ぬらりひょんと戦ってみたい!? 小野大輔さん、M・A・Oさんら豪華登壇者による映画『GANTZ:O』初日舞台挨拶レポート
2016年10月14日(金)、TOHOシネマズ新宿において、フル3DCG映画『GANTZ:O(ガンツ:オー)』の初日舞台挨拶が行われました。
『GANTZ:O』は、奥浩哉先生原作のコミック『GANTZ』の大阪編を描いたSFアクションで、第73回ヴェネツィア国際映画祭、第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭、第29回東京国際映画祭にも正式出品されている作品。初日舞台挨拶には、主人公・加藤勝役の小野大輔さん、ヒロイン・山咲杏役のM・A・Oさん、西丈一郎役の郭智博さん、鈴木良一役の池田秀一さん、川村泰監督、さいとうけいいち総監督が登壇。また、スペシャルゲストとして、橋本マナミさん、GENKINGさん、そして、リオ五輪レスリング女子48キロ級金メダリストの登坂絵莉さんも参加しました。
豪華メンバーでの初日舞台挨拶の様子をレポートします!
上映後の興奮が冷めやらぬ中、キャストのみなさんと監督が登壇。ガンツ東京組を演じた、小野さん、M・A・Oさん、郭さん、池田さんと、川村監督、さとう総監督が登壇すると、会場からは大きな拍手が起こります。
まずはMCから「本編をご覧になったときの感想は?」との質問。『GANTZ』のファンだという小野さんは、一ファンとしても喜びを感じられるクオリティだったとコメント。郭さんも連載当初からのファンだったことを明かし、出演できた喜びを語りました。
M・A・Oさんも、胸を張れる素敵な作品に仕上がっていて、CGでしか表現できない細かい部分の表現は、きれいさと大胆さがあったと感動を表現。池田さんも映像美について触れ、手持ちカメラのような不安定な映像を使うことにより、気持ちが触発されたと話しました。加えて、自身の役どころについて、日頃多い“頼もしい役”とは違い、普通の、しかもちょっと禿げているおじさんの役ができたと振り返ると、会場からは笑い声があがっていました。
初日を迎えた感想を訊ねられた川村監督は、企画が始まったのは2011年の夏だったとこの5年に思いを馳せ、その間に自身の子どもが生まれて4歳になった、人生をかけて取り組んだと感無量の様子。
『GANTZ』を読んだことがなかったというさとう総監督は、スタッフの『GANTZ』愛が大きく、始めは少し距離があったのだそう。そういうスタッフの熱を映画としてバランスの良いものにしたいと考えていたと明かし、アクションムービーとして胸を張れるかっこいい作品になって嬉しいと、手応えを感じていることが伺えました。
Zガン必見! GANTZ愛たっぷりの制作
フル3DCGで描かれている『GANTZ:O』は、モーションキャプチャーを使用して作られていて、普通のアニメ作品とは異なる制作過程になっているのも大きな特徴。「制作過程での苦労や印象に残っていることは?」との質問に、小野さんは、モーションキャプチャーの役者さんが先に演じていることにより、キャラクターが生きて息をしている。息遣いを集中して聞いて、合わせながらもさらに熱量を吹き込んでいく感じで、外画の吹き替えにも近いがまた違った経験だったと振り返りました。
また、『GANTZ』の大ファンだったという川村監督は、かなりこだわって作ったのだそうで、特に最初に加藤が転送されるシーンと、作中に出てくる武器のひとつであるZガンの描写はこだわり抜いたと明かしました。さとう総監督と共に大阪へロケハンにも行ったのだそうで、道頓堀の明るさや冬の感じが出したかったと制作のこだわりを語りました。
ちなみに『GANTZ:O』は、4DXとMX4Dでも上映とのこと。両監督も体験したそうで、水がかかったり、いい匂いがしたりするシーンもあるのだそうです。
キャストへの最後の質問は、「演じるキャラクターと自分の共通点」。小野さんが、加藤はかっこ良すぎて自分との共通点はないと話すと、会場もMCも「ええ?」との反応。小野さんとしては、臆病な部分でシンクロしているのだそうです。
M・A・Oさんは、年齢が近く、大阪出身であること、そして、自分からは助けに行ったり自分が率先して前に出たりはしない部分が似ているのではないかと話します。郭さんは性格が屈折しているところ、と答えると会場からは笑いが。最初は自分の役どころに驚いたという池田さんは、普段はちょっと無理をして他の役をやっているが、この役はすごく身近に感じたと冗談めかして語り、最後はかっこいい部分もあったりしたと笑みをこぼしました。
ぬらりひょんも倒せる!? GANTZ応援団登場
ここで、“GANTZ応援団”として、スペシャルゲストの橋本さん、GENKINGさん、登坂さんが登場。
橋本さんは、胸元の大きく開いたセクシーな衣装での登場。作中で描かれている3Dがきれいで、特にレイカのボディラインがきれいでセクシーだったと感想を語りました。GENKINGさんも、黒のシックな衣装での登場。加藤がかっこよかったというGENKINGさんに、小野さんもありがとうございます、光栄です、と照れた様子で答えていました。
登坂さんは金メダルを持っての登場です。ぬらりひょんとたたかってみたいと思ったと話すと、意表を突かれた会場は爆笑。作中のラスボスでかなり強いですが、棒立ちのことが多いので自分のタックルならば簡単に倒せると豪語し、キャラクターの動きについても「こう動けばいいのに」とつぶやくと、監督もアクション指導をお願いしたいと答えていました。
最後に、小野さんとさとう総監督が挨拶。『GANTZ:O』は、最新の技術を用い、とてもスタイリッシュで美麗な映像と迫力のある音楽で描かれている作品。けれど、そこに込められたものは、必死で生きる人の魂だと感じました。まだ『GANTZ:O』を知らない人にもこの熱量を感じてもらいたい、と小野さん。続いて、人にはいろんな生き方がある、帰るところがある、作品の全てがアクションではなくて、他のテーマも散りばめられているということを、劇場でぜひ観てもらいたい、とさとう総監督が挨拶をし、初日舞台挨拶は拍手で幕を閉じました。
まだまだこれから盛り上がる『GANTZ:O』。ぜひ劇場で熱い思いを感じてください!
[取材・文・写真/笈川 采女]
>>『GANTZ:O』公式サイト
>>GANTZポータルサイト
『GANTZ:O』作品情報
2016年10月14日(金)ロードショー
<INTRODUCTION>
GANTZ濃度300%
この不条理な大阪の街から生き残れるのか−!?
累計発行部数2,100万部。死んだはずの人間達と謎の星人との壮絶な死闘を描いた奥浩哉による大ヒットコミック「GANTZ」。
その中でも特に人気を誇る「大阪編」がフル3DCGアニメーションで再始動する。
総監督には一世を風靡した『TIGER & BUNNY』の監督さとうけいいちが、
監督には日本初フル3DCG超大作『APPLESEED』でCGディレクターを手がけた川村泰が担当。
脚本には『ONE PIECE FILM GOLD』等のアニメだけでなく『ストロベリーナイト』『LIAR GAME』など多くの実写作品で緻密でシリアスな傑作を手がけた黒岩勉が壮絶な戦い、そして個性溢れるキャラクターたちを描く。
アニメーション制作は、実写版『GANTZ』シリーズのVFXを担当し実写・アニメーションのジャンルを問わず
数々の大ヒット作を生み出すデジタル・フロンティア。
最新技術と充実の製作陣が贈る、GANTZ濃度300%の衝撃をスクリーンで体感せよ―。
<STORY>
地下鉄で事件に巻き込まれ、命を落とした高校生の加藤勝。
次の瞬間、加藤はマンションの一室にいた。そこで玄野というリーダーを亡くし
失意の東京チームと出会う。彼らと共に転送された先は、東京ではなく、
火の手があがる大阪の街だった。加藤は命がけのサバイバルゲームに挑むこことなる。
曲者揃いの大阪チームとの遭遇。強力な妖怪型の星人軍団=百鬼夜行との戦闘。
シングルマザーでありながら戦いに身を投じていた大阪チーム山咲杏との出会い。
さまざまな事態に翻弄されつつも、加藤はたった一人の家族である弟のもとへ
帰るため、死線を潜り抜けていく。
やがて、加藤らの前に大ボス「ぬらりひょん」が立ちはだかる・・・!
<STAFF>
原作:奥浩哉
総監督:さとうけいいち
監督:川村泰
脚本:黒岩勉
音楽:池頼広
制作:デジタル・フロンティア
配給:東宝映像事業部
製作:「GANTZ:O」製作委員会
<CAST>
加藤勝:小野大輔
山咲杏:M・A・O
西丈一郎:郭智博
レイカ:早見沙織
鈴木良一:池田秀一
ぬらりひょん:津嘉山正種
木村進:小野坂昌也
平参平:津田健次郎
原晢夫:小川輝晃
アナウンサー:吉田尚記
玄野計:梶裕貴