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冬アニメ『魔術士オーフェン』森久保祥太郎&浪川大輔インタビュー

冬アニメ『魔術士オーフェン』オーフェン役・森久保祥太郎さん&チャイルドマン役・浪川大輔さんインタビュー|『つましお』コンビもアニメのクオリティにビックリ!

オーフェンはこの年になって発見できた秘めた魅力を持つキャラ

――改めてご自身が演じるキャラクターのご紹介をお願いします。まずオーフェンについて。

森久保:僕が演じるオーフェンは元々、キリランシェロという名前で、黒魔術士を養成する牙の塔という育成機関で生まれ育って、英才教育を受けた腕が立つ魔術士です。

彼が姉と慕うアザリーがある事件をきっかけに去っていったため、牙の塔を飛び出し、オーフェンと名乗り金貸しを生業にしながら彼女の探す旅をしています。

最初のシリーズで演じた時は、僕も20代だったし、彼も同じくらいの年齢でニヒルな男というイメージがありましたが、この年になって改めて演じてみると揺らいだり、未熟なところがあったり、一つの目的に対して我慢強く立ち向かっていく姿も見えてきて。

秘めた魅力がある男だなと思いました。

――ではチャイルドマンについてお願いします。

浪川:元々、チャイルドマン役でオーディションのお話をいただきましたが、どうしても森久保さんの師匠になりたかったんです(笑)。

チャイルドマンは、オーフェンをはじめ、教え子たちに対して厳しく接する師匠的な存在ですが、優しさもあって。そんな部分も伝わればいいなと思いながら演じています。

アザリーの事件に関わっていたり、謎も多くて、彼が何を考え、真実は? と今後が気になるキャラクターです。

あとナレーションも担当させていただいていますが、チャイルドマンと同じタイミングで出てくることが多くて。ナレーションの語りの文言が独特で、原作に忠実に読ませていただいているので、急にチャイルドマンが語り始めたみたいな雰囲気になってしまうんですけど、頑張ってナレーションをやっているとなぜか失笑が起きるんですよね。

僕としてはチャイルドマンのセリフとナレーションはもう少し離してもいいんじゃないかと思うんですけど(笑)。ナレーション自体も「そうだろうか。いや違う」と逆説が多いのもおもしろいです。

――浪川さんはオーフェンについてどう感じられましたか?

浪川:背負っているものがプラスに働くキャラなんだなと。また素直ではないし、憎たらしいことを行ったりするけど、決して生意気に感じられないところが愛される理由なのかなと。

あとコミカルなシーンでは狙ったあざとさがなく、自然で、くすっと笑えるし、力強さとスピード感もあって……僕、ほめ過ぎじゃないですか?(笑)

森久保:まあほめているのはオーフェンのことだから。

――森久保さんは中田さんが演じたチャイルドマンとも掛け合いをされていますが、今回浪川さんが演じるチャイルドマンはいかがでしたか?

浪川:何か2番目の女みたい(笑)。

森久保:(笑)。キャスティングを聞いた時、思わずニヤリとしました。20年前の僕は若くて、譲治さんは大先輩。

緊張しながらただ精一杯、冷や汗と恥をかきながらやっていましたが、今回は浪川君が相手なので思い切りやれるし、いいものが作れるという期待感が大きかったです。そして文句なく存在感のあるチャイルドマンでした。

――序盤の見どころは二人の掛け合いですね。

浪川:20年も続く作品にはエネルギーがあるし、その出し方を森久保さんは知っていて、実際にすごいパワーで来るなと感じました。

でもしっかり正面で受け止めて、かわしたり、ずる賢い芝居はしたくないなとも思いました。これまでも一緒に掛け合いする機会はありましたが、師匠と弟子という新たな関係性での掛け合いも新鮮でした。

――今日の写真撮影中も「これって『つま塩』じゃん!(ラジオ大阪&当サイトで放送中のラジオ番組『つまみは塩だけ』)」とお二人がおっしゃっていましたが、ラジオを聴いている自分にとってもお二人のシリアスなお芝居は新鮮でした。

浪川:何、その言い方!?(笑)

森久保:やりますよ! 僕ら、役者が本業なんですから!(笑)

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