秋アニメ『おねがいっパトロンさま!』日球磨塔斗役・星乃圭吾さん&胡桃峯役・前内孝文さんインタビュー|塔斗と峯のように僕たちも通じ合っているものがある
お互いにリスペクトし合っている塔斗と峯
——前内さんが演じる峯はどんな魅力があるキャラクターだと思いますか?
前内:包容力だと思います。ほかのキャラクターたちが一生懸命にやっていても早めに諦めてしまうところはありますが、その分、ちょっと達観しているというか。
なので、ツンデレ要素がある塔斗に対してもやさしく接することができますし、問題が起きても周りを落ち着かせたり間を取り持ったりするような感じがあります。
——大人な要素のあるキャラクターなんですね。
前内:そのように感じられると思いますが、意外にも1番テンションが高いんです。
星乃:そうそうそう! お互いに良い具合のギャップがあるんです(笑)。
前内:意外に、塔斗も峯もコメディー要素があるキャラクターです。
星乃:バランスが良いですよね。お互いに補い合っているというか。
前内:うんうん。リスペクトし合っている感じです。お互いにないものを持っているので、そこに惹かれています。
——ちなみに、お互いが“持っていないもの”とは何だと思いますか?
星乃:塔斗の場合、人前で明るく振舞ったり愛想を振りまいたりするのが苦手なところがありますが、峯は誰にでもやさしくて。人前ではアイドルっぽいというか。
結構、塔斗は自分に対しても厳しいところがあるので、そのようなところは悩んでいるのかな、と思います。
自分にはない魅力は、人に対するやさしさを素直に表現できるところですね。やさしさはありますが、それを人に提供できるかどうかは、峯との違いだと思います。
前内:塔斗は嫌なことはやらない、嫌いな人は嫌いという自分の意志がしっかりしていて、物事をハッキリと言うことができるんです。
峯は嫌われたくないわけではありませんが、全て丸く収めたり取り持ったりすることが多いので、塔斗の確固たる意志に魅力を感じていると思います。あとは「ダンス」!
星乃:あはははは(笑)。
前内:やっぱりダンスがすごく得意なので。
星乃:すごく煽ってきますが、キャラクターのことですよ!?(笑)。
前内:(力を込めて)本当にダンスが得意なんです!
星乃:あれ!? 聞いていないぞ!?(笑)。
一同:(笑)
前内:峯の人生が変わるほど、ダンスに惹かれました。
星乃:あくまでキャラクターのことですからね!? 中の人は全く違いますからね!?
前内:ふふふ。言ってやったぜ(笑)。
星乃:彼はこういうところがあるんです(笑)。現場でもよく言われます(笑)。
相方の闇が深い!?
——ご自身が演じるキャラクターと共感するところはありますか?
前内:僕は結構あります。現場ではワイワイしていたり明るく振る舞ったりしている人って、家に帰るとボーッと天井を眺めていると思うんです(笑)。
星乃:相方の闇が深いんです(笑)。
前内:絶対そうだと思う! 僕も家に帰ったら天井を眺めているだけですから(笑)。外で「ウェーイ!」とやっている人は、ひとりになるとシュンっとなっちゃうんじゃないかなと。
休みの日には誰にも連絡できなかったり、この人と遊んでも何をしたら良いのか分からなかったり、そう思うと自分から連絡が取れなくなるんですよね。
でも、周りに人がいると空気を和ませたりコメディーみたいなことができるのは、設定を読んだときに“僕とそっくり!”と思いました(笑)。
星乃:これから「家に帰ったら天井見ているのかな」と思っちゃう(笑)。
前内:(笑)。なので、峯は外にいるときは自分とは違う役を演じちゃっている人だと思います。
——星乃さんは自分が演じる役に共感することはありますか?
星乃:僕も塔斗と近い部分はたくさんありますが、まずは経歴の部分からだと……
前内:(ニヤニヤしながら)ダンス?
一同:(笑)
星乃:僕もアイドル活動をしていた時期があって、人前でステージに立ったことはありますが、キラキラ路線というよりも結構煽ってオラオラしていました。
なので、塔斗がステージに立ったらお客さんを煽っているだろうな、と想像するんですけど、ステージに立つと人が変わる部分は共感できる部分です。
ポジティブ思考で、努力家で、素直なんて、まさに僕じゃないですか!
前内:……すみません。1回止めてもらっていいですか?(笑)。
一同:(笑)
星乃:塔斗は自分の体型を維持するためにストイックで、カロリーが高いものを気にしているんです。そこは本当に僕にそっくりで。今日も取材のために鍼を打ってきたりとか、ネイルもして綺麗にしてもらいました!
——すごい!!!
星乃:人前に出るときはやっぱりスイッチが入ります。
前内:ダンスも2時間スタジオにこもったり?
星乃:あはははは(笑)。
前内:でも本当にすごい。収録のときもストイックな部分があるので、塔斗と似ていると思います。
星乃:(照れたように)本当に?
前内:うん! 台本を読んでいるときの集中力が凄まじいので、集中するタイプなんだろうな、と。
星乃:逆に(前内さんは)要領がすごく良いので現場の空気も作ってくださいます。
——すごく仲良しなお2人ですが、本作ではシュガーとパトロンという2人で1つのパトレイサーとして活躍します。改めて相方としての魅力を教えてください。
星乃:たくさんありますが、僕はもう本当に峯が大好きです。やっぱり隣にいてくれないと塔斗としては辛くて。峯がいなかったら塔斗はずっと黙っていると思います。
塔斗に限らず、自分自身も孝文くんがいることで引き上げてくれるような前向きな気持ちになるというか。峯という存在は『おねパト』のメンバーの中では欠かせないです。
峯はただ明るくておちゃらけているだけでなく、やさしさがあるのが本当に良いな、と。楽しくやさしくが塔斗には欠けている部分でもあるので、本当に素敵だな、と思います。
前内:泣いた?
星乃:泣いちゃう(笑)。
前内:(笑)。どんなセリフを言っても、こうだ!とハッキリ言うセリフが多いので、塔斗は本当に意志の強さが魅力的だと思います。
やっぱり人の目を気にして言えないこともたくさんあると思いますし、これだけ意志がしっかりしている人はなかなかいないです。そして、たまに僕だけに見せる“デレ”があるところです。
星乃:そうだね。峯にしか見せないところだね。
前内:ほかの人にはツンツンしていても絶対にデレない。
星乃:ね! 全然デレない!
前内:なので、こっちがたまに煽ったりするんです。塔斗を煽っているときの遊んでいる感がかわいいな、と思います。