『Re:ゼロから始める異世界生活』2nd season：フレデリカ役 名塚佳織さんの大人の女性視点でのスバル評に、小林裕介さんもビックリ｜インタビュー前編

『Re:ゼロから始める異世界生活』(原作：長月達平／KADOKAWA刊)の2nd seasonが現在放送中！　「暴食」、「憤怒」、「傲慢」の魔女も登場！　村人を聖域から脱出させ、ロズワール邸も救えるか、スバルの厳しい戦いが続いています。

現在、『リゼロ』のキャストはどのように感じ、演じているのか？　アニメイトタイムズトではキャスト連続対談企画をお送りしていきます。

第4弾はスバル役の小林裕介さんとフレデリカ役の名塚佳織さんの対談を前後編に分けて、お届けします！

最初は絵のタッチと物語のギャップに衝撃。出演回が増えた2nd seasonから理解度がアップ

――まず名塚さんが感じた『リゼロ』の印象をお聞かせください。

フレデリカ役 名塚佳織さん(以下、名塚)：1st seasonでは1回だけの出演で、途中から入ると複雑で、状況があまりつかめず「どういうことなんだろう？」という疑問が多かったのですが、2nd seasonでは世界観を自分なりに掴め、楽しめるようになりました。不思議な世界だけど、展開の速さや作り方がおもしろい作品だなと思いました。

――ストーリーのおもしろさや魅力的なキャラクターに引き付けられますが、スバル視点で見るとツライことや悲惨なシーンも多いので、かなり忍耐も必要では？

名塚：そうですね。キービジュアルや絵のタッチから受けた印象は、やわらかいファンタジーでかわいい女の子がたくさん出てきて……と思ったんですけど、「そうじゃないんだな」と結構、衝撃的でした(笑)。

スバル役　小林裕介さん(以下、小林)：タイトルも和やかな感じですよね。

名塚：予想外ではあったけど、スバルが何度も死に戻りや絶望を繰り返しながらも前向きに立ち上がる姿に勇気をもらえる作品だなとも思っていました。

フレデリカを演じる際は敵味方を明確にせず、でも忠誠心は意識

――名塚さんが演じるフレデリカの印象と演じる時に心がけていることは？

名塚：*1st seasonで収録に行った時は大人の女性で優秀なメイドです…というくらいしか情報がなかったので、断片的なイメージだけでフレデリカを作っていましたが、2nd seasonに入ってからガーフィールという弟がいたり、獣化したりと彼女自身が見えてきました。

演じるにあたってはどんな過去のエピソードが来てもいいように、勝手なイメージで固めず、フラットな状態でやろうと思っていました。物語上、続々と登場するキャラが敵か味方かわからない状態で進むのが、この作品の面白さの一つだとも思ったので、味方のような登場をしつつも、多少含みがあり…敵かもしれない怪しさはあるけど、忠誠心があるようには見える…。そんな風に演じたいなと思いました。

――小林さんは、ラム役の村川梨衣さんとの対談の時、フレデリカの印象を尋ねたら「フレデリカはスバルにとって初対面で、まだ100%信頼できるところまではいかないけど、一応信用してもいいのかな、くらいです」とおっしゃっていました。

小林：2nd seasonでちゃんとした会話をしたり、一緒のシーンを見てからの感想は、「メイドの鏡」です。

名塚：本当に？

小林：レムもメイドとしてしっかりしていたけど、フレデリカは立場的にもお姉さんみたいな存在ということもあるし、何でもそつなくこなすし、ロズワールに仕える姿勢も大人の対応をしていて。メイドとして必要十分なことをしながらもその域を超えないバランス感が敵か味方なのか判断しにくいし、スバルを戸惑わせる要因なんだろうなと、今の名塚さんのお話を聞いて改めて思いました。エルザたちが襲ってきた時も冷静に対応したり、ペトラを落ち着かせたりして、どんな時でも揺らがない軸があって、まさにメイドの鏡です。