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『ワッチャプリマジ!』皇あまね役・庄司宇芽香 連載インタビュー第9回

TVアニメ『ワッチャプリマジ!』皇あまね役・庄司宇芽香さんインタビュー「佐藤順一総監督の作品を見て声優という職業を知り、宝塚に憧れ芸能界を志した私にとってあまね役は使命・運命」

『プリティーシリーズ』の10周年記念作品『ワッチャプリマジ!』(『プリマジ』)は、歌とダンスとファッションで作り上げる魔法のようなエンターテイメント“プリマジ”に憧れる中学一年生の陽比野まつりが、突然現れた魔法使いみゃむからスカウトされたことをきっかけに、“プリマジ”のトップを目指す物語です。

アニメイトタイムズでは『プリマジ』声優の皆さんへのメール・対面インタビューを実施! 第9回目に登場してくれたのは、皇あまね役を演じている庄司宇芽香さん。

あまねは後輩からとっても慕われている中学3年生。いつもおおらかだけどプリマジでは一変……!? あまねとは共通点がたくさんあるという庄司さんに、オンラインで話をうかがいました。

メンバーを見て驚き! 坪田さんが「マジのマジでやりたい」

──まずはあまね役が決まったときのお気持ちを聞かせてください。

庄司:純粋にとても嬉しかったです。電話でマネージャーから「決まりました!」って連絡をもらって。外だったので、飛び上がりたい衝動を抑えながら家路につきました(笑)。でも電話口ではちょっと叫んじゃいましたね(笑)。オーディションの時からあまねには惹かれるものがあって。あまねって宝塚歌劇団を感じるようなキャラクターじゃないですか。実は私が芸能の世界を目指すようになったのは、宝塚がきっかけだったんです。私自身、かつてはその世界を目指していたこともあって、彼女には特に惹かれるものがありました。

──オーディションのときのことで覚えてらっしゃることはありますか?

庄司:すごく印象的だったのですが、ガラス一枚隔てた状態でスタッフの皆さんと対面でのオーディションだったんですよね。普段のオーディションは背中越しに調整ミキサー室からフィードバックをいただくことが多かったんですが、プリマジのオーディションはマイクの位置を逆にしていて、演じている姿、表情も見られるんです。「こっち向くんですか?」と驚いたことを覚えています。でもそれで「やってやるんだ!」と吹っ切れたところもあったかもしれません。

──あまねはまるで庄司さんのためのようなキャラクターですよね。宝塚というお話がありましたが、制作にも宝塚の方々が関わっていて。

庄司:アフレコに入ってから「こんなにマジで固めてくるんだ!」と知ったんです。脚本に(元宝塚歌劇団花組の男役の)天真みちるさんが入られていたり(第14話「熱くあやしく麗しく~あまねのプリマジ~」、あまねが憧れている花屋敷翠子先輩を(元宝塚歌劇団雪組の男役の)森なな子さんが演じられていたり。脚本の坪田 文さんは「にわかや嘘のものをやりたくなかった。マジのマジでやりたい」とおっしゃっていました。

──制作陣もマジということですね。坪田さんとは他になにかお話をされたのでしょうか。

庄司:この作品ではじめてお会いしたんですが、あまねに関するお話は坪田さんにおうかがいすることが多いんです。歌収録時も現場にいらしていただきました。役のことについていろいろと質問させていただく時、皆さんから「こうしてください」って言われることはほとんどないんです。サトジュン総監督(佐藤順一総監督)も「思うままにやってください。自分たちの書いたものが正解とは限らないので」とおっしゃってくださって。それは全キャラクターに共通していると思うんですけど、役者から出てきたものを大切にしてくださるんですよね。決め打ちせず、みんなで作品をつくっていく。大きくズレたら「違うよ」って軌道修正してくださいますが(笑)。

──長崎行男音響監督からはアドバイスいただくことはあるのでしょうか?

庄司:第1話(「いっしょにプリマジしよ!」)の本番が終わったあとに「これなら大丈夫、これから宜しくお願いします!」とキャスト陣へ向けて、力強い言葉をいただきました。ただ当時も今も(コロナの影響で)なかなかキャストスタッフ一堂に会すことができず、コミュニケーションをとったり空気感を掴むのが難しいところがあるんですよね。スタジオに入れる人数も制限しているので、スタッフさんの人数が少ないときなどは現場の空気感を少しでも感じ取るために他の方の収録を、見学させていただいたりしています。

──相方のぱたのを演じる小原好美さんとはなにかお話されることはあるのでしょうか?

庄司:第13話(「ワッチャ・マジックワード」)の終わりではじめてぱたのが出てきたときのアフレコで、私自身もはじめてお会いできたんです。その時に簡単に自己紹介をして。でも自分のお当番回以外、なかなか一緒に収録できず、お話もあまりできてはいないのですが、小原さんの演じるぱたのがすっごくかわいくって! あまねのセリフはどちらかと言えば淡々と進んでいくんですが、第14話で「これはあまね様がはじめて書いたやつ~!」ってベットの上で話すシーンの小原さんのお芝居がとてもかわいかったんですよね。それにやられてその後のセリフ、本番でついついにやけてしゃべってしまって(笑)。終わったあと自ら申告して「もう一回やらせてください!」とお願いしました(笑)。世の中がが落ち着いたら、一緒に(アーケードゲームの)プリマジをしたり、カフェに行ったりしたいです。

──空気感やチーム感というのは、庄司さんが大切にされたいところですか?

庄司:長期に渡り作品を作っていく時って、よりチーム感が大切になってくると思うんです。できるだけみなさんとコミュニケーションを取っていけたらと。時節柄なかなか難しいんですが、皆さんがどういう想いでやっているのか、それと仕事だけでは見えないひととなりも知っていきたいです。

でもアフレコ現場で吸収できるものもたくさんあって。私はメインキャストの中ではキャリア的には長いほうなんです。だから(本来なら)サポートしていくポジションなんだろうなと思っていたんですが、アフレコ現場の見学をしていると、逆に皆さんから教えてもらうことが多いなと感じています。みんなのエネルギーがとにかくすごいんです。「これは自分も本当にマジでやらないとダメだ! 負けてられない!」って。

──庄司さんとしても特別な現場というか。

庄司:私自身とても成長させてもらえる現場だなと思っています。技術と経験がある方にしか出せないものというのももちろんあると思うんですけど、さまざまな年齢・経歴の方がいる現場ならではの嵐のような雰囲気。だからこそ生まれるエネルギーのようなものがある、独特の空気の現場だなと思っています。

──アフレコであまね役だからこそ意識されることはありますか?

庄司:あまね役だから意識すること……。現時点では己の思いと世界を大切にしながら演じています。今後ストーリーが進んでいったら、また変化があるかもしれません。選ばれた者の孤独の中にある彼女がどうなっていくのか、私も楽しみにしています。

──インタビュー現在は合宿に入ったところです。あまねはまだ謎のヴェールに包まれているところがあるので、今後どうなっていくかが楽しみです。

庄司:私自身も、毎話毎話を重ねながら彼女を知っていく感じなんです。今、第20話までアフレコが進んでいます。まだ合宿の最中です。合宿の中で本当にいろいろなことが起こるので!ご期待ください!

(C)T-ARTS / syn Sophia / テレビ東京 / PM製作委員会
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