声優
ドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』梶裕貴さんインタビュー

ドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』梶裕貴さんインタビュー|出演する以上、作品にとって必要な“役者”として挑戦

同い年の山下さんの存在に緊張も解ける☆

――では、収録の雰囲気や共演者の方とのコミュニケーションなど、現場でのエピソードがあれば教えてください。

梶:リハーサルと本番の2日間とも、早朝からのスタートだったんです。控え室の暖房が効いているような、効いていないような……寒い時期でしたね(笑)。

控え室には先に山下さんがいらっしゃっていたので、ご挨拶したり、「ドラマを拝見していました」とか、いろいろなお話をさせていただきました。

そして僕はそもそも、どうやってドラマができていくのかをそんなに知らないので、リハーサルの段階で「皆さんはセリフを覚えてきているのか?」という不安があったんです。

なので、ご迷惑を掛けないためにも、一応、台本を見ずに演じられるくらいの状態でリハーサルに行ったのですが、いざ質問してみると「全然、まだ誰も覚えていないから大丈夫ですよ」と言ってくださって、そこでまずホッとしましたね(苦笑)。

話の流れで、山下さんが同い年ということも分かり、違う場所(職業)で輝いていらっしゃる同世代の方がいるのを知ってうれしくなりましたし、東京03の皆さんも本当に気さくに話し掛けてくださって。

『漫画みたいにいかない。』を拝見ていましたと話したら、逆に『進撃の巨人』見てますよと言ってくださったり、気負わなくて大丈夫ですよと言ってくださったり……ガチガチだったのが、少しずつリラックスしていられる場所になっていきました。

また、リハーサルが終わった後も皆さんは自主的に残られて、セリフを覚えたり、実際に掛け合いのシーンの稽古をされたりしていて。自主的に動いて、いいものを作ろうとされている姿は素敵でしたし、それはどこの世界(分野)に行っても変わらないんだなと、改めて感じました。

声優の現場では、リハーサルを別日に設けるということはなく、本番の日に持ち寄ってきたものでテストをして、そのまま収録という流れなので、いつもとはまた違う流れの中で、自発的に「いいものにするには、どうしたらいいか」ということを考えておく必要があり、すごく刺激になりました。

リハーサル後も入念にセリフを覚え、覚えた上で、じゃあどうするかということも考えながら、撮影本番を迎えました。

1度お会いしていることもあって、僕からも皆さんに話し掛けられるようになっていましたし、お芝居をしている時は遠慮なく、お互いに役として全力でぶつかることができました。

監督、演出、スタッフの皆さんを含めて、とても楽しい、素敵な空気感のある現場でしたね。

――山下さんとは同い年ということで、共通の話題や盛り上がったお話はありましたか?

梶:同い年だと分かったものの、残念ながら撮影中はなかなか2人だけで話す機会がなかったんです……。撮影の合間にダンスの練習をされていたのを見掛けて、「踊れるってカッコイイ!」と思いましたね(笑)。

――ちなみに、最近では声優さんもドラマや実写映画に出演され、話題になっていますが、声優仲間にドラマに出ることや、実写での演技について話をされることはありましたか?

梶:すべての声優仲間が経験していることでもないので、あまり実写での演技について話すことはないですね。話題になっても、珍しがられるというか、いじられる雰囲気の方が強いです(笑)。

僕自身は、こういう挑戦は素敵なことだなと思いますし、今後そういった機会も増えていくのではないかと思います。

実写での演技をいろいろと勉強した先に、声優としての新しい表現も出てくるんじゃないかとも思いますし、映像作品をやらせていただく以上は、声優だから“声優としてはよくできている”ではなくて、その作品に必要な“俳優”として求めていただけるよう、ちゃんと向き合っていかなければなと思っています。

――最後に、放送を心待ちにしているファンの方へメッセージをお願いします。

梶:もともと、どんな作品に出演させていただいても、「ぜひご覧ください」という気持ちは変わらないですが、いつもと違うハードルを乗り越えてきた分、“ぜひ”というか“絶対”に見てくださいと、心の底から思います(笑)。

どの話数も純粋に面白い脚本だなと思いますし、出演させていただけた回は魂を込めて演じせていただきました。

僕が演じた直人の平常心の時と、芝居バカのスイッチが入った時とのお芝居の違い、雰囲気の違いはもちろん、作品全体を通しての役者さんとの掛け合いや、その場で生まれているものの面白さ、その醍醐味を感じていただければと思います。

[インタビュー/小澤めぐみ]

 

営業職を経験後、記者・編集業務に携わりフリーへ。男性声優を中心に、漫画、アニメ、外ドラ、BLなど浅く広く好奇心は一人前。飲食、旅行、音楽、(ヘタだが)写真撮影、話を聞くことも好きで、近年の自粛生活は苦痛。最近のお気に入りは『薬屋のひとりごと』『異世界でもふもふなでなでするためにがんばってます。』。王道モノから西東問わず歴史モノなど“ファンタジー”や“ミステリー”が好物。今はもっぱら藤沢朗読劇中毒

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小澤めぐみ
営業職を経験後、記者業務に携わりフリーへ。主に男性声優、漫画、アニメなど浅く広く…今はもっぱら藤沢朗読劇中毒

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【配信日時】
第1話:2019年4月19日(金)
第2話:2019年4月26日(金)

【出演】
東京03、山下健二郎(三代目 J SOUL BROTHERS)、山本舞香
第1話ゲスト:堀未央奈(乃木坂46)
第2話ゲスト:梶裕貴

dTV特設サイト(配信URL):https://mitaini.dtv.jp

ドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』

日本テレビにて毎週水曜 深夜24:59~25:29 放送中

ドラマ『遊戯(ゲーム)みたいにいかない。』公式サイト
『漫画みたいにいかない。』公式Twitter

(C)漫画みたいにいかない。製作委員会

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