この記事をかいた人
- 塚越淳一
- アニメイトタイムズでいっぱい書いています。
1曲ずつ名曲おすすめアニソンを紹介する連載企画「塚越淳一のアニソントラベラー」。現在、1年ずつ、1990年からアニソンの歴史を追っていく企画を展開中です。
この連載を追えば、アニソンの歴史はこうやって作られていった、と少しでもわかることでしょう。
連載第75回は、2001年にアニソンタイムトラベル。アニメ映画『カウボーイビバップ 天国の扉』より、シートベルツの「Ask DNA」です。
根強いコアなファンが多い『カウボーイビバップ』。筆者も大好きな作品でして、今でもグッズを集めているほどです。
このあたりは塚越さんのほうが詳しいので、早速バトンタッチ!
98年に放送されたTVアニメ『カウボーイビバップ』の劇場作品『カウボーイビバップ 天国の扉』(2001年公開)。
みなさんは、今年の七夕に行われた『オンライン七夕まつり』は見ただろうか? 菅野よう子率いるシートベルツによる久々のライブだったのだが、演奏された「TANK!」や「ライオン」、「Inner Universe」からの「ホシキラ」は最高だった。実際のライブも、22世紀になる前に実現させてほしいものだ。
さて、『カウボーイビバップ』の「TANK!」を紹介したにも関わらず、劇場版の「Ask DNA」も紹介したいのは、楽曲自体の素晴らしさだけではなく、映像と合わせたアニソンの素晴らしさを語りたかったから。
基本、TVアニメのオープニングは力が入っているものだが、この作品を見たら、さすが劇場版クオリティ! と驚くはず。Netflixなどで見られるので、知らない方は冒頭5分だけでも見てほしい。
気に入って全部見たら、ハリウッド映画みたいな日本のアニメ映画を体感できると思う。意外にないジャンルだと思う。
その素晴らしいオープニングの絵コンテ・演出・原画を担当しているのは、名アニメーターの沖浦啓之さん。
2012年には『ももへの手紙』の監督を務めた人だ。人の動きや表情のリアルで、その上音楽のグルーヴもしっかりキャッチしているところが最高。どれだけの時間をかけてこのオープニングが作られているのだろうと想像すると気が遠くなってしまう。
また、このリアリティなら実写でも良いのではないかと思うかもしれないが、それを絵で動かすところが日本のアニメの素晴らしさだとも思っている。天晴!
『ご注文はうさぎですか?』のシリーズ楽曲毎日紹介の執筆やイベントパンフレットの制作、内田真礼さん、三森すずこさんのライブパンフレット、『まちカドまぞく』『ちはやふる』のブックレットほか、雑誌やWebなどで執筆をしているフリーライター。
アニメBlu-rayブックレットの執筆(「五等分の花嫁∬」「まちカドまぞく」「まちカドまぞく2丁目」「「ちはやふる」「リコリス・リコイル」etc.)、内田真礼、三森すずこなどのライブパンフレット、22/7写真集、久保田未夢UP_DATE執筆ほか、いろいろ