映画
宮野真守、櫻井孝宏登壇、映画『アニゴジ』公開記念舞台挨拶レポ

宮野さんにとって櫻井さんの声は癒し効果? 『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶をレポート!

2018年11月10日(土)にTOHO シネマズ新宿にて、『GODZILLA 星を喰う者』公開記念舞台挨拶が開催されました。このイベントに宮野真守さん(ハルオ役)、櫻井孝宏さん(メトフィエス役)、花澤香菜さん(ユウコ役)、上田麗奈さん(マイナ役)、小澤亜李さん(ミアナ役)、静野孔文監督、瀬下寛之監督が登壇。

『GODZILLA』の最終章を公開できた喜び、そして、最終章となった本作へ込めたメッセージを語っていました。本稿ではこちらの模様をお届けします。

ゴジラ映画史上初のアニメ―ション映画『GODZILLA』三部作の最終章、『GODZILLA 星を喰う者』は、11月9日(金)より全国公開されています。

櫻井さん「愛がもうスクリーンから漏れ出しています!」

イベントの冒頭では、公開に至ったことへの感想が語られました。宮野さんは「ハルオの気持ちがずっと奥底にあったこの2年間でした」と3部作という長いスパンで声優陣や監督と係わってきた故の気持ちを述べます。

櫻井さんは「この3部作のラストは愛が爆発しています、もうスクリーンから漏れ出しています!」と発言。これを受けて宮野さんも「愛が漏れ出ています」と映画が始まる前から愛が先走っている様を表現しました。

また、櫻井さんは「原作を務める虚淵玄先生の気配が感じられるし、それをハルオが体現しているんです」と語ります。

それについて静野監督は「非常に強烈なシナリオだったので、そこは崩さずに進めていこうと瀬下監督と話し合いました」と発言。瀬下監督も「1~3章を通して人間と人間の縁というものが大きなものと繋がっていく、円環のなかで行われるよりユニークな群像劇を楽しんでほしいです」と述べます。


宮野さん「いや、金色のものピカーンってしていたら妖しいって!」

ここから事前に公開された予告編から作品を読み解くコーナーがスタート! まずは横になって目をつぶっているユウコを見つめるハルオのシーン!

これに対して真っ先に「でも女の子の寝顔をこんなにじっと見るのはいけないと思います……」とちょっと子悪魔的な反応を見せると、思わず宮野さんも「そういうシーンだっけ!?」と、うろたえます。

続いてハルオがマイナかミアナを抱きしめているシーン。ユウコの寝顔を見つめた後に今度は別の女と抱き合っていると言うことで「ハルオはやっぱり女たらしだ……」と言う空気が……。

これには思わず宮野さんも「これ見せ方がよくないと思うんです! ユウコのすぐ後にこれを見せるなんて!」と弁解が炸裂します。

お次はメトフィエスの企みのシーン。櫻井さんが「別に企んでなんかいないですよ」と弁解するも宮野さんが「いや、金色のものピカーンってしていたら妖しいって!」といじります。

宮野さんが提唱する新種の脳波櫻井波!

ここで宮野さんが櫻井さんの声について語ります。「1章の頃から感じていたんですけれど、櫻井さんの声が心地よかったのでハルオとしても導かれたし、この音色を出せるのは世界に櫻井さんしかいないと思っています」とべた褒め!

これを受けて櫻井さんは「(掲載の時には)是非太字でお願いします」とまんざらではない様子。音色にはアルファー波、ベータ波なるものがありますが、人を心地よくさせる‘櫻井波’なるものが出ていてもおかしくないのかもしれません。

そんな現場の雰囲気について上田さんは「プレスコ(台詞や音楽・歌を先行して収録する手法)なのでみんながどれくらいの規模感で演じたらいいのか絵では分からない状態だったのですけど、2章からの途中参加ゆえに、皆さんの演技からヒントを得ましたね」と逆に途中参加だったからこそメインキャストの演技を参考にできた経験を語りました。

小澤さんは「観ると胸が苦しくなるシーンが『GODZILLA』には多いのですけれど、それと反比例して監督達がとてもフランクで接しやすかったです」とコメント。これには思わず小澤さんの隣に座っていた瀬下監督からとてもいい笑顔が飛び出します。

最後に出演者を代表して宮野さんからメッセージが送られました。

宮野真守さん:「ついに完成しました。皆さんに観ていただいて作品はやっと生きることが出来ます。僕達が生み出した子供達がこうやって皆さんの元に届いて感じてもらえるこの瞬間はかけがえのないものです。僕達の生き様を見せましたのでたくさんの方に感じてほしいと思っています。これからもゴジラのことをよろしくお願いします、ありがとうございました!」

[撮影・文/古瀬 敏之]

作品情報


 
● STORY
扉が開かれ、黄金の刻印が星を切り裂く。

21世紀初頭、ゴジラに地球を奪われた人類は、一部の人類を他恒星系への移住に送り出すも、計画は失 敗に終わる。失意のまま地球へと帰還した人類を待ち受けたのは、二万年後の変わり果てた姿になった地球 だった。

あらゆる動植物がゴジラ細胞を持つ<怪獣惑星>と化した地球。そこに君臨するのは体高 300m を超え る史上最大のゴジラ<ゴジラ・アース>だった。

ゴジラ討伐に執念を燃やす主人公ハルオは、人類の遠い子孫である種族フツアと出会う。ハルオたちは、 フツアの双子の姉妹マイナとミアナの導きにより対 G 決戦兵器・メカゴジラの残骸が、増殖を続けている ことを発見。残骸を構成するナノメタルを使って武装要塞都市<メカゴジラシティ>を起動させ、<ゴジ ラ・アース>に挑む。

この作戦の中、かねてより共存してきた異星人種族の一つビルサルドと人間たちとの亀裂が表面化する。 ビルサルドのリーダー・ガルグの「ゴジラを倒すならば“ヒト”を超えた存在へ」という信念に対し、ハルオは「怪獣を倒すために自らも怪獣になってはいけない、“人”として打ち勝つべき」という信念を捨てられなかった。ついには、<ゴジラ・アース>を倒す唯一のチャンスを捨て、ハルオはガルグを葬ってしまう。

一方、ハルオの幼馴染であるユウコはビルサルドによる人体の強制ナノメタル化により、脳死状態に陥ってしまった。

人間たちに広がる敗北感と虚無感。もう一方の異星人、宗教種族エクシフの大司教・メトフィエスは、ハ ルオが戦いに生き延びたことは“奇跡”だと唱え、信者を増やしていく。それはエクシフが秘め隠してきた “究極の目的”のためだった。そんなメトフィエスを警戒するミアナとマイナ。そして、ハルオは、自らが “人”として何を為すべきかを自問する。

やがて、<ゴジラ・アース>を打ち倒す者がいなくなった地球に、金色の閃光を纏った<ギドラ>が降臨 し、天地を揺るがす超次元の戦いが始まる。

“ゴジラ”とは何か。“人”が為すべきことは何か。ハルオが目にする未来とは――――。

最終章で、そのすべてが明らかになる。

● 公開概要
【タイトル】『GODZILLA 星を喰う者』
【公開表記】2018年11月9日(金)全国公開
【スタッフ】監督/静野孔文・瀬下寛之 ストーリー原案・脚本/虚淵玄(ニトロプラス)
キャラクターデザイン原案/コザキユースケ 音楽/服部隆之 副監督/吉平”Tady”直弘・安藤裕章
プロダクションデザイン/田中直哉・Ferdinando Patulli CG キャラクターデザイン/森山佑樹
造形監督/片塰満則 美術監督/渋谷幸弘 色彩設計/野地弘納 音響監督/本山 哲
【キャスト】宮野真守 櫻井孝宏 花澤香菜 杉田智和 梶 裕貴 小野大輔
堀内賢雄 中井和哉 山路和弘 上田麗奈 小澤亜李 早見沙織 鈴村健一
【主題歌】XAI「live and die」(TOHO animation RECORDS)
【製作】東宝
【アニメーション制作】ポリゴン・ピクチュアズ
【配給】東宝映像事業部

映画公式サイト
映画公式Twitter(@GODZILLA_ANIME)

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