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- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
毎日1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。現在、毎週1年ずつ、1990年からアニソンの歴史を追っていく企画を展開中です。
この連載を追えば、アニソンの歴史はこうやって作られていった、と少しでもわかることでしょう。
連載第67回は、1993年にアニソンタイムトラベル。TVアニメ『機動戦士Vガンダム』より、川添智久さんの「STAND UP TO THE VICTORY ~トゥ・ザ・ヴィクトリー~」です。
『機動戦士Vガンダム』の個人的なイメージはゲームの『スーパーロボット大戦』です。光の翼がマップ兵器としても優秀だったのでよく使っていました。マップ兵器は夢があります。
この曲も『スーパーロボット大戦』で知ったのですが、そういう方も多いのではないでしょうか?
ということで塚越さん、今日も張り切っておねがいします!
ご存知、アニメ『機動戦士Vガンダム』オープニングテーマ。若い頃、どういう気持ちでこの作品を見ていたのか、今ではさっぱり思い出せないが、半分も理解していなかったのかなぁと思う。ただ、当時からロボット好きで、カトキハジメさんがデザインしたVガンダムはかなりお気に入りだった。
で、もうひとつ印象に残っていたのが「STAND UP TO THE VICTORY ~トゥ・ザ・ヴィクトリー~」だ。なぜかというと、当時LINDBERGというロックバンドがいて、「今すぐ Kiss Me」「BELIEVE IN LOVE」がめちゃ流行っていたのだ。
今聴くと、パンクじゃん! って感じだが、後者はフジテレビ『夢で逢えたら』のオープニング曲(ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、清水ミチコ、野沢直子が出演していた伝説のお笑い番組)で、個人的にも大好きな曲だった。
そしてこの曲の作曲をしていたのが川添智久。名前は知っていたので、その人が歌ってるんだ! という引っかかりがまずあった。
バンドのボーカルではない人が突然歌を出すのって、ちょっとワクワクするところがあって、たとえばBOØWYの布袋寅泰が歌を出すの!? みたいな、あとTM NETWORKの小室哲哉が歌っちゃうの!? みたいな感じだろうか。
ちなみに小室哲哉の「RUNNING TO HORIZON」は『シティーハンター3』のオープニングになっていた。
話が逸れたが、そんな感じで気になっていた「STAND UP TO THE VICTORY ~トゥ・ザ・ヴィクトリー~」は、イントロのドラムがとても印象的で、そのビートに乗せながら流れるロックンロールは新鮮だった。
アレンジもド派手で、LINDBERGとはまた全然違うテイスト。結構ブラスとか打ち込みが効いている。
さらに、作詞に井荻麟(=富野由悠季)が入っているのも熱いし、川添智久のボーカルもクソ熱い、90年代に入ったあたりから、ガンダムシリーズに本格的にロックが入ってきたのだが、その代表的な1曲と言えるだろう。天晴!
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ