『Re:ゼロから始める異世界生活』高橋李依さん、エミリアの役作りを4年経った今、改めて振り返る|アニメ第2期&第1期新編集版BD-BOX発売記念インタビュー【連載】
2016年に放送され、一大ムーブメントを巻き起こしたアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』(原作:長月達平/KADOKAWA MF文庫J刊)。その後も劇場公開されたOVA2作品も大好評! 2020年になると1月から第1期TVシリーズの新編集版もオンエア、そして第2期シリーズの制作スタートと大きく動き出しました。
その第1期シリーズの新編集版のBD-BOXが5月27日に発売、第2期シリーズのオンエアを控えた今、アニメイトタイムズでは『リゼロ』のキャストの皆さんへ連続インタビュー企画をお届けしています。第5弾はエミリア役の高橋李依さんです!
第1期はエミリアのちょっぴりダメな人間臭いところから役作りを
――まずアニメ第1期を振り返っていただけますか? 序盤では「E・M・T(エミリアたん・マジ・天使)」というセリフが流行りましたね(笑)。
エミリア役 高橋李依さん(以下、高橋):個人的に、天使と思われるほどのきれいな役どころを演じるのは初めてだったのですが、「エミリアを天使に見せよう」とか、「きれいに見せよう」とか、そんなことはまったく考えていなかったです。
エミリアは、頑固で、世間知らずで、融通が効かないのに、優しくて甘い……。そんな、エミリアのちょっぴりダメな人間臭いところから役作りをしていたんだなあと思い出しました。ちょっと声やお芝居が固かったりもしますが、今となっては第1章の心境に合っているんじゃないかなと、4年前の自分を肯定してあげたいです(笑)。
――以前、連載インタビューさせていただいた時、第1期シリーズでは、葛藤も抱えつつ、お芝居されていた気がしますが、25話を終えた時点で、エミリアに対しての印象や見方が変わった点はありますか?
高橋:25話まで、エミリアだけを追うことで見える『リゼロ』は、スバルとは違った苦しみがあるなと感じました。
第2章では、魔獣を追い払うスバルたちを助けに行かせてもらえない。第3章では、スバルとの約束も無下にされ、ロズワール不在で任された森に犯罪集団が迫って来たと思ったら、クルシュさんたちにお任せしなくちゃいけない。王選に向けて頑張らなきゃいけない、自分の力で頑張りたいという想いはことごとく報われなかった25話だったように感じます……。頑張り屋さんが空回っているのは辛い。
――25話を終えた時点で、スバルに対しての印象や見方が変わった点はありますか?
高橋:スバルは話数ごとに印象が変わる感覚でした。「エミリアのために優しい!」と思ったら、「自分勝手すぎてひどい!」と思わされたり、でも誰も欠けないようにたくさんもがいてくれたり……。最終的にはエミリアの「スバルは良い子よ」という言葉が近いんだろうなと思いました。