『早見沙織 Concert Tour 2019 "JUNCTION"』ライブツアー直前インタビュー|私自身のプラスの道への一歩
昨年12月19日にリリースした2ndアルバム『JUNCTION』。音楽の素晴らしさ、そして楽しさが詰まった傑作だったが、そのアルバムを携えてのツアー『早見沙織 Concert Tour 2019 "JUNCTION"』が4月6日からいよいよスタートする。
もともと、その歌声の美しさは説明するまでもないし、フェスなどで生歌を聴いた方は、それに圧倒された経験もあると思うが、アルバムに収録されている珠玉の曲たちがライブでどう表現されるのか、そこにも期待してほしい。
2ndツアーは大事なポイント地点になる
ーーツアーまで、約1ヶ月になりましたが、どのくらいまで準備は進んでいますか?
早見:バンドメンバーとは顔合わせをしていて、リハーサルのスケジュールは出ている段階です。セットリストもほぼほぼ決まっていて、こういうことをやろうというのもだいたい決まっている感じですね。
ーーライブ前の心境は、どういうものなんですか?
早見:1stコンサートツアーが2年半前くらいになるんですけど、そのときよりも緊張感があるし、胃が痛いよぉ~って感じです(苦笑)。
ーーツアー前は、いつもそんな感じなんですか?
早見:やっぱりフルアルバムを出してのツアーなので。1stコンサートツアーが1度目の節目だとしたら、そこから第2章みたいな感じがしていて、この2ndツアーがその大事なポイント地点になるような気がするので、1ヶ月前なんですけど、ドキドキなんです……。
ーーでもステージに立ってしまえば楽しい?
早見:楽しいです! ライブが2時間あるとしたら、その時間はすごく楽しいんです。でも準備段階ってすごくいろいろ考えるんですよね。1stツアーのときは初めてだったので、どうしたら良いのかもわからなかったんですけど、今回はみんなで一緒にセットリストを組んで、ここをこうしましょう、この曲のアレンジをこうしてみましょうかと綿密に打ち合わせをしているので、ドキドキすることが多いんです。
ーー喜んでくれるだろうか?とか、いろいろ心配になることもありますよね。当然楽しみのドキドキもあるのでしょうが。
早見:でも今回もバンマスは黒須克彦さんで、バンドメンバーも素敵な方々が揃っているので、安心・安定のクオリティでお届けできると思います!
ーー少し余談ですが、早見さんって、他のアーティストのライブもすごく行かれるんですよね?
早見:わりと数多くのライブには行っています。あるときから行ったことを忘れないようにチケットの半券を取っておいているんですけど、そのファイルもいっぱいになってパンパンになってきたので、よう行ったな~と(笑)。
ーー招待とかではなく、チケットを取って行っているんですね。
早見:そこで見たものというのは参考になるし、新しい体験として、自分の中に蓄積されていくものではあるんですけど、それを全部自分の活動に活かそうとすると全然楽しめなくなっちゃうので、なるべく好きで、趣味のひとつとして置いていられるようにしているんです。でも最近は行くライブの本数は少し減って、演劇だったり、お笑いのライブなどにも行ったりしています。
ーークリエイティブなものを見るのが好きなんですね。でも、蓄積されたものというのは、ちゃんと今回のツアーでも活かされるんでしょうね。
早見:同じことをやるということはないですけど、ライブの構成だったり照明の感じ、舞台演出だったり、忘れられないものは残っていたりするので、今回のツアーでも、そういう(自分がいいと思った)空気感を活かしたステージ構成にはなると思います。
ーー具体的には、どんなことを舞台監督さんと相談していますか?
早見:やはり『JUNCTION』というアルバムを連想できるような演出があればいいのかなと思うので、色みの使い方とかは気にしていますね。あと、根幹にしているものがあるんですけど、それはライブでお話ししたいなと思っています。
2ndアルバム『JUNCITON』に収録された珠玉の各曲
ーーその『JUNCITON』の曲ですが、すでに昨年12月23日のライブで披露した曲も多くあるそうですが、今回のツアーで、どういう感じになりそうなのか。どういう感じにしたいかなどを伺っていきたいと思います。でも実は、ライブを意識した作品でもありますよね?
早見:そうですね。「Let me hear」とかは「ライブでみんなが楽しくなれそうな感じで、ミドルからアップテンポくらいの曲でお願いします」と、ずっとお世話になっている川崎里美さんにお願いしたら、その通りの曲を頂きましたし、わりとこのアルバムは序盤で楽しげな曲が続くんですよね。
最初の3曲はライブでも楽しいんじゃないかなと思います。「Let me hear」はコーラスの部分などみんなに歌ってもらえたらいいなと思っていますし、「メトロナイト」は昨年末のライブでやっているんですけど、この部分どう?と客席に投げかけたら、皆様から絶大な素晴らしい声をいただけたので、今回もそういう感じでできたらいいなぁと思ってます。
あとこの曲はアレンジしやすいというか。前奏とか後奏を伸ばしたりもできるんですよね。なので遊べる曲なのかなと思ってます。
ーーすごくグルーヴィだから、前奏から心地よくノれそうですよね。あと「夏目と寂寥」は次の「夢の果てまで」に繋がる昭和っぽいメロディを持ちながらも、アレンジはおしゃれみたいな曲でした。
早見:レトロ感で繋がりができたらなと思ったんです。「夢の果てまで」が作品ベースの曲でレトロ色が強かったので、竹内まりやさん(作詞・作曲)の味わいがアルバムの中でいい具合に効いてきたらいいなと思って、次曲とうまく繋げてくれる曲として入れました。
でも「夏目と寂寥」はライブだと結構ポップな感じになる気がするので、この曲も一緒に歌ってくれたら嬉しいですね。
ーー「夢の果てまで」は、どこで歌っても際立ちそうな曲ですよね。
早見:どのライブで歌っても個性が強く、ちゃんと鎮座してくれている印象はあります。でも、面白いのはプレーヤーによって雰囲気が変わったりするんです。なので今回のバンドメンバーだとどういう感じになるのか、私も楽しみにしています。
ーーで、アルバムだと「白い部屋」と「祝福」、あとは「interlude: forgiveness」あたりは、ライブでどうなるのか気になっている人は多いと思います。とても幻想的な楽曲だったので。
早見:私もどうしよう!って思ってます(笑)。でも、演出をこだわろうかなと考えてます。バンドでやる生の感じもいいと思うんですけど、見せ方かな?とも思っているので、舞台監督さんとも相談しつつ、楽曲のムードが出せたらいいなと。
ーー楽しみです。アルバムだと、ここ以降、かなりポップになっていくんですよね。
早見:アルバムは、後半が結構ポップで明るい楽曲になっているんですよ。これは1stアルバムとは逆の構成で、前回はポップで明るいナンバーを前半に詰め込んで、後半にこんなのもありますよっていう少しマニアックな曲を入れていたんですけど、今回は逆にしているという。
ーー「SUNNY SIDE TERRACE」は、ライブだといかがですか? かなり上質なポップスの印象が強いのですが。
早見:70~80年代のソウルもありつつ、ちょっとお日様感がある優しい感じなんですけど、このアルバムだと空気をパッと変えてくれるような曲になっているんです。
でも、ライブだと意外となじませてくれる楽曲というか。どこに入れてもわりと成立するようなイメージがあるので、今、セットリストで2~3稿までいってるんですけど、結構場所が入れ替わってます(笑)。なので最終的にどこになるのかな?という感じです。
ーー楽しみです。「Bleu Noir」はコーラスとかベース音となどが目立った曲です。
早見:アレンジが「レンダン」などの編曲をして下さった大久保薫さんで、結構ソウルフルでグルーヴィになっているんですけど、バンド演奏で輝く曲だと思うんです。
あとはコーラスの部分をどうライブで見せていくのかというのは、黒須さんと相談しているところです。後半はピアノとボーカルの掛け合いもあるので、そこも構想段階でどうなるかはわからないんですけど、考えています。
ーー「little forest」は、矢吹香那さんの作詞・作曲で、早見さんの曲が続いたこともあってちょっと雰囲気が違う印象でした。
早見:シンプルな楽曲で、声を生かしてくださるというか。矢吹さんもずっと私のレコーディングや歌うところを見てくださっていて、そういう方が感じている私の良き部分というか。この素材をどう美味しく調理しましょうかと、調理法をわかってくださっているんですよね。
意外と自分でやると、変わったスパイスを使いたい、知らない食材を取りに行きたいという謎の欲求が出てきて選ばなかった源流というんですかね……それを生かしてくれる。シンプルだからこそ味わい深い曲です。この曲もライブでやったことはあるんですけど、結構アレンジを変えてやると思います。
ーー『カードキャプターさくら クリアカード編』のEDテーマにもなった「Jewelry」は、すごく明るい曲です。
早見:明るい曲を!と思って挑戦した曲なので(笑)。でも、ライブでこの曲があって良かったなと思いました。リスナー側としてもそうなんですけど、わりとマイナーコード系の曲が好きだし、こういうハッピー100%の曲って、自分のアンテナにはサラッとしか引っかからなかったんですけど、ライブでやるとこんなに楽しいんだ!と思いました。
ーー次の「Bye Bye」も、明るくて前向きな曲ですよね。
早見:そうですね。本当にライブっぽい曲で、前のライブではみんなで手を振ったりしたので、今回もそういう感じになったらいいなぁと思っています。
ーーそういうライブ定番の振りとかがあるといいですよね。「新しい朝(あした)」は歌詞が深い!
早見:深いですねぇ。昨年と一昨年で、竹内まりやさんに書いていただいた曲があるということがすごく大きいと思っているんです。これまでもいろいろなライブで歌わせていただいていますけど、自分の節目とはまた違う、楽曲としての節目に今回のツアーがなればいいなと思って、ツアーのもうひとつのテーマとして考えているんです。
「新しい朝(あした)」はレコーディングのときに感極まった楽曲で、それを大きいツアーで初めて歌うので、ライブという大きな空間でみんなと共有したら、感極まりそうだなと思います。
ーー最後の「LaLaLa」も一緒に歌えるし。
早見:はい。みんなで歌っていただければと思っています。
ーーアルバムの最後が「温かな赦し」です。
早見:『JUNCTION』というアルバムは、いろんなところに走っている道をひとつにまとめる中継ポイントみたいなイメージを持って作った作品だったので、大きな枠で包むような楽曲が欲しいなと思い、最後にこの曲を置いたので、ライブでもそういう感じの曲になってくれるのではないかなと思ってます。
この歌詞もレコーディングのギリギリまで書き直して書き直して、苦難したものではあったんですけど、その分直球というか。ストレートに言葉を置いているので、ライブだと生でのエネルギーみたいなものが生まれればいいなと思っています。
ーーライブでは、このアルバムの楽曲を軸にしながら、以前の曲も入ってくるんですよね。
早見:そうですね。今までの曲とこのアルバムがどうマッチしていくのかというところも感じていただけるんじゃないかなと思います。でも、結構組むのは難しかったです。
この曲はあったほうがいいんじゃないかとか、この曲は最近やってなかったからやりたい!っていうものも入れましたし、会場ごとの曲もあるので、何を歌うのかは、楽しみにしていて頂きたいです。
私自身のプラスの道への一歩
ーーツアーの会場だと、広島から始まり、北海道公演もあります。
早見:ライブをしに行くのは初めてなんです! しかも広島は行くこと自体が初めてなので、広島の方にお会いすることも楽しみなんですけど、初日というドキドキもあるんですよね。だから(緊張で)ひえぇぇええ~って思いながらも、良いスタートになればいいなと思っています。で、
翌日が大阪公演で、大阪は前回のツアーの初日だったので、今回は広島を経てというところで、前回こういう気持ちだったなと思い出しやすい気がします。
ーー大阪の翌週には北海道にいるんですね。
早見:北海道はロケで行ったことがあるんですけど、そのときは美味しいものをたくさん食べたり、牧場に行ったり、体験として面白いことをしたんです。
でもまさかそこで歌うことになるとは想定していなかったので、北海道をもう一面楽しめるのかと思うと、ワクワクします。
ーーファイナルは東京公演で、東京国際フォーラムホールAです。
早見:見に行くことはありますけど、まさかここで歌わせていただけるなんて、という緊張感はあります。音もきれいなので楽しみです。
この会場向きの楽曲もいっぱいあるので、CDで聴いていただくより、より広がりを持ってリアルに聴いていただけるものがあるのではないかと思っています。
ーーすごく広い会場ですからね。
早見:会場の隅々まで届けられるように歌いたいと思います! 今回のツアーはすごく心がこもると思うんです。もう“ひとしお”ですから! いろいろな想いがあるので。
ーー今回はほとんどの曲を自身で作詞・作曲してますし、アルバムに込めた想いも大きいでしょうから、その想いをぜひライブで伝えてください。きっとライブで歌って完成する曲もあるでしょうから。
早見:まさにそれだと思います。ライブでやってどうなるか。ものをクリエイトする上での発見もあると思うので、私自身のプラスの道への一歩として頑張っていきたいと思います。何事も経験じゃ~!っていう(笑)。
ーーこの先にも繋がるライブになりそうですね。
早見:そうですね。歌の活動のほうもずっと応援してくださっている方へ、感謝の気持ちが形にできたらいいと思っていますし、先程第2章と言いましたけど、これからいろいろなことを挑戦していくためのポイントであり、ここからの始まりみたいなところもあるので、頑張りたいです。
ーー最後になりますが、ツアーグッズはどうですか?
早見:あ~、もうグッズは最高です(笑)! めちゃ実用性が高く、かついいデザインになったのではないかと思っています。
基本シンプルなものが好きだし、実用性が高いものも好きなので、自分がライブに行って欲しかったものとか、何となく買っちゃうものの意見を出して、そこから今どんなものが人気なのかという話を聞き、こんなものもグッズとして出せるんだ!という知らない情報も沢山頂いてスタッフの方々と決めていったんですけど、今回ジャケットのデザインがいい感じのロゴなので、それを存分に活かしたグッズになりました。
デザインもジャケットを作ってくださったデザイナーの方にお願いしたので。
ーー早見さんの推しは?
早見:全部ですけど、前回も出した充電器をまた出しますし、それがきれいに収納できるポーチもあるので、それは結構いいと思いますよ!
ーー楽しみですね!ありがとうございました。
取材・文:塚越淳一 撮影:吉野庫之介
早見沙織 Concert Tour 2019 "JUNCTION"2019年3月9日からチケット一般発売開始
各プレイガイドにて先行販売開始!
詳細は、各プレイガイドにてご確認ください。
【広島・JMSアステールプラザ】
◆ローソンチケット
https://l-tike.com/hayamisaori
先行スケジュール:
2/8(金)12:00~2/19(火)23:59
◆ぴあ
http://w.pia.jp/t/hayamisaori-h/
先行スケジュール:
2/6(水)11:00~2/14(木)11:00
◆イープラス
https://eplus.jp/hayamisaori19/
先行スケジュール:
2/6(水)12:00~2/14(木)18:00
【大阪国際会議場】
◆ローソンチケット
https://l-tike.com/hayamisaori/
0570-084-005 (Lコード/51939)
先行スケジュール:
2/2(土) 12:00 ~ 2/11(月) 23:59
◆チケットぴあ
http://w.pia.jp/t/hayamisaori-k/
0570-02-9999 (Pコード/137-705)
2/2(土) 12:00 ~ 2/6(水) 11:00
◆イープラス
https://eplus.jp/hayamisaori/
先行スケジュール:
2/2(土)12:00~2/11(月・祝)18:00
◆LINEチケット
https://ticket.line.me/sp/hayamisaori
先行スケジュール:
2/2(土) 12:00 ~ 2/11(月) 23:59
【札幌市教育文化会館】
◆ローソンチケット
https://l-tike.com/hayamisaori
先行スケジュール:
2/7(木)12:00~2/13(水)23:59
◆チケットぴあ
http://w.pia.jp/t/hayamisaori-hs/
先行スケジュール:
2/15(金)11:00~2/20(水)11:00
◆イープラス
https://eplus.jp/hayamisaori-19/
先行スケジュール:
2/9(土)12:00~2/17(日)18:00
【東京国際フォーラムA】
◆ローソンチケット
https://l-tike.com/hayamisaori
0570-084-003 Lコード:72580
先行スケジュール:
2/9(土)12:00~2/7(木)23:59
◆チケットぴあ
http://w.pia.jp/t/hayamisaori-fa/
0570-02-9999 Pコード:139-183
先行スケジュール:
2/9(土)12:00~2/7(木)23:59
◆イープラス
https://eplus.jp/hayamisaori/
先行スケジュール:
2/9(土)12:00~2/17(日)18:00
◆LINE TICKET
https://ticket.line.me/sp/hayamisaori
先行スケジュール:
2/2(土)12:00~2/11(月・祝)18:00
◆CNプレイガイド
http://www.cnplayguide.com/hayamisaori
0570-08-9999
先行スケジュール:
2/2(土)12:00~2/11(月・祝)18:00
※各先行は終了している場合もございますので、予めご了承ください。