3ページ目：映画『コトブキ飛行隊完全版』仲谷明香＆富田美憂声優インタビュー

――もし"イジツ"に行ったとしたら、何をしてみたいですか？

富田：ご飯が美味しそうなので、グルメ巡りをしたいですね。何でも自動販売機から出てくるあの感じ（笑）。

富田：『コトブキ』の作中で食事シーンが印象的で、いつも夜中に「お腹すいたなー」って思いながら見ていたんです。大勢で行って、いろんな所のグルメを巡って行ったら楽しいんじゃないかなって。

仲谷：私は、ご飯にあわせてお酒ですかね（笑）。響さんとか、瀬戸ちゃんも言いそうですが、海賊が使っていそうなあのジョッキで1回飲んでみたいですね。

あと、イジツには水がないじゃないですか。だから水を掘ってみたいですね。どこかしらにあるんじゃないかなって、私はずっと思っているので（笑）。

仲谷：ずっと、ずっと掘っていく。誰かのために、その仕事をしたいです（笑）。

仲谷：やりたい。石油王みたいになりますよね。水を掘り当てたいです。

富田：そういえば前に、水はどこから出ているのか聞いたことがありましたが、忘れちゃって……。

スタッフ：海はないですが、地下水は比較的あるということになっています。

仲谷：じゃあやっぱり掘るしかないですね。だから私はイジツで水を求めて掘り進めています（笑）。

――（笑）。『コトブキ』の現場が他のアニメと違うなと感じるところはありますか？

富田：わからないことは都度、水島監督から聞きながらアフレコしていた気がします。

富田：私たちが知っていて当たり前のことが、キャラクターたちの世界には存在しないんですね。チカ的には、本で見たものや難しい言葉を、深くは知らないけど、言葉に発するということがあったりして。「ちょっと片言っぽくしてください」とか、「言いなれていない感じで」などのディレクションがあったのが印象的でした。

仲谷：オリジナルで原作がないので、先が読めない展開が、私達自身も楽しく、ワクワクしながら収録を進めていきました。

――ミリタリーの専門用語など、発音の難しい場面はありましたか？

仲谷：ケイトはそうですね。専門用語は逐一調べて、わからなかったら、水島監督に聞くということを繰り返していました。わかっていても読めなかったりとか（笑）。

富田：「ナツオ整備班長の戦闘機講座」を、紗弓ちゃんと瑠美さん（ナツオ役の大久保瑠美さん）の3人で毎回録らせて頂いたんですけれど“爆撃機”が、もう、みんな言えなくて（笑）。“爆撃機”って単語が壁でした。何度もやり直させていただきました……。

仲谷：「言いたくない……」って、言ってたもんね（笑）。

富田：スタッフさんたちも、「すみません……」みたいな雰囲気で（笑）。

富田：単語の頭に他の言葉がついてると難しくて。なんとか爆撃機とか……。

仲谷：みんみん（キリエ役の鈴代紗弓さん）がそう言っていた……。

富田：次があったら、カレーの匂いもぜひ、と思っているんですけど……。

スタッフ：パンケーキの匂いとエンジンっぽいというか鉄っぽい匂いはなんとか。

そういう意味では、新規カットとか、映像的な注目ポイントもいっぱいありますが、アトラクション感と、『コトブキ』という作品が合わさったときの迫力とか、ものすごいんだろうなって思います。本当にみなさんも戦闘機に乗ったような感覚になって、キャラクターたちと一緒に冒険して頂けたら、すごい楽しいんじゃないかと思いますね。

仲谷：家で見た時に、ちょっと「映画館気分を味わおう」と思って、こう、揺れながら、見てみたんですよ。そうしたら酔いそうになっちゃって（笑）。これがMX4Dになったとき、果たして自分はどうなるのかと、楽しみと不安の両方があります（笑）。