ディズニー・ミュージカル最新作『ミラベルと魔法だらけの家』監督:バイロン・ハワード氏&ジャレド・ブッシュ氏、共同監督:シャリース・カストロ・スミス氏にインタビュー!
ディズニー作品ならではの遊び心
——作中のあちらこちらに小さなミッキーが隠れているとお伺いしました。ディズニー作品のそういった遊び心が個人的に大好きなのですが、そういったアイデアは毎回誰が発案されているのでしょうか。
バイロン:愉快なことに、私たちもわかりません。うちのアーティストやアニメーターたちは、とても狡猾で素早いからね(笑)。
——(笑)。
バイロン:私たちの仕事で素晴らしいことのひとつには、スタッフがみんな、ある意味で子供が大きくなっただけみたいなものということ。私たちの部屋も含めてそこら辺にいつも何か玩具が転がっていたり、そもそも自分たち自身がディズニーのファンで仕事場もその伝統のことも愛しています。
なので、これまでにしてきた仕事の何かだったり、ミッキーだったり、みんなが知っている身ぶりだったり、あるいはディズニーのファンにだけしか分からない何かを、それぞれの映画に隠したりするのですよ。
本作については、ビジュアル的に壮大なものですから、その中に隠されていて見つけられるものが、きっとたくさんあるかと思います。その一部だけは私も知っていますが、ネタばらしはしたくないのでぜひ映画を観て探してみてください。
自分たちも、自分たちが仕事をした映画でなければファンと同じ立場であり、新しい映画が出ると「あれがあったけれど見つけられた?」とか、互いに話したりしています。
ジャレド:というか、自分が手がけた映画であっても、隠されたミッキーがどこにいるか、私たちもネットに教えてもらわないと分かりません(笑)。
——そうなのですか! 主にアニメーターさんたちによる遊び心なのですね。
ジャレド:はい。アニメーターたちですね。
バイロン:本作における、あらゆる草1本や石ころ1つをとっても、驚くべきことですが、必ず誰かがハンドメイドで作り上げたものです。どんな砂粒ひとつ、樹木1で本であってもね。
——最後の質問になりますが、この映画をきっかけに、自分の欠点や嫌な部分と真正面から向き合おうとする方がたくさん出てくると思います。その方たちに向けて、ぜひひとつアドバイスをお願いいたします!
バイロン:本作をぜひ見に来てください!
シャリース:主人公のミラベルを参考に、他者の欠点や抱えている複雑な面も、大きな共感と同情でもって見てあげてください!
そして、自分自身のそういう部分と向かい合うのにおいても、共感と同情と優しさを、自分にも向けることもしてください!
バイロン:今のはいいね。完璧な答えに思えるよ。素晴らしい、と言わせてもらうね。私は、自分自身を見つめ直す必要があるかも(笑)。
——貴重なお話をありがとうございました!
『ミラベルと魔法だらけの家』作品情報
2021年11月26日(金)
音楽と魔法が、踊り出す。
監督:バイロン・ハワード『塔の上のラプンツェル』『ズートピア』、ジャレド・ブッシュ『ズートピア』
音楽:リン=マニュエル・ミランダ『モアナと伝説の海』
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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