高橋:もう大丈夫かな(笑)。
小林:ラジオも聴いたけど結構やってるよね。
高橋:何故か定期的に、やる流れがやってきちゃうんですよ! でもエミリアが乗り移られたらと考えるのは楽しいですけど。いつかシナリオの中で本気でやってみたいとは思います。
小林:でもスバルギウスは結構大変で。スバルと音域が似ちゃうから、変化を付けるためにちょっと高めにしたりしましたね。23話を収録した時はまだ17話までしかオンエアされてなくて、ペテルギウスがまだ2回しか出てなかったんです。 高橋:情報が少ない!
小林:だから15話と17話をベースに芝居を作りました。とはいえアフレコでは先の更に洗練されたペテルギウスの芝居を聞いていたので、思い出せる限りで要素を詰め込んでみました。
高橋:すごいですね! ペテルギウスの中のいろいろな引き出しをずっと隣で感じていたというのは。
小林:一番大きかったのは一緒に取材をさせていただいた時に、松岡さんが「演じるにあたって、ただ狂っているだけでなく、意外と冷静に考えて分析するクレバーな部分もあるから、ただテンションだけでやれないので難しいんです」とおっしゃっていて。僕も15話を1人で勝手にマネしてたらそれを感じました。そういうところを活かして演じられないかと試みた結果が23話です。
スバルの一番しんどかった死には2人共、同意見
――あのシーンの小林さんの演技に感動した方も多かったです。また小林さんへの質問です。「一番しんどかったスバルの死に方は?」。高橋:見ていて辛いのは7話でしたね。
小林:僕もです。レムとのやり取りの中で死んだのが一番最初の絶望だったと思います。しかも絶望を吐き出している途中で死ぬし。僕自身、原作を読まないと言いながらもコミックで先に読んでしまっていて。あのシーンは前から「どうしよう? どうしよう?」と思って考えていました。 ――お便りの中には『リゼロ』を見て、アニメ業界に関わりたいと思うきっかけになったという方も何人か、いらっしゃいました。
高橋:うれしいですね。
小林:そういう作品に関われて僕らも幸せです。
収録で印象深かった松岡さんと江口さんとのエピソード
――全話の収録を通して現場で印象的な出来事、おもしろかったエピソードを教えてください。小林さんは役に没頭して、収録後も疲れ果てて近寄りがたい雰囲気だったという発言も以前ありましたが。小林:そんな時期もありましたね(笑)。おもしろかったエピソードはやっぱり松岡さんになっちゃうのかな。15話以降、現場に初めていらっしゃる方は笑いをこらえなきゃいけない大変さを痛感したと思います。僕はマイク前に立ったら笑うどころか、「ぶっとばす!」と思って演じていますが、皆さんから「何で耐えられるんですか?」とまじめに聞かれることも多くて(笑)。そういう意味では、ロズワールも笑いそうになるのをこらえなきゃいけない部分は似てますね(笑)。 うれしかったのは江口(拓也)さんに、最初はスバルとユリウスは敵対関係だから距離を置いていたけど、22話で距離が近づいて一緒に戦う関係になったから仲良くできるかなと思った、と言われて。アドレスも交換し、飲みに行く仲になれたのがうれしくて。 高橋:素敵ですね。
――江口さんは作品に関わる前から『リゼロ』を事前特番から観ていたと仰ってましたから。運命的ですよね。
高橋:この間、ラジオでお話をうかがった時にも『リゼロ』を観ていたと聞いてビックリしました。
小林:まさかの特番まで見ていらっしゃったようで…………お恥ずかしい(笑)
ペテルギウスの指先が躍動した23話の収録現場は?
――個人的に気になるのは、ペテルギウスの指先たちが出てきた23話の現場はかなりすごかったんじゃないかと。高橋:いらっしゃった皆さんが困惑されていました(笑)。指先の1人を演じられた金元(寿子)さんがぽつりと「どうしよう……」とおっしゃっていたのが記憶に残っています。
小林:珍しく、音響監督さんも本人に声をかけていて。
高橋:「頑張れ!」というオーラがスタジオ中にあふれていましたよね。
小林:テストが終わったあと、金元さんが「あれでいいんですか?」と音響監督さんに尋ねたら、「あれ以上やっちゃうと崩れるから、あの塩梅でいいと思う」って言われてましたね。僕もスバルギウスのシーンで「スバルとスバルギウスの台詞は別々で録った方がいい?」って聞かれたけど、意地でも一度でやります」と答えました。リテイクもなかったので個人的には「よしっ!」と思いました。 ――あとは以前の取材でも話題に挙がりましたが、18話のスバルとレムが2人きりで会話する名シーンに、なぜか松岡さんがスタジオ内で見学していたことでしょうか?
高橋:えっ!? ブースの中にいたんですか?
小林:テストの時はいなかったのに、本番直前に入ってきて(笑)。「いるんですか?」と聞いたら、「いいですか?」と言われて「いいですけど……」と。
高橋:すごい!(笑)
キャスト陣の心の安らぎだった『Re:ぷち』
高橋:『Re:ぷち』の収録は穏やかで楽しかったですね。小林:毎回、パックが重い料理を運ぶ時にぷるぷるしながら激しい息づかいをするのがおかしくて。
高橋:夕実さんの心の声も(笑)。「フライドチキンください!」って。あとラムの「はっ!」もおもしろかった!
小林:何度かパターンを録ったんですけど「3回目がよかったんだけど……」、「3回目ですか? 『はっ!』」、「それ2回目だね」って細か過ぎて、僕にもわからない(笑)。
高橋:何度も戦ったこだわりの「はっ!」は絶品でした。 ――本編の収録後に予告と『Re:ぷち』を収録していたので、皆さんの表情が明るくてイキイキしていた気がします(笑)。
小林:本編がシリアスな分、皆さんもギャップで楽しんでもらえたんじゃないかなと思うし、キャスト陣も救われるし。
高橋:キャラたちはいい子ばかりなので、楽しげに絡んでいる様子を見ると心も自然と穏やかになります。
小林さんが今後に期待することは男の夢?
――まだ原作は続いていますが、スバル、エミリアの未来を予想、あるいは希望する展開を教えてください。小林:スバルは正妻2人で! 一夫多妻制がOKな時代なのかわからないけど、最終的にエミリアが王になって「許します!」と言ってくれたらハッピーエンドですよ。
高橋:エミリアは「なんだかすごーく嫌」ってヤキモチ妬きそう(笑)。
小林:でも3人の関係性とバランスがいいと思うんですよ。
[ここからは小林さんが3役演じているイメージでお読みください]
スバル「エミリアた~ん」
レム「えっ、スバル君、私は?」
スバル「いや、レムも」
エミリア「そうなの?」
スバル「いや! ちょっと待ってエミリアたん!」 という光景が浮かぶし。たぶん1番強いのはレムだと思うんです。
高橋:レムは都合がいい女でいいと宣言していますからね。
小林:「今日はエミリア様に譲ります」みたいに引いてもくれるだろうし。
――レムはスバルのそばにいられるだけでいいんですよね。でもそれをエミリアがどう思うか、ですよね。
高橋:ちゃんと言葉で、理解できるように説明してくれないとなかなか納得できないでしょうね。面倒くさい子だから(笑)。
小林:でもスネられてしまった時、「スバル君はどうしたいんですか?」とレムがサポートしてくれるはず。完璧ですよ!
高橋:夢の一夫多妻制が!(笑)
小林:歪んでいるかもしれないけど、幸せな未来だと思うんですよね。
高橋:みんなと仲良くしていきたいですね。
小林さんが予想するストーリーに高橋さんは爆笑!?
――まさに11話の最後のシーンみたいな。小林:結婚しなくても、あのメンバーでずっとロズワール邸で暮らせたら、それだけで幸せだと思います。そんな日が来てほしいけど、スバルはきっと元の世界に帰るんだろうな。
高橋:やだ! 帰ってほしくない!
小林:でもスバルって元の世界に帰りたいなんてひと言も言ってないんですよね。
高橋:帰りたいなんて言ったら心臓をつかまれちゃうかも(笑)。でもスバルこそ、現実世界に帰ったら、めちゃめちゃへこむと思います。エミリアもレムもいないから。 小林:と思ったら……。
高橋:と思ったら?
小林:いるかもしれないよ。「ナツキ君、これまで何で休んでたの?」、「エミリアたん!?」。
高橋:そっちの世界線!?
小林:「私はエミリよ」みたいな。
一同: (爆笑)
小林:ないかな~! エミリアの思う幸せな未来って何?
高橋:エミリアが王になろうとしているのは、頑張らなきゃいけないと自分に暗示をかけているようにも見えるので、素直な思いを表に出せるようになったらいいですね。そして彼女自身の幸せを見つけられたらいいなと思います。
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(C) 長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会