『異世界カフェ』で働くイケメン男子たちがラテアートに!プロのテクニック伝授で、異世界にもラテアートが進出!?
以前アニメイトタイムズでもご紹介した“アニメラテアート”。コーヒーとミルクの泡、それにチョコの線が、コーヒーカップという限定空間に作り出す芸術です。
しかも、ひとしきり眺めて楽しんだ後は、そのまま美味しいラテで一服もできるわけで、飲めばなくなるけれども記憶には残る、そんなところもラテアートならではの魅力かもしれません。
今回はアニメイトタイムズでもおなじみのイケメンラテアーティスト・松野浩平さんに再びご登場いただき、ずばり「カフェつながり」で『異世界でカフェを開店しました。』のキャラクターを描いていただきました! カップの中という異世界に、異世界カフェの面々がどのように生まれるのか、ご注目あれ!
●松野 浩平氏(ラテアーティスト)
大阪府出身。2009年、大阪のイタリアンレストランにてラテアートを始める。2013年より活動の中心を東京へ移し、ロイター通信の記事により海外メディアでも多数紹介され注目されている。2015年より原宿のカフェ「Reissue」に勤務し、独自の我流ラテアートを提供しながら、メディアやイベント出演の他、ドラマ番組や広告、プロモーションビデオなどに作品提供を行っている。アニメラテアート王選手権(アニメジャパン2015内にて開催)初代チャンピオン獲得。
今回のモデルのイケメンたち!
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ラテアートと聞いて、最初に思い浮かぶのは「ハート」ではないでしょうか。
ハートはラテアートでは基本なのだそうですが、目の前でミルクピッチャーから注がれるミルクがハート型になっていくのは感動的です! あれ、でも今回ってアニメラテアートという話じゃ……?
なんということでしょう! せっかくのハートの上に、泡状のミルクがどんどん乗せられ、すっかり覆い隠されてしまいました。
おや、でもこの形、何かに見える気が……?
これだけですでにイケメンとわかります! むしろこの眉、この前髪、もしや……
やっぱりジークです! ラテアートのジークは、ハートマークから作られていったのでした!
ハートを内に抱いたジークとか、なんだかロマンチック♥
ラテアートはコーヒーという飲み物に描くアート。時間が経てば、冷めたり泡が消えたりしてしまいます。
そのため時間との勝負という側面もあり、一気呵成に描いていきます。
目は細かい作業な上、キャラクターの印象を決める「心臓」になるので、一番気を使うそうです。
コーヒーのブラウンで描かれたジーク・ブラウン、完成!
というわけで、アニメラテアートがどういうものか、なんとなく理解できたのではないでしょうか?
それでは改めて、ラテアートについて説明していきますね。
ラテアートに使う道具と材料はこちら!
・牛乳
成分無調整で、高脂肪でも低脂肪でもない、ごく普通の牛乳がいいそうです。中でもファミリーマートブランドの牛乳が一番で、どこでも手に入りやすい上、平面でも3Dでも泡持ちが良く、使いやすいとのこと。いま流行のアーモンドミルクや豆乳、それに少しお値段高めのいい牛乳は、逆にラテアートには向いていないとか。実際に使ってみないとわからないものですね。
・カフェポッド(コーヒー豆)
エスプレッソ1杯分のコーヒー豆を粉にして、真空パックにしたもの。カフェポッドにも様々な種類があり、ラテアートといっても味もきっちり重視する松野さんの場合は、牛乳との相性がいい、深めな味のものを選ぶそうです。エスプレッソと牛乳を混ぜた時の色合いも重要!
・ミルクピッチャー
この中に牛乳を入れ、エスプレッソマシンを使って泡立てるための器として使います。注ぎ口がついており、ラテアートで有名な葉やハートの模様は、ミルクピッチャーの注ぎ方の微妙な力加減や動かし方によって作るそうです。
・スプーン
ミルクピッチャーから泡をすくい、最初にラテの表面にキャラクターの輪郭となる白い部分を作るために使用します。デザートスプーンの中ではわりと大き目のものを使っているそうです。
・ピック
泡の輪郭の中に、チョコソースで絵を描くために使います。畳針やミシン針を使う人もいるそうですが、持ち手が太いほうが安定するので使いやすいとのこと。
・小スプーン
広い面に色を塗る時に使います。
・チョコレートシロップ(チョコソース)
市販のものでもかなりの種類があり、粘り気や色味(茶色から黒まで)を考慮した上で、松野さんはUCCのカフェ用アレンジソースを使っています。ただし、業務用でしか販売していないため、松野さんも勤務しているお店から買い取っているそうです。なお開封してしばらく経ち、性質が変化してしまった場合は、湯煎して戻すという裏ワザもあるとか。
・ストロベリー・シロップ
着色料を使いたくないとこだわる松野さんは、モナンというフランスのブランドのストロベリー・シロップを使っています。苺とミルクの相性も良いので赤は使うものの、あくまでもコーヒーなので、基本的にはあまり色は使わないとか。カラフルにする必要がある場合は、様々な色があるかき氷シロップなどを使うようです。
・カップ
ラテアート世界大会基準のカフェラテ用カップ。どうしても作業時間がかかるため、保温を考えて厚手のものを使うそうです。けっこうたっぷり入り、これ1杯でお腹いっぱいになるんだとか。
・家庭用エスプレッソマシン
ミルクを泡立てるためのスチームを噴出する機能と、エスプレッソの抽出をする機能の2つがあります。
次はキースのラテアートを作ろう!
1.ミルクピッチャーの半分までミルクを注ぐ
2.ミルクを泡立てる
家庭用エスプレッソマシンのノズルから出るスチームには、蒸気の熱でミルクを温めながら、その勢いでミルクに空気を含ませつつ、攪拌して泡を細かくする働きがあるそうです。
最初にミルクの水面近くにノズルを当てて空気を含ませ、空気が充分に入ったらノズルを沈め、ミルクピッチャーの壁に蒸気を当てて回転、攪拌させるそうです。
攪拌後は、ピッチャーの半分くらいだったミルクが口元近くまで泡立っています。
3.エスプレッソを抽出する
家庭用エスプレッソマシンの中央部分にカフェポッドを挟んでレバーを落とし、ボタンを押すとエスプレッソが注がれます。
表面の泡がクレマというコーヒー豆の油成分で、これが厚いほど美味しくなるそうです。
4.ミルクを注ぐ
少し高い位置から、白いところを残さないように混ぜながら注ぎ、カフェラテを一面茶色にします。
最後にカップを机の上でトントンと上下させ、粗い泡を出します。
5.泡を乗せて輪郭を作る
ミルクピッチャーの上澄みの泡を、表面に乗せます。中から外に向かって乗せるようにすると、茶色を巻き込まずに白い輪郭が作れるそうです。
6.キャラクターを描く
いよいよピックとチョコソースを使い、キャラクターを描いていきます。
どこから描くかは人によるそうですが、松野さんは前髪、目、口、輪郭、髪、服の順に描いていました。
このような跳ねている髪型は、ラテアートでは描きづらいのだとか。液面に描くというのは、それだけ勝手が違うのでしょう。
スプーン上でラテとミルクを調色し、色を塗っています。これぞラテアート!
7.完成!
カップにキースが描かれました! 外郭に沿って白を入れることで、キャラクターに立体感を出すというのも高等テクニックのひとつです。
なおキースといえば、王宮の副料理長を務めていたほどの凄腕料理人。となればラテアートもお手のもの!? いえいえ、彼には「馴染みのない異世界のスイーツ作りが苦手」という面があるので、ラテアートも手こずるかも……。
ではフェリフォミアの住人で、ラテアートが得意そうな人物を考えてみると、たとえば有名宝石店デザイナーのエリアス・マーロンなどは上手そうですね! そして黙々と作業をする職人肌の男といえば、やはりジーク・ブラウン!
そんなジークとキースの異世界カフェ・イケメンツーショット!
材料が余っているからと、なんと紙コップにリサを描く大サービスの松野さん! しかも女性キャラということで、筆もさらにノリノリに!?
カップよりも口径が小さいので情報量が詰め込みづらくなるのと、描く際に手を乗せて安定させられる取っ手がないため、紙コップは若干描きづらいそうです。
黒髪キャラは、牛乳とチョコソースの相性によっては油分がチョコを弾いて、塗るのがすごく大変になる場合もあるとか。今回の牛乳も若干弾く系だったそうです。
ストロベリー・シロップの赤が入ると、一気に華やかな印象に!
ほんのりと頬も染めて、かわいらしいリサ店長の出来上がり!
リサ店長を中心に、ラテアートによる「カフェ・おむすび」爆誕!
いただきま~す!
すごく泡が濃厚です! 飲んでいくほどにジークがイケメンではなくなっていく(!?)のも、また楽しいものでした(笑)。
松野浩平さんに聞く「異世界ラテアート」!
――大サービスで3キャラも描いていただきましたが、今回の絵柄は普段のお仕事と比べて、描きやすいほうですか? 難しいほうですか?
松野浩平さん(以下、松野):最近はアニメ、マンガ、ソシャゲなどでものすごくキャラクターが増えて、日常的にリクエストされるので、いつも通りという感じですね。
――初期の頃はどんなリクエストが多かったのでしょうか?
松野:ゲームキャラだったらマリオとか、そういうポピュラーなものだけ描いていましたね。今はもう自分が知らないキャラクターでも、初見でなんでも描けるようになりました。
――初見で描くためのコツは?
松野:お客様の似顔絵だったら、まずは第一印象で頭の中に絵を思い浮かべて、あとは話しているうちに相手の内面がわかりますから、こんな顔にしようというのが見えてくるんです。どこまで突き詰めても、写真みたいにはならないですから、そこはデフォルメですね。アニメキャラの場合はもう顔が整っているので、絵柄の特徴を気にして描くようにしています。
――『異世界カフェ』の絵柄の特徴は、どの辺りに感じましたか?
松野:男性でいうと、けっこう顔のラインがしっかりしている印象でした。異世界モノということで、やっぱり強いのかなとか思いながら描いていましたね。
――ジークは元騎士だけに強いですよ! 男性と女性だと、どちらのほうが描きやすいのでしょうか?
松野:今回は女性キャラのほうが描きやすかったです。ラテアートには、目をしっかり描けば似るというところがあるので、やはり目が大きいと描きやすいですね。男性キャラは2人とも、前髪が大きく顔にかかっているじゃないですか。あれがあるとバランスが取りづらくなるんですよ。
――性格的に、ラテアートはどんな人が向いているのでしょうか?
松野:職人肌の人でしょうね。
――やはりエリアスかジークが向いていそうですね。ラテアート体験みたいな場所で、初めてなのにすごく上手かった人などもいたのでしょうか?
松野:ネイルアートをされている方がいきなりガンガン描き始めて、驚いたことがありますね。絵が上手い人ならば、動く液面にチョコで描くコツさえ教えれば、どんどん描けると思うんですよ。あとは時間制限があるのが、ラテアートと普通の絵の線引きになっています。
――今回、ラテと牛乳を調色して薄い茶色を作り、塗られていました。ここに赤や青を混ぜれば、もっと派手な絵も作れるのでしょうか?
松野:混ぜても意外と汚い色にしかならないんですよ。ピンク色の髪の女性キャラなんて、わりと多いじゃないですか。けっこう悩むところです。そういう場合は茶色を薄くしてピンクに見せたりしますね。もちろん色に頼ることもできますが、そうなると「コーヒーじゃなくてもいいんじゃないか」と思うんです。
ちなみにこの前、3Dで『ドラゴンボール』のクリリンを作ったんです。スキンヘッドのキャラは作りやすいですね(笑)。この作品にもスキンヘッドなキャラがいれば、3Dで作れますよ(笑)。
――スキンヘッドはいないかな~(笑)。
松野:実際にカフェで働いていると、いろんな体験がありますよ。マダム風の方が飼っているワンちゃんを描いてほしいみたいな依頼もありましたから、異世界だとさしずめ貴族が頼みに来るんでしょうか(笑)。そういうのが異世界でネタになったら面白いですね。『異世界カフェ』って、僕からするとすごくそそる題材なので。
――松野さんなら、フェリフォミアでもラテアートで天下取れそうですね!
松野:手に職ってやつで、行けるかもしれないですね(笑)。じゃあ彼らのライバル店ということで!
――フェリフォミアにラテアートの秘訣を伝授した、伝説の職人という感じでの活躍を期待しています!
松野:いや、原宿の店でいいです(笑)。
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「とってもキュート!3Dラテアートセミナー(東京)」
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