冬アニメ『魔術士オーフェン』オーフェン役・森久保祥太郎さん&チャイルドマン役・浪川大輔さんインタビュー|『つましお』コンビもアニメのクオリティにビックリ!
森久保さん以外キャスト一新、手練れぞろい
――森久保さん以外、キャストが一新していますが、若手や中堅関係なく、実力派の役者さんがキャスティングされている印象があります。
森久保:クリーオウを演じる大久保瑠美ちゃんや、マジク役の小林裕介くんは最初のアニメシリーズを見ていた世代で、出演することに喜ぶと共にプレッシャーも感じているのかなと。
ちなみに瑠美ちゃんはアニメに目覚めたのは『オーフェン』がきっかけで、9歳で原作を手に取ったと言ってました。茶色になった原作を現場に持ってきて、僕よりも原作をしっかり読み込んでいると思うし、知識も一番あると思います。
今回は原作の流れを忠実に描いていこうというコンセプトがありますが、都合上カットされているシーンやエピソードがあった時や言い回しの確認は瑠美ちゃんに聞くと即答してくれます。だから「オーフェンペディア」と呼ばれています(笑)。
あとアザリー役の日笠陽子ちゃんやレティシャ役の伊藤静ちゃんも十分存在感があって。2人のデビュー当時から知っていて、久しぶりにがっつり共演しましたが、「すっかりお姉さんになっているな」と。
浪川:2人の安定感がすごいですよね。
森久保:また今回初めて共演する若い子たちも多い中、よく共演しているフォルテ役の前野智昭くんもいるし、作品のコメディメーカー的な存在のボルカンとドーチンを演じる水野麻里絵ちゃんと渕上舞ちゃんも頑張ってくれて。
浪川くんも言っているように、既に他の人が演じた作品やキャラを演じることはプレッシャーを感じていたと思うけど、自分なりの色を出しつつ、演じてくれて。現場も楽しかったよね?
浪川:楽しかったですね。バランスもいいし、聴いていても1つ1つのセリフがおもしろい、手練れぞろいという印象もあって。
浪川:とにもかくにもキリランシェロをやっている方の声の張りがすごくて。
森久保:よくやっているだろ?
浪川:突き刺さる、突き刺さる。
森久保:20年前は、キリランシェロを女性キャストが演じていたのに、40歳になった今、僕がやるという(笑)。
浪川:僕自身は「魔術」という言葉が言いにくくて。それでいて頻繁に出てくるから。作品的には当たり前なんですけど、大変でした(笑)。
森久保:それは避けては通れないからね。
――チャイルドマンは噛んではいけない雰囲気がありますからね。
浪川:まあ、どんなキャラでも噛んだらいけないんですけど(笑)。
森久保:収録終わりにはみんなでよくご飯を食べに行ったりしてました。またスタッフの皆さんの作品愛がすごくて。当時に関わったスタッフさんが今回も関わっているし、打ち上げの時もずっと作品の話ばかりで、「まだまだやりたい」と口をそろえて。
アニメ化されていない原作エピソードはまだまだ膨大にあるし、反響が良ければ続きをやりたいと。そんな愛情あふれるスタッフさんが作ってくださるから、僕らもセリフの1つひとつを大切にしようと思うし。