『銀河英雄伝説 Die Neue These 激突』上映記念──ラインハルト役・宮野真守さんとヤン役・鈴村健一さんの対談インタビュー!二人が部下にしたいキャラクターは?
田中芳樹さんによるスペースオペラの金字塔を原作としたアニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』のサードシーズン『銀河英雄伝説 Die Neue These 激突』の第一章が3月4日より3週間期間限定上映!
セカンドシーズン『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱』で、ラインハルトは自らの失策で盟友キルヒアイスを失いました。いっぽうのヤンは救国軍事会議のクーデターをしずめ、自由惑星同盟を救います。サードシーズンではその後が描かれていき、イゼルローン要塞をめぐる激しい攻防戦が繰り広げられていきます。
なお『銀河英雄伝説 Die Neue These 激突』の第二章は4月1日(金)、第三章は5月13日(金)と、各章3週間の期間限定で上映されます。
『銀河英雄伝説 Die Neue These 激突』の上映を記念して、ラインハルト・フォン・ローエングラム役の宮野真守さんと、ヤン・ウェンリー役の鈴村健一さん、銀河帝国側と自由惑星同盟側のキーキャラクターを演じるお二人の対談の模様をお届けします。
サードシーズンの制作が決まり、何年かかってもやり遂げたい作品をまたやれる喜びでいっぱい
――今回のサードシーズンの制作が決まった時の心境をお聞かせください。
ラインハルト・フォン・ローエングラム役 宮野真守さん(以下、宮野):当初から原作の最後まで演じ切りたいという思いを皆で共有していたので、今回のサードシーズンが決まり、まずは素直に喜びました。
始まった当初は「何年かかるかな?」とキャストさんやスタッフさんと話していたのですが、気が付いたらもう足掛け4年になっていましたね。
ヤン・ウェンリー役 鈴村健一さん(以下、鈴村):当初からこの長く続いている作品をやり切りたいと思っていたので、サードシーズンが決まった時は、驚きというよりも、「またやれるんだ」とか「いろいろな人の想いがつながってくれた」という喜びのほうが強かったです。
始まった時に、「これは最短でも10年くらいかかるよ」と伺っていたのですが、今は「あと6年で最後までできるの?」という気持ちです(笑)。
――久しぶりに収録するにあたって意識した点や難しかった点をお聞かせください。
宮野:収録はシーズンごとに間隔が空きますが、作品自体はつながっているので、前回からの流れでちゃんと気持ちを紡いでいかなければと集中して臨みました。特にこのサードシーズンは、ラインハルトにとってはキルヒアイスを失ってからのお話だったので、気持ちを途切れさせないようにという想いがありました。
鈴村:久しぶりだなと思いつつも、今まで構築してきた期間も長かったですし、作品自体のクオリティや、周りのキャストさんたちがブレずにいてくださったので、意外とすんなり演じられたなという感覚が大きかったです。
今回も一緒に収録した(ユリアン役の)梶(裕貴)くんとも「割とすんなりやれたよね」と話した記憶もあります。時間は空いていたけど、心はちゃんとつながっていたなというのが僕の感触でした。
――本作の原作である『銀河英雄伝説』が長く、たくさんの方に愛されている魅力とは?
宮野:やはり圧倒的に物語がおもしろいですよね。当事者でありながらもつい食い入るように見てしまいます。
今作は原作小説の3巻にあたるのですが、これほど引き込まれてしまうのは、原作自体のおもしろさだと思うし、その壮大なスケールの世界観のすごさを改めて実感しています。
鈴村:確かにそうだよね。宇宙の壮大な物語を描きつつも、普遍性もあって。
今回のサードシーズンで自由惑星同盟内のゴタゴタが浮き彫りになりますが、今の僕らの日常生活にもリンクしている気がするし、共感できる事象が多くて「今の社会にちょっと似ているな」と感じさせられます。「1980年代に執筆されたものなのに、予言書みたいだな」と思って、ドキっとしたりして。そんな部分も魅力かなと思います。