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『銃夢』原作映画『アリータ:バトル・エンジェル』の主演ローサ・サラザールさんインタビュー

『銃夢』原作映画『アリータ:バトル・エンジェル』主演ローサ・サラザールさんインタビュー|本作は私の集大成!

2019年2月22日(金)より全国公開となる『アリータ:バトル・エンジェル』。木城ゆきと先生による日本発SF漫画の最高峰『銃夢』(ガンム)が25年の時を経て脚本・ジェームズ・キャメロン、ロバート・ロドリゲス監督の手によって実写映画化!

実写と最新デジタル技術を融合した超スペクタクルな世界観は『銃夢』ファンだけでなく、『アバター』『ロード・オブ・ザ・リング』ファンにとっても大注目の作品となっています!

上映が間近に迫る中、主人公・アリータを演じるローサ・サラザールさんへインタビューを実施! 木城ゆきと先生とジェームズ・キャメロンさんが長年追い求めたアリータ像をローサ・サラザールさんはどのように表現したのでしょうか?

パフォーマンスキャプチャーが可能にしたものとは?

――今回の作品は目のビジュアルやサイボーグの体をCGで表現しているということで、パフォーマンスキャプチャーで撮影されたと思います。撮影で苦労したことや楽しかったことはありますか?

ローサ・サラザールさん(以下、ローサ):まず、私とは全くかけ離れた存在であり、年齢も違うアリータという役はパフォーマンスキャプチャーのおかげで演じることができました。

また、ハイビジョンカメラ2台が私の頭に取り付けられていて、このカメラが私の演技、顔の表情を常に撮っていましたね。それゆえ、表情をより豊かにしなくちゃいけないということで本当に集中力が要求されました。

特に大変だったのは水を飲むタイミングです。体に入れたものは出さなければいけないので、例えばこれからインタビューがあるんだったら水は飲まないでおこうだとか、そういった判断をしなければならないのでそこが厳しいところでした(笑)。

――原作の『銃夢』を尊重して目を大きくする演出は意外だなと思ったのですが、それについての感想をお願いします。

ローサ:ロバート・ロドリゲス監督と食事をしていた時、監督が私に映画のビジュアルを見せてくれたんです。私の顔をアリータにしていたので「ちょっと待ってよ、まだ決まってもいないのに私の顔を使うのはダメでしょ?」と言ってしまいました。そのビジュアルがもう最終候補になっているというのはわかっていたのですけれどね。

それでも監督が何を目指しているかはみんなわかっていたし、きちんとしたビジョンを持っている監督と一緒に仕事をしていると作りたいものがよくわかるんです。それでも、『アリータ:バトル・エンジェル』を初めてスクリーンで観て言葉を失いました。

それはやはり“WETA”というスタジオが『ロード・オブ・ザ・リング』『アバター』などの作品を作ってきて、今回の『アリータ:バトル・エンジェル』では実在するかのような人間を作り、私の演技のエッセンスを全部捉えているんですよね。私の演技とCGI(Computer Generated Imagery)が完全に合成され、私とアリータは完全に一つになったんだと思います。

『アリータ:バトル・エンジェル』はローサ・サラザールさんにとっての集大成

――過去に色々な作品を演じてこられたと思いますが、2011年に公開された『アメリカン・ホラー・ストーリー: 呪いの館』では看護婦マリアという少女も演じられていました。当時ドラマに出演していたころと比べて今の状況はどのように思われますか?

ローサ:当時から今まで仕事が続けられてよかったです(笑)。そう考えると『アリータ:バトル・エンジェル』は私の集大成のように感じます。今まで準備してきた結果という感覚ですね。

そして、過去の作品があったからこそ、今回の作品に自信をもって取り組めたということがあります。やはりすべての仕事で色んなことを学んできましたし、特に『メイズ・ランナー』のシリーズはフランチャイズということもあり、大作に出ている色々なスタッフとの関わりは学ぶところが多かったです。

でも、最初の映画からも学んだこともあります、現場というものをどうやって乗り切ろうだとか。今まで脇役が多かったので、脇役って文字通り脇でサポートするっていうことですよね。なので「もっとやりたい! もっと自分を出したい!」っていう気持ちは常にありましたね。

ところが、チームプレイなのでそれはできませんでした。「自分の結婚式じゃないんだぞ!」って常に言い聞かせていましたが、今回は自分が主役、花嫁なのでものすごく楽しめましたし、自分を存分に出すことができました。

撮影中は常に出ずっぱりなので疲れますし、体力が非常に必要だと身をもって知りましたね。今回は演技としてだけでなく、ビジネスとしてどうやりきるかということも学べました。

木城ゆきと先生とジェームズ・キャメロンさんが25年間追い続けたアリータ像

――『銃夢』の原作者である木城ゆきと先生にもインタビューを実施しまして「25年前にジェームズ・キャメロンと話してからやっと映画化が実現して嬉しい」と答えていたのですが、ジェームズ・キャメロンさんはどんな熱意で作品を作られたのですか?

ローサ:私がオーディションを受けたあと、ロドリゲス監督から「まだ決定ではないが私はアリータを見つけた!」という内容のEメールが送られたジェームズは「もうアリータを探すのはおしまいだ」と答えたそうなんです(笑)。

これは私にとって最高の出来事です! 木城先生にとっても、ジェームズにとっても、アリータを25年間探し続けていたということもあり、ジェームズは「アリータとともに、僕は25年間生きてきたんだ、やっとアリータは体を見つけた! これからあなたにバトンを渡す」という表現をしてくれました。

これはとても嬉しいことなのですが、彼にとっては長年の構想を私に渡すと言っている訳ですから、彼にとっても非常に大きな瞬間だったのだと思います。

――木城先生もとても素晴らしくて嬉しいと言っていましたよ。

ローサ:非常に光栄です! ぜひ映画を多くの方に楽しんでほしいです!

――本日はどうもありがとうございました。

作品情報

2月22日(金)公開! 『アリータ:バトル・エンジェル』

ストーリー

舞台は、“支配する者”と“支配される者”の2つの世界に分断された、謎めいた遠い未来。サイバー医師のイドは、瓦礫の中から少女の人形の頭部を拾い上げる。

彼女は300年前のサイボーグであり、なんと脳は生身のまま生きていた。イドは、過去の記憶を失っていた少女に新たな機械の身体を与え、アリータと名付けて成長を見守る。

ある日、自分の中に並外れた戦闘能力が眠っていることに気づいたアリータは、自分が300年前に失われたテクノロジーで創られた“最強兵器”だということを知る。

逃れられない運命に直面した少女は、与えられた自分の命の意味を見つけるために、二つの世界の秩序を揺るがす壮大な旅に出る。

スタッフ&キャスト

原作:「銃夢」木城ゆきと
脚本・製作:ジェームズ・キャメロン
監督:ロバート・ロドリゲス『シン・シティ』『スパイ・キッズ』
出演:ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリほか
配給:20世紀フォックス映画

公式サイト
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