この記事をかいた人
- 小澤めぐみ
- 営業職を経験後、記者業務に携わりフリーへ。主に男性声優、漫画、アニメなど浅く広く…今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
Momotroopとセツダン倶楽部による第1弾シングルの発売が2019年3月27日(水)に決まり、本格的なスタートを切ったサンエックス×日本コロムビアによるコンテンツ『音戯の譜~CHRONICLE~』(通称、オトクロ)。
「おとぎ話」×「音楽」がコンセプトとなる音戯(おとぎ)の世界では、童話やおとぎ話をモチーフにしたキャラクターたちが音楽の力を持つ譜人(うたいびと)として、音楽で対盤(ライブバトル)を繰り返し、望む“終止符(おしまい)”を手にしようと奮闘する物語です。
アニメイトタイムズでは、シングル発売記念としてキャストインタビューを実施しました!
小さくかわいいキャラ姿・ミュートとの違いや、キャラクターの魅力についてなど、気になる本作を少しでも解明すべく、シングルCDに収録されるドラマパートの収録現場に潜入。
第2回目の今回は、土田玲央さん、中島ヨシキさん、濱健人さんがキャストを務め、『舌切り雀』をモチーフにした“セツダン倶楽部”の収録レポート&キャストインタビューをお届けします!
■「Momotroop」仲村宗悟さん、山中真尋さん、熊谷健太郎さん、鈴木崚汰さんインタビュー
■「オトクロ」グッズ一覧はこちら!
セツダン倶楽部は、妖怪一族“雀のお宿”の御曹司・夜雀(よすずめ)が、代々お付きの葛籠の妖怪・大葛籠(おおつづら)、小葛籠(こつづら)の兄弟を率いて、舌を切られた姉雀の仇討ちを果たそうとする物語。
ボーカル担当の夜雀を土田さんが、ギター担当の小葛籠を中島さんが、ベース担当の大葛籠を濱さんが演じます。
復讐の物語をベースにしているだけに、夜雀が紡ぐ譜は、レトロな言い回しの歌詞に激しいサウンド、拡声器を通してザラついた悲痛なボイスが印象的な前衛的呪詛レトロックとなっています。
今回のドラマパートでは、夜雀が“終止符(おしまい)”を求め旅に出るきっかけを振り返る「セツダン倶楽部 DRAMA TRACK 01」、他ユニットの譜人・Alice×Toxic(アリストキシック)のアリスティアと出会う「セツダン倶楽部 DRAMA TRACK 02」が収録されます。
いざ、セツダン倶楽部のドラマパートが収録されるスタジオへ突撃!!
収録ブースには、スタッフブースに背を向ける形でマイクが4つセットされ、その前にあるイスに座ってスタンバイしている土田さん、中島さん、濱さんの後ろ姿が。3人の表情は見えませんが、なんだか楽しそうに言葉を交わしています。
音響監督や制作ディレクター、脚本家らスタッフの準備も整い、収録の流れが声優陣に伝えられると、いよいよ収録スタート。
「セツダン倶楽部 DRAMA TRACK 01」は3回、アリスティア役の徳留慎乃佑さんも参加した「セツダン倶楽部 DRAMA TRACK 02」は2回に分け、テストでキャラクター付けがしっかりとされているか、声で聴いた時のテキスト周りを確認し、本番、リテイクを繰り返しながら進みます。
作品オリジナルの造語の読みや言葉のイントネーションなどの読みにくい部分、発声やイメージと違う演技など、キャスト自身もその都度、修正。
物語の展開やセリフ量の区切りの良い部分までをまとめて進めた後、スタッフ陣が気になる部分や作業的に録りこぼした部分などからディレクションを出し、本番後には2~3か所分のセリフによって、1~2ページずつ録り直していきます。
病弱な夜雀役の土田さんは、フラットな姿勢でゆったりと話しながらも、物語上、叫んだり咳き込んだりと、握りこぶしを作って力を込める表現も。
丁寧な言葉遣いをする大葛籠役の濱さんは、マイク前でどっしりと構えた低音ボイス。マイペースな小葛籠役の中島さんは、マイクに顔を近づけながら少し気だるげな口調での演技を見せます。
厚いブースの壁に阻まれ、声までは聞こえませんが、スタッフの指示が入るまでの待ち時間に、最初のうちはブース内で3人が個々にセリフの練習をしたり、お互いのセリフを確認したりプロの顔を覗かせます。
指示を聞く間は、スタッフブースに背中を向けているので、時々振り返ったり、耳に意識を集中し台本にメモを書き込んでいる様子が伝わってきたりと、キャスト陣からも「最初が肝心」とばかりに、質問が飛び出していました。
小葛籠が大葛籠に呼び掛ける「兄様」のアクセント位置についてディレクションが入った際には、スタッフブースの声が聞こえていないはずの中島さんから、スタッフ間の確認と同様に、某アニソンフェスのイントネーションと「同じですね」と指摘が入り、両ブース内に笑いが。
アリスティア役の徳留さんが加わると、普段と変わらないというかわいらしい声に驚きつつ、4人での掛け合いもテンポ良く進んでいきます。
次第にリラックスしてきたのか、スマホの画面を見ながら会話していたり、それまで収録していたお互いのセリフで盛り上がったりと、みんなで笑い合う場面も。
土田さん自身が納得できずに詰まったタイミングで、徳留さんが大葛籠・小葛籠をまねて「主」と呼び掛けたり、中島さんによるアドリブのセリフにディレクションが入ると「兄様に倣ったので」と、直前に濱さんがアドリブを効かせ過ぎたと自己申告したセリフを引き合いに出したりと、ユーモアを織り交ぜたやり取りに穏やかな雰囲気に包まれました。
夜雀の絶叫や、大葛籠・小葛籠のセリフのシンクロ具合など、スタッフから「今の良かったですね」とこぼれるほどイメージ通りのシーンも盛りだくさん。キャスト&スタッフのプロの技術を駆使して描きだされる物語の完成をお楽しみに♪
――まず、収録を終えての感想を教えてください。
夜雀役・土田玲央さん(以下、土田):初めてお供たち(大葛籠・小葛籠)と、いろいろ話ができて楽しかったです。あと、ドラマの内容がシリアスだなと思いました。
大葛籠役・濱健人さん(以下、濱):オーディションを受けてから時間が空いていたので、初めは思い出しながらの作業でした。掛け合いをやっていくうちに、キャラクターが成長するというか、少しずつ形になって、僕が思っている限りではやりたいこと、考えていたことができたのかなと思いました。すごく楽しかったです。
小葛籠役・中島ヨシキさん(以下、中島):みんな、ゆっくりしゃべるキャラクターだったので、あまりないスピード感だなと。これはたぶん、『音戯の譜』が……というより、セツダン倶楽部、独特のテンポ感だったと思います。
ドラマはすごくハードで、結構バイオレンスなんですけど、そもそもユニット名がセツダン倶楽部という、だいぶヘビィメタルな感じだと思いますが、このCDを聞いて、すごくゆったりとした気持ちになるんじゃないかと思います。話すテンポ感や3人の声自体も低めなので、アリスティアちゃんが入った時に少し変わるかなと思ったら……。
濱:加速したよね。
土田:ゆっくり度合いが。
一同:(笑)。
中島:思っていた15倍くらいゆっくりで、アリスティアは誰よりもゆっくりしゃべっているなと思って、さらにゆっくりになっていくのが不思議でした。
濱:寝る前には聞かない方がいいかも。こんなにゆっくりだと、絶対眠くなっちゃうよ。
土田:眠れるけど……舌を切られた話だから、きっと見る夢は悪夢だよね。
濱・中島:(笑)。
中島:今までに感じたことのない空気感でした。
――お互いのキャラクターの印象はいかがでしたか?
濱:今回、演じながら3人は家族という感じがすごくしました。オーディションを受けた時は、長ゼリフが多くてヒーヒー言いながらやらせてもらったんですけど、頑張って頑張って演じたので、今後『音戯の譜』が続いたら、そういう部分も皆さんに聞かせられることがあるだろうな、と思います。
大葛籠は生真面目で、すごく堅いキャラクターなのは演じたセリフからもすごく伝わるし、音響監督さんからもディレクションがあって、本当にガチガチなんだろうなと思いました。そういうガチガチが解けるタイミングの大葛籠は、すごくかわいいなと思いましたね。
夜雀は、病弱キャラが「萌えるよね」という話をブースの中でしていて。言い出しっぺは僕なんですけど、かわいいなと思いました(笑)。
小葛籠は、もっと切れ者というか、周りを見ているんだろうなと。今回のドラマからすごく感じられたんですけど、今後もっと切れ者感があるストーリーが出てくるのかなとワクワクしました。
中島:大葛籠と小葛籠は兄弟なので、口うるさいアニキをちょっと鬱陶しく思っているのかなと僕は思っていたし、受けるセリフもだいたい「もう、兄様は……」みたいな感じだったので、少し煙たがっている部分もあるのかなと思ったんです。
でも、お互いが兄弟の愛情も深くあるので、その塩梅が迷うところではありました。
この3人の中だと小葛籠は、割とコミカルにも演じられるキャラクターで、要所要所でやりたいことはあったんですけど、「セツダン倶楽部 DRAMA TRACK 01」は、セツダン倶楽部的にはだいぶ重たい、茶化せない大事なエピソードだと思うので、これからにつながるエピソードという部分を意識して表現しました。
ただ、自己紹介という意味では、分け隔てないところが小葛籠の良いところでもあるなと思いました。主(葛籠兄弟の夜雀の呼び方)に対してもフラットに、兄の大葛籠に対してもフラットにやらせていただき、バイオレンスなこの3人でも、今後もう少し明るいエピソードがあったらいいなと僕は思いました。
主については……玲央が頑張っているなと。
土田:中の人の事なの?(笑)
中島:事務所の後輩なので(笑)。肺病という、発声としても難しい設定がある中で、すごくフィットしているというのは、キャラクターの印象というよりは収録している時の印象でありました。
大変だな、自分はなかなかやれないなと思いましたね。その息の量の多さだったりというのは……全部紐解いていくと丸裸にされちゃうと思うので、やめておきます(笑)。
――確かに土田さんの叫ぶシーンなど収録を拝見していて、すごいと思いましたし、スタッフの方の反応も良かったです。土田さん、いかがでしょう?
土田:うれしいです。肺を患っている役なので、歌う時以外はあまり大きい声を出せないという感じだったのですが、だからこそ低めのトーンで距離感や感情を表現するのが難しいなと思いながら、探り探りで演じました。
特に、姉様が舌を切られて泣き叫ぶところも、今回は拡声器なし(対盤では拡声器を使う設定)で叫んでいるところなので、肺病を患い、声をかすれさせながら叫ぶというところは少し意識しました。
お供の大葛籠・小葛籠は、本当に良くしていただいて。キャラクターの感じから演じていて思ったのは、“アメとムチ”じゃないですけど、すごく3人のバランスがいいなと思いました。
――濱さんもおっしゃっていましたが、主従関係というより、長男・大葛籠、次男・夜雀、末弟・小葛籠の3兄弟みたいな感じがありましたね。
土田:その通りだと思います(笑)。2人とも甘やかしてくれるので、それは肺を患っているからと思って、甘んじて受けているところはあります。
一同:(笑)。
中島:それでいいと思うから、歌う時だけ頑張って☆
濱:言い方!(笑)
土田:(笑)。歌は本当に頑張っているので、普段ぐらいは……。
濱:歌は、すごい。
中島:本当にね。ライブがあったら聴きに行きますので。
土田:せめて一緒に出て!(楽器は弾かずに)持つだけでいいから。
中島:持つだけなんて絶対やだ。持ったら、弾いてってなっちゃうじゃん(笑)。
土田:(役を離れても)こんな感じです(笑)。
――それぞれ共演はあるかと思いますが、この3人では初めてかと思います。共演されてみていかがでしたか?
中島:3人一緒はないですね。僕はそれぞれとは共演したことがあります。
濱:実は土田さんとは今日、初対面で。
土田:スタジオで初対面です。多分、これまで会ったことはなかったと思います。(共通の声優仲間などから)お互いに名前が出たりということもなかったと思いますね。
濱:だから、今日はどんな方なんだろうと、ワクワクしながら来ました。
中島:どんな方でしたか? ……スミマセン、急にインタビュアーになっちゃいました。
一同:(笑)。
濱:すごくユーモアがあります。
土田:ありがとうございます。
濱:あと、ギャグセンスが。ブース内でも同じ笑いのツボで3人で盛り上がって。
――全然、初対面という感じはしないですよね。
中島:プロですからね(笑)。お芝居は旧知の仲でないとできないわけではないので。
濱:役は関係ないですからね。
中島:この2人はまだ、敬語でしゃべっていますけどね。
土田:多分(濱さんの方が)先輩なので。
中島:あ、気にしすぎな感じ?
土田:じゃあ、タメ口でいきましょう。今からタメ口になりました!
中島:でも、濱が一番年上でしょ?
濱:今年 27歳で、経歴5年、もうすぐで6年目になるのかぁ。
土田:じゃあ敬語にしますか。
一同:(笑)。
中島:なんというか、タメ口にしましょうかという前にと思って。
濱:えぇ~い! うるさい(笑)。
中島:(不貞腐れたそ振りで)じゃあ取材ですが、だまります。
濱:いや、しゃべってください(笑)。
土田:(笑)。でも、タメ口だろうが敬語だろうが、自分的には今回の収録で、和気あいあいとやっている感じはしました。
中島:それは良かった(笑)。
――(笑)。実際の掛け合いを通して、演技面で何か感じたことはありますか?
濱:夜雀は役的にも、やはり発声が特殊なので、結構こだわって役作りしてらっしゃったのを聞いて、すごい人なんだろうな、いろいろな風に考える方なのかなと思いました。
中島:(土田さんの方を伺って)そうですけど、みたいな顔して。
一同:(笑)。
土田:そうですね。濱だけに、大葛籠役もハマってましたね。
濱:お上手で(笑)。
土田:普段の会話をしていても、キャラの関係性みたいに、ボケたらヨシキさんがツッコんでみたいな感じの雰囲気もあって、キャラ感も3人ともピッタリなのかなと。俺は肺は患ってないですけど。
ヨシキさんの小葛籠もハマリ役だなと思っていました。
――お2人と共演したことのある中島さんから見て、今回のお2人はいかがですか?
中島:濱は、キャラクターが意外でした。
濱:これまでは元気系をやることが多かったですね。
中島:どちらかというと、快活なキャラクターなどを演じているのを聞くことが多いので、どういう感じで来るんだろうなと思ったのと、夜雀と大葛籠はキャラクターとして真逆というか、結構はっきりと分かれていると思いました。
でも今日、玲央と一緒にやってみて、夜雀と小葛籠とは声のトーンが似ちゃうなと思って、自分なりに調整していました。夜雀が基準になるべきだとは思ったので、そういう意味では調和を取ろうと、バランスは自分の中で考えていたつもりです。
土田:さすが先輩、すごいです。
濱:考えていらっしゃることが 、1段も、2段も上ですね。
中島:本当は、みんなにもそういうところを考えていただきたい(笑)。
土田:俺も逆の立場だったら、そちら側に合わせていたと思います!
中島:大丈夫ですよ(笑)。この『音戯の譜』自体がこれからのコンテンツで、まだお客さんにも出ていない情報などがあったり、僕らも知らない情報があったりするので、みんなで一緒に作ろうというか、こちらの意見もどんどん反映してもらった方がいいのかなと、収録中に感じた部分ではありますね。
玲央はすでに歌を録ったみたいですけど、俺と濱に関しては、オーディションで決まった後、初めての収録だったので、正直オーディションの時の資料や公式サイトの情報、現状出ている楽曲とか、ファンと同じくらいの情報しか知らなかった状態で。
キャラクターの口調とかあいまいな部分も多い中で臨みましたが、今日の収録でいろいろと吸収したので、これからかなという感じです。
――では、本コンテンツのコンセプトを最初に聞いた時の感想は?
中島:おとぎ話をモチーフにするということ自体は、あまり目新しいものではないかもしれませんが、ひねり方がすごいなと思いました。
一番最初にオーディション用のイラストをもらった時に、Momotroopが「桃太郎」をモチーフにしているのは名前から分かりやすかったですけど、セツダン倶楽部などは最初何をモチーフにしているのかなど分からなかったですね。
「舌切り雀」を題材に選ぶこともあまりないと思うので、ニッチなマニア向けで面白いかなと。
土田:全く同じ意見でした(笑)。
中島:「以下、同文」と書いておいてください(笑)。
土田:公開されている楽曲「朱殷ノ獄門」を収録する時、見た感じからこうなるんだろうなと思っていたイメージ通りだったんですけど、でき上がった曲を聴いて、もっと頑張ろうと再確認して。でも、すごくカッコイイなと思いました。
中島:キャラソン的にもないジャンルだなと思います。
土田:バンドというモチーフだからこそ、演奏などもすごく凝っているなと思いました。ベースの音とかカッコイイです。
濱:「朱殷ノ獄門」のPVを見ましたけど、とにかく難易度が非常に高いし、これは何回かに分けて歌を入れ直さないと絶対録れない曲なので、僕だったら、つながりとかを意識すると結構時間が掛かるかもしれないと思って。
伝えたいことは歌詞の中にたくさんあって、全部まとめると復讐を凝縮して、すごく濃くした感じがあって、歌ってみたいなと思いましたし、チャレンジできている土田さんがうらやましくも思いました。正直、僕ではカラオケでも歌えないと思います。
土田:本当に大変でした。
中島:ファーストシングルとしてセツダン倶楽部とMomotroopが発売になりますけど、対照的なユニットで、Momotroopはアニメのオープニングみたいな楽曲を演奏しています。
土田:バンドサウンドの王道みたいな曲ですよね。
中島:ザ・王道みたいな曲を歌えるということも武器だなと思います。
――今も話題に上がりましたが、他のユニットで気になるキャラクターはいますか?
中島:自分の声に合う合わないとか、オーディションに受かる受からないじゃなくて、ちょっとネジの外れたキャラクターも演じてみたいなと思っていたので、Alice×Toxic(アリストキシック)のスニックスニッカとムゥムゥの声を出してみたいと思って気になります。
この4人だと、一体どんなドラマができるんだろうと思います。誰も人の話を聞いていないキャラクターだと思うので、物語になるのかどうかが、そもそも怪しいでしょ。
一同:(笑)。
中島:全員バラバラの方向に向かって猪突猛進してしまっているこの4人のドラマが聞いてみたいということと、自分には小葛籠が一番合っていそうだなということなら、じゃあ(スニックスニッカ役の)寺島惇太と(ムゥムゥ役の)駒田航はどういうお芝居をするんだろうというのも気になります。
そもそも個性的で魅力的なキャラクターがたくさんいて、どのキャラクターも演じてみたいですね。
濱:僕がオーディションを受けたのは大葛籠だけで、マネージャーからこの役が合うと思うから受けてくださいと言われ、受かりました。ありがたいです。
中島:濱のマネージャーさんは、濱のことをよく分かっていてすごいなという話ですね(笑)。
濱:ちゃんとお芝居したよ(笑)。
イラストを見て目を引くのは、スニックスニッカですね。アリス(ティア)は地声もですけど、マイクを通して聞く声がより女性に聞こえるので、すごいなと思いました。本当にびっくりします。
中島:実際、目の当たりにするとね。
濱:本当にうらやましいです。
――濱さんは、収録中も徳留さんの声を聞いて「すごい」と驚いてましたよね。
土田:自分もアリスが気になります。Alice×Toxicの「HaPpY uNBirThDAy♠」が好きなので。
中島:女の子が歌っていると思っていました。
濱:声がね。
土田:そうなんですよ、すごいなと思って。
中島:PVを見たらガッツリ男の子の名前があって、どういうことなんだろうと。
スタッフ:PVのボイスを録った時に、エンジニアさんは帰るまで男性だと気づいていなかったようですよ。
一同:へぇ~!
土田:俺もオーディションを受けた時に、ちょうど入れ替わりだったんです。挨拶している声が聞こえて、女性も受けてるんだなと。
一同:(笑)。
土田:実際は、しっかりと男の子で。楽曲も込みでアリスがいいなと思いました。
あと、みんなのオーディションの話を聞いて、お供たちも受けれたのかと思うと、僕はボーカルオーディションだったので、ちょっとうらやましいです。もし、お供を受けられるのであれば大葛籠を受けたかったなと思いました。
――コンテンツの本格始動ということで、今後やってみたいこと、楽しみにしていることはありますか?
濱:もし、キャラクターソングを歌う機会があるなら、彼らにも思っていることがあると思うので、セツダン倶楽部のダークな感じの歌になるのかな、どうなのかなという思いはちょっとあります。
中島:う~ん、歌は別にいいです。
一同:(笑)。
中島:キャラクターが魅力的なので、キャラクターソングという流れになっていくものだと思うんですけど、こういうのは難しいと思うんですよね。せっかく担当楽器やボーカルと分かれているなら、僕はボーカルの方に専念していただき、12曲くらいのフルアルバムを出していただきたいなと思います。
土田:う……そうですね。
中島:単独ライブができると思うので、そしたら観に行きます(笑)。
土田:だから(ステージに)立っていてください。
中島:いやいや、立ちませんよ。そうだな、影アナする。
濱:影アナなら俺もしたいです。
土田:せめて2人は(ステージに)いてくれないと。
濱:でも僕、楽器弾けないし。
中島:トークパートのMCとか。
土田:それは助かります。
濱:あ、俺サイリウム振ります!
土田:いや、それはお客さんがやってるやつ。
一同:(笑)。
濱:じゃあ、舞台袖からサイリウム振ります。
中島:見えないじゃん(笑)。
7ユニットあるので、ライブとかは僕たちのあずかり知らないところでやったらいいんじゃないかな。
土田:ぜひぜひ(2人も)参加してください。
中島:あくまで楽器隊は、楽器隊としてね(笑)。
あと、一寸法師は一人だしシュールですよね。対盤(ライブバトル)というのがあるので、ライブは切り離せないところではあると思いますし、対盤という形で見てみたいですね。
濱:一寸は、圧倒的に不利じゃないですか。
スタッフ:一寸は、孤独だからこその強さで戦うという感じです。
中島:なるほど。キャラクターは爽やかなイラストですけど、内容はもっとドロドロしたドラマでも面白いかも。メンバーの1人が死んじゃったりとか、ドラマがもっと深くなるじゃないですか。
濱:小葛籠とか?
中島:それで残った2人が成長するんだったら、俺はそれも一つの手だと思います。
濱:じゃあ、死んでくれ~俺のために(笑)。
――(笑)。どちらかと言うと大葛籠の方が2人をかばって死んでしまいそうです。
濱:そうですよね。「主!」って……。
スタッフ:葛籠一族は妖怪で、非常に長寿という設定が一応ありますので、たぶん死ぬことはないかと(笑)。
土田:そういえばそうだ。
中島:早く人間になりたい!
土田:それ、違うやつ(笑)。せっかく歌をやっているので、音ゲーとかもあれば面白そうだなと思います。現場からは以上です!
――最後に、楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。
中島:主に締めていただくとして(笑)。
濱:じゃあ、俺からかな。『音戯の譜』ということで、今はネット社会で、他に分かりやすい娯楽があふれているので、若い方はおとぎ話を読んでいなかったり、知らない方も結構いると思うんです。
僕は比較的おとぎ話を読んでいるので、モチーフとなったおとぎ話に触れてもらい、こういうところを解釈して、こういう世界観にしているんだという楽しみ方もあると思います。
ドラマ本編で、このキャラクターは魅力的だなと、あなたの推しバンドを見つけて応援していただけたら、われわれもこのコンテンツに関われて幸せなので、ぜひ推して、好きになってくださいの一言に尽きます。
中島:これから始まるので、待っている皆さんもまだ、何を楽しんでいいのか100%分からないところだと思うので、僕らもまだまだこれから『音戯の譜』という作品を知っていく最中ですし、キャラクターをもっともっと知りたいと思っているので、みんなで一緒に作っていけるコンテンツなのかなと思っています。
3月27日(水)に CD が出て、ようやくMomotroopとセツダン倶楽部に関してはドラマパートでキャラクターの声も聞くことができて、またちょっと世界が深くなったところで、次の展開を楽しみに待っていただけたらいいのかなと思います。
土田:……(考え込んで)。
中島:あるじ?
濱:主、締めてください。
土田:今回、『音戯の譜』のCD にドラマパートも収録されているということで、われわれ3人の仲の良さを 、CD を買って知っていただければな、セツダン倶楽部の世界観へ入り込んでいただければなと思います。
彼らもすごくかわいいですし、Twitterでミュートのキャラクターたちによる4コマとか、イラストの企画みたいなこともやっていて、それもかわいらしいので、ぜひチェックしてみてください!
[取材・文/小澤めぐみ]
営業職を経験後、記者・編集業務に携わりフリーへ。男性声優を中心に、漫画、アニメ、外ドラ、BLなど浅く広く好奇心は一人前。飲食、旅行、音楽、(ヘタだが)写真撮影、話を聞くことも好きで、近年の自粛生活は苦痛。最近のお気に入りは『薬屋のひとりごと』『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』。王道モノから西東問わず歴史モノなど“ファンタジー”や“ミステリー”が好物。今はもっぱら藤沢朗読劇中毒
■「Momotroop」仲村宗悟さん、山中真尋さん、熊谷健太郎さん、鈴木崚汰さんインタビュー
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インタビューを記念して抽選で1名様に「土田玲央さん、中島ヨシキさん、濱健人さんの直筆サイン色紙」をプレゼント。
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● 応募概要
1)「音戯の譜〜CHRONICLE〜【オトクロ公式】」アカウント(@Otogi_no_uta)をフォロー
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※当選者にはアニメイトタイムズ公式アカウントからDMにておしらせしますので、DMの解放をお願いします。
※Twitterアカウントを非公開設定にしている場合、抽選対象外となります。
※当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
● キャンペーン〆切
2019年3月28日(木)23:59まで
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— アニメイトタイムズ公式 (@animatetimes) 2019年3月21日
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2⃣このツイートをRT
↓インタビューはこちら↓https://t.co/OG4GvkZZr8 pic.twitter.com/J3mho4JCXr
むかしむかし 譜(うた)で物語を紡ぐ 音戯(おとぎ)の世界があった
そこに生きる 譜人(うたいびと)たちは 対盤(ライブバトル)を繰り返す
望んだ “終止符(おしまい)”を 手にするために
永遠の彼方に響くのは 希望の譜(うた)か それとも――
誰も知らない おとぎ話の はじまりはじまり
◆第1弾シングル
Momotroop(モモトループ) / 音戯の譜 ~CHRONICLE~ Liberty
発売日:2019年3月27日(水)
価格:1,852円(税抜)
<収録内容>
1.Momotroop DRAMA TRACK 01
出演/モモセ(CV:仲村宗悟)、トリサワ(CV:山中真尋)、イヌタケ(CV:熊谷健太郎)、サルハシ(CV:鈴木崚汰)
2.Liberty
歌/モモセ(CV:仲村宗悟)
3.Momotroop DRAMA TRACK 02
出演/モモセ(CV:仲村宗悟)、トリサワ(CV:山中真尋)、イヌタケ(CV:熊谷健太郎)、サルハシ(CV:鈴木崚汰)、一寸法師(CV:石谷春貴)
4.Imperfect
歌/モモセ(CV:仲村宗悟)
5.Liberty(Instrumental)
6.Imperfect(Instrumental)
◆第1弾シングル
セツダン倶楽部 / 音戯の譜 ~CHRONICLE~ 朱殷ノ獄門
発売日:2019年3月27日(水)
価格:1,852円(税抜)
<収録内容>
1.セツダン倶楽部 DRAMA TRACK 01
出演/夜雀(CV:土田玲央)、小葛籠(CV:中島ヨシキ)、大葛籠(CV:濱健人)
2.朱殷ノ獄門
歌/夜雀(CV:土田玲央)
3.セツダン倶楽部 DRAMA TRACK 02
出演/夜雀(CV:土田玲央)、小葛籠(CV:中島ヨシキ)、大葛籠(CV:濱健人)、アリスティア(CV:徳留慎乃佑)
4.咎人ノ調
歌/夜雀(CV:土田玲央)
5.朱殷ノ獄門(Instrumental)
6.咎人ノ調(Instrumental)