音楽

2021-10-08 19:00

「ジャンルレスにアーティスト活動をやっていきたい、常に成長し続けていきたい」｜声優・永塚拓馬さんアーティストデビュー記念インタビュー【後編】

歌詞がすべて英語になっている曲も……5曲全部が難しかった!?

——続いて「ネオンズナイト」ですが、少しボカロ要素を感じました。

永塚：あ～！　確かに！　作曲を手がけたamazutiさんがそういった系統なのかもしれません。「ネオンズナイト」に関しては、他の曲に電子音の曲が多かったので、印象の違った曲もやりたいと思い選ばせていただきました。

ギターとピアノがとても特徴的で、どちらかというと今っぽい曲なのかなと。今流行りの曲に通ずるメロディーラインを1番感じる楽曲です。

——曲を聴いていると都会のネオン街が浮かんでくるようですね。

永塚：多分、ネオン街に馴染めてはいないんですよね。ネオン街の中で馴染めないで1人部屋にこもって月を見上げているんだろうなぁ。逆に、ネオン街に馴染めている曲は「dance with me」のような気がします（笑）。

一同：（笑）。

——「dance with me」がネオン街に馴染んでいて、「ネオンズナイト」が馴染んでいない。そういう対比はすごく面白いですね！　また違った視点から楽曲が楽しめます。

永塚：そうですね。また「ネオンズナイト」のメロディーラインがとても難しくて、Bメロの“ありふれた～日常が～♩”という部分が自分の中にないメロディーラインだったんです。実は、レコーディング現場で急遽変わった部分でもあります。

——そうなんですか!?

永塚：amazutiさんのこだわりで、それを自分の中に落とし込むのがとても大変でした。でも、メロディーラインを変えたことによって、そこがフックになりましたし、「これは何だ!?」と思えるパートになったと思います。

——現場で急遽変更になることはよくあるんですか？

永塚：ハモリの部分は結構その場で変わりますし、吐息が追加されたりするなど、現場で変更になることはよくあります。

「Broken Memories」はその場でハモリを作りました。この曲には“Do you know baby”と言う箇所が何箇所かありますが、変化をつけるために裏声でハモリを入れたり、いろいろなバリエーションが入ったりしています。

【アルバム】永塚拓馬/dance with me 通常盤アニメイト限定セット

——「Broken Memories」の歌詞を拝見させてもらったときは、歌詞がすべて英語でビックリしました。

永塚：この曲を日本語で歌うとカッコ良くないなと思って英語にしました。歌詞というよりはメロディーの良さで選ばせてもらった楽曲なんです。

他の曲が歌詞のメッセージを伝える曲だったので、純粋に音楽として楽しめる曲が1曲欲しいと思ってこの曲にしました。歌詞としては失恋の歌ですが、音楽を感じてほしい曲です。

日本語にしてしまうとどうしても言葉が前に出てきてしまいますし、英語詞のほうが言葉の響きとして綺麗。日本語は割とハキハキしていますが、英語詞はそこをボヤかすことができるので、より音楽的な要素を感じられると思います。

僕自身、英語はあまり得意ではないので、この曲を歌うために練習して個人的に習いにも行きました。違和感がなくなるまで練習してレコーディングに臨もうと思って。最初、ネイティブを意識して歌おうとするとどうしても声が太くなってしまって、ファンキーな感じで歌うことしかできませんでした。

——ファンキーな感じになっちゃうんですね。

永塚：英語は口先ではなく、もっと奥のほうで発音するので、太い感じになってしまう。でもそれだと、僕が表現したい音楽とは違うものになってしまう……。僕自身、もっと静かに表現したかったので、そこはいろいろと練習して擦り合わせていった感じです。

——言い方が悪いかもしれませんが、すごく深く考えて歌っていらっしゃるんですね。もっとこう感覚的な要素が多いんだと勝手に思っていました……。

永塚：いえいえ。これは表現する上で必要なことだと思いますし、ノリで歌ったものを届けても仕方がないというか、お客さんには筒抜けになってしまうと思うんです。

たとえば、僕が全然英語の勉強をしないで「Broken Memories」を歌ったとしても、それは全然良い曲にならない。“うわぁ～ダサいな～”にしかならないんです（笑）。

そこはしっかりやらないと曲として成立しませんし、太い感じで歌ってしまうとこの曲の透明感が失われてしまうので、ただ必要だからやっているだけなんです。

——永塚さんにとっては当たり前にしていることなんですね。

永塚：他の曲も同じで、ただ曲を聴いて歌えるようになってレコーディングをしても、それだけでは全然良い曲にできない。これは演技も同じで、尺に合うように感情を適当に入れても全然伝わらないんです。あくまでお仕事としてやらせてもらっているので、しっかりしないといけないという気持ちが僕の中にあります。

——何だか背筋が伸びますね。

永塚：やめてください（笑）。

一同：（笑）。

永塚：本当に多くの人に認めてもらうには努力をするしかないですし、努力がないとできないことだな、と。仕事として成立できないと思います。遊びならいいですが、プロとしてやらせてもらっている限り、自分でできることはすべてやっておきたい気持ちがあります。

——次に「DoThis,DoThat」ですが、この曲の印象はいかがでしたか？

永塚：この曲は1番力強い曲になっています。始まりからドンっと刺さるというか、1番インパクトのある曲になっているんじゃないかなと。強い曲だらけですが、その中でも特に強い曲が欲しいなと思って、候補曲の中で1番強い曲を選びました。

最初、この曲をいただいたときは1人で歌えないようになっていたんです。歌っている中に次のパートが入ってくるので、絶対1人で歌えないような曲になっていましたが、それを1人で歌えるようにしてもらいました。

——おぉ〜！

永塚：この曲も歌詞の意味を伝えるというか、音楽としての力を伝える曲なのかなと思っています。「DoThis,DoThat」は本当にパワー！　この曲自体に圧倒する力があるので、聴いている人に何かエネルギーを与えられるんじゃないかなと感じます。

なので、1番体力を使う楽曲です（笑）。これをライブでパフォーマンスするとどうなるんだろう、倒れるんじゃないかなと（笑）。レコーディングも酸欠になるんじゃないかと大変でした。

ジャンルレスにアーティスト活動をやっていきたい

——「dance with me」は音楽の力を届けられるアルバムになっていると思いますが、逆に、永塚さんがパワーをもらう曲やアーティストはいますか？

永塚：アーティストでいうと、マイケルジャクソンさん、三浦大知さん、DISH///さんです。でも、多ジャンルの音楽を聴いているので、それぞれ違うエネルギーをもらっています。

クラシック音楽からジャズ、日本古来の楽器から得られるパワーもあったりして、このアーティストさんからもらっているというよりは、本当にいろいろな音楽からエネルギーをいただいています。

——いろいろなジャンルの音楽を聴かれているんですね。

永塚：僕自身が本当に目移りが激しいというか、何でも興味を持ってしまうんです（笑）。これが良くてこれがダメという感じではなくて、すべての音楽に良いところがあり、音楽自体にエネルギーがあると思っています。

最近だと、ランキング上位に入っている音楽を結構聴いていますね。adoさん、BTSさん、椎名林檎さん、yoasobiさんだったり。どちらかというと自分の表現に近い曲を聴いているように感じます。たとえば、「Broken Memories」を歌うときはMaroon 5さんやNE-YOさんなど近い楽曲を聴いていましたね。

——なるほど……！　では改めてこのアルバムを通して伝えたいこと、注目してほしいところを教えてください。

永塚：この5曲すべて違った良さがあり、メッセージも全然違います。僕のパーソナリティーに近いものはすべての曲に共通していますが、その中でも違った面を見せていますし、明るいところもあれば暗いところもある人間の多面性を表現できているのかなと。

後は、どの曲を聴いても外れ曲がありません。そこを意識して僕も選んでいるのでぜひ1曲1曲を味わっていただけたら嬉しいです。適当に選んだ曲は1曲もないので、アルバムとして楽しんでいただけると思います。

また、ミニアルバムではありますが、ベストアルバムとして言ってもいいほどの仕上がりになっているので、ぜひお楽しみください。

——確かに、ベストアルバムですね！

永塚：もう少しブレーキかけておいても良かったんじゃないかなと思っています（笑）。それだけ全力で歌わせていただいたので、遠慮しないで楽しんでいただけたらありがたいです。

——アーティストデビューを果たしスタートラインに立ったばかりではありますが、最後に、今後挑戦していきたいことがあれば教えてください。

永塚：僕に期待してくださっているものに、ダンスは欠かせないと思っています。レーベルさんとの会話でそう思いましたし、ファンの方もきっとそれを望んでいるのかなと勝手に感じていて。

お手紙でステージングに関してご意見をいただくことが多いんです。なので、そこは今後の一環としてやっていきたいと思いつつも、いろいろな面を見せていけたら良いなと思っています。

“永塚拓馬ってこういう感じの曲をやっているよね”と思われるよりは、ジャンルレスにやっていきたい。

この「dance with me」というアルバムですごく良い曲を5曲もやらせていただいたので、音楽がいろいろなジャンルがあるようにいろいろな見せ方でいろいろな面を見せていきたいなぁと。“次はどういうものを出してくるんだろう？”とワクワクさせられるようなアーティストとしてやっていきたいです。

後は、根幹として常に成長し続けたいです。まだ初めたばかりなので未熟なところばかりですが、見るたびに成長を感じられるようなアーティストでいたいと思っています。

——具体的に、どういう風に成長していきたいですか？

永塚：単純にダンスはもっと上手くなりたいですし、歌も上手くなりたいです。後は、作詞・作曲もできるようになったら、僕のパーソナリティーがさらに深く表現できると思っています。

本当に僕自身の中にあるものをいつか表現したいという気持ちがありますし、それはずっと応援してくれてきた方も求めているものじゃないかと。いつになるかわかりませんが、いつか応えられるように成長していきたいです。

[取材・文／福室美綺]

CD情報

初回限定盤アニメイト限定セット

価格：4,180円(税込)

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アニメイト特典：
永塚拓馬「dance with me」発売記念お話し会イベント～talk with me!!～シリアルコード

・イベント詳細

L判ブロマイド(アニメイト絵柄A)

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
※通常盤は対象外となります。

缶バッジ

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。
※通常盤は対象外となります。

アニメイト限定版特典：アクリルスタンド

※特典は無くなり次第、終了とさせて頂きます。ご了承下さい。

メーカー特典：
永塚拓馬「dance with me」発売記念『永塚拓馬ジャンボくじオンライン抽選会』シリアル応募用紙

○開催場所 / 開催日(曜日) / 開演時間
★ジャンボくじオンライン抽選会 / 2021年11月21日(日) / 19:00配信スタート

○イベント内容 : 永塚拓馬ジャンボくじオンライン抽選会

※生配信は応募・当選に関わらず、どなたでもご視聴いただけます。
※この配信はどなたでも無料で視聴することができます。
11月21日(日)19:00～より生配信にて永塚拓馬本人がその場で抽選を行い当選者を発表いたします。
この配信はどなたでも無料で視聴することができます。
※2022/1/31までアーカイブを公開いたします。

【抽選景品内容】
☆dance賞
直筆宛名&サイン入り「dance with me告知ポスター」:20名様
永塚拓馬の直筆サインと当選者様の宛名を入れたポスターをプレゼント!

☆with賞
直筆宛名&サイン入り「CDジャケット」:10名様
永塚拓馬の直筆サインと当選者様の宛名を入れたCDジャケットをプレゼント!
(初回限定盤か通常盤は選べません)

☆me賞
「永塚拓馬とその場で生電話」:10名様
永塚拓馬が生配信中に直接ご当選者さまに電話させていただきます。

「永塚拓馬ジャンボくじ」1枚につき、3つの景品の内から一つ選んでご応募いただけます。
「永塚拓馬ジャンボくじ」にはシリアルと応募サイトURLが記載されておりますので、応募期間内にご応募ください。
応募期間内にご応募くださった方が、抽選会対象となります。商品のご購入だけでは、抽選会にご参加いただけませんのでご注意ください。

○応募券入手方法
下記対象商品をご購入下さいましたお客様に、シリアル番号入りのシリアル応募用紙を配布致します。

○対象商品
2021/10/06 発売
【アルバム】永塚拓馬/dance with me 初回限定盤アニメイト限定セット
【アルバム】永塚拓馬/dance with me 通常盤アニメイト限定セット
【アルバム】永塚拓馬/dance with me 初回限定盤
【アルバム】永塚拓馬/dance with me 通常盤

○応募締切 : 【 2021年11月14日(日) 23:59 】まで
「永塚拓馬ジャンボくじ」に記載の専用サイトでご応募ください。

【ご注意】
※応募券はなくなり次第終了となります。ご了承下さい。
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