負けじと個性を詰め込んだアマゾネス・カルテット――劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』上田麗奈さん、諸星すみれさん、原優子さん、高橋李依さんインタビュー
演じてわかったアマゾネス・カルテットの魅力
――アマゾネス・カルテットは全員が個性的ですが、実際に演じられて感じた“魅力”を教えてください。
原:本当の必然悪のような悪じゃないところが、ジュンジュンの良さだと感じました。他のキャラクターに比べて結構ボーイッシュで男勝りな部分がありますが、どこか憎めないというか。
いたずらの延長で悪いことをしているという部分が、裏返せば愛嬌に見えるような可愛さがあるんだと思います。
――ジュンジュンはボーイッシュで、元気でハッキリしている印象があります。
原:そうですね。言葉づかいも他の3人に比べて粗かったり、「~だぜ」という語尾が多かったりするのでその分男の子っぽく見えますが、完全に男の子というよりは、いたずらをしていて調子にのったらそっちっぽくなっちゃったみたいな感じで、若干あどけなさがあると思います。
――演技の面でもその点を意識されたのでしょうか?
原:監督が「もうちょっとヤンキーっぽく」とおっしゃったので、その点は意識しましたが、あまり小悪党にならないように、悪っぽくなりすぎないように気をつけました。
――諸星さんはパラパラに対してどのような印象を持たれていましたか?
諸星:パラパラは喋り方もそうですけど、舌足らずで幼い印象がありました。でも、だからこそ、セーラー戦士たちに仕掛けていったり、悪さをするときの怖さが倍増したり(笑)。
まったく悪いと思ってやっていない、純粋な楽しみとしての行動なので、そういうギャップが魅力だな、と思います。自分の気持ちを正直にまっすぐわかりやすく出す子なので、お芝居をしていてもすごく楽しかったです。
――パラパラは幼い故の純粋さが強く出ているキャラクターですよね。
諸星:本当に自由奔放で4人の中では末っ子的なポジションで、どんなに自由にやってもお姉様たちがちゃんとしていてくれているので(笑)。
みんなそれぞれ個性の塊だけどバランスが良くて支え合っている感じがすごくするので、パラパラ自身も私もお芝居をしていて、「お姉様方に任せよう!自由にやっちゃおう!笑」と謎の心強さがありました。
原・上田・高橋:(笑)。
諸星:パラパラの好きな魅力である自由奔放さは、お芝居でもたくさん表現できたかなと思います。
上田:私は初めてセレセレの絵を見たときに、強かで品があって、ちょっと高飛車な感じもあるのかな?と表情から感じていました。
その見た目とは反して中身はすごく朗らかなホワ~ッとした方なので、芯はあるけれども我を見せすぎず、どこかちょっとふわふわ浮いている、優しく柔らかい感じがセレセレの独特な魅力に繋がっているのかな、と思います。
アフレコではそのような部分を意識して、常に肩肘張らない、背伸びをしないイメージで自然体でいるように心がけていました。
――セレセレは4人の中でも色気があって、お姉さんポジションのような気がします。
上田:そうですね。どことなく品の良い色っぽさや柔らかさがあって、そこは他のみんなにはない部分だと思います。
――高橋さんはいかがでしょうか?
高橋:私、実はオーディションのときにジュンジュンも受けさせていただいていました。そのときに、ジュンジュンとベスベスの住み分けが少し難しいなと感じていて。
どっちもアタックが強い印象でしたので、それを住み分けるには、ボーイッシュのほうを全部ジュンジュンに任せちゃおうと思って、言葉は強いけれど男の子っぽくならないように意識していました。
そして結果、女王様然とした振る舞い方に落とし込んだ事もあって、がさつそうに見えて女の子らしいんだな、と感じられる瞬間はベスベスの魅力になっているんじゃないかな、と思っています。