この記事をかいた人
- 福室美綺
- 福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。親友であり敵のような複雑な関係性が大好物です。
2019年2月17日(日)、TVアニメ『千銃士』初のライブイベント「『千銃士』絶対高貴 LIVE!〜マスター感謝祭〜」が東京の豊洲PITにて開催されました。
本作は、古銃の化身である「貴銃士」を収集・育成し、圧政を敷く世界帝に戦いを挑む「貴銃士×育成ゲーム」がiOS/androidで配信中で、TVアニメは2018年7月〜9月に放送されました。
今回、初となるライブイベントに登壇したのは、八代拓さん(ブラウン・ベス役)、立花慎之介さん(シャルルヴィル役)、中島ヨシキさん(ユキムラ役)、高橋広樹さん(タバティエール役)、小野友樹さん(アリ・パシャ役)、内田雄馬さん(ゲベール役)、高城元気さん(フルサト役)の7名。
本稿では、7人の貴銃士たちの歌や朗読などがお届けされた、マスターたちへの想いがあふれた【昼の部】の模様をお届けします。
TVアニメの映像が流れると、「マスター!盛り上げて声を聞かせろー!」と黒のジャケット+赤のシャツという衣装に身を包んだ八代さんと、全身白というスマートなシルエットの立花さんが登場。
アプリのメインテーマソングとなっている「Bullet of Loyalty」で会場を沸かせる中、2人背中合わせのまま八代さんが決めゼリフを言うと、ファンたちの興奮度が急上昇!
歌い終わると同時に、ほかのキャストもステージに集結し、華やかな雰囲気に包まれました。
それぞれ貴銃士のセリフとともに自己紹介をすると、「キャー!」「Foooo〜〜!」との歓声が沸き起こります。中島さんの挨拶では、「ウルトラミラクルアルティメット」「パワー!」とのコール&レスポンスで気合い入れ。
自己紹介からそれぞれ個性を発揮していましたが、今回1番に目を奪われたのはキャストが身につけている“衣装”です。
キャラクターを想像させるような衣装はとても豪華で、素敵なデザインばかり。すごく似合っているとほかのキャスト陣から好評だったのは“王子感”を漂わせるような立花さんの衣装。「この格好でよく街中を歩いています」とユーモアな発言で笑いを誘っていました。
先ほどの自己紹介で「この世界を手中に収める」というセリフを放っていたアリ・パシャ役の小野さん。小野さん自身、簡単に叶わないようなセリフを言っていても、そこがかわいいんだと笑顔で語ります。
そんな個性豊かな貴銃士たちがそろい、どんなパフォーマンスが見られるのか、期待しかありません。
キャストたちがステージを去った後、会場内が“赤”に染まります。すると、八代さんが登場し、「Knightliness」を“騎士”のような眼差しでまっすぐに歌い上げました。
「マスター、今日は来てくれてありがとう。俺たちも最高の力で応えよう!絶対高貴!」と会場をさらに盛り上げていきます。
歌で盛り上がった後は、立花さんと高城さんが登場し朗読劇へ。シャルルヴィルとフルサトが、今回の感謝祭のアイデアを、貴銃士たちそれぞれが考え、話し合ったと語り始めます。
先ほど歌を披露したブラウンは、フェンシングで騎士の誇りを見せるため、“フェンシング大会”をしたかったのだそう。ちなみに、ユキムラは“ヒーローショー”、シャルルヴィルは“スウィーツビュッフェ”を提案。
しかし、話し合いを進める中、それぞれ意見を譲らずケンカになってしまったそうです。それは、全員が“譲れない大事な想い”があり、マスターに感謝の気持ちを伝えたい気持ちが強いから。
その“大事な想い”は「絶対高貴」だと語るシャルルヴィルは、それに気づかせてくれたマスターたちに感謝したいと伝えました。
「俺だけの絶対高貴をあんたに」というセリフを合図に音が流れると、オラオラな雰囲気をまといながら内田さんが登場。
まるで、ゲベールが憑依したかのような仕草や目つきを魅せながら「Limited Cords」を歌い上げました。衣装の革ジャンがさらにゲベールの雰囲気を際立たせます。
ざわめきが残る中、「どいつもこいつも跪け。俺様こそが唯一絶対の支配者だ!」と言いながら小野さんが登場。「反逆の華〜Black Rebellion〜」を華麗なビブラートで歌い上げ、アリ・パシャの反撃の華が咲き誇ります。
歌い終わりのざわめきが収まらぬまま、続いてお届けされたのは朗読劇。今度は時間を少し遡って、ブラウン・ベス、シャルルヴィル、ユキムラ、タバティエールが登場し、「ヒーローショーはダメだ」とブラウンが主張するシーンから始まります。
なぜブラウンがヒーローショーを嫌がるのか、その理由をタバティエールが尋ねたところ、「俺とユキムラは“赤”だ」と一言。予想外のかわいい理由に、会場にいたマスターたちからも笑いが起こります。
感謝祭の会議に参加していないアリ・パシャを参加させるため、みんなで呼びに行きます。しかし、ベッドの下まで探してもアリ・パシャの姿は見当たらず……。代わりに、“マイク”と“歌詞が書かれている紙”を見つけました。
その紙には、「ここは感情を込めて歌う」「ここは言い切るように」など、びっしりのメモ書きが。さらに、4人はアリ・パシャの部屋でカラオケ採点機を見つけます。
点数の履歴を見てみると、最初は66点だったのが徐々に点数を上げ、84点にまで到達していることが明らかに! アリ・パシャの努力が垣間見えるリアルな点数に、マスターたちからも拍手が湧き起こりました。
さらにさらに、喉をケアするためのガーゼマスクも発見! 裏で努力をしているアリ・パシャを知り、それぞれ思うところがあった様子。タバティエールは、みんな心に大事な想いを持っていて、それをマスターに伝えたい。その大事な想いは「絶対高貴」と同じなのでは、と語りかけます。
アリ・パシャにならい、「絶対高貴」になるときに心に鳴り響く歌をマスターたちに伝えよう!と4人の心がひとつにまとまりました。
「ケンカもするけど、それが家族なのよ」と伝えるフルサト。マイクを両手に持ち、「HOME」をキュートに歌い上げる高城さんの姿に、「かわいいー!」との声が鳴り止みません。
最後まで、やわらかくもかわいい笑顔を見せる高城さんが印象的でした。
前半戦を終えたところで、再びキャスト陣全員がステージに登場し、今まで歌い上げてきた曲を振り返ることに。
ソロのトップバッターを務めた八代さんは、信じられないほど緊張していたのだそう。足がガクガクになりながらも、マスターたちが振ってくれたペンライトに“これが高貴な景色か……”と感じたそうです。
パワーがある曲だとキャスト陣が口をそろえたのは、ゲベールの「Limited Cords」。内田さんは収録前のキーチェックで、ゲベールからするとハードルが高いのでは……と心配したとのこと。だいぶ“中の人”が反映されていた、カッコ良かったと言われ、笑顔を見せていました。
そして、採点機の成果が出ていたと話すアリ・パシャの「反逆の華〜Black Rebellion〜」。“世界は俺のもの”と主張する歌に、全員が大興奮した様子でした。小野さん自身、場数を踏んでいても八代さんと同じく緊張していたそうです。
前半戦を締めくくったフルサトの「HOME」では、なんとキーを4つ上げたと裏話を披露した高城さん。4つキーを上げたことにマスターだけでなくキャスト陣もびっくり。特に、立花さんは、八代さんと披露した「Bullet of Loyalty」はキーを下げてほしいとお願いしたそうで、キーを上げることがあるんだと驚いていました。
また、1回目の朗読劇で、高城さんが劇中でシャルルヴィルの名前を初めて言ったと話し始めると、シャルルヴィルのイントネーションや呼び方が難しいと盛り上がります。
2回目の朗読劇について感想を言い合う際には、出ていないのに主役のように盛り上がったアリ・パシャについて弾むシーンも。そんな中、次の準備のため、立花さん、中島さん、高橋さんが一旦ステージを後にします。
すると、ギュッと中心に寄り始める小野さん、八代さん、内田さん、高城さん。「かわいいー!」と黄色い声が上がります。「最高だぜ!」とゲベールが言うと、「ゲベェなぁ」「ゲベった」と口にし始める3人。「やばい」に似た新しい言葉が誕生し、笑い声が大きくなりました。『千銃士』のイベントでおなじみの言葉になるかもしれませんね♩
TVアニメ第10話で、意見の違いでぶつかり合う貴銃士たちの仲裁に入るタバティエールのシーンが流れます。人前ではおちゃらけていても、戦地に向かう意志を秘めた強い眼差しに会場からは歓声が。
そこへ、片手にワインボトルを持ちながら高橋さんが登場し、酒場をイメージしたセットの前で「哀愁モナムール」を歌い上げます。大人なモードとカッコいい姿に、多くのマスターが虜になっているようでした。
続いて、TVアニメ第11話のシャルルヴィルの想いが綴られるシーンが流れ始めます。自分だけがほかの貴銃士とは違うと思っていたシャルルヴィルが、マスターへの想いを抱いているということにおいては、どの貴銃士もみな同じだということに気付き始めます。このシーンは何度見ても鳥肌ものです。
ステージに立花さんと八代さんが登場し、それぞれの想いを口にした後、披露したのは「シグナル」。共闘するシーンが流れながら歌い上げる2人の姿から目が離せません。
最後には、お互いの拳を合わせ、大きな歓声とともに2人で一緒にステージを後にします。
感慨深い気持ちから一気に元気な明るい雰囲気に変わったのは、ユキムラの「ウルトラミラクルアルティメット」。膝をついたり、ジャンプしたりと、とにかく動きまわる元気一杯の中島さんに、マスターたちもペンライトを振り一緒に楽しんでいました。
そして、シャルルヴィルの「Merci Beaucoup!! 〜スウィートデイズ(ハート)〜」で、たちまちあま〜い空気に包まれます。
スウィートな振りつけや歌声に、思わず酔ってしまいそうになるほどです。ダンサーたちが持ってきたドーナツとマカロンで、さらにスウィートな気分へと誘われます♩
4曲続けてお届けされた後は、全員が集合し、これまでの感想を語る朗読劇へ。
「やはり俺様の歌が1番だった」と自負するいつも通りのアリ・パシャに笑いが起こったり、ゲベールが言葉とは裏腹に終わりの時間が近づいていることに寂しさを感じたり、ユーモアなシーンもありつつ、貴銃士たちがマスターへ感謝の気持ちを改めて伝えました。
レジスタンスとして戦う貴銃士たちからの言葉を1つ1つ逃さまいと聞き入るマスターたち。「俺たち貴銃士はこれからも、声の限り叫び、誇りの限り戦い、命の限り生き続ける。おまえと共に」とブラウン・ベスの言葉に、自然と拍手が沸き起こります。
貴銃士たちとマスターの心がひとつになったと強く感じたときの「Be Noble〜自由へのRebirth〜」は最高の一言です。最後は、キャスト全員で「高貴に戦え!Be Noble!」を叫び、拍手に包まれながら退場します。
アンコールが鳴り響く中、突然ステージの画面に映し出されたのは「OVA発売決定」! なんと、マスターの誕生日パーティーを計画するという新作アニメが収録されたOVAの発売が3月6日に決定しました。
「アンコールありがとうございます!」と再度ステージに登場したキャスト陣ですが、肝心の“座長”の姿が見えません。「ちょっと待ったー!」と遅れて登場した八代さん。「絶対高貴!」と叫びながら、体を隠していた手を広げ、絶対高貴Tシャツ姿を披露します。
今まで“絶対高貴”になれなかったという八代さんは、今回のライブイベントでマスターたちと時間を共にし、「ついに絶対高貴になれました!」と幸せに満ち溢れた笑顔を見せました。
しかし、ほかのキャスト陣から「八代くんが絶対高貴になったとき、心の中に流れた歌は何ですか?」と総ツッコミを受けると、足が謎のステップを踏むほど戸惑いを見せる八代さん。
そんな様子にマスターたちは大爆笑。「絶対高貴になるとそんな風になるんだ(笑)」とキャスト陣の笑いも止まりません。
八代拓こと“絶対高貴”になった「八代高貴」が誕生し、笑いに包まれる中、今回新しく解禁となったOVAの内容について、日常のドタバタ・ほっこりを描いて、貴銃士たちの魅力が詰まった内容になっているとのことで、OVAの発売まで待ち遠しい気持ちになります。
朗読では貴銃士たちからマスターへの想いが伝えられましたが、ここでキャスト自身からの感謝の気持ちも伝えられました。
中島さんはいつか大坂の陣の3人でイベントに出たり、一緒に歌ったりしたいと話し、マスターたちの期待も大きく膨れ上がるかのよう。
内田さんからの挨拶では「オラァー!」の奇抜なコール&レスポンスで盛り上がり、小野さんは「楽しかったパシャー!」、立花さんは「楽しかったルルー!」というレスポンスを求めるかわいい姿に笑いが巻き起こります。
これからの『千銃士』に大きな期待と希望が膨らむ中、最後の最後はTVアニメのオープニングテーマソング「antique memory」を7人の貴銃士ことキャスト全員が歌い上げました。
そして、マスターたちと一緒に「高貴に戦え!Be Noble!」で心をひとつにし、『千銃士』初のライブイベントは幕を閉じます。
マスターへの想いが強く伝わる貴銃士たちの歌声と朗読でお届けされた今回のイベント。絶対高貴で魅せてくれる彼らの活躍は、現在好評発売中のBlu-ray&DVDはもちろん、3月6日(水)発売のOVAでもご堪能いただけますので、ぜひチェックしてください♩
[取材・文/福室美綺]
【昼公演/夜公演 共通】
M1:Bullet of Loyalty / 八代拓・立花慎之介(中島ヨシキ・高橋広樹・小野友樹・内田雄馬・高城元気)
MC1
M2:Knightliness / 八代拓
朗読1:立花慎之介(シャルルヴィル)・高城元気(フルサト)
M3:Limited Cords / 内田雄馬
M4:反逆の華〜Black Rebellion〜 / 小野友樹
朗読2:八代拓(ブラウン・ベス)・立花慎之介(シャルルヴィル)・中島ヨシキ(ユキムラ)・高橋広樹(タバティエール)
M5:HOME / 高城元気
MC2
M6:哀愁モナムール / 高橋広樹
M7:シグナル / 八代拓・立花慎之介
M8:ウルトラミラクルアルティメット / 中島ヨシキ
M9:Merci Beaucoup!! 〜スウィートデイズ(ハート)〜 / 立花慎之介
朗読3:八代拓(ブラウン・ベス)・立花慎之介(シャルルヴィル)・中島ヨシキ(ユキムラ)・高橋広樹(タバティエール)・小野友樹(アリ・パシャ)・内田雄馬(ゲベール)・高城元気(フルサト)
M10:Be Noble〜自由へのRebirth〜 / 八代拓・立花慎之介(中島ヨシキ・高橋広樹・小野友樹・内田雄馬・高城元気)
MC3
M11:antique memory / 八代拓・立花慎之介・中島ヨシキ・高橋広樹・小野友樹・内田雄馬・高城元気
2019年3月6日(水)発売
Blu-ray:6,800円+税(ZMXZ-12792)
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DVD:5,800円+税(ZMBZ-12793)
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【収録内容】
・新作アニメ「貴銃士たちのハッピーバースデイ!」(26分)
・特別番組『目指せ絶対高貴! ふたりはNoble!』ディレクターズカット版
[出演:八代拓・立花慎之介](29分)
・AnimeJapan2018『千銃士』スペシャルトークショー
ダイジェスト映像1[出演:八代拓・浪川大輔](35分)
ダイジェスト映像2[出演:立花慎之介・蒼井翔太](35分)
【初回生産特典】
・キャラクターデザインまじろ描き下ろし三方背スリーブケース
・特製バースデイデジパック
・パッケージvol.01~06まじろ描き下ろしジャケットイラストポストカード
【封入特典】
◆キャラクターデザインまじろ描き下ろしイラストジャケット(予定)
アニメ公式サイト
アニメ公式Twitter(@senjyushi_anime)
福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。好きな作品は『Free!』『NO.6』『十二国記』『ギヴン』『新世界より』など。好きな声優さんは保志総一朗さんと坂本真綾さん。ハッピーエンドよりも意義のあるトゥルーエンドや両片想いが大好物な関係性オタクで、主にイベントレポートやインタビューを担当しています。最近はVTuberがマイブーム。