この記事をかいた人
- 福室美綺
- 福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。親友であり敵のような複雑な関係性が大好物です。
ーー“命を選べ”というキャッチコピーがあるように、ユウ(CV:山﨑賢人)とハル(CV:新田真剣佑)が“大切な人の命”をかけた究極の選択を決断しなければなりません。個人的に、どちらのキャラクターに感情移入しましたか?
梶:どっちの気持ちも分かりますね……。
宮野:うんうん。
津田:そういう意味では、本当によくできているんだな、と思います。どっちも間違っていないですし、どっちも何か足りないものがある。そんな感じがします。
梶:メインキャラクターの3人は、自分の中での葛藤や親友とぶつかっていく中で、物語を通して成長するお話だと感じています。
宮野:きっかけが違うだけなんだよね。
梶:本当は同じ思いを持っているはずです。
ーーファンタジーの世界である「二ノ国」には、命がつながったもう1人の自分がいます。もし実際に、別の世界があるとしたら……。
宮野:もう1人の自分がいたら、うざったいですよね~。
梶:自分で思うんですね(笑)。
津田:自覚はあるんだね(笑)。
宮野:僕みたいな人間は1人で十分!
一同:(笑)。
宮野:すみません、それで質問は何でしたっけ?(笑)
ーー(笑)。では改めて……実際に「二ノ国」があるとしたら、どんな自分がいると思いますか? また、どんな自分であってほしいと思いますか?
宮野:静かな人がいいですね~!
一同:(笑)。
梶:そもそも宮野さんの場合、現実の世界である、この「一の国」にかなり賑やかなパーセンテージが割り振られてますもんね(笑)。
宮野:(笑)。寡黙でカッコいい人がいい!
梶:ヨキみたいな感じですか?
宮野:いいですね!
津田:余計なことは喋らない。
宮野:余計なことを喋っているみたいな言い方しないでください(笑)。
津田:(笑)。
梶:僕は……。
(梶さんが喋ろうとするとちょっかいをかける宮野さん)
梶:うわっ! ちょっと……! これ何も伝わらないのでやめてください!(笑)
宮野:わちゃわちゃ感を出そうかなと(笑)。
一同:(笑)。
宮野:おふたりはどうですか?(笑いながら)ご自身のことをどう捉えていますか?
津田:そういう質問だったっけ!?(笑)
梶:聞いてくださった内容と違うんですけど(笑)。
一同:(笑)。
津田:僕は、楽に生きている自分がいるといいな、と思います。楽しそうな感じで。
宮野:なるほど。
津田:ガバラスみたいに偉い立場でもいいですね。
宮野:そうなると、ふたりとも自分のキャラクターのような人を求めているかもしれません。ということは……(梶さんを見つめる宮野さん)。
梶:……!?(笑)
津田:最後のオチだよ!
宮野:(梶さんの顔を見つめて)ダンパみたいな顔しているもんね。
梶:そうなんですよ! 僕はもうダンパなので……。
津田:あはははは(笑)。
宮野:受け入れるんじゃないよ(笑)。
一同:(笑)。
梶:でも、せっかくリアルとファンタジーが混ざっている「二ノ国」なので、人じゃない不思議な生き物だといいですね。
宮野・津田:おぉ!
梶:まさに、妖精のダンパのような。現実の世界にいない、実際に体験できない存在だと楽しそうです。
津田:それいいな! さっきのなしで!
宮野・梶:(笑)。
津田:僕もなんかすごいパワーを持っている存在がいいです!
宮野:声は古田新太さんで……。
梶:それはゲーム『二ノ国』に登場する大妖精シズクだから!(笑)
宮野:あはははは(笑)。
梶:皆さん、ぜひ機会があれば、ゲームの『二ノ国』もプレイしてみてください。
ーー最後になりますが、映画『二ノ国』の見どころや楽しみ方をこれからご覧いただく皆さんに一言ずつお願いいたします。
梶:見どころがあらゆるところに散りばめられています。物語の展開やキャラクター、絵、音楽、どれをとっても素敵で、世代によって感じ方が違ってくる作品なのではないかな、と。
小さなお子さんであれば現実とは違う世界の「二ノ国」に夢を抱けますし、大人の方がご覧になると“命を選べ”というシリアスなやり取りにグッとくるものがあると思います。
宮野:クライマックスのシーンは本当に必見です。“まさか!”の展開が待っています。
梶:…なんかネタバレになるんじゃないかとヒヤヒヤしますね(笑)
津田:あはははは(笑)。確かに!
宮野:日野さんのアグレッシブさが大いに現れている作品になっていて、ストイックかつシリアスに攻め込んでいるところではショッキングな内容になっていると思います。
それでいて、「一ノ国」と「二ノ国」を行き来することのギミックが、限られた映画の中でものすごく練り込まれていて。
その構成力が本当に素晴らしいですし、現実とファンタジーの世界のグラデーションがハッキリ見えて非常に面白いので、存分に楽しんでいただけると思います。
津田:梶くんが言ってくれたように、いろんな角度からいろんな要素が詰まった作品です。リアルでファンタジックだったり、命を選ぶテーマだけど青春してたり、本当にいろんな要素がたくさんあります。
そういったものすべてを日本が誇るスタッフ陣がエンターテインメント作品に仕上げているので、ぜひ劇場に足を運んで体感していただけたら嬉しいです。
[インタビュー・文・写真/福室美綺]
福岡出身。触れた作品にすぐハマる、ちょろさNo.1ライター。好きな作品は『Free!』『NO.6』『十二国記』『ギヴン』『新世界より』など。好きな声優さんは保志総一朗さんと坂本真綾さん。ハッピーエンドよりも意義のあるトゥルーエンドや両片想いが大好物な関係性オタクで、主にイベントレポートやインタビューを担当しています。最近はVTuberがマイブーム。
8月23日(金)全国ロードショー!
冷静沈着で車椅子のユウ、バスケ部の人気者のハル、ハルの彼女コトナの3人は幼なじみ。
ある日、突然襲われたコトナを助けようとしたユウとハルは、現実世界と並行する魔法世界「二ノ国」へ引き込まれる。
そこは命がつながった“もう一人の自分”がいる世界。次第にユウはコトナにそっくりなアーシャ姫に惹かれていく。
しかし、そこには「コトナの命を救うにはアーシャの命を奪わなければいけない」という残酷なルールがあった――。
コトナを救いたいハル。アーシャを守りたいユウ。
“大切な人の命”をかけた究極の選択が迫る時、ユウとハルが下した決断とは--?
山﨑賢人 新田真剣佑 永野芽郁
宮野真守 坂本真綾 梶裕貴 津田健次郎
山寺宏一/伊武雅刀 ムロツヨシ
製作総指揮/原案・脚本:日野晃博
監督:百瀬義行
音楽:久石譲
主題歌:須田景凪「MOIL」(WARNER MUSIC JAPAN / unBORDE)
原作:レベルファイブ アニメーション制作:オー・エル・エム
製作:映画「二ノ国」製作委員会
配給:ワーナー・ブラザース映画