鈴村健一さん&吉野裕行さんがセリフで殴り合うような演技での攻防! 「AD-LIVE ZERO」東京公演(昼・夜公演)をレポート
鈴村健一さんが総合プロデューサーを務める即興劇プロジェクト「AD-LIVE」。今年は原点回帰の「AD-LIVE ZERO」と題し、特別公演含む6日間行なわれます(※徳島公演は台風の影響により中止となっています)。
2019年9月14日(土)、東京・ニューピアホールにて開催された東京公演では、総合プロデューサーの鈴村さんと初出演の吉野裕行さんのマッチングが実現!
鈴村さんと吉野さんといえば、声優としては若手の頃からの仲で、気心の知れた同志。本番では互いに探り合い、時に鋭い攻撃を仕掛ける“対戦”となりました。
これまで、あらかじめ決められていた演出(雨、停電など)やキャラクター設定は、すべて開演2時間前にくじで決定。
メインキャスト2人は、くじで引いたキャラクター設定を加えた役で舞台に立ち、演出陣は18個の演出くじ(うち、3個は舞台開始30分後に引く)をすべて使い切り、それ以外で舞台に介入できないのがルール!
果たして、2日目となる本公演は、どんな内容になったのでしょうか!?
昼公演は、セリフで殴り合う、同志の決闘!
昼公演では、【漫画家の部屋】を舞台に、繰り広げられました。
鈴村さんは【ほんとうにお化けがいるかどうかを確かめに】やって来た、【純粋無垢】な【教師】の将(しょう)役。
吉野さんは【ジュースでも酔えるパリピ】だけど【いつも冷静で何事にも動じない】TAKA役です。
最初に姿を見せたのは、将。ドアの前で、「そろそろ出てくる気になったかい?」と誰かに語りかけています。
どうやら、ドアの向こうには将が担任しているクラスの生徒・サトシがいるようです。
「おばけが怖いから」と引きこもりを続けているため、将自ら家までやって来たのだとか。「おばけはいないよ」と優しく伝えますが、なかなか出てきません。
少しして、ドアの向こうから現れたのは、生徒ではなくアフロに星型のサングラスをかけたパリピ・TAKA。
実は、サトシとソウルメイトだというTAKA。2人は動画サイトに動画を投稿している人気コンビだそうです。
奇妙な出会いを果たした2人。TAKAのアフロから出るハッピーパウダーで将のくしゃみが止まらなくなったり、炭酸飲料を振り回してはしゃいだりと、にぎやかなひと時を過ごしました。
怪しいガスを吸い、気を失ってしまったTAKAを見て、将が不敵な笑みを浮かべるまでは……。
将とTAKAのある“秘密”が鍵となって、物語も2人のキャラクターもぐるぐるとひっくり返った昼公演。
たった一言のセリフで“正体”が変わっていく様子は、客席から「えーー!?」と声が上がっていました。そうなったのも、2人が遠慮なくぶつかり合ったからかもしれません。
特に吉野さんは、「鈴村さんに乗っかる」ことを想定してステージに立っていたため、展開をほぼ考えていなかったそうですが、すべてに乗っからず抵抗する場面も。
これでより深い物語へと変えていき、後半はセリフで殴り合っているようにも見え、思わず息を呑むほどでした!
2人で同じゴールを目指す夜公演では共闘!!
【2児の父親】で【お笑い芸人】のTOSHIを演じる吉野さんと、【よく怠ける】【変わり者】のひじりを演じる鈴村さんが、【敵のアジト】で対面した夜公演。
まずは、後光と共にひじりが登場しました。喪服らしきスーツ姿で、数珠を持つ彼は、お葬式の途中でこの場所にこなければならなかったようです。
しかし、数珠の反対の手には、武器のようなものを持って、あきらかに“普通の人”ではなさそう。この場所で、誰かと戦うのだと言います。
対するTOSHIは、つなぎ姿にホウキを持って登場。「ニコニコクリーニング」という清掃会社のスタッフで、アジトの清掃に来たようです。
ひじりのことを主人と疑わず、「どこから(掃除を)はじめましょう?」と尋ねて、ひじりを戸惑わせました。
その上、事あるごとに手で顔を覆い「死神の鎌」「サタンの仕業」などと1人でブツブツ……。
それもそのはず、TOSHIはこのアジトへ「しみついた中二病脱却のため」にやって来たのだとか……。
家族に逃げられているらしい彼には、家族を立派に養うためにも、真面目に働いてほしいところですが、ひじりがいなくなると1人でビールをゴクゴク飲み始めてしまいます。
また、深刻そうなひじりをたしなめるように、笑わせる場面も。これも芸人の“さが”なのでしょうか?
そして、ひじりの元に、森久保さん演じる“敵”が登場するのですが……!?
くじで決まったキャラクターのプライバシー(※お互いには秘密)が近しかったこともあり、物語が比較的綺麗に転がって分かりやすい内容で、序盤からオチに向けて布石を打っていたため、1本の筋が通っていた印象です。
アフタートークで、鈴村さんが「5分に1回は何か起きていたね」と言っていましたが、そのくらい飽きさせない展開になっていました。
ちなみに、昼も夜もアドリブワードで吉野さんがファインプレー!
鈴村さん演じるキャラクターがモノローグを語ろうと始めたところで「ちょっと黙っててください!」(昼)、「後回しにしてもらっていいっすか!」(夜)と制するワードを引き、爆笑を起こしました。
さすがの鈴村さんも、これには参っていた様子です。
さらに、鈴村さんがプレイヤーになっているため、森久保さんが1人何役も演じる大活躍。一度観たら忘れられないキャラクター造形で、インパクトを残しました。
「AD-LIVE ZERO」Blu-ray&DVD発売決定!!
各公演のBlu-ray&DVDが2020年2月より順次発売! 詳細は公式HPをチェック!!
https://ad-live-project.com/zero/blu-ray_dvd/
■2020年2月26日(水)発売
第1巻(梶裕貴×前野智昭)
第2巻(吉野裕行×鈴村健一)
■2020年3月25日(水)発売
第3巻(仲村宗悟×森久保祥太郎)
第4巻(寺島拓篤×豊永利行)
【通常版】
仕様:本編ディスク2枚組
価格:各7,500円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
特製ブックレット/オーディオコメンタリー(夜公演)/特典映像(CM、PV) ※各巻共通
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【アニメイト限定セット】
仕様:通常版+特典DVD
価格:各8,000円+税(Blu-ray/DVD共通価格)
※ 特典DVDの収録内容は後日発表いたします。
▼アニメイトオンラインショップでの購入はこちら
第1巻:Blu-ray:ANSX-10161~ANSX10162/DVD:ANSB-10161~ANSB10162
第2巻:Blu-ray:ANSX-10163~ANSX10164/DVD:ANSB-10163~ANSB10164
第3巻:Blu-ray:ANSX-10165~ANSX10166/DVD:ANSB-10165~ANSB10166
第4巻:Blu-ray:ANSB-10167~ANSB10168/DVD:ANSB-10167~ANSB10168
※商品の仕様は予告なく変更になる場合がございます。/パッケージジャケットは後日公開致します。
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