『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season:スバル役 小林裕介さん×エミリア役 高橋李依さんが待望の第2期放送の心境を語る|インタビュー前編
2016年のアニメシーンに衝撃を与えた『Re:ゼロから始める異世界生活』(原作:長月達平/KADOKAWA刊)のTVシリーズ続編にあたる2nd seasonが2020年7月から放送スタート! 衝撃的だった26話からスバルを次々と襲う強大な敵、そして苦しさや絶望。新たな魔女や新キャラも加わり、毎回、目が離せません!
前半から中盤に差し掛かろうとしている今、『リゼロ』のキャストはどのように感じ、演じているのか? アニメイトタイムズではキャスト連続対談企画をお送りしていきます。
第1弾はスバル役の小林裕介さんとエミリア役の高橋李依さんの対談を前後編に分けて、お届けします!
2nd season放送後、高橋さんが予測しなかった事態が! 小林さんには思わぬ人からの反応も!?
――『リゼロ』ファンが待ち望んでいた2nd seasonの放送が遂に始まりました。放送後の反響などありましたら教えてください。
エミリア役 高橋李依さん(以下、高橋):2nd seasonの放送が決まって、「絶対見るよ!」という声をたくさんいただきましたが、放送が始まったら、その人からまったく音沙汰がなくて。たぶん一通り見てから感想を送ってくれるのかな? 今、頭の中で整理してくれているのかなと思っているんですけど……。みんな、元気してるかなあ(笑)。
――振り落とされていなければいいですね(笑)。
高橋:そうなんですよ! 今、みんなどんな感情でしがみついてくれているのか、心配です。
スバル役 小林裕介さん(以下、小林):きっと大丈夫だよ。僕は放送直前になって、別の現場の役者さんから「いよいよ始まりますね」と急に声をかけられて。驚きながら「『リゼロ』見てくれているんですか?」と尋ねたら「めっちゃ、好きです」と。ファンの方からは「4章はこういうストーリーですよね。あのシーンが好きなので楽しみにしてます」と、僕がまだ知らない先の情報まで(笑)。
高橋:ダメよ! みんな!
小林:あと父も見てくれているんですけど、父の会社の同僚の方も好きらしくて、「職場の方からメッセージが届いたので転送します」と、なぜか職場の人のメールが父親づたいに送られてきました(笑)。「いろいろな人が見てくれているんだな。頑張らないと」と想いを新たにしました。
――小林さんのお父様は息子さんが声優であり、スバルの声を担当していると周りの人に話しているんですか?
小林:……はい。何度か父親が色紙を持ってきたこともあります。「これきりにしてくれ」と頼みましたけど(笑)。
高橋:嬉しいじゃないですか!? 菜月家のエピソードがあったわけだし、お父さんかわいいなと思っちゃいます!
小林:頼まれた時、めちゃめちゃかわいかったから断れなかった(笑)。
2nd season初回を見て1期の終わりを、31話の死のループでリスタートを実感
――2016年9月に区切りを迎えた本編が再び動き出しました。改めて、続きである26話(2期の1話目)を見た感想を教えてください。
高橋:放送前にゆっけ氏(小林さん)やスタッフさんと一緒に見させていただいたのが一番最初で、2期が始まったというより、「25話の続きだったな。これで1期が終わったな」と感じた2期の初回でした。レムが戦ってくれて、残してくれたものを胸に立ち上がる26話だったので、これで無事に1期を終えられたという想いと、4年前に引き戻してくれた感があります。
小林:僕も同じです。普通のアニメの2期の1話では、すごく派手な演出があって、キャラの紹介が入って、「よし、頑張るぜ! 俺たちの戦いはこれからだ」みたいなイメージがありますが、『リゼロ』は2期の1話最初の3分で絶望に落とした上で、いい意味で派手すぎる演出もなく、続きものとして始まっているからこそ、すんなりとあの頃に戻れた気がします。そんな不思議な力があるスタートでした。
――ここまで演じて感じた2nd seasonの印象をお聞かせください。
小林:最初の頃は、スバルの死に戻りも1回あったくらいでほとんどなく、激しい展開もなく、心温まるエピソードがあって、「あれ? ストーリーが違うのかな?」と。でも30話ラストにエルザが出て、31話から本格的に死のループが始まって、いよいよ『リゼロ』がリスタートしたんだなと実感しました。
高橋:エミリアが試練に挑むことになり、31話で苦しみのループが続くことが判明して。先日、オンエアを見た時、エミリアの苦しみの表情を容赦なく描いてくださって(笑)。2期においてのエミリアの役割や、OVA『氷結の絆』を間に挟んだ理由が31、32話で説得力を増した前半パートだったかなと思います。